安藤美姫選手-アイメイクとメンタルの関係
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私が安藤美姫選手の演技を初めて見た、もしくは彼女をはっきりと認識したのはトリノ五輪のシーズンだったと思います。あの時彼女は一気に注目されましたしね。
それからトリノでの挫折、その後世界女王になり、また停滞期を経て最近は精神的にも強くなってきていますね。演技も安定してきています。
今回NHK杯ではちょっと精神的な動揺も見せましたが、優勝しました。よかったですね。

彼女を自分なりにずっと見てきて気づいたことがあります。
彼女は精神的に自信がないとき、自信を持って試合に臨めてないときってお化粧、特にアイメイクが濃くなるような気がしませんか?




今季彼女はグランプリシリーズ2試合の出場を終えましたが、今回のNHK杯、特にショートプログラム(SP)の時のお化粧が、ロシア杯よりもぐっと濃くなっていた気がしたのです。

ロシア杯SP。
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アイメイクは勿論していますが、割と自然に目を強調する感じ。

NHK杯SP。
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明らかにアイメイクが濃くなり、舞台化粧のようになっています。

安藤選手のアイメイクについては、あっさりしている時とものすごく濃い時の差が激しいなあと以前から漠然と感じていました。
それが今回のNHK杯のメイクを見て「えっ、ロシア杯と全然違う」とびっくりしたんですよね。更に演技後のインタビューも泣きそうというか、落ち込んでるなあというのが感じられました。それをきっかけに考え始めたんですが・・・。
彼女は精神的に揺れがある時に、自らを武装するようにメイク(特にアイメイク)をかなりガッツリと入れているように思えてきました。

それが良いとか悪いとかではなくて、私たちも結構お化粧ってその日の気合とか精神状態が出ることってあると思うんですよね。考え事しながらぼんやりやってたら濃くなっちゃったとか(私経験あるんですけど・・・ないですか?)。
過去を振り返ってみても、彼女の(私が知る限りの大まかな印象で、ですが)精神状態とアイメイクの濃さにはつながりがあるような気がします。

トリノ五輪の時、、彼女は18歳になったばかりでした。当時彼女は必要以上にアイドル扱いされ、マスコミに追いかけられるプレッシャーに押しつぶされそうになっていました。精神的にかなり追い込まれていたようで、五輪でも結果は出ませんでした。彼女の一番辛い時期だったと思います。
試合の時のメイクも、この年齢にしては随分と化粧濃いなあ、と思ったものでした。
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画質は悪いですが、目の上がかなり青くなっています。

バッシングも受け苦しみましたが、翌シーズンからコーチをニコライ・モロゾフに変えて奮起、ついに世界選手権で優勝を果たし復活します。
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このときはかなり化粧が薄いですね。世界選手権でもノーミスで、落ち着いていました。

2007-2008シーズンは「世界女王になった達成感のあと、次のモチベーションを探すのが難しくなった」と話していたように、再び精神的に停滞します。また肩の故障が試合に直接影響を及ぼし始め、ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ世界選手権では転倒時に負傷、途中棄権してしまいます。

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この時はもうリンクに出て行く前から不安が表情に出ていましたよね。
また、その後の発表等では怪我をしたのが肩なのか足なのかがちょっとはっきりしない感じでしたが・・・そういう混乱ぶりも彼女の気持ちの複雑さを表していたような気がします。

2008-2009シーズンからは精神的に比較的波がなくなり、シーズン通して落ち着いて過ごせているように見えます。世界選手権でも3位に入りました。
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落ち着きが「『今は』落ち着いている」という感じではなく、基本的なテンションがしっかりしてきたというか、コントロールできるようになってきたように見えました。
なので、今季のロシア杯→NHK杯の変化はちょっと驚いたのです。「あれ?同じプロ、同じ衣装なのにこうも顔が違う?」と。

ちなみに今季のフリーは、衣装を変えてきましたね。

ロシア杯。
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黄色バージョン。

NHK杯。
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SPよりは濃い印象はありませんでしたが、前回よりは強め。まあこちらは衣装の色が濃いので、必然的に強めにメイクする必要はあると思います。


こうやって見ていると、ひょっとしたら彼女のメイクがどのくらい気合が入っているかが、彼女の調子、メンタル的に充実しているかどうかのバロメーターになるのではないかと思っています。
浅田真央選手も気合を入れなおすときに衣装を変えたりしていますが、いつもよりきつめにメイクすることで自らに気合を入れるとか、そういうこともあるのかもしれませんね。

今年は2連勝というこれ以上ない結果でファイナルへの切符を手にしました。いろいろ思うところはあるのかもしれませんが、最高ではない状態でも素晴らしい結果となっていることを前向きにとらえて、ファイナルで良い演技ができるといいですね。
by toramomo0926 | 2009-11-09 08:08 | フィギュアスケート


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