高橋大輔選手首位、小塚崇彦選手4位発進!-2010世界選手権
b0038294_752712.jpgまだ朝イチのニュースしか見ていませんが、22日に開幕した2010年フィギュアスケート世界選手権(トリノ)の男子ショートプログラム(SP)が行われ、バンクーバー五輪銅メダリストの高橋大輔選手が首位、小塚崇彦選手も4位に入り、順調なスタートを切りました!
織田信成選手は3つのジャンプ全てを失敗してしまい28位、フリーに進むことができませんでした。残念です・・・・・。

ISU Figure Skating World Championships 2010
順位と得点の詳細。
それぞれの種目の「Result」で総合順位と総合得点が、
ショートプログラム(SP)とフリーの「Entries/Result Details」では得点詳細が、「Judges Score」では各選手の全ての要素の内容と、それにジャッジがどのように得点をつけたかを見ることができます。




今年は金メダリストのエヴァン・ライサチェク選手(アメリカ)、銀メダルのエフゲニー・プルシェンコ選手(ロシア)、6位入賞のジョニー・ウィアー選手(アメリカ)など、いつも表彰台を争う選手に欠場が多いです。まあ五輪直後の世界選手権は、特にメダリストは出場しないことはありますし、殆どの選手が怪我が原因なので仕方ないですね。無理せず来季万全な姿を見せて欲しいです。
しかし、そうなると日本勢には優勝または表彰台を狙えるビッグチャンスということになります。特に高橋選手には日本男子初の金メダルが期待されています。


そんな中、高橋大輔選手は「調子は良くはなかった」と話しながらもきっちりとジャンプをはじめとする要素をまとめてトップスタートです!
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五輪シーズンは、全ての選手が五輪をピークにもっていくべくコンディション作りや気持ちのもって行き方を調整していたはずなので、五輪直後に開催される世界選手権は、ヘタするとグダグダ大会になる危険性は毎回常にあります。
しかし高橋選手の演技は、そういう試合前のムードを振り払ってしっかりとまとめあげ、かつ技術と表現、両面で魅せるスケートというものをきちんと出してきました。五輪メダリストに相応しい演技だったと思います。


Daisuke Takahashi 2010World Championships SP -Eye

なんだか五輪の時よりスピードが増しているような気がします。特にスピン。
なので五輪の時のようなねちっこい演技というよりは、スピードのあるキレのよい演技という感じになっているような気がします。でも、どっちもいい感じです!
演技中も歓声が(特に後半)止みませんでしたね。やはり五輪でのあの神演技は世界中の人を虜にしたようです。
高橋選手、復帰してから本当にいい顔になりましたね。以前は整った顔立ちながらどこかに甘ったるさがあったように思いますが、復帰以降は精悍さが加わり、コメントも以前の「大ちゃん」を残しながらもしっかりと整理された大人の発言ができるようになりました。話し方さえ変わった気がします。
彼は「振り返ってみれば、あの怪我があってよかった。自分にとって必然だったのかなと思う」と話していましたが、本当にそうかもしれない、と思います。でも怪我から復帰までのあの大変な日々を思うと、そう思える、発言できること自体がものすごいことですけれど。

フリーでは4回転のトウループか、4回転フリップ(!)に挑戦する可能性があると報じられていました。しかし今朝のSP後のインタビューでは、「4回転回避も含めて決断する」という話をしていましたね。
トウループか、フリップか、または回避かをまだ決めていない、これから考えると。
高橋選手が4回転について回避の可能性を示唆したのを私は初めて聞いた気がするので、ちょっと驚きました。
彼のこれまでのポリシーやアスリートとしての姿勢としては今まで通り4回転に挑戦してもらいたい気持ちもありますが、恐らく世界王者になれるチャンス、可能性としては今年が一番高いでしょう。本人もそれがわかっているし、このタイトルはスケーターならば欲しいと思わない人はいない、他の試合とは全く価値が違うものです。五輪のメダル同様にスケーターとしては大きなステイタスシンボル。今後プロとしてやっていくにしても「五輪金メダリスト」と「世界王者タイトル保持者」は別格扱いとなります。
そういう意味ではここは順位を取りに行くのも、ものすごく大切。悩ましいですね。
どのような選択をするのかフリーが楽しみですが、その選択が、またその結果がどうなろうとも、彼の決断を支持し応援したいと思います。とにかく彼には後悔して欲しくない、というのが一番の気持ちです。


