お天気は何だか夏らしくなくはっきりしませんが暦の上では夏本番になり、アイスショーの季節になりました。いよいよオリンピックシーズンの幕開けが本当に近づいてきたという感じになりましたね。今日のOAを見てワクワクしたのは私だけではないはず!
浅田真央選手はその中のひとつであるOlympus The ICEにおいて、今季のエキシビジョン(EX)を初披露しました。 真央選手の成長をまた目の当たりにしてびっくり。体つきが更にすんなりと洗練され、動きがダイナミックかつ優雅になっていました。 ただ、OAでは他選手の演技が殆ど見られなかったのは残念でした。 私は真央選手のファンですが、他にも見たい選手は沢山います。ゲームとかを延々と流すより、もっと他のスケーターの演技を沢山見たかった。 「選手達の素顔」も見られれば楽しいですが、どちらかを取れと言われればやはり演技を見たい。あれでは腹を立てた方は多かったのではないかと思います。安藤美姫選手でさえフルでは流されませんでした。 前にも同じようなことを書きましたが、真のフィギュアファンはお気に入りの選手が見られればいいと思っている訳ではなく、他選手の素晴らしい演技も見たいのです。 SingSingSingがオープニングに使われていたようですが、全部見たかった・・・ 今季の浅田真央選手のEXはパガニーニの「カプリース」。 昨季のEXのタンゴとはまた違った雰囲気、かつかなり運動量の多いプログラムになっていました。そして自身はあまり得意ではなさそうなトウループも取り入れていましたね。解説者も話していましたが、EXではあまり難しい要素を入れず、得意な技のみでのびのび楽しんで滑る選手が多い中、彼女は手を抜きませんねー。 めまぐるしく姿勢を変えステップを踏みながら、扇子を閉じたり開いたり、扇いだりしていましたが、あれだけスムーズに扇を操るのにはかなりの練習を積んだことでしょう。本当にすごい選手です。 そして印象深かったのが、表情の豊かさ! Mao Asada THE ICE 09 - Caprices 体の使い方がめいっぱい動いているのに無理を感じさせず、本当に伸びやかですね。バックスパイラルの足の上げ方がものすごく優雅で、ちょっと色気すら感じました。 またバックスパイラルをしながら上半身の向きを変えるところもすごい(05年SPのカルメンでもそういう動きがありましたが・・・)。 フィニッシュまでキレのよい動きが続き、疲れを感じさせません。昨季の「仮面舞踏会」も一種の養成ギプス的な役割を果たしたと思いますが、ウィダーの牧野トレーナーについて1年が過ぎ、相当体力もついてきているようです。 Mao Asada & Mai Asada The Ice 09 - LADY MARMALADE 姉である浅田舞選手とのペアプログラム。 今までよりもちょっと大人っぽいプロでしたね。でも彼女達は色っぽさ=品のなさにならないところがすごく好きです。 舞選手、今までも美人さんだったけど、最近更に美しくなりましたね。 Mao Asada & Jeffrey Buttle THE ICE 09 - A Whole New World 昨年の「True Love's Kiss」が大好評だったのを受けて(だと思う)、今年もジェフリー・バトルとディズニーナンバー で共演です。今年の曲はアラジンの「The Whole New World」。 真央選手のジャスミンの衣装がすごく似合っていますね。髪もエクステンションですごく長くなっているので女性らしさが更に出ています。去年よりも体つきが更に女性らしくすっきりとして(うらやましい)、小さい頭と長い手足が更に際立っていました(本当にうらやましい)。 バトルさんの腕に「真央愛してる」って思い切り書かれているのに笑いました。2人ともすごくいい笑顔で滑っていましたね。リフトも去年よりずっとスムーズだったのはさすがです。 浅田真央という選手は、オフシーズンであっても氷の上に立つと完全な状態での演技を必ず見せてくれる、という信頼感があるように思います。 通常この時期のショーなどはまだ選手はプログラムを完成させるべく磨き上げる時期だし、長いシーズンで息切れしないためにも目標の試合(世界選手権や五輪、グランプリファイナルなど)をピークに持っていけるように調整する時期です。 なのでこの時期はシーズン中よりはほんの少し「ゆるい」演技なのが普通だし、お客さんもそれはある程度分かっている。それでも素晴らしい演技には変わりはないけれど、そういう側面はあると思う。 昨年のアイスショーで、高橋大輔選手が次のシーズンで滑る予定だったSP(ショートプログラム)を初披露したときも、ジャンプは完全には入れていませんでした。それでもそんな事を忘れさせるほどのステップや他の要素でお客さんを魅了し、本当に素晴らしい演技を見せてくれました。普通はそういうものだと思います。 けれど浅田真央は常にフルスロットルだなあ、というのが今日のOAを、というかEXを見ての私の感想でした。 今季はSPの呪縛(笑)も3Aを取り入れることで解けそうだし、このままのびのびと演技して、五輪云々を抜きにしても悔いのないシーズンを送って欲しいと思います。 今日の彼女の表情を見ていると水を得た魚というか本当に楽しそうで、怖いものなしで心のままに滑っていた05年の頃の彼女を思い出しました。今の彼女は試合の怖さを充分に知っていますが、その上で氷の上で自由になれたとしたら、彼女に死角はないでしょう。 公平な採点が行われるかというのが唯一心配なところでありますが、彼女のまっすぐな取り組みはきっと報われると信じています。何があっても「楽しんで滑る」という信条を忘れず、ベストを尽くしてもらいたいと思います。 Mao Asada 2005 Trophée Eric Bompard SP 先ほど引き合いに出した2005年のSP。 このシニアデビューの年にいきなり中国大会で2位、そしてこのフランス杯で優勝したことが彼女を世界のトップスケーターに押し上げるきっかけとなりました。 このプロでバックスパイラルで姿勢を変えた時の美しさにびっくりした記憶があります。 勿論今よりも演技はまだ粗いですが、ムードや表情の感じは今回のショーでの彼女とちょっと似ていませんか? この前髪がエクステだったんでしょうか?すごく自然に見えるんですが。不思議です。 でも、たとえ「勝利の前髪」云々があったとしても、私個人的には演技中はおデコは出していた方がすっきりしていいと思うので、ちょっとホッとしました。 <関連記事> フィギュア放映に思うこと 2007年11月20日
by toramomo0926
| 2009-08-02 18:18
| フィギュアスケート
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