中野友加里選手、世界選手権欠場を発表
b0038294_10262581.jpg今月22日からの世界選手権に出場予定だった中野友加里選手が怪我のため欠場することが決定、現役を引退する見通しだという報道が出ました。代理で鈴木明子選手が出場するとのこと。
今季で引退するかも知れないというのはうすうす感じていましたが、いざこうやって聞くと悲しい・・・。




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フィギュア中野が引退へ 故障で世界選手権も欠場

 フィギュアスケート女子で2008年世界選手権4位の中野友加里(24)=プリンスホテル、早大大学院=が今季限りで競技の第一線から退くことが3日、分かった。近日中に記者会見する予定。今春のフジテレビ入社が決まっており、指導する佐藤信夫コーチは、現役引退について「そうなるでしょう」と話した。

 中野は「五輪を目指すのは最後」として臨んだ昨年末の全日本選手権で、2位の鈴木明子(邦和スポーツランド)と0・17点差の3位となり、悲願のバンクーバー冬季五輪代表入りを逃した。

 23日開幕の世界選手権は、左股関節炎を理由に欠場し、補欠の鈴木が代わって出場することが3日、日本スケート連盟から発表された。

 中野は愛知県出身。02年世界ジュニア選手権で2位となり、同年に日本女子で伊藤みどり以来となるトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)成功を果たした。05年NHK杯でグランプリシリーズを初制覇。世界選手権は3度出場した。
2010/03/03 22:22 【共同通信】
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彼女を見ていていつも感じるのは、フィギュアスケートに対する熱い思い、真摯な姿勢、努力することのすばらしさ。
すごく真面目に競技に取り組む姿勢を見ていると自然と応援したくなる、そんな選手です。
体は決して柔らかくはなく、「天才肌」の選手ではないと思う。でも努力することでトップスケーターの一人にまで登りつめたというのは並大抵のことではありません。
ハタから見ているとものすごく努力しているのだけれど、本人は「努力してます」というムードを出したり、悲壮感を漂わせたりはしていない。彼女にとってそれは「当然のこと」であり、競技をする以上、そして上を目指す以上はそんなことは「前提」のひとつ、という考えが見ていて伺えました。
彼女のスケートはとても女性らしい。でも同時にすごく強さも感じる。パワフルな強さではなく、日本女性らしい芯の強さ。竹は一見しなやかだけれど強風が吹いても折れない、そういう美しい強さを彼女から感じていました。

それは彼女の代名詞であるドーナツスピンにもよく現れていると思います。
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写真をよく見ていただくとわかると思うのですが、私はいつもドーナツスピンを見る度に、「コレは体はどうなっているんだろう」と思っていました。
ビールマンポジションのような体勢を取りつつ体を真横にしなければならない。軸足と胴体が垂直になっているんですよね。股関節を柔らかくしないとこれは無理です。かなり柔軟性や筋力が必要とされます。
更に彼女は、このスピンを誰よりも早く、また正確に回ることができます。軸がどんどんブレてしまったりせず、同じところで回り続けられる。これは世界中だれも持っていない技術です。ゆえに彼女の代名詞となった訳ですが、見れば見るほどすごい技です。また、彼女はトリプルアクセルも成功させています。

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更に、彼女はスケートだけでなく大学での勉強やスケート部での事務仕事も積極的にこなしていたとのことです。
進学も、練習の合間を縫ってPCからの通信講義が受けられるような体勢を整えていた早稲田大学を選んだ。
体育会スケート部の主務やキャプテンをつとめ、試合のスケジュール調整、連盟との交渉、部費の管理などマネージャー的仕事もこなしていた時期もあったとのこと。
事務仕事は煩雑なものが多いです。公的な機関が相手になれば提出する書類や必要な(必要なのか?というものも含めて)手続きも多い。その中で彼女は体育会の部をまとめ、運営をしながらも世界トップでの戦いを両立させていたのです。これには驚きました。
彼女は「学生スポーツの運営方法が分かって本当に勉強になった」と話していたとのことで、本当に頭が下がります。

来月にはフジテレビへの入社が決まっているそうですね。
今後はスポーツ関連のレポートや解説などの仕事に就くことと思いますが、彼女のような女性なら、どのような仕事でも前向きに取り組み、吸収して更に自己を充実させることが出来るでしょう。

今季は怪我があり思うようなシーズンが過ごせなかったことは残念だったと思いますし、オリンピックで彼女の演技を見たかったという気持ちがあります。本当に「4枠あればいいのに」と心から思いました。
「記録より記憶に残る選手」という言葉はよくスポーツの世界で聞かれますし、まあ使い古された言葉なのですが、私は彼女にこそ相応しい言葉だと思います。
ファンは決して彼女の滑りを、その努力を忘れないですし、会社員になってしまうと今後アイスショー等に出るのかどうかというのはわかりませんが、また是非私達に素晴らしい演技を見せて欲しいと思います。

中野選手、本当にお疲れさまでした。
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リンクの外でも美人さんですね。蒼井優さんに似ているとよく言われていますが、わかる気がします。

Yukari Nakano 2005 NHK Trophy FP - Don Quixote

この時の演技は忘れられません。トリプルアクセルは失敗してしまったけれど、後は圧巻の演技。この時の彼女は本当に勢いがありました。
人選をどうこう言うつもりはないですが、もし彼女がトリノに出場していたら・・・ということを今も考えてしまうことがあります。


Yukari Nakano 2008 Grand Prix Final SP -Romance


当初2008年全日本選手権SPの動画をあげていたのですが消されてしまったので、同じ年のグランプリファイナルの動画を貼り付けます。
全日本の時の彼女には何かが降りていた、というくらい素晴らしい演技でした。彼女自身も会心の出来だったようですね。
女性らしさ、強さ、暖かさ、柔らかさ。彼女の実力が十二分に発揮できたと思います。この演技で初めて全日本のショートプログラムで1位を獲得しました。このグランプリファイナルでも3位になっています。
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<参考リンク>
マジメだよなぁ、中野友加里って  -一美のはだかのオレ様 2007年11月25日
by toramomo0926 | 2010-03-04 10:05 | フィギュアスケート


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