浅田真央選手、史上初SPでのトリプルアクセル成功!-バンクーバー五輪 女子SP
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バンクーバー五輪、女子ショートプログラム(SP)がついに始まりました。
表情も明るく好調が伝えられていた浅田真央選手は女子で史上初めてトリプルアクセル(3A)をSPで成功させる快挙を達成!演技をノーミスで終えました。




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今回の五輪に関しては、もうずっとオンアイス・オフアイスに拘らず、ずっと表情がイキイキしていますね。
演技開始のポーズを決めたときは「あっ、緊張しちゃってるかな」と思ったのですが、3Aは去年のよかった頃とほぼ同じくらいの回転と軸があった気がしました。ばっちり降りてましたね(その割には加点が少ないのだけど・・・)。

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「SPが一番の鍵になってくると思う」と話していた真央選手。やはり「ここはきっちり決めなければ」という思いはあったようで、いつもより少しスピードがなかったですね。でもそこで流されずにしっかり確実に決めたのは大きいです。

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高得点にびっくり。

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タラソワコーチも嬉しそう。
先日のNHKスペシャルの真央選手の特集で、タラソワが真央選手が08年グランプリファイナルで優勝したときのフリーの演技を見ながら「あなたは誰よりも強い人間よ」と涙を流していたのがすごく印象に残りました。
タラソワは本当に真央選手に全てを与えようとしているんだな、そして真央選手はもしかしたらタラソワが期待していた以上に彼女に応えているのではないかと思いました。

五輪だけはやめてほしい、と思っていた女王様への加点サービスは今回も健在でしたね。何の変わり映えもしない、今までで最高の演技でもないのになぜか世界最高得点を更新。
やはり男子からの流れ(難しい技に挑戦することは割に合わず、レベルを下げてキレイに見せた選手が高得点を得る)は続いているのかもしれません。
プルシェンコさん、ストイコさん、そしてサーシャ・コーエンさん(彼女もアメリカ選手なのにかなり今回のことには批判的なコメントをしていました)、出番です!是非何かコメントをお願いします。
だって、女子でSPで3Aを決めたのは、フィギュアスケートの歴史の中で彼女だけなんですよ。競技の歴史の上では、「前人未到の記録を打ち立てた」という意味で本質的には(ものすごく極論になりますが、わかりやすく言えば)ウサイン・ボルトと「ある意味」同じということになるわけです。
それなのに五輪の試合で中学の大会でトップの選手(キム選手の演技構成はジュニアの中堅レベルと言われています)の方が1位につけている、みたいなものなんですから。
3Lz-3Tの方が3A-2Tより基礎点が高いのはわかりますが、そもそも3Aが最高難度のジャンプとされているのですから「コンビネーションとして3回転をつけているか2回転か」という単純計算でなく、「3Aに」コンビネーションをつけているということについての評価、点数設定を再考して欲しいと思うけど、ISUの方針を見てると変えないんでしょうねえ・・・。

でも、真央選手は本当に嬉しそうに、演技が終わった途端に子供に戻ったような無邪気な笑顔を見せ、氷の上でピョンピョン跳ねていましたね。本当に嬉しそうでした。それだけで私はかなり満足しています。
アホみたいに点差をつけられてもいませんしね。5点以内の差なら充分真央選手に勝機はあります。
女王様がフリーをノーミスで滑りきったらこの採点傾向では難しいかもしれませんが、彼女はフリーでミスしなかったことはないですし、彼女のフリーのプログラムはちょっと単調な気がする感じなのですが、「鐘」はパンチきいてますから。
フリーの滑走順はSPとは逆で、女王様が先に21番で滑り、真央選手がその後、22番になります。真央選手は偶然ですがSPもフリーも22番なんですね(笑)。
珍しくSPとフリーの間に1日インターバルが空きますが、そういう日程は真央選手と鈴木明子選手は四大陸で経験済みですから対策もばっちりでしょう。
よく寝て、よく食べて、よく動いて、怪我のないように、充実した1日を過ごしてフリーに臨んでもらいたいと思います。

それにしても、五輪の、しかもSPで会心の演技が出来たという事は、今大会で初めて4回転を降りた小塚選手同様、今後にとても大きな自信になると思います。頑張って!


