高橋大輔選手、鈴木明子選手がグランプリファイナル進出!(追加等あり:11/27)
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スケートカナダが終わり、グランプリシリーズが全て終了。男女ともにファイナル進出メンバーが決定しました。

今大会、男子はジェレミー・アボット選手が優勝、高橋大輔選手が2位。2人とも揃ってファイナル出場を決めました。おめでとうございます!
女子はジョアニー・ロシェット選手がミスは散見されたものの逃げ切って優勝。鈴木明子選手は5位に入り、ファイナル進出決定!彼女にとってはじめてのファイナル出場となります。本当におめでとうございます。

ISU Grand Prix 2009 Homesence Skate Canada International
スケートカナダの順位と得点詳細。
それぞれの種目の「Result」で総合順位と総合得点が、ショートプログラム(SP)とフリーの「Entries/Result Details」では得点詳細が、「Judges Score」では各選手の全ての要素の内容と、それにジャッジがどのように得点をつけたかを見ることができます。

11/27 動画追加&記事少し修正しました。



男子優勝はジェレミー・アボット選手(アメリカ)。

Jeremy Abbott 2009 Skate America FP- Symphony No. 3


最初の4T(トウループ)は本当に鮮やかでしたね~。着氷も完璧でした。
途中ちょっとジャンプの乱れはありましたが前回のような大崩れはなく、しっかりまとめてきましたね。「NHK杯からフリーを徹底的に練習し自信をつけた」と話していました。努力が報われての優勝、ファイナル進出です。よかったですね。
そして、このフリーの衣装は私大好きです。すごくよく似合っていますね。
彼は「その辺の素朴なニイちゃん」風でありながらも、一方で「良家の子息」と言われても納得できるような品のよさがあります。


2位は高橋大輔選手。素晴らしい演技でした。
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フリーは今までの中で一番よかったですね。最後までバテてる感じがなかった。4回転を降りれなかったのは残念ですがうまく3Tにごまかし(笑)、あとも小さなミスをカバーして余りあるドラマチックな演技でした。素人目にも試合を重ねるにつれてどんどんよくなっているのが分かります。

Daisuke Takahashi 2009 Skate Canada FP- La Strada

SPに続き、カナダCBCの動画。
海外の解説はジャンプなどでミスがあっても「失敗!これで減点されてしまいます」とかいちいち強調しないのがいいですね。細かいエッジエラーならともかくジャンプミスは見ればわかるのだから、演技中ネガティブなことはあまり言わないで欲しい。見ていて興をそがれるので。
怪我から復帰し、6月からトリプルジャンプを跳び始めたばかりということにも触れ、ステップやジャンプにおいて膝がよく曲がり、エッジ使いが深い彼のスケーティングの素晴らしさを絶賛。
また、カートが「振付がクレバーだ。振付が濃いとそれだけジャンプが難しくなる」と言っていたのが印象に残りました(そうだ!そうだ!)。

最後のジェレミー・アボット選手の演技が終わって得点が出るときに、モニターは高橋選手の表情も追っていました。高橋選手はファイナル出場を決めていたけれども、すごく緊張した面持ちでアボット選手の点数を待っていました。その表情を見て、「ああ、やはり優勝するつもりでいるんだな」と思って嬉しくなりました。彼にとって復帰のシーズンで、この試合はファイナル出場が第一の目標だろうけれども、そこで満足せずやはり優勝を狙って臨んで来ていたんだなと、本人からすれば当たり前のことなんでしょうが、改めて見ると嬉しくなるものがありました。


3位にアルバン・プレオベール選手(フランス)が飛び込みました!

Alban Preaubert 2009 Skate Canada FP- The Rolling Stones Medley

濃さをご堪能ください♪

彼は一度見たら忘れられない最強濃度のスケーターです(笑)。濃さを張れるのはアイスダンスのベンジャミン・アゴスト選手くらい?(笑)
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↑彼がアゴスト選手です(いつの写真かは不明ですが・・・)。どっちが濃い?(笑)

プレオベール選手はサービス精神もたっぷりで、楽しい怪?プログラムを見せてくれますよね。今季のフリーはローリングストーンズのメドレー。後半ちょっと疲れちゃった感じですがとりあえずノーミスで滑りきりました。
でも、こんなに予定のジャンプ構成を変えまくった選手を初めて見ました(笑)地上波で見ていて、次の演技要素がテロップで出るようにして観戦していたのですが、ステップとかスピン以外ことごとく予定のものと違うものを繰り出す彼に笑いが止まりませんでした・・・。
その場で行きあたりばったりに構成を変えるのはザヤック・ルールに違反するリスクが大きすぎるので直前に構成を変更して臨んだのだとは思いますが、とりあえず実況泣かせではありました(笑)


女子はジョアニー・ロシェット選手が優勝。
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しかし、優勝したとはいえジョアニーもなんか調子が上がりきらない感じですね。去年はもっと鉄板のイメージがあったのですが、今回も3回転が2回転になるなどのミスが続出、動きもキレがあまりありませんでした。それでもフリーで逃げ切ったんですね。なんかちょっと私個人的にはすっきりしない感じでした。

Joannie Rochette 2009 Skate Canada FP- Samson and Delilah


ロシェット選手、ちょっと太った、といって悪ければ、ちょっと体が大きくなりましたかね?なんかそんな気もするのですが、それは彼女の動きが昨季よりもキレてないせいかもしれません。はっきり見比べたわけではないのですが、そんな印象も持ちました。


