無欲の勝利ー「逃走中」小塚崇彦選手
b0038294_1537980.jpg
6月27日の「逃走中」に浅田真央選手、浅田舞選手、小塚崇彦選手、本田武史コーチが出演、小塚選手が見事たった一人90分を逃げ切り、108万円を手にしました!





この番組は何度か見たことがありますが、あのハンター(彼らはオリンピックとかに出なくていいのだろうか(笑)との攻防もさることながら、一種極限状態に追い込まれ、そして大金をつかむチャンスを目の前にした出演者の性格みたいなものがわかるのも面白いです。

今回、私は小塚選手にホレ直しましたね(笑)。あの俊足と持久力の鬼であるハンターを3度も振り切る脚力、ハンターが直線疾走に強いと見るや建物を最大限に利用してカーブを描いて逃げる判断力。
「自首はしません。最後までゲームを楽しみたいから」ときっぱり語り、基本的に隠れたりはせず常に攻めの姿勢を貫きました(隠れないでの逃げ切りは凄いと思いました)。ハンターに追われながらミッションを成功させたり、行き会った出演者に「逃げて!」と声を掛けたり、100%好青年でした(笑)。

最後残り1分ほどになった時にハンターに見つかり一騎打ちになったのですが、彼は井戸の側に逃げ込み、30秒間ずっと井戸の周りをぐるぐる回り続けて時間を稼ぐという頭脳プレーも見せました。あれは賢いやり方だと思います。さすがゲーマーです(笑)
b0038294_1025152.jpg


各ミッションは参加するかしないかは自由ですが、参加すれば捕まるリスクは高まる。かといって誰もミッションをクリアしなければハンターの数が大幅に増えてしまうこともあり、結局自分や仲間の首を絞めてしまう。
彼らの目的はハンターから逃げ切り大金をゲットすることですから、どう自分の身を守るかということでかなり個々の性格が出ました。出演者によってはミッションは全て人任せで、とにかく自分の身を隠すことに専念する人も結構いました(最終的に見つかり捕まってましたが)。
しかしやはりアスリートのみなさんは積極的に参加してましたね。元プロ野球選手の元木大介さんもかなり頑張っていました。
b0038294_2121119.jpg


そして印象的だったのは、何個目かのミッションのときの小塚選手の言葉です。
ミッションの内容は「打ち出の小槌を見つけ出して姫に持っていくと、捕らえられた出演者を2名解放できる(誰を解放するかも選択できる)&もし自分が解放した出演者が最後まで逃げ切った場合、自分が捕まったとしても賞金の半額を手に出来る」というものでした。
このミッションが出た時が、一番出演者に動きがありました。

これまで「じっとしていた方がいい」とミッションに消極的でじっと身を隠していた人達も、これをクリアすれば自分が捕まっても大金を得られるチャンスが増える、ということで、「これは行かないと」と動き出す人が多かった。
ですが彼が唯一参加に消極的だったミッションがこれだったのです。

小塚選手はそれまで全てのミッションに積極的に参加していました。毎回ミッションが出る度に同行スタッフに「参加しますか?」と尋ねられれば「参加します」と迷いなく答えていたのです。
b0038294_2044294.jpg

しかしこのミッションが出た時、彼はこう言いました。

「(捕まっている人を)助けてあげたいけど、お金がからんでいるので、変な欲は出したくない」

b0038294_16362292.jpg

この言葉の真意は、私自身ちょっと理解しきれてないところがあります。お金をエサにしたミッションなので、捕まるリスクが他のミッションより高い可能性があると判断したのかもしれません。
でも彼は目の前にぶらさがった大金に心を動かされなかった唯一のメンバーでした。みんながお金に向かって動いたとき、彼だけは立ち止まった。これはすごいなあと思いました。
そしてお金で動かなかった彼が最終的に一人だけ逃げ切り、大金を手にしました。
なんというかこういうのが「無欲の勝利」というものかと思いました。まあ彼の運動能力がかなり助けになったとは思いますが・・・。
b0038294_20554814.jpg
小塚選手、おめでとうございます!!!

