おもしろ?動画-比較検証
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すみません、本来はあまりこのテの動画は載せない方がいいのかもしれませんが、あまりに2人が対照的で
「おもしろい」レベルまで行っていたのでご紹介します。

以前真央選手の挑戦と向上について感動的にまとめた動画「Mao Asada Challenge & Evolution」をご紹介しましたが、これには実はキムヨナ選手バージョンも存在していました。
今回真央選手バージョンと、キムヨナ選手バージョンを同時再生している動画がありました。
いろんな意味で面白く、そして考えさせられる動画です。是非ご覧ください。


上の画像の、彼女達のコーチの言葉の対比もすごいものがありますね。
最後に真央選手とキム選手の決定的な違いがあらわれたそれぞれのコメントがありました。
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*「効率的」という言葉に、キムヨナ選手のスケートに対する意識や、目指しているものみたいなものが透けて見えますね。




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真央選手バージョンを最初にお友達から教えてもらって見た時、本当に感動しました。彼女はジャンプだけでなくスピン、ステップ、スパイラルで常に挑戦を重ね、体得した技でも努力を怠らず年々そのポジションや足の上がる角度が洗練されていっている。
ですがキム選手は、本人も認めているように新しいことにはあまり挑戦しません。今できる技を磨いていく、という方針です。
そのため、何年前の演技の動画でも、内容が同じなんです。スピンの種類も、スパイラルのポジションも。

シットスピン。
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2005-2006シーズンはこんなでしたが・・・
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ルール改正もあり、真央選手はここまで腰の位置を低くして、しかも回転軸のぶれないスピンを習得しました。
キム選手はどんどん腰高になっていっていますが、それでもレベル4とさらにGOE(出来栄え)で加点を得ています。


ビールマンスピン。
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この時小学6年生。
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約5年で、成長による体型の変化を乗り越え、真央選手はここまでポジションを洗練させました。


Y字スピン。
真央選手は2005-2006シーズンには、陸上でポジションをつくるのがやっとです(しかも足が上がりきらずケンケン状態)。キム選手は現在も行っているスプリット?(足を伸ばして前で保持する)をやっています。
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2008-2009シーズンには、真央選手は足がほぼ180度近く上がるようになり、ほとんどI字ともいえるスピンになっています。キム選手のポジションは足の上がる角度にほぼ変化なし。軸足も大きく曲がってしまっています。
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真央選手はルッツのエッジエラーを指摘されたあと、1シーズンで直してきました。しかしキム選手はフリップのエッジエラーを指摘されても、ジャッジに抗議するばかりで矯正しようとはしませんでした。
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「ヨナのフリップは教科書のように正確(Textbook Flip)というキャンペーンを声高に張ったのもこのころです。

それでもなぜかキム選手は減点を免除され更に加点されているのをいいことに、今に至るまで直っていません。五輪や先日の世界選手権のフリップは、普段見分けられない私でも「あれ?」と思うほど、目視でも足首が外側に傾いているように見えました。
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左が真央選手が矯正し認定を得たルッツ(エッジの外側で踏み切るジャンプ)、右がキム選手が「Textbook」と主張しているフリップ(本来内側のエッジで跳ぶジャンプ)。
見た目には二人の足の角度はほぼ同じに見えます。このエッジで跳んだジャンプでエラー認定&減点されて、ジャッジに抗議したキムヨナ選手とオーサーコーチにはファンから驚きの声が上がりました。また、比較対象として何の関係もない安藤美姫選手の名前を持ち出し「ヨナが減点されるならなぜ彼女は減点されないのか」と抗議したことにより、フィギュアファンから批判を受けました。


真央選手とキム選手は年齢も、生まれ月も、家族構成も、身長もほぼ同じ。共通点が沢山あるところから運命のライバル、みたいによく取りざたされますが、こうやって見ると、2人はスケーターとしては対照的というか、対極のところにいるのだと分かります。
動画を見ていると、真央選手はシットスピンのしゃがみが年々深くなったり、Y字スピンで足がどんどん上がるようになり、今はほぼI字と見まごう程のクオリティを誇っている一方で、隣の画面で何年経っても同じスピンをし続ける女王様にちょっと笑ってしまいました。
初めて彼女に「おもしろさ」を発見した瞬間でした(笑)。
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真央選手のファンスパイラルは足の上がり方と上体のポジションがすごい。足はほぼ真上にあがり、上体は(これではあまりよく見えませんが)リンクとほぼ平行の姿勢をキープしています。

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キム選手、ループを跳ぶ日は来るのでしょうか・・・でもダブルアクセルでこんなに加点がつくのなら彼女は割り切っているのかもしれませんね。アスリートに必須のモチベーションである挑戦はあまり好きでなく、割に合わないことはしない主義のようなので。



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真央選手のオリジナルはこちら。

Mao Asada Challenge & Evolution


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by toramomo0926 | 2010-03-30 20:11 | フィギュアスケート


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