祝・佐藤信夫コーチ、世界殿堂入り!
b0038294_13204820.jpg元世界女王の佐藤有香さんのお父様で、妻の久美子コーチとともに荒川静香さん、小塚崇彦選手、中野友加里選手など数々の日本の名選手を育ててきた佐藤信夫コーチの世界殿堂入りが決定したと言う報道がありました。
本当におめでとうございます!五輪前に幸先いいニュースですね。





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佐藤信夫氏、世界殿堂入り 

 吉報を、追い風にする。メダル獲りを狙う小塚が師事する、佐藤コーチが、世界殿堂入りを果たした。来年の世界選手権(3月21~27日、長野)で表彰式が行われることになった。

 同氏は2度の五輪出場や全日本選手権10連覇などの実績を残した現役時代を含め、50年以上もフィギュアに携わっている名指導者。コーチとして娘・有香さんを世界選手権女王に育てたほか、過去にトリノ五輪フィギュア女子で金メダルを獲得した荒川静香やバンクーバー五輪代表でもある安藤美姫(トヨタ自動車)、村主章枝(AK)らが師事。現在は、小塚を指導する。佐藤氏は「クリエーティブなインパクトを与えた貢献者」の部門でノミネートされ、10日に行われた投票で選出が決定した。

 有香さんは現在、米国代表のジェレミー・アボットを教えており、バンクーバー五輪での親子コーチ対決にも注目が集まっている。

 小塚はこの日、サブリンクで軽めの練習を行った。直前まで中京大で消化した練習では佐藤氏の指導のもとプログラムを修正、徹底的に滑り込んでおり調整も順調。「ここまできたのは周りの人の支えがあったから。感動してもらえる演技がしたい」。師匠の期待に応えてみせる。

2010.2.12 05:01 サンケイスポーツ

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殿堂入り佐藤氏娘の世界Vが一番の思い出

フィギュアスケートで伊藤みどりさんに続き日本人2人目の世界殿堂入りを果たした佐藤信夫氏(68)が11日、バンクーバー冬季五輪会場のパシフィックコロシアムで記者会見し、50年以上もフィギュアに携わって「夢にも思わなかった。娘の有香の(1994年)世界選手権優勝が一番の思い出」と感慨に浸った。

 佐藤氏は男子代表の小塚崇彦(トヨタ自動車)のコーチで参加し、五輪は選手で2度、コーチを含めると通算で10度目となる。今回は有香さんもジェレミー・アボット(米国)のコーチで参加し、初めて海外遠征した60年スコーバレー冬季五輪直後の世界選手権もバンクーバーで行われただけに「50年後にいろいろな出来事が重なって不思議に感じる」と話した。

[2010年2月12日11時58分]

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佐藤信夫・久美子コーチといえば、日本のフィギュアファンで知らない方はいないでしょう。
これまでに育てた選手は数え切れないほどいますが、荒川静香さん、村主章枝選手、安藤美姫選手も一時ついていましたし、現在は小塚崇彦選手や中野友加里選手などが師事しています。
要するに、彼無しでは現在の日本フィギュアスケートの隆盛はなかったと断言できるほどに、長年にわたり日本フィギュアスケート界に貢献してきました。
また、ご自身も選手時代には日本人で初めて3回転ジャンプに成功したり、全日本選手権10連覇の記録を残すなどの素晴らしい成績を挙げています。
通算50年以上フィギュアに関わっている佐藤氏は海外でも顔が広く、「ノブ・サトウ」としてその評価も高いのです。

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小塚崇彦選手との練習風景。

コーチとしての指導には定評があり、基本に忠実なスケーティングと厳しくも温かい指導は選手を技術面、また精神面でもしっかりと支えているのが、リンク脇で選手を見守るさまやキス&クライ(試合で演技終了後得点発表を待つ場所)での様子をTV等でちらりと見るだけでもとてもよく伝わってきます。

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NHK杯のキス&クライにて、奥様の佐藤久美子コーチ、中野友加里選手と。

佐藤夫妻は見ててなんかほのぼのしますね。信夫コーチは佇まいに品があるし、久美子コーチは笑顔がとてもステキ。教え子との様子も、しっかり信頼関係を築いているのが伝わってきます。
また、娘の有香さんは世界選手権で優勝、その後引退しても正確で美しい滑りをするスケーターとして世界中で高い評価を得ており、ある意味日本よりずっと有名で、尊敬されています。
有香さんはアイスショーに出演する傍ら振り付けなども担当されていて、小塚崇彦選手等の振付を手がけました。昨季の彼のSP「Take5」は彼のシニアでの大躍進と、やはり正確で美しいスケーティングを持つ、マニアックなファンをも唸らせる滑りの選手としての彼の評価を定着させました。

Takahiko Kozuka 2008 Skate America SP- Take5

2:12あたりから、ステップで佐藤コーチのいるリンク脇まで滑ってきた小塚選手に「動いて!動いて!」とラストスパートの檄を飛ばす信夫コーチの声が小さく入っています。

また、彼女は今季からはアメリカのジェレミー・アボット選手からの熱烈なオファーを受けて彼のコーチに就任、アボット選手も今季全米選手権2連覇で五輪出場を果たすなど、安定した成績を残しています。
信夫コーチの教えはこのように順調に受け継がれており、世界的な視野で見ても現在のフィギュアスケートに多大な影響を与えています。
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佐藤有香さんとジェレミー・アボット選手。有香さんはお母さん似ですね。


信夫コーチはファンの間でもそのキャラクターが密かに高い人気を誇っており(ある意味選手と同じくらい人気があると思う)、「癒し系」として有名になっています。
中でも人気が高いのは、試合で小塚選手を送り出すときのやりとりです。
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演技直前、小塚選手を励ます信夫コーチ。
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そして背中をパン!と叩いて気合を入れ、小塚選手は頷いてリンクへ出て行きます。

これは05-06シーズンの世界ジュニアでやってもらったのが始まりで、その大会で優勝できたため、ゲンかつぎの「おまじないのようになって」続いているとのこと。

このやりとりはファンの間でひそかな人気(笑)こんな動画を作っている方もいました。

ありがたいお言葉(一日の始まりに編)

信夫コーチの励ましは心に響きますね(笑)。動画製作者の方は「一日の始まりに信夫コーチに励ましてもらえると嬉しい」ということで作られたようです。なるほど。


なんか信夫コーチ、久美子コーチを見ていると「日本の良心」という言葉が浮かんでしまうんですよね。
モロゾフコーチみたいな派手さはないけれど、基本に忠実な美しい滑りをする選手を育てる。また、選手を叱咤し励ましつつも、選手生活が終わった後の人生までも見据えて人間性の育成にもすごく心を砕いているように見えます。
今回の殿堂入りは日本人では伊藤みどりさんに続いて2番目だそうですが、世界的にも納得の人選だと思います。

信夫コーチ、また久美子コーチには今後も是非ずっとずっとコーチを続けて、質の高い選手、人間的に魅力ある選手を沢山世に送り出して欲しいなと願ってやみません。
連戦につぐ連戦、遠征につぐ遠征で体力的に大変なこともあるでしょうが、どうぞお体に気をつけて、これからも頑張ってください!
いつまでもリンクサイドに立つ信夫コーチと久美子コーチの姿を見られますように。


<関連コラム>
<おもしろ動画>フィギュアスケーターでホットペッパー  2010年1月20日
*信夫コーチが選手よりも高い頻度で(笑)出てきます。彼の隠れた?人気と、ファンからの愛情が窺えます。

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by toramomo0926 | 2010-02-12 12:55 | フィギュアスケート


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