日本選手を粗末にしないで
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昨日からフィギュアスケートの中国杯が始まった。日本からは織田信成選手、鈴木明子選手、村主章枝選手が出場し、優勝争いをしています。
これまでは(時差の関係で多少変わりますが)ショートプログラム(SP)が終わった翌日19時から放映があり、またフリー、エキシビジョンと3日間放映されていました。

それなのに今日のテレビ欄を見ると、テレ朝の19時には日本シリーズが。
え?日本選手3人も出てるのに放映しないの?と驚いたら、深夜11時(多分日本シリーズが放送延長するので多分それ以降になると思う)から1時間半のオンエアだという。しかも男女SPとフリーを合わせてこの時間帯である。
カットにカットを重ねて男女上位選手の演技だけを流したって足りるかどうか。どう考えても無理がある。

何度も書いているが、フィギュアファンは日本選手だけ見られれば満足、という人は少ない。他国の選手の演技も楽しみにしているし、彼らが毎年どんなプログラムを見せてくれるかを国籍問わず注目し、応援している。更に気合の入った人はジュニアの演技もチェックしていて、彼らがシニアに上がってからの成長を楽しみにチャンネルを合わせているのだ。
それなのにこういうことをするからみんなYoutubeなどの動画サイトを見ればいい、ということになって結果的に視聴率が下がり、視聴率が下がるから時間が短縮され・・・と悪循環に陥っているように思える。
しかも今回は浅田、安藤という彼らにとって「わかりやすい目印」となる広告塔代わりの選手が出場していないので(織田は出てるんだけどな・・・)、なんか扱いが粗末というか、「真央ちゃんミキティが出ないんならこれでいいんじゃない」というような局側のぞんざいな姿勢も垣間見える気がする。
なぜ?こんなにいい選手ばかりが揃っているのに。




私は浅田真央ファンだけど、こういうのを見るとなんかえげつないなあと言う感じ。日本シリーズも確かに私自身楽しみにしているし大事だけど、選手は浅田や安藤だけじゃない。

フィギュアスケートの男女シングルにおいて、五輪出場枠を最大の3枠男女ともにかちとった国は日本だけである。また女子については誰が出るかは最後までわからない状態。こんなに男女ともに充実したメンツは今までの日本にはなかった。そしてまたこのような時代があとあと訪れるかというと、正直今のところ私にはそうは思えない。
それほどレベルの高い選手が粒ぞろいで、それぞれに個性のある素晴らしい選手が揃っている幸運な時代に私たちは立ち会っているのである。これは決して大げさな表現ではないと思う。

それなのに放映する側、報道する側が「真央ちゃん」「ミキティ」とアイドル的、記号的に選手を扱い、世界で活躍できる優秀な選手が他にいないような報道や扱いしかしなければ、中野選手や鈴木選手があんなに素晴らしい演技をしていても彼女達には永久に日は当たらない。
世界的に浅田は飛びぬけた能力を持つ選手だし安藤もトップスケーターグループに戻ってきたとは思うけれど、日本選手の「層の厚さ」をもっとアピールすることでも五輪は盛り上がっていくはず。それが彼らが最重要視する視聴率や継続した人気にもつながると思うのだけど、そのとき数字が取れればいいんだろうか。
今後何年後かは知らないが、彼らが最も「記号」として重宝している浅田が引退したら、本当に日本のフィギュアの放映は地上波から消えてしまうんじゃないかと今から心配している。
報道、放映、解説の3つはスポーツにおいて非常に重要なはずなのに、なんで日本はこんななのかなあ。


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by toramomo0926 | 2009-10-31 11:03 | フィギュアスケート


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