キムヨナ選手、グランプリシリーズ欠場を発表
b0038294_19345677.jpgキムヨナ選手はエントリーしていたグランプリシリーズ(GPS)を欠場すると発表、2011年3月に東京で行われる世界選手権に照準を合わせるとのこと。




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キム・ヨナがグランプリ大会欠場、世界選手権で王座奪還めざす

 韓国のフィギュアスター、キム・ヨナ選手が2010-2011シーズンのフィギュアスケートグランプリシリーズの出場を辞退することが分かった。キム・ヨナ選手は、アイスショーに参加するため19日に一時帰国、空港でのインタビューで「グランプリは辞退する。世界選手権に向け準備する」と発表した。

 バンクーバーオリンピックで金メダルを獲得後、韓国ではキム・ヨナ選手の進路に多くの関心が寄せられた。5月末に練習先のトロントに戻る前に現役続行を表明したが、具体的な計画は明かさなかった。トロントでは、基本的な体力づくりに注力し、コンディションは最高の状態になったという。

 韓国メディアは、続々と同話題を報道。キム・ヨナ選手は、新しいシーズンのプログラムについて「今まで挑戦したことのないタンゴなどスペイン風の音楽を取り入れたい。具体的にはコーチや振付師と相談して決める」と明かした。アイスショー終了後、トロントに戻ってから本格的にシーズンの準備に入るとした。

 つまり、10月に開幕するグランプリシリーズには間に合わない計算だ。キム・ヨナ選手は11月5日に開催する北京大会と19日のモスクワ大会の出場が予定されていたが、残り3カ月でプログラムを作り、完成度を高めるのは無理に近い話だ。

 韓国メディアは、グランプリシリーズの出場辞退について「グランプリ出場を強行するのは無理との判断。オリンピックの優勝者であるがゆえに、完成度の高い演技と新しいプログラムを披露したいという欲もうかがえる」と分析した。

 キム・ヨナ選手はグランプリシリーズと4大陸選手権、アジア選手権を辞退し、2011年3月に東京で開催される世界選手権大会に照準をあわせる。韓国では、複数のメディアが「フィギュアスケートの大会ではもっとも権威のある大会。その大会で、浅田真央選手に奪われたチャンピオンのタイトルの奪還をめざす」と伝えている。(編集担当:金志秀)
7月19日11時16分配信 サーチナ
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結局、準備不足、調整不足ってことですよね。
真央選手の選曲の発表を待った上で自分の選曲とプログラム制作に入ったのかもしれませんが、怪我等の理由以外で五輪金メダリストがエントリーしていた試合を欠場するということは非常に残念なことです。
彼女が5月に現役続行を発表した時に、GPSへの出場についていまいち煮え切らない返事をしていたので、そういう気持ちでシーズンの準備ができるのか、ボディコンディション的にもモチベーション的にも戦える状態になるのかといぶかっていたのですが、やはり間に合いませんでしたね。

でも、グランプリシリーズは世界選手権への大事な調整の場、試合勘を身に付ける場だと思うのですが、それを丸々スキップしていきなり世界選手権で優勝する自信があるということですか。すごい余裕ですね。
「話はついた」ってことじゃないといいんですが。


また、彼女のコメントで、プログラム使用曲に「タンゴ」を挙げているのも気になります。
真央選手は既に今季のショートプログラムにシュニトケの「タンゴ」を使用すると発表しています。それなのにわざわざこのジャンルをぶつけてくると言うのも、彼女とオーサーコーチが考えそうなことだと思いました。タンゴのような音楽なら、彼女が毎年やり続けている「流し目路線」をそのまま踏襲すればよいだけですしね。


ただ、「今まで挑戦したことのないタンゴなどスペイン風の音楽を取り入れたい」というのは????
彼女のブレイク作品である2006-2007シーズンの「ロクサーヌのタンゴ」(写真参照)はどこに行ってしまったんでしょうね?
あのシーズンは「あげひばり」とともに彼女が一番良い演技をしていたシーズンだと私個人的には思っていますし、未だにあの2つのプログラムのインパクトを超えられるプログラムは彼女は作り上げられていない(昨季の『007』も、インパクト的にも内容的にも、あれを越えられてはいないと思います)と思っているのですが。
彼女の代表作とも言っていいプログラムなはずなのですが、あれれ?と思った方は少なくないのではないでしょうか。

それに、「タンゴなどスペイン風の音楽」と述べていますが、タンゴはスペインではなく、アルゼンチンの音楽ではなかったでしょうか? 私が無知なせいかもしれませんが、タンゴでスペインってあまり思い浮かびません。まあこれは瑣末なことなのでどうでもいいですが。


世界選手権で彼女がぶっつけ本番でどういう演技をするのか、注目が集まりそうですね。
このたびのルール改正で、彼女がいつも利用して恩恵を得てきた「ダブルアクセル3回作戦」ももう使えませんし、そうなると苦手としているループを入れざるを得ない状況にもなっていると聞きました。
とりあえずグランプリシリーズは公正な採点がなされるかもしれないという希望は出てきたので、そこは楽しみにしたいと思います。


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by toramomo0926 | 2010-07-19 19:27 | フィギュアスケート


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