アメリカ五輪代表決定-全米選手権
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欧州選手権に続き、全米選手権も終了。
男子は既に終了しており、ジェレミー・アボット選手(選手権二連覇)、エヴァン・ライサチェク選手、ジョニー・ウィアー選手という、日本男子チーム同様妥当な人選が無事に決まりました。OA見られなかったけど・・・(涙)

そして今日は女子。
アメリカの女子もこれまた日本選手団同様、女子は大混戦となることが予想されていました。
アメリカの女子の選手枠は「2」。ですが有力選手は6名もいるのです。

サーシャ・コーエン
レイチェル・フラット
長洲未来
アシュリー・ワグナー
アリッサ・シズニー
キャロライン・ジャン

ただでさえ5名いたところにサーシャ姐さん参入で、本当にどうなるかわからないというか、誰が勝ってもおかしくない、本当に当日の演技次第で代表が決まるなあ、という手に汗握る展開が予想されました。

結果は、レイチェル・フラット選手が優勝、長洲未来選手が2位となり、バンクーバー五輪出場を決めました!

2010 US Figure Skating Championships
順位と得点の詳細。
それぞれの種目の「Result」で総合順位と総合得点が、
ショートプログラム(SP)とフリーの「Detail」では得点詳細と各選手の全ての要素の内容、それにジャッジがどのように得点をつけたかを見ることができます。




今季3-3認定をいち早く得るなど、調子を上げてきていたレイチェル・フラット選手が見事優勝しました!
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Rachel Flatt 2010 US Figure Skating Championships SP

レイチェルおめでとうございます!
今季のSPは結構振付が凝っていますね。今までは正統派な感じだったけど、ちょっと大人っぽさを出そうとしている感じ。でもまだ可愛らしさが残るというか、ラブコメ路線?
3-3は力で跳びきった、という感じでしたが成功しましたね。

フリー終了後のキス&クライで得点が出たときの写真?が出てました。
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驚きすぎ(笑)

ただ、ジュニアから上がりたての時はもっとエレガントさがあった気がするのですが、今は(私の印象ですが)パワフルさがより前面に出ていて、ちょっとドタドタしてしまうときがある気がします。でもまだ若いし、これからそういう優雅さは身についてくるのかもしれないけど、その辺がちょっと気になるところではありました。
でも昨季は伸び悩んだ感じだったので、今季はトンネルを抜けてきたという感じですかね。歯列矯正も取れて美人さんになりました。五輪頑張ってくださいね!


2位は長洲未来選手!五輪の出場権を見事勝ち取りました。
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彼女も去年足の怪我などで思うような成績が残せませんでした。更に女子選手の宿命である「魔の16-17歳ゾーン」に去年は苦しめられたように思います。
背も見るたびに伸びている感じで、体つきもずいぶんしっかりしてきました。もっと華奢なイメージだったけど、今は結構骨太な感じ。頭がすごーく小さいので余計にそう思うのかもしれませんが・・・そして足長いですねえ。
ですが、この演技を見る限り、彼女は完全にそのトンネルを抜けたというか、身体感覚的に何か確実なものをつかんだような気がします。
彼女はどうも見た目の出来よりも点数が出ないように思うのですが、今回は完璧なSPを滑り1位を取りました。フリーで崩れることが多かったですが踏ん張り、2位を守ってバンクーバーへのチケットを手にしました。

Mirai Nagasu 2010 US Figure Skating Championships LP

SPはキレッキレでしたね~。
体も伸びやかに思い切り使えていましたし、表情もすごく気合が入って、力強い素晴らしい演技でした。
フリーも、神演技に見えたのですが思ったより全然点が出てませんでしたね・・・回転不足を取られたジャンプがあったそうですが、解説の方も点数が出るまではそのような減点はないのではないかという評価だったので、驚いていましたね。客席のリアクションもスタオベで、彼女のほうがレイチェルよりも拍手や歓声は大きかったんですが・・・。
キス&クライでコーチも不満そうでしたが、本人だけがPCSが60点を越えたことに満面の笑みで喜んでいました。彼女は本当に愛らしい人柄を持っていますね。

二度目の優勝は逃してしまったけど五輪出場権はしっかりつかんだし、この激戦を勝ち抜いた経験は確実に彼女の実績になりますね。点数ももう少し、せめて見た目との乖離がないくらいにはもらえるようになるといいなあ。頑張って!