織田信成選手はSPでのジャンプが1回転に抜けてしまうなど全てでミスしてしまい、フリーに進むことができませんでした。
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今朝のニュースでフリーに進めなかった、と聞いたときは耳を疑いました。
動画を見て、二度びっくり。全く演技が平坦で、ジャンプミスの精神的ショックはあったでしょうが、2度目のジャンプを失敗したあたりから集中力が途切れ、3度目が抜けた時には完全に切れてしまったように見えました。スピードはあるけれど、体と心がまったくそれに追いついていない。


Nobunari Oda 2010 World Chanpionships SP -Totentanz



彼は五輪で思わぬアクシデントがあり、満足に演技を終えることができませんでした。やりきった上での技術的な失敗ではなく靴紐が切れるというまさかの事態。このショックはまだ彼の中で大きな傷として残っているのではないかと感じました。ロシェット選手の言葉を借りれば、精神的に「試合への準備が出来ていない」状態というか・・・。
五輪期間中も試合翌日から明るく振舞う彼を見て、偉いなあ、凄いなあと思っていましたが、このために何年も何年も取り組んできたのですから、そんなに簡単に立ち直れるはずがありませんよね。

彼にとってシーズンの滑り出しはこれ以上ない素晴らしいものでした。これはすごい、五輪の表彰台も絶対狙える、と楽しみにしていました。しかしこの2試合で、彼の中には今季について悪いイメージのみが残ってしまうことが心配です。
彼には思い切り泣いて欲しい。思い切り悔しがって欲しい。今は気を遣ってニコニコする必要はないです。思い切り落ち込んで、負の感情を全て出し切って欲しい。落ち込むのも疲れた、と思うほどに出し切って、またリンクに戻ってきて欲しいと思います。
織田選手のような軽やかで柔らかい滑り、ジャンプの着地の美しさ、スピンの柔軟性は高橋選手にも、小塚選手にも、また世界の男子選手の誰とも似ていない魅力があります。彼が本当の笑顔で来季試合に戻ってくることを信じて待ちたいと思います。
お疲れ様でした。


小塚崇彦選手は自己ベスト更新で4位につけました!
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五輪を経験して、彼はなんか貫禄がついたような気がします。「五輪入賞、4回転成功」という経験が、彼に静かな自信をもたらしたように見えました。
今季あんなに苦しんだトリプルアクセル(3A)も、あんなに美しく着地を決めるとは!全てのジャンプに流れがあり、
スピードを殺さない素晴らしいものでした。

Takahiko Kozuka 2010 World Championships SP -Bold As Love

ステップのツイズル(片足でクルクルッと回る動き)のとき、氷についていないもう片方の足(フリーレッグ)がまっすぐに伸びているのが美しいです。

そしてスピンは(毎回書いてるけど)つま先が縫いつけられたように動きませんね。彼のスピンは見応えがあるし、最後高速スピンで終わるとなんかカタルシスみたいなものを感じます。観客にもそういう方は多いようで、最後のスピンではいつも沸きます。
振り付けの佐藤有香さんはアメリカでアイスショーを何年も経験していますから、「盛り上がるポイント」を知り尽くしていますね。SP、フリーともに観客の望みに応える、また小塚選手の魅力を充分にアピールできる素晴らしいプログラムだと思います。

ここまで完璧に滑ったのは、今季初めてではないでしょうか。五輪を終えての世界選手権でベストの演技ができるというのは素晴らしいですね。
4回転がどのような調子なのかを知らないのですが(公式練習の動画を見ていないので)、五輪のように4回転が入って、3Aもこの調子で決められたら、表彰台は充分ありえます。うーん、是非表彰台に上がって欲しいなあー。

それにしても、小塚選手、演技の最後がいつも恵まれない(涙)五輪では音が聞こえず、今回は最後の決めポーズで佐藤信夫コーチのアップ(笑)
でも会心の演技のガッツポーズはしっかり映ってよかった(笑)


滑りは相変わらずスピードもあり、身のこなしにもキレがありましたね。よく五輪後ここまで持ってきたと思います。相変わらずエッジワークは深く、スピンも早くて軸がブレない素晴らしい質のものでした。
こうなってくると、フリーに否応なく期待が高まると言うものです。
「ギター・コンチェルト」はシーズンが深まるにつれ、大好きなプログラムになりました。また小塚選手が氷の上でギターの音色を奏でてくれるのを見るのが待ちきれません。
あああ、本当に待ちきれないです。頑張って!
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フリーは現地時間25日に行われます。
まだ海外選手のSP演技をひとりも見ていないので、後で動画をしっかり見たいと思います。

みなさん頑張ってください!
by toramomo0926 | 2010-03-25 07:04 | フィギュアスケート


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