ジャパンオープン見てきました
b0038294_1959825.jpgさいたまスーパーアリーナで行われたフィギュアスケートのジャパン・オープンを見てきました!人生初めてのフィギュア観戦です!!

実際見た感想は、演技の出来不出来によらず、その人の本当の力量というのがTVで見るよりも生で見たほうがはっきりとわかる、ということでした。

木下工務店カップ ジャパンオープン2009 3地域対抗戦




ダンナさんと一緒に行こうと思っていたのだけどすでに彼には会社のゴルフ大会の予定が入っていたので、スポーツ観戦好きな両親を誘って行ってきました。
席は、私がチケットを取ろうとしたときにはSS席は売り切れていたのでS席。どうせ見るなら近い所でなければ意味がないので、がんばりました!でも、試合後に行われるカーニバル・オン・アイス(エキシビジョン)は別料金となるため、そちらは諦めました・・・。


顔ぶれはかなり豪華でした。
現役とプロが入り乱れての日本、北米、欧州の3地域対抗戦。
サラ・マイヤーと長洲未来、エヴァン・ライサチェクが出場キャンセルになったのはとてもとても残念だったけれど、普段TVやYoutubeで見ていた選手たちが目の前で演技しているというのは、ちょっと信じられないような気持ちでした。

Mao Asada -Japan Open 2009



浅田真央選手の「鐘」初披露は、トリプルアクセルが2回とも失敗してしまい、サルコウが抜けてしまったりして、報道の通り「精彩を欠いて」しまった演技ではありましたが、やはり生で見る真央選手は他の選手とは違ったオーラがありました。
衣装も素晴らしく美しいもので、表情も以前よりも「表現」を意識したものになっていたと思います。そして手足が長くて細いこと!!「たおやか」という言葉がぴったりで、でも強さも感じられて、なんというか「炎の中にある青い部分」みたいな感じがしました。
ジャンプは恐る恐る跳ぶ、という感じでちょっと硬さが抜けなかったけれど、全体的な身のこなしはやはりさすがという感じでしたね。今までよりもさらにキレが出た感じ。それからスパイラルを私個人的には楽しみにしていたのですが、これも素晴らしかったですね。足のポジションは相変わらず誰よりも高く、今回はフリーハンドのアレンジが力強いものになっているのもかっこよかった。両親とも「これは完璧な演技を見たいねえ」と話しながら帰りました。
でも真央選手はサルコウが苦手なのに、入れてきたんですね。オリンピックシーズンくらい得意なジャンプだけでまとめたらどうかと思うのは私だけでしょうか・・・。

何よりびっくりしたのが、ワンハンドビールマンの復活!思わず声をあげてしまいました。彼女はもう、少なくとも競技のプロではワンハンドはしないつもりなのだろうと思っていたのでこれは驚きでした。
以前は回転速度が落ちてレベルがとりにくい、というのがワンハンドをやめた要因のひとつだったように記憶していますが、今回はスピードの低下は感じませんでしたね。
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実は「真央選手はワンハンドはまだできるんだろうか」と少しだけ疑っていましたが(笑)これがトリノのときの荒川選手のイナバウアーのごとく、彼女にとってうまく機能するといいなと思っています。

本番では失敗した3Aですが、6分間練習で成功したのを見ることが出来ました。やはり迫力がありますね。歓声もひときわ上がっていました。
でも真央選手、コンディション良くなかったんでしょうかね?顔にポチッと小さい吹き出物が出来ていました。彼女はいつも肌がツルツルだけれど、たま~に吹き出物が出来ているときがあり、そういう時はあまり成績が振るわないような気がします。フランス杯が今月15日からなので、ここにしっかり調子を合わせてきてほしいですね。