3位はアシュリー・ワグナー選手。
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今季アメリカ女子で唯一グランプリファイナルに出場するなど、五輪枠争いでは一歩リードしているかと思ってましたが、SPのミスが痛かったですね・・・。残念です。

Ashley Wagner 2010 US Figure Skating Championships SP

彼女を初めて見たとき、ジャンプのキレがとても良いのに驚きました。このままパワフル路線にいくのかと思いきや、ものすごくエレガントな選手になりましたよね。衣装も結構奇抜な色使いやデザインのものが多いですが、どんな衣装でもとても品よく着こなしているのもワタシ的にポイントの高いところです。
彼女の演技は大好きなので、五輪で彼女の滑りを見たかった。
ホント、全日本でもそうだったけど、みんな行かせてあげたくなりますね~(涙)。


サーシャ・コーエン選手はSP2位でしたが、フリーで技術点が伸びず4位でした。
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サーシャ姐さん!
復帰がいきなり全米選手権=五輪選考会、というかなりタフな状況になりましたが、SPは神がかっていましたね。グランプリシリーズでこの滑りを見たかった。

貫禄たっぷりの滑りは、本当に一瞬で観客を釘付けにしましたね。

Sasha Cohen 2010 US Figure Skating Championships SP

相変わらずこういうキレのある曲を演じさせれば、彼女は本当にすごいですね。トリノ五輪のSP「黒い瞳」を思い出しました。
でも、フリーで崩れるところも変わってなかったなあ~(涙)五輪での彼女を見たかったような気もするけど、4年間頑張ってきた選手が出られたのでよしとするべきなんでしょうかね。


ディフェンディングチャンピオンとして臨んだアリッサ・シズニー選手はSP7位、フリー11位となり総合10位。
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昨季からの活躍を考えると、この順位は意外でした。もっと表彰台に絡んでくると思ったんですが・・・。
前回優勝者ということと、五輪選考会というプレッシャーが彼女を硬くさせたのかもしれません。いつもの明るい笑顔も少しこわばり気味で、あまり元気がないように見えましたね。残念です。

Alissa Czisny 2010 US Figure Skating Championships SP

この人の衣装もいつもステキですね。長身なのでとてもよく映えます。
そしてスピードのあるぶれないスピンは本当に素晴らしいです。


レイチェル、未来と同時期にシニアデビューし、アメリカ女子の新勢力の重要な一翼を担っていたキャロライン・ジャン選手は11位に沈みました。
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彼女に何が起こっているのでしょうか?
怪我をしているという情報(というかYoutube動画へのコメント)も見たのですが・・・今季グランプリシリーズも表彰台に上がれず、今回の試合もSP、フリーともに全く精彩がありませんでした。
何よりショックだったのは、彼女の代名詞である「パールスピン」(背中を大きく反らすレイバックスピンからビールマンスピンへ、足を持ったまま姿勢を移行させる彼女にしかできない技)が出来なくなっていたことです。

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パールスピン。

彼女の不調は単なる怪我なのか(怪我の場合は完治する怪我なのか、というのもあります)、未だ「魔の16-17歳ゾーン」から抜け出せないでいるのか、それとも体の成長に伴い、今まで出来たことが出来なくなってきてしまっているのかがちょっとわかりませんが、復活を祈りたいと思います。
ただ、映像を見る限り背も伸びて、体つきも少し女性らしく丸みを帯びたような気がします。ここで踏ん張らないと、このままじりじりとキャリアが後退していく恐れがある。
体をしっかり立て直して、戻ってきて欲しいです。

Caroline Zhang 2010 US Figure Skating Championships SP


それにしてもアメリカは本当に人材豊富ですね~。今回見ていても16歳くらいの選手で伸びそうな人が結構いました。更にその下のジュニアには星の数ほどのスターの卵がいるのでしょう。
いよいよ各国の代表も決まってきて、役者は揃ったという感じですね。今週の四大陸にもアメリカ選手が何人か出場しますが、どの国の選手も怪我などのないよう、良い試合が行われることを祈っています。
そして全員が笑顔でバンクーバーに集まれますように。

選手のみなさん、本当にお疲れ様でした。
by toramomo0926 | 2010-01-24 20:46 | フィギュアスケート


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