2位にアリッサ・シズニー選手。女子も1位・2位がSPのときと変わらない結果でしたね。

Alissa Czisny 2009 Skate Canada FP- Dr. Zhivago

2回の転倒にはびっくり。でもスピンは相変わらずスピードが速くきれいです。
それからどうでもいいことなんですが、彼女の衣装の肌襦袢(肌色の薄い生地の部分)は彼女の肌の色にとてもよく合っていますね。遠目で見ると肌襦袢があるとは思えない感じで、とてもよいと思いました。昔は肌の色よりすごーく濃い色の肌襦袢で出てきたりするケースが時々ありましたが、それだけで衣装の洗練具合が二割引、みたいな感じでしたしね。


3位にラウラ・レピスト選手が入りました。
Laura Lepisto 2009 Skate Canada FP- Adios Nonino/Fuga y Misterio


昨日よりもスピードもあったし、ジャンプのミスはありましたがよくまとめてきたと思います。フリーの順位は2位でした。
レピスト選手も今季ちょっとジャンプが不安定な気がしますね。なんか女子は今年軒並みジャンプの成功率が落ちている選手が多い気がします。
でも彼女の持ち味であるキレのある動きが見られたのはよかったかな。


長洲未来選手は4位。表彰台に上がってほしかったですが、残念です。
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冒頭の3-2-2と、中盤の3-2のコンビネーションジャンプで回転不足を取られ、合計4点も引かれてしまっていました。ルッツではエッジエラーを取られてダブルパンチ。なんかジャッジに「目をつけられてしまった」感じがします。
私はエッジエラーを正確に見分けられる眼力は持ち合わせていないのですが、もし本当にエラーなら減点は仕方ない。でも減点や、不正確なエッジでのジャンプをエラーとするかアテンションで済ませるかの判断基準や度合いは全ての選手に公平に行わなければならないはずです。
「あの選手は目をつけられてしまったから」「一度目をつけられると後々厳しくとられがちになる」などという話は長洲選手以外の場合でもよく聞かれますが、その言葉の根本的な矛盾というか不合理さを誰も指摘しないのが非常に歯がゆいです。


Mirai Nagasu 2009 Skate Canada FP- Carmen, etc.

今季回転不足認定は緩和する、って話になっていたにも拘らず、フランス杯では昨季同様に厳しく取っていたみたいですよね。あの決定はなんだったんでしょうかね?今回はどういう風になってたんだろう。
というか、スポーツなのに「今回の試合はどんな感じ?」っていうのって、ルールとして破綻してますよね・・・。


鈴木明子選手は5位。4位以上でファイナル自力で進出、ということでしたが、ポイント等の救済で5位でも出場権をゲット。本当におめでとうございます!
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今年グランプリシリーズ2試合出場も初めてで、ファイナル出場も初めて。彼女にとっては最良の年になりつつありますね。フリーはジャンプの失敗が続き不本意そうでしたが、ファイナルでもう一度あのはじける笑顔を見せて欲しいと思います。

Akiko Suzuki 2009 Skate Canada FP- West Side Story


それから鈴木選手については、テレ朝が昨日も今日も「摂食障害を乗り越え・・・」みたいなVTRを流していましたが、あんまりそういう「泣ける話」みたいな安い枠に彼女をはめてほしくないという気持ちがちょっとあります。
勿論それが今病気で苦しんでいる方の励ましになるのなら私があれこれ言うべきことではないのかもしれないけれど、彼女もそういうイメージが必要以上につくのは望まないのではないかとも思うし。
とりあえず、マスコミがそういう話を「泣けるイイ話」というところだけに落とし込もうとする姿勢が個人的にあまり好きではないのです。


ファイナル出場の選手は下記の通り決まりました。

男子:
織田信成選手
エヴァン・ライサチェク選手(アメリカ)
ブライアン・ジュベール選手(フランス)
ジェレミー・アボット選手(アメリカ)
高橋大輔選手
ジョニー・ウィアー選手(アメリカ)

女子:
キム・ヨナ選手(韓国)
安藤美姫選手
ジョアニー・ロシェット選手(カナダ)
アリョーナ・レオノワ選手(ロシア)
アシュリー・ワグナー選手(アメリカ)
鈴木明子選手


男子は本当にガチンコですね。なんて豪華なメンバーなんでしょう(うっとり)。今から楽しみです。
それにしても男子はジュベール選手だけフランスで、あとはアメリカと日本が占めてるんですね。すごいなあ。
女子は常連組とレオノワ選手や鈴木選手、ワグナー選手のフレッシュ組が入り混じり、なかなか面白そうですね。

浅田真央選手は初めてファイナル進出を逃したわけで非常に残念ではありますが、仕方ない。これが結果的に良い作用を生むといいですね。そしてそういうケースは今までにもありました。
トリノの年のグランプリファイナルの表彰台は浅田真央選手、イリーナ・スルツカヤ選手(ロシア。懐かしい)、中野友加里選手でした。その中で五輪に出たのはスルツカヤ選手だけで、トリノ金メダリストの荒川静香さんも、銀メダリストのサーシャ・コーエン選手もファイナルには出場していませんでした。
ファイナルに出て試合勘を切らさないというやり方も勿論ありますが、12月のファイナルに一度ピークを持って行き、その直後の2月の五輪に更にピークを作るのはキツいのでどちらかに絞ったほうが良いという考えもあると思います。
どう転ぶかわかりませんが、自分の体調をベストで維持することだけを考えていて欲しいと思います。


グランプリファイナルは12月3日より東京で行われます。フェアで熱い戦いが繰り広げられることを期待しています。


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頑張っている人は美しい  2008年8月25日
by toramomo0926 | 2009-11-22 22:06 | フィギュアスケート


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