また、予想通りというべきか、やはり「鐘」の選曲については評価が分かれているようですね。そして今のところ、世間一般的にはネガティブな意見の方が多い。「重過ぎる」「単調」「真央ちゃんのイメージと違う」などいろいろ。でもフィギュアをよく知るファンや、そうでなくてもハマる人は既にハマっているようです。
ですが、思い出して欲しい。去年「仮面舞踏会」が初披露されたフランス杯の時も、彼女が優勝を逃したこともあって「曲を変えろ」という声が多く湧き起こりました。ですがNHK杯で優勝した途端にその声はパッタリと止み、最終的には「仮面舞踏会」はクラシックとしては異例の売り上げを叩き出したのです。今は車のCMにも使われています。
確かに「鐘」は「仮面」よりも更に重厚、難解ではありますが、繰り返されるメロディが頭から離れなくなっていくのではないかという気配もあります。そして演技自体がビシッと決まれば、鳥肌ものになるのではないでしょうか。
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確かに私も今回聴いてみて、ジャンプの失敗で演技がブツ切りになってしまったこともあり、少し単調な印象はありました。しかし「これがうまくいったらすごいものになる」という予感もありました。
ですがそれは「演技がパーフェクトに決まる」という前提があります。そういう意味では更に真央選手に高いハードルを課した曲でもあると思います。
タラソワさんが掲げたテーマは「乗り越えろ」ですが、五輪シーズンだからもう少し余裕のあるプロを組んでくるかと思いきや、相変わらずのドSっぷりを発揮していますね・・・。真央選手の力量を信じているからこそできる戦略でしょうが、彼女の負担になり過ぎないか、ちょっと心配もあるのは事実です。
ですが去年の「仮面舞踏会」の流れから見ても、たった一度、シーズン最初の演技で全てを決め付けても何の意味もありません。彼女を信じて次のフランス杯で私たちを驚かせてくれるのを待ちたいと思います。

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今回一番の楽しみは真央選手でしたが、勿論男女ともトップ選手の演技を見られたのはうれしかった。

ランビエールは競技に復帰するとのことで、オリンピックはますます激戦になりますね。一時「どうしたの?」と日本中を騒然とさせたスポーツ刈りもすっかり長髪に戻り、スピンやジャンプをするには少し長すぎるくらいでした(笑)。
バトルとランビエールが引退したことで新たな勢力図が作られつつあった男子フィギュア界も、ランビエールが戻り、またプルシェンコも戻るという話なので、どういうことになるのか全く予想がつきません。高橋大輔選手も復帰しますし、楽しみですが、なんかハラハラします。

Stephane Lambiel Japan Open 2009



今回アボット選手の演技を見て、彼は曲が始まって手を動かしただけで、「雰囲気」が作れる選手だと感じました。2回の転倒は残念でしたが、決まったら去年のファイナルの時みたいに優勝をかっさらう可能性もあります。
去年TVで見たときにもすごく上手いと思いましたが、スケーティングやジャンプ以外の「身のこなし」の柔らかさ、美しさが際立っていましたね。それからあんなに細かったっけ?というのも感じました。少し絞ったのか、私の気のせいなのかはわかりませんが、去年の印象より体がしなやかに見えました。

サミュエル・コンテスティ選手は、去年のフリーのカウボーイはすごく良かったのだけど、うーん、うーん、あれはかなりプログラムに助けられていたところもあったのかも・・・??
でも今回は皆さん「様子見」「調整」っぽい感じもしたのでなんとも言えないですが・・・。でも、上半身の使い方などはもう少し磨きがかかると更に上に行けるな、という感じ。

小塚選手はTVで見る通りの「つるつるスケーティング」。ジャンプのミスはありましたが、やはりなめらかで美しかった。今回もイーグルがしっかり入っていたのも嬉しいです。しかも去年とは反対向きで後ろに傾く感じになるので、おお!と新鮮でした。
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彼の滑りは大好きなのだけど、他の選手と比べた場合、もう少し演技にメリハリがあるといいかなとも思いました。端正な滑りが彼の持ち味でもあるけれど、ずっとレガートでなくたまにスタッカートなどの目先の違った感じが入ると、もっと観客を引き付けられるかも、とも感じました。

Takahiko Kozuka -Japan Open 2009



ジェフリー・バトルは引退が本当に惜しまれます。流れるような美しい滑りと着地まできれいなジャンプは見とれてしまいました。青いシャツが氷に映えて、またよく似合っていましたね。バンクーバーまで選手としての彼を見たかった。

Jeffrey Buttle -Japan Open 2009

 
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前半の男子の演技が終わり、休憩時間となった時に突然荒川静香さんの演技が始まりました。

Shizuka Arakawa -Japan Open 2009 (Half Time Show)


