2009欧州選手権 その1(女子シングル)
b0038294_8211091.jpgスカパーで、フィンランドのヘルシンキで行われた今年のフィギュアスケート欧州選手権を見ました。
私は今までずっと地上波と動画サイトでしかフィギュアを見たことがなかったので、今回初めて見た欧州選手権は新鮮でした。
初めて見る選手も沢山いたし、殆どノーカットで放映するので(男女シングルそれぞれ6時間くらいずつやってた気がする)普段地上波では映らないランキングが下の選手も見ることが出来て楽しかったです。

ISU European Championships 2009
男女シングル、ペア、アイスダンスの順位等詳細。







女子シングルの優勝は地元フィンランドのラウラ・レピスト選手でした。国際試合での初優勝だそうです。本当におめでとうございます!
「昨季の3位を上回り、国際大会初タイトル。『目標はメダルだったけど、金メダルは予想してなかった。信じられない。言葉にならない』と感激の涙を浮かべた」ということです。(時事ドットコムより)
地元開催ということで有利だったのは確かでしょうが、そういう要素抜きで彼女の演技は優勝を充分に納得させるすばらしい演技でした。

2009 Figure Skating European Championships - Laura Lepistö
(Short and Long Program)

この動画すごいですね。SPとフリー、キス&クライ、表彰式のレピスト選手の姿が全て入っています。感動的。

彼女を初めて見たのは06年頃のグランプリシリーズだったと記憶していますが、その時はいきなりの素晴らしい演技に見入ってしまったことが印象に強く残っています。
その時の彼女はショートプログラムが神懸かり的な出来で、(確か)1位か2位か、とにかく表彰台圏内にいきなり躍り出たけれども、翌日のフリーで堅くなってしまったのかミスを重ねてしまって残念だった思い出があります。
ですが去年くらいからそういうこともあまりなくなってきましたね。場数を踏むというのはやはり大事なのかも。
ついに欧州選手権のタイトルをつかんだ彼女。世界選手権でも台風の目になりそうですね。

ところで、彼女を見ていると、ゴルファーの古閑美保選手に似てるなあと思うことがあるんですが、いかがでしょうか?
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あっ、こうやって見るとあまり似てないかも(汗)

フィンランドは最近良い選手を多く排出していますね。ベテランのスザンナ・ポイキオ選手、昨年のワールドでその美しさが話題になったキーラ・コルピ選手。皆さんスケーティング技術がしっかりしていて、見ていて本当に楽しいです。スピンも軸がぶれずスピードもあるので見応えがあります。

b0038294_9535755.jpg2位はイタリアのカロリーナ・コストナー選手でした。

今回彼女はフリーの衣装を変えてきていて、白に薄いブラウンが少し入った感じでとてもステキだったのだけど、写真がなかった・・・
彼女は今季の調子の悪さから未だに復調しきれていない感じがしますね。3連覇のかかった大会でしたが、今回は優勝を逃しました。
SPではルッツの踏み切りで足を引っ掛けて(というか自分の足に足を叩きつけたようになってしまった)転倒、基礎点が0となってしまいました。
また、2つめのスピンが「1つめと同じ種類のもの」と見なされて無得点となるなど、構成面でのミスもありました。スピンのミスは普通考えられない種類のものですが、ルッツのミスで動揺したのでしょうか・・・もったいなかったですね。







C. Kostner SP euros 2009

今季のSPは前半は「Mujer Sola」、後半は「Canaro en Paris」という曲を組み合わせていますが、前半のあの暗~い旋律が結構気に入っています。最初のスピンのところでバイオリンの音がキュイーンと下がっていくのがワタシ的にツボです。
カロリーナはこういう変則的な曲を表現するのがすごく上手いと思います。

SPでは最初のコンビネーションの直前に客席にいた子供(赤ちゃん?)が声をあげてしまい、それに集中を乱されたという不運もありました。彼女もSP後のインタビューで「言い訳になってしまうけど、あの声で集中が乱れてしまった」と話していたそうです。動画を見直すと、確かに結構大きい声ですね。
以前タイガー・ウッズがやはりショット前、アドレスに入った時にギャラリーの携帯電話が鳴ったことに激怒していましたが、突然集中を乱されると選手が怪我をする危険もあるので、やはりあまり小さいお子さんは連れてこないほうがいいように思います。リンクは寒いし。

SP終了時は心配しましたがフリーでは1位に輝き、2位を勝ち取りました。
彼女は見ていてカラッとしてて裏表のない、イタリア的な天真爛漫さが感じられて応援したくなりますね。

b0038294_951432.jpg3位はスザンナ・ポイキオ選手。ベテラン貫禄の演技でした。
彼女はカナダのジョアニー・ロシェット選手とタイプ的には近い気がします。女性選手の中ではマッチョ系というか・・・。でも決して2人とも演技が荒いということはなく、力強くも女性らしさに溢れた演技ですね。高いジャンプも素晴らしい。可憐というよりもしっとりとした大人の女性の雰囲気を醸していてステキです。
あれだけ高いジャンプを跳んで、かつしっとりと魅せるというのはかなり上級テクなのではないかと思います。

ところで、フィンランドの選手の衣装っていつもステキだと思いませんか?
スパンコールがびっしりついていて、でも派手すぎず、すごく上品だと思います。
暗めな色でも光沢があって、すごくリンクに映えていますね。北欧は最近デザインのかわいさでインテリアやステーショナリーなども注目されているし、やはりセンスが良いんですかね~。
今回もフィンランドの選手の衣装全て気に入ってしまいました。

S. Poykio SP euros 2009



b0038294_10193450.jpg地元出身のキーラ・コルピ選手は5位。
フリーの冒頭、足を引っ掛けて転倒し壁に激突、演技を中断するアクシデントがありました。映像では転んだことより壁にぶつかったダメージの方が大きいように見えた。
今季よりルールが改正され、負傷や用具(靴ヒモがほどけた、等)の関係で演技を中断するとマイナス2点の減点となります。それでも中断してしまったのだから、余程痛かったのでしょう。
浅田真央選手が08年の世界選手権での伝説の3A大転倒について、その時の心境を尋ねられる度に「動揺する暇もなく、壁がすぐ前にあったので、『早く立たないと』としか考えなかった」と繰り返し話していたのを思い出しました。

また、新ルールでは演技中断後3分以内に演技を再開しなければならないとも決まっています。心配しましたがしばし息を整えた後、彼女は演技に戻っていきました。
そこからの演技は素晴らしかったです。多分相当痛かったんだろうし辛い4分間だったと思いますが見事に滑りきりました。演技中ずっと応援の手拍子と歓声が止みませんでした。本当に素晴らしかったです。

Kiira KORPI LP EUROS 2009

演技中は笑顔も出て、アクシデントがあったとは思えない出来でした。精神力に本当に感服します。


大会を通して印象深かったのは、観客の温かさですね。地元選手への声援は勿論ひときわ高いというのはありましたが、全ての国の選手に惜しみなく拍手や歓声、演技中は手拍子を送り、観客が心からフィギュアスケートそのものを愛し楽しんでいるというのがひしひしと伝わってきました。
韓国開催のグランプリファイナルでは(特に女子で)選手によって結構観客のリアクションにかなり差があったので(笑)、余計にそう感じられたのかもしれません。
こういうのを見ると、やはり声援はどの選手にも温かくなされるべきだと思いますね。なんだか和みました。

長くなってしまったので、男子はまた別で書きます。
by toramomo0926 | 2009-01-26 08:41 | フィギュアスケート


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