NHK杯!-女子シングルSP
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NHK杯です!

男女のショートプログラム(SP)が行われました。
まずは女子から。

今回は日本での開催ということで、男子は録画になりますが(男子もすごい豪華メンバーなのに・・・(涙)、女子は生放送でした。
これは毎試合思うことですが今回改めて思ったのは、最終グループにエントリーされる6人は、やはり他グループの選手達とはレベルの差がはっきりあるなあということですね。
やはり最終グループの皆さんはそれぞれ魅せます。ただ「やっている」という選手は少なく、何かしらこちらに訴えるものや、見入らせる何かを持っています。

ただ、最終グループでもノーミスの選手が1人だけだったこと、やはり3-3のコンビネーションジャンプを入れた選手がいなかったことがちょっと残念でした。

SPではアメリカの注目選手、アシュリー・ワグナー選手がトップに立ちました!
2位に安藤美姫選手、3位に中野友加里選手、4位がラウラ・レピスト選手(フィンランド)、サラ・マイアー選手(スイス)は8位に沈みました。
順位的にはまあ順当という感じですね。レピスト選手がもっと上に食い込むかと思いましたが、彼女は私が今まで見たなかで一番悪かったように思います。

ISU Grand Prix 2009 NHK Trophy
順位と得点詳細。
それぞれの種目の「Result」で総合順位と総合得点が、ショートプログラム(SP)とフリーの「Entries/Result Details」では得点詳細が、
「Judges Score」では各選手の全ての要素の内容と、それにジャッジがどのように得点をつけたかを見ることができます。

2009 NHK杯フィギュア
NHKの公式サイト。内容充実してます。選手インタビューや期間限定の試合の動画が見られます。




SPトップはアシュリー・ワグナー選手。
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最初から切れ味の良い滑りと身のこなしに惹きこまれました。
ジャンプも高い。彼女はどんどん体重が増えてしまうタイプかと思っていたのですが、しっかり体を管理しているようですね。シニアデビューの頃よりスリムになって、更に美人さんになりました。

Ashley Wagner 2009 NHK Trophy Sp-Once Upon A Time In America

スピンのポジションもきれいです。それからスパイラルからそのままダブルアクセル(2A)に入ったのが工夫を感じました。助走がつけられないので、ジャッジも難易度をとってくれたんじゃないでしょうか?
前回のロシア大会同様、ルッツがエッジエラーとなってしまったのが残念でしたが、全体的にまとまったよい演技だったと思います。


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安藤美姫選手は非常に調子が良いとのことで、昨日の記者会見では優勝宣言まで飛び出していました。
メンツ的には演技内容によっては点差を離してのトップになるかな、と思っていたのですがトリプルフリップ(3F)で転倒してしまい、2位となりました。

彼女は3-3をプログラムに入れられる数少ない選手の一人ですが、やはり今回も3-2に抑えてきました。
「難しい演技に挑戦するよりもしっかり見せることに専念したい」とのこと。
やはりこういう「キムヨナ方式」が五輪シーズンになって増えてきた気がします。非常に残念なことです。
採点競技では仕方ない面もあるかもしれませんが、みんなが慎重になり「技の難易度を落としたほうが高得点が取れる」というパラドキシカルな状況は何とかならないんでしょうか。
安藤選手にはアグレッシブに挑戦してほしかったけどなあ。4回転は成功率がかなり低いのでやらない、というのは理解できますが、3-3には挑んで欲しい気がします。まあもう少しシーズンが深まってくればわかりませんが、モロゾフはこのまま行かせそうな気がします。

Miki Ando 2009 NHK Trophy SP-Requiem Mass


演技内容は、うーん、なんか個人的な印象として、全体的に去年と比べて特に目新しい点がないというか、あまり変化は感じられませんでした。昨日の公式練習の報道の映像の方が体のキレがあった気がしました。
「優勝したい」と口に出したことが、却って彼女を緊張させたのかもしれません。
演技後のインタビューでは、彼女はかなり落ち込んでいました。
「気持ちが入らなかった、いろんなことを考えすぎた。演技内容はよくなかった」と、泣きそうになっていましたね。久し振りにあのように動揺している安藤選手を見た気がしてちょっと心配です。彼女は感情の振れ幅が大きく、それがモロに演技に出るタイプなので。最近は精神的に安定していたようなので、「大人になったのかな」と思っていたのですが・・・。

「自分は3-3を跳びたかったが、モロゾフに3-2と言われて気持ちが落ちた」という主旨のことを話していましたが、試合前ははっきりと「難易度を落として確実性を狙う」ということを話し、そのことに対して揺れはなかったように見えたので、本当にそれが理由かはわからないなと思っています。
明日のフリーについては「もっと気持ちをプログラムに載せて滑れるように。気持ちを大きく持って、今は我慢のとき」と自らに言い聞かせるように「気持ち」という言葉を繰り返していたのが印象的でした。
「心技体」とよく言いますが、やはり体と心は本当につながっているというか、スポーツにおいてメンタルはとても大事なのだなと改めて認識させられました。

調子自体はよかったということなので、きっと本人も素晴らしい演技ができると信じていたのかもしれません。しかし思ったような演技が出来ず落胆したんでしょうか・・・。フリーまで引きずらなければいいのですが。
ただ本人が練習で自信を持って臨めているのなら、明日は爆発するかも!