その一方で、「日本円が欲しい」という理由で途中で自首してしまった佐々木主浩さんはカッコ悪かったですね・・・。
元メジャーリーガーがそんな器が小さくてどうする。彼の財政状況などは私は知りませんが、出演する時点で別に出演料はもらっている筈ですよね。
自首は参加者の権利ではありますが、「抜け駆け」「裏切り」という意味合いが感じられるのも確か。しかもこの時はまだ状況は切羽詰まっておらず、単にローリスクハイリターンを狙っただけでつまらなかったなあという感じです。
舞選手も残り3分弱のところで自首を成立させましたが、あれは最後のミッションに失敗して、ハンターが4人→14人に増えてしまい逃げ切りが事実上かなり難しくなってからのことでした(しかも残っていた3人のうち女性は舞選手のみ)。
なので舞選手に関しては理解できるというかむしろナイス判断とも言えるのですが、佐々木さんは・・・ちょっとがっかりでした。
b0038294_102385.jpg


そして真央選手の舞選手に対するドSっぷりに笑ってしまいました(笑)
舞選手が真央選手に「今どこ?」と電話しても、お互い場所を確認し合うと「充電切れちゃうから。バイバイ」と切る(笑)更に舞選手に再会した時「ハンターがいたので逃げてきた」と話すと「やだ、こっち来ないでよ」と(涙)
まあ姉妹の遠慮のなさと、真央選手の顔に似合わぬオトコマエ過ぎるサバサバな性格が言わしめたものだと思いますが(笑)舞選手も笑ってましたね。
b0038294_20512931.jpg

いつもものすごく人に対して気を遣う真央選手がここまでいろいろ言えるのも、信頼があるからというか姉に甘える気持ちがあるからなんでしょうね。予告編で真央選手は「真央は舞がいないと人見知りするので、今日は舞がいてくれて良かった」と話していましたし。
b0038294_20404649.jpg
舞選手も積極的にミッションに参加してました。

あと、舞選手が金太郎に扮した長州小力のお腹をフツーに前置き無しで触っていたところと(笑)真央選手の「金太郎」のイントネーションがヘンだったのがツボでした。なんであんな発音に・・・?
b0038294_20375257.jpg


また、最初のミッションで、あとは小塚選手がハンターの入っているボックスの扉に木のストッパーをかければミッションクリア、という局面になったときのことも印象に残りました。
スタッフが真央選手に「小塚選手は足が速いですか?」と聞くと、
「速いですよ。(彼は)何でもできます。多分大丈夫(クリアできる)だと思います」と話し、ミッションクリアの制限時間が残り1分を切っても「最後の最後でいくんじゃないですか多分」と至って落ち着いて話していました。
b0038294_20301545.jpg

小塚選手のポテンシャルをよく知っている真央選手の小塚選手への信頼みたいなものを感じました(大げさ?)。
でも本当に、あの状況にしては真央選手に焦りは全くなく、落ち着いてるなあと思ったんです。

そして小塚選手はその信頼を裏切らず、ハンターボックス到着直前にハンターに見つかるもギリギリのところで見事にミッションクリア、そしてそのままハンターをまいて走り去りました。すごい!
b0038294_10552475.jpg
小塚選手、本当に俊足でしたね~。彼についていたカメラマンさんも追いきれてなかったですもん(笑)ダッシュをかけると遠くに彼の背中しか映ってない(笑)素晴らしい加速でした。

小塚選手は「VS嵐」に出演したときもかなりオイシイ感じでしたし、これからフィギュアファン以外にも人気が出そうですね!

全員怪我なく、楽しく終われてよかったです。出演者のみなさま、お疲れさまでした!
b0038294_1152342.jpg
b0038294_10574611.jpg

b0038294_1945085.jpg











<関連コラム>
「逃走中」フィギュアチーム出演  2010年6月20日
今季のプログラムを冷静に評価してみる-小塚崇彦選手  2010年3月12日
小塚崇彦選手-少年から精悍な青年へ  2009年12月25日
小塚崇彦選手、4回転成功と音の表現に挑む  2009年10月23日
by toramomo0926 | 2010-06-28 13:26 | フィギュアスケート


<< プルシェンコ選手、選手資格剥奪... Dream On Ice放映を見て >>