彼女がプロになって約3年半。自らアイスショーをプロデュースしたりしている彼女は、魅せ方というのをよくわかっていますね。そして彼女のすごいところは、引退してもなお技術的・表現的に向上し続けているところ。
今彼女は一番楽しんで滑れているというのがよくわかりました。両親もうっとりしていました(笑)
ゲストスケーターとして来場していることは知っていましたが、彼女は挨拶だけなのか演技をしてくれるのか、またどういうタイミングで出てくるのかというのが全くアナウンスされていなかったため、「休憩」というアナウンスがあったとたんにかなりの人がトイレに殺到している中で急に会場が暗くなり演技が始まったので、見逃した方は多かったのではないかと思います。私たちは幸運にもしっかり見ることが出来ましたが、トイレに走っていたら悔やんでも悔やみきれないところでした。


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男女ともノーミス演技がほぼ皆無という中で、ジョアニー・ロシェットの安定感というのはすごかった。シーズンまだ始まったかどうかという時期なのに、すでにもう完成されている。普通今をピークにすると肝心のグランプリファイナルや世界選手権では疲れきってしまうものだけど、これから息切れするとも思えないのがロシェットなんですよね。自国開催のバンクーバー・オリンピックに向けて準備は万端という感じ。

Joannie Rochette -Japan Open 2009



中野友加里選手は「火の鳥」がテーマ。衣装が結構奇抜でびっくりしました。確かにテーマには沿っているけれど、うーん、ちょっと私個人的には微妙な感じでした。
下半身が真っ黒なのが却って氷の上では浮いてしまい強調されて足が短く見えてしまうというか、体全体のバランスが悪く見えてしまう気がしたのです。下はスカートの方がいいような気がするなあ・・・。
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彼女も冒頭に3Aに挑戦しましたが転倒、その時に左肩を亜脱臼してしまったようで、起き上がってから数秒左腕を抑えてかがんでしまいました。見ていて「脱臼した?」と驚き心配したのですが彼女は自分で肩を入れ直しそのまま演技を続け、最後までしっかり滑り切りました。素晴らしい精神力です。彼女の諦めず競技に真摯に取り組む姿勢が私は大好きです。

Yukari Nakano -Japan Open 2009



ラウラ・レピスト選手は今回も素敵な衣装で、ちょっとジャジーな(?)小粋なナンバーをとてもチャーミングに演じました。
彼女はフリーでジャンプをミスすることが無くなってきましたね。これからどんどんプログラムも磨かれてきますし、日本勢の手ごわいライバルになると思います。

Laura Lepisto -Japan Open 2009



あと、おまけ的な要素としては、佐藤信夫・久美子コーチやタチアナ・タラソワコーチ、ジャンナ先生も生で見られたのもちょっと嬉しかった(笑)。
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今回両親もとても楽しんでくれて、私もすごくのめりこんだ1日でした。またチケットが取れたら見に行きたい!
フィギュアの試合やアイスショーはプラチナチケット化する意味を改めて思い知りました。これは一度見たらリピーターになりますね(高いけど)。

ついに五輪シーズンが幕を開けます。男女ともにすごくレベルの高い争いになりそうなので、選手の皆さんが怪我なく、ガチンコで気持ちの良い勝負ができる良いシーズンになるように祈っています。


<関連コラム>
挑戦を貫いた「2位」の価値-グランプリシリーズ フランス大会  2008年11月18日
「音楽を表現する」ということ  2008年12月17日


**おまけ**
当日、会場で配られた滑走順シート(余白等はトリミングしてます。本来はA4サイズ)です。
ISUのフォーマットをそのままプリントしたような感じですね。
ですが客席に配るなら、それぞれの選手の曲名を書き加えてもらえると観客側はなお楽しめるような気がしました。
シーズン中盤以降ならだいたい(わざわざリンクに見に来るようなファンは)曲は把握しているでしょうが、シーズン初めなので、なおさらそう感じました。
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Mao Asada - Carnival On Ice "Caprices"

今季のEX。ジャパンオープンの後に行われたアイスショー「カーニバルオンアイス」での演技です。


ジャパンオープンの紹介&記者会見VTR

昔の映像もあって面白いです。
by toramomo0926 | 2009-10-03 20:55 | フィギュアスケート


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