浅田真央選手とその演技への海外選手コメント集(追記あり:3/14)
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今回の五輪では採点について物議を醸した異例の大会になってしまいましたが、また一方でよい面を考えると、普段私たちのところまではなかなか聞こえてこない、真央選手の海外の選手(元選手を含む)からの評価というのがすごくよく分かった大会でもあったと思います。





私たちが見ていても気づかない、または知りえないところで真央選手を高く評価してくれていることは、ファンとしてまた日本人として嬉しく、誇らしい気持ちになりました。
同じ競技をしてきたからこそ彼女のやっていることの凄さ、素晴らしさが深いところでわかるのだろうし、共感するところもあるのだと思います。

さきにアップした記事でも他のブログ様の助けを借りてご紹介してきましたが、今回はそのようなコメントをまとめた動画を発見したのでご紹介したいと思います。
通常ニコニコ動画は会員登録しないと見られないと思うのですが、このような形で貼り付けた場合、非会員の方も見ることが出来るのでしょうか?見られるといいのですが・・・と思いつつ貼り付けます。
特にジョアニー・ロシェット選手のコメントは、同じ現役選手であるだけに私には重く、印象的なものでした。彼女のフェアネスを高く賞賛したいと思います。

コメントを消してご覧になりたい方は、画面右下の「・・・」と書いてある吹き出しボタンをクリックしてください。コメントが消え、動画のみを見ることが出来ます。


他にもこんな発言がありました。動画に含まれているものもありますが、ここのブログでご紹介していない分は文字でも載せます。

**海外メダリスト達の評価**

エフゲニー・プルシェンコ (露) 02ソルトレイク銀・06トリノ金 10バンクーバー銀メダリスト
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「アサダのレベルは人類史上最高だよ。俺が女だったら勝てないだろうね。キムは4回転を2回跳んだのか?」
(キムヨナ選手の『五輪は思ったほど難しくはなかった。緊張も全くしなかった』という発言を受けて)
「五輪で全く緊張しないなんてことは絶対にありえない。そんな事を言う選手を僕は信用しない」


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追記(2010/3/14)
↑プルシェンコ選手の2番目の発言については、五輪前のコメントでありキム選手に対してのものではないというご指摘がありました。
私は日本のネットでの報道でこのコメントを見たので載せたのですが、それ自体が正しいものではなかったようなので、下記に頂いたご内容を示します。

(原文翻訳後)―これは「競技」なんです、「競技」が楽だなどということは、ありえません。 もし誰かが今、「私は緊張しませんでした」とか、「楽に滑ることができた」とか、
「疲れていません」と言ったとしたら、 僕は、そんな人間は信じません。-
元記事URL:http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/so20100218a2.html

最初に私が書いたようなコメントを彼が出したという記事を五輪後の記事で読んだのですが、この発言自体は五輪前のものだったということです。
それはそれで予言めいているというか暗示的というか・・・という感じなのですが。彼は五輪直前にジャッジについても言及していたので、何か思うところがあったのでしょうか?本当のところはわかりませんが、気になります。
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スコット・ハミルトン (米) 84サラエボ金メダリスト
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「(ヨナが)リンク上で見せる挙措動作全てに加点されている。呼吸をする度に得点を得ているようにさえ見える」
「彼女(浅田)にとって勝利に値する演技でした。史上初めてトリプルアクセルを3回も成功させたのですから」

ジョアニー・ロシェット(カナダ)2010バンクーバー銅メダリスト
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「女子でトリプルアクセルに2回転をつけて跳ぶことがどれだけ大変か。それでも勝てないなんて・・・。」
「マオ(浅田)にも感謝したい。果敢にトリプルアクセルに挑んだ姿を見て、私は悲しいことなんか忘れて正直、燃えたわ。ありがとう」

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追記(20120/3/14)
ロシェット選手の「マオにも感謝したい」というコメントについては、報じられている英訳が完全なものではないとの情報、ご指摘を頂きました。
教えていただいたURLから英文を見てみると、確かに彼女のこのコメントはキム選手と3-3と真央選手の3Aを並列に取り上げてコメントしていました。
彼女が浅田選手に感謝していることは確かですが、キム選手への言及が報道の時点できれいにカットされています。
彼女のコメント(英文)は下記の通り。

“My mom always taught me to be very competitive with myself, with the others also, and I always was,” Rochette explained, ”And it was almost like a relief going on the ice and seeing Yu-Na and Mao landing triple-triples, triple Axel, and I got so fired up and it kind of brought me back outside of reality for forty minutes.”

赤字部分が問題の箇所と思われます。
あの五輪の雰囲気の中、難易度の高い技に果敢に挑戦した2選手を称えています。
私は「マオにも感謝したい」というコメントの報道を複数のニュースで見たので、この発言についてこのような指摘を頂いたことは驚きでした。日本ではキム選手については全く言及されなかったことになっていますね。
日本の報じ方は間違ってはいないけど、決して正しく伝えているともいえないものでした。
改めてマスコミ、メディアの怖さというのも感じましたね。

元記事URL:http://digitalcitizen.ca/2010/02/26/joannie-rochette-wins-figure-skating-olympics-bronze-medal-in-inspirational-skate/
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エルヴィス・ストイコ(94年リレハンメル五輪銀、98年長野五輪銀メダリスト)
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「なんて言ったらいいのかわからない。ジャッジはキムの何もかもに加点しまくっている」
「真央のスケートには誠実さがある。素晴らしいことだよ。傲慢さがない。そこが好きなんだ。」
「浅田のスケートには静かな無垢さ(イノセンス)があって、そこが魅力的だと思う。作った見せ掛けの態度みたいなものがなくて、スケートそのものをするという感じ。」


***おまけ***
長洲未来(2010バンクーバー五輪4位入賞)
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「マオの隣で表彰台に立てたら幸せ」
「誰がどういう点を出して、どういう演技をしようと関係ない。これは私のオリンピック」

↑2番目の発言は直接真央選手に言及したものではないですが、彼女のファイティングスピリッツが印象的だったので載せました。入賞おめでとう!


真央選手はその真摯に挑戦する姿勢と誰にでもソフトに接する人柄で、世界中の選手や関係者に絶大な信頼を得ているというのがよくわかりました。
採点に納得は今もいっていませんが、今回のことでこのようなコメントが日本にも届いたということは素晴らしいことだったと思います。
何故日本のマスコミ(特にTV)がこういうことを大きく報道しないのかと不思議です。真央選手を賞賛するコメントを紹介しても、優勝者を貶すことにはならないと思うのですが。私が知る限り、TVでこのようなコメントを紹介したのは日テレのハミルトンさんの分だけでした。

真央選手、あなたの挑戦や努力、トップアスリートに相応しい振る舞いを皆が見ているし、わかっています。あなたを正当に評価してくれています。
世界選手権でも自信を失うことなく、思い切り滑って欲しいと思います。体に気をつけて、ベストを尽くしてください!!

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by toramomo0926 | 2010-03-07 11:27 | フィギュアスケート


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