3位は中野由加里選手。
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ジャパンオープンで左腕を脱臼してしまった怪我が気になっています。昨日の公式練習の映像では、やはりテーピングをしていましたね。気をつけて頑張って欲しいと思います。
最初のコンビネーションジャンプの3lz-2Tでミスがあり、最初の3回転が2回転のツーフット(両足着氷)になってしまい、次のコンビネーションをつけることができませんでした。なので2回転の基礎点に更にGOEでの減点ということになってしまいました。SPは演技要素が少ないので、コンビネーションジャンプでミスるとかなり大きいダメージを受けます(涙)。
演技後のインタビューで「跳び急いでしまった。調子は上がってきていたので悔しい」と話していました。
また、「今日のことは忘れて明日は明日でしっかり頑張りたい」と力強い言葉もあったので、フリーに期待したいです。

Yukari Nakano 2009 NHK Trophy SP-Phantom of the Opera

中野選手は、昨年に比べてスパイラルの足上げが高くなってますね!バレエの成果が出てきているのかもしれません。表情も豊かになったと思います。笑うとすごく華やかな表情になるので、もっと彼女の笑顔を演技中に見られるといいなと思います。そして今年の彼女はぐっと女性らしさが出て、なんか女性ながらも色っぽさを感じます。きれいになりましたね~。
曲は高橋大輔が2006-2007年に使用していた「オペラ座の怪人」。衣装の白と黒は、白がヒロインのクリスティン、黒が怪人を表しているのだそうです。


ラウラ・レピスト選手は4位でした。
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今回紫の衣装が印象的。背中の空きが四角いのがすてきです。SPは去年と同じプログラムを今年も滑ります。
最初のコンビネーションジャンプが3トウループ-シングルトウループ(3T-1T)に抜けてしまったのが残念。
スパイラルが最後ちょっと失速気味だったかな?また、ステップでちょっとふらつくような感じがありました。これはミスかどうかは今のところはっきりしませんが、解説の刈屋さんも「んっ」と一瞬息を呑んでいましたね。
彼女はフリーでミスすることはあっても、SPは割ときれいにまとめてくるイメージがあったので、私的には彼女がSPこんなに悪いのは珍しい気がしました。今年ヨーロッパチャンピオンとしてシーズンに臨むことが彼女にプレッシャーを与えていなければいいのですが。

Laura Lepisto 2009 NHK Trophy SP-Imagined Oceans


あと、欲を言えばジャンプの種類に難易度の高いルッツかフリップは入れてほしいなあ・・・と思ってしまいます。彼女がヨーロッパ選手権で優勝した時も、欧州チャンピオンのプログラムにルッツもフリップも入ってないのはどうか、またそのような選手が優勝してしまうという事態は欧州のレベル低下を意味するのではないかとの声も挙がりました。
彼女はもう世界トップグループの常連になっていますので、SPで両方入れるのは無理でも、やはりアクセル以外のジャンプがトウループとループだけではちょっと寂しいような気もします。
しかし彼女の滑りは品があって好きです。フリー頑張って!



アリーナ・レオノワ選手(ロシア)が5位に飛び込みました!
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結構顔立ちは「男顔」だと思うのだけど(笑)、笑うととってもかわいらしいですね。屈託がないというか、こちらまでにこにこしてしまうような笑顔を持っています。

Alena Leonova 2009 NHK Trophy SP-Barynia

曲はロシア民謡の「Barynia」。
最初の3F-2Tのコンビネーション、セカンドジャンプをタノ・ジャンプ(片手を上げて回転するジャンプ)にしてきましたね。キムヨナ選手も今季タノを取り入れていますが、昨季浅田真央選手が仮面舞踏会で取り入れてから、難易度が上がりジャッジにアピールできるということで、取り入れる選手が増えてるようです。
まだ演技は荒削りですが、最近ちょっとずつ上位に名前を連ねるようになって来ていますね。ロシア杯でも3位に入っています。最後まで表情が明るく、笑顔を絶やさなかったのもよかった。ポテンシャルはありそうなので、もっと演技が洗練されれば今後大化けするかもしれません。


残念だったのが、サラ・マイヤー選手。SPで8位でした。

Sarah Meier 2009 NHK Trophy SP-Samba/Brasilliance

数年前彼女を見たときは、ジャンプに安定性は欠けるものの女性らしい演技で、なんて美しいんだろうと思ったものでした。ですが最近彼女はじりじりと後退しているように思えます。
私の見方が変わったのかもしれませんが以前のような優美さが最近あまり感じられず、演技を見ていても心に訴えるものがなくなってきているように思える。平凡な選手になってしまうにはあまりにもったいないと思うので、私の勝手な感想ではありますが、もうひと頑張りして欲しいなあ・・・・。


22時からは男子の放送があります。さっき女子の放映を待とうと早めにNHKにチャンネルを合わせたら、男子の結果をニュースで放映されてしまった!!!
NHKさん、そりゃないっすよ・・・(涙)
ということで大まかな状況や結果はもう分かっているのだけど、高橋大輔、小塚崇彦、ジュベール、ジョニー・ウィアー、ジェレミー・アボットなど素晴らしい選手が揃っているので、演技を見るのが楽しみです!
by toramomo0926 | 2009-11-06 20:17 | フィギュアスケート


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