高橋大輔選手が退院
b0038294_20171791.jpgシーズン開幕直前の10月に右ひざの靭帯を損傷、手術とリハビリのため入院していた高橋大輔選手が退院しました。
ニュース映像を見ましたが松葉杖などもつくことなく、気をつけてみるとほんの少しびっこを引く程度で思ったより元気そうだったので安心しました。表情もいつも通り明るかったのでホッとした。




高橋選手は10月に練習中トリプルアクセルの着氷に失敗し右膝の前十字靭帯などを損傷。今シーズン全試合を欠場することを決断。そして「オリンピックに不安を残したくない。今がメスを入れてもギリギリ間に合う時期」とリハビリ治療ではなく膝を手術することを決断、先月26日に手術を受けました。普通は靭帯は1本の移植だが、ジャンプ等で膝に負担がかかるため2本移植したという。
その後はリハビリに取り組み、回復具合も順調だったため昨日(24日)に退院。
約1ヶ月の入院生活だったが「解放され、自由になれてうれしいです。足の状態はよくなってきていますが、まだ手術をして1か月なので、これからのリハビリが大事になると思います」と話した。
また、再来年のバンクーバー・オリンピックに向けては「来シーズンは、メダルを狙う挑戦者として、一つ一つの試合を大事にしていきたい」とのこと。小塚選手や織田選手の活躍については「多少焦りもあるが、けがをしたことでもう1回スケートに集中出来た。普通にスケートをできることが凄く幸せだと思うことができ、滑りたいという気持ちがすごく芽生えてきた。来季は新人のような気持ちで一つ一つの試合をやっていきたい」とのこと。

「ケガをしたことでもう1回スケートに集中できた」という言葉が印象的でした。
夏のアイスショーで彼の今季滑る予定だったショートプログラム「Eye」の動画を見た時、シーズンインは10月とか11月なのに、こんなに早く仕上げて、逆に大丈夫かしらと思うほど完成していました。体もオフシーズンとは思えないほどに絞られ、コーチを変えて新天地で新たにスタートを切る、という意気込みがものすごく感じられたものでした。

高橋大輔 ショートプログラム「Eye」

これは夏のアイスショー「Dream On Ice」での演技。
コンビネーションジャンプこそ入っていませんが、今すぐシーズンインできると思うほどのすごい完成度がありました。振付やステップがぴったりと音楽にマッチしています。



練習もプログラム作りも上手くいって充実していたのだと思いますが、一方で今思えば、あの時の彼は意気込みが、「あれも、これも」とオーバーヒート気味でショート寸前だったのかもしれないなあと思いました。対談番組で「僕の寿命は24歳(オリンピックの年になる年齢)までだと思って毎日取り組んでいる」と話していましたし。
モチベーションを高く保つことはいいことなのでしょうが、そういう気持ちが高まりすぎて焦りのような気持ちからケガに結びついてしまうのは皮肉なものですね。

勿論このコメントが高橋選手の心境全てではないでしょうが、事態をしっかり受け止めて明るい表情で前向きなコメントをする高橋選手をとても心強く思いました。
彼にとってはじめての大怪我で、スケートを始めてからこんなに長くリンクを離れた経験もないだろうから不安もあるだろうし、筋力の衰えや勘の鈍りなども心配だろうけれど、今日のインタビューのように前向きな姿勢でリハビリにも取り組んで、是非バンクーバーで納得のいく結果を残して欲しいと思いますね。

今年3月の世界選手権直前、浅田真央選手も足に怪我をしました。怪我をしたことは外部には伏せられ、体調について訪ねられても「調子いいです」と答えていたそうです。シーズン終了後しばらくしてからやっと報道されましたが、その時のことを彼女は「あれもこれもやらなきゃという気持ちだったが、あの怪我で気持ちが引き戻された。不思議と焦りがなくなった」と話している。その後世界選手権で彼女は優勝を果たしましたが、今回の高橋選手の怪我も、こんな風に後で語られるようになるといいと思いました。
彼の言うとおり、この怪我が一見回り道でも、結果的にはよかったと思えるように祈っています。リハビリは単調で辛いものだけれどそれを頑張れば結果的には氷に戻る時期は早まる。大変だろうけれど、焦らず無理せずに頑張って欲しい。ファンはしっかりリハビリをして完治したあなたがリンクに戻ってきてくれるのを信じて待っています。
彼にしか滑れない演技があるのが彼の最大の魅力。有力な若手は台頭しているけれど、余人に代え難い「華」みたいなものを持っているので、彼の演技をまた見られるのを楽しみに来シーズンまで待っていようと思います。
特に今季のSP、フリーはどちらもとっても魅力あるプログラムだったようなので、来季見られるようにと祈っています。


高橋選手は現在も右膝を完全に曲げることはできない状態。当面はリハビリを続け、氷に乗れるようになるのは早くて来年2月ごろ、本格的な練習の再開は来年の5月ごろになる見込みだということです。

高橋大輔負傷 靭帯断裂の疑いも (11/18追記あり)


高橋大輔選手退院ニュース(12月24日)

多分すぐ削除されると思いますが、歩いている様子やコメントが見られます。

Excite エキサイト : スポーツニュース
by toramomo0926 | 2008-12-25 20:58 | フィギュアスケート


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