3位はジョアニー・ロシェット選手(カナダ)。
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お母様が急逝されて、本当なら試合どころではないと思いますが、彼女は出場する道を選びました。ここまで来たらしっかりと演技をしたいという気持ちと、ホスト国の選手であるという責任感もあったと思います。辛い決断だったと思いますが、本当に頭が下がります。
SPは今季最高といっていい出来だったと思います。演技終了後、堪えていた涙が溢れ出したのを見て、私ももらい泣きでした・・・・・。
フリーも素晴らしい演技をして、天国のお母様と、会場にいらしているであろうお父様にしっかりと見せてあげて欲しいと思います。
あなたの力強く女性らしい滑りと、たまに聞こえてくるコメントから感じるスポーツマンシップ溢れる態度を尊敬しています。そして応援しています!


4位に安藤美姫選手。
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今季初めて3-3に挑戦してきましたね。着氷が乱れてダウングレードされてしまったのは残念でしたが、挑戦した心意気に拍手を送りたいと思います。練習では本当にきれいに決めていたのに、惜しかったですね。
「トリノ五輪は、自己満足だけで来てしまった。でも今回は自分をコントロールできていると思う」と頼もしく話してくれました。
フリーは「クレオパトラ」。髪をスッパリ切り、日サロに通ってクレオパトラに近づけるということまでしているので、このプログラムには並々ならぬ思い入れを感じます。
多分モロゾフがジンクス通り、グランプリファイナルの時の青い衣装を着せるような気がしますが、果たしてどうなるでしょうね?


レイチェル・フラット選手(アメリカ)が5位。
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レイチェルごめんね、写真がこんなのしかなかった・・・。
最初の3-3はキレがありましたね。終盤も盛り上がりました。全米選手権の頃はなんだか面白みがない感じだったけど、ちょっと元気になってきた感じ?どうでしょうか。
直前まで物理のテストを受けたりしていたという彼女。スポーツ推薦とかに甘んじず、文武両道で頑張ってるんですねー。素晴らしいです。彼女、聡明そうですしね。
フリーでどれだけ踏ん張れるかで更に上位が見えてきます。頑張れ!


長洲未来選手(アメリカ)が6位。
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演技終了後、鼻血が出ていたことが判明。原因は明かされていないようですが、スピンの時とかにエッジで切ったとも思えないし、転倒もしていないので、疲労が溜まっているかコーフンしすぎたのか(笑)
「(鼻血は)演技の半ばぐらいで出てきたけど、そのまま最後まで滑った。何があっても最後までやり遂げないといけない。五輪は本当に大きい大会。きょうの演技では表彰台に立てない。少し悔しい」と話していました。いやいや、諦めずに頑張って!
全米選手権のときの方がキレキレだった気もしますが、のびのび滑っていたみたいですね。


カロリーナ・コストナー選手(イタリア)が7位。
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私、カロリーナの選曲のセンスってすごく好きなんです。なんかすごく心に響くよい曲を選ぶなあ、と今回彼女の演技を見ていて改めて思ってしまいました。
ジャンプで手をついてしまったのは残念でしたが、今季彼女も調子が上がらず苦しんでいたことを考えると、随分上がってきたな、という感じがしますね。
4年前のトリノの時は国のアイドルとして期待を一身に浴びて、ちょっと可愛そうなくらいでしたが、あの頃はほっそい少女だったカロリーナも、すっかり大人の女性になりましたよね。
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お国ではモデルの仕事もしているようです。すごい美女っぷり。さすがイタリア娘。


8位はアリョーナ・レオノワ選手(ロシア)。
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グランプリファイナルではプレッシャーに押しつぶされて悲しそうな表情を見せていましたが、すっかり元気を取り戻したようですね。明るくはじけるような笑顔が復活。やっぱり彼女はこうでなくちゃ!
それにしても彼女は今シーズン本当に大躍進でしたね。地元開催となるソチ五輪では日本選手の強力なライバルになりそうですね。
フリーの「シカゴ」も彼女の魅力満載。この雰囲気が出せれば、会場を魅了するでしょうね。


フリーは26日(金)。
真央選手も他の選手もベストを尽くせるといいですね。良い戦いを期待しています。
真央選手の「鐘」が世界を驚かせ、フランス杯のときに「何であんなに重苦しい曲を選んだのか?」と苦虫を噛み潰したような顔で尋ねたジャーナリストを恥じ入らせるような演技を是非、是非して欲しいと思います。

がんばって!
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by toramomo0926 | 2010-02-24 20:48 | フィギュアスケート


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