浅田真央選手の新コーチに佐藤信夫氏が決定!
b0038294_20434585.jpgこのオフの間、浅田真央選手の新しいメインコーチが誰になるのかがずっと話題になっていましたが、今日の夕方に正式に発表がありました。
なんと、佐藤信夫コーチです!!!
これは嬉しいニュースです。こうあってくれれば・・・という(私個人的な)願望が実現した形になりました。




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真央新コーチに佐藤信夫氏が就任/フィギュア

バンクーバー冬季五輪のフィギュアスケート女子で銀メダルを獲得した浅田真央(19)=中京大=の新コーチに、安藤美姫(トヨタ自動車)ら数多くのトップ選手を輩出し、世界殿堂入りも果たしている佐藤信夫氏(68)が就任した。7日、浅田のマネジメント会社が発表した。

 大阪府出身の佐藤氏は全日本選手権で10連覇したかつての名選手で、五輪に2度出場。40年以上の指導歴があり、娘の有香さんを世界女王に育てたほか、村主章枝(陽進堂)や昨季限りで引退した中野友加里も指導した。現在は小塚崇彦(トヨタ自動車)が師事する。

 浅田は昨季終了後にロシア人女性のタチアナ・タラソワ氏と師弟関係を解消。修正を図るジャンプの専任コーチに鈴木明子(邦和スポーツランド)のコーチを務める長久保裕氏が就任したが、浅田の専任として指導を仰げる日本人コーチを探していた。

 来年3月の世界選手権(東京)で2連覇を目指す浅田は、中京大と新横浜スケートセンターを練習拠点とし、10月にシーズン本格開幕を迎える。

<浅田真央の話>
「コーチが佐藤先生に決まり、本日、中京大アイスアリーナにて先生との初めてのレッスンを終えました。今後は、佐藤先生にたくさんのことを指導いただき、技術面、精神面ともに向上できればと思います。今シーズンも頑張ります」

2010.9.7 18:40 サンケイスポーツ
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真央選手は今回のコーチ選びに関して、「日本に拠点のある方」というのが重要項目でした。
なので日本人か、日本に常駐して指導してくれるコーチ、というのが前提となる。
(この時点でブライアン・オーサーコーチの名前が挙がること自体ありえないのは明らかでした)
ですが現在の真央選手を指導できるコーチというのもおのずと限られてきますし、またそのような優秀なコーチには既に他のトップ選手がついていることが多いわけで、これは結構難航するな、ひょっとして今年もコーチ不在のままシーズンを過ごすことになるのかもしれないと考えていました。
信夫コーチならいいなあ、とも思っていましたが、あまり候補として名前が出てこなかったので、もうこれ以上多くの選手を引き受けるつもりはないのかなとも思っていました。
ですがここへ来て一発逆転、最良の結果になりましたね。

というか、ずっと本命として交渉してきたからこそ、最有力候補として名前があがらないように慎重に対応していたのかもしれません。

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私としては信夫コーチいいなあと思いながらも、真央選手は名古屋、信夫コーチは拠点は新横浜ですから、難しいかなとぼんやり思っていたのですが、考えてみれば教え子の小塚選手も拠点は名古屋ですし(大ボケですね)、同じく教え子だった中野由加里さんが昨季で引退されたので、余地はあったということになりますね。小塚選手もトップスケーターの一人ですが、中野さんの時と同様男性・女性の別があるので、競合はしないですし。

いや、本当によかったです。長久保コーチにジャンプを見てもらい、信夫コーチにスケーティングを磨かれたら、真央選手はものすごいことになるのではないでしょうか。

佐藤信夫コーチは自身も現役時代全日本10連覇の実績を持ち、愛娘の佐藤有香さんを世界チャンピオンに押し上げました。また、彼の指導は基本に忠実な美しいスケーティングをしっかりと選手にたたきこむもので、有香さんは海外で素晴らしく滑りの美しいスケーターとして絶大な評価と人気を得ています。現在師事している小塚孝彦選手もスケーティングには定評があり、バンクーバー五輪でも「将来の金メダリストを見ているようだ」などと絶賛されていました。
そして信夫コーチは今年、日本人で二人目となるスケートの殿堂入りを果たしており(一人目は伊藤みどりさん)、「ノブ・サトウ」の名前は世界のフィギュア関係者にもとどろいています。
間違いなく日本、また世界のフィギュアのコーチの中でトップの中の一人という人物です。


彼はその穏やかな風貌から、フィギュアファンの間で「癒し系」としてものすごく、コーチとしてはかなり尋常じゃないレベルでものすごく(笑)人気がありますが、指導自体は厳しいと聞きます。
ですが真央選手はきっとそういうコーチのほうが奮起して、さらに力を発揮するような気がします。鬼コーチの名高い(笑)タラソワコーチともしっかりタッグが組めていましたしね。

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真央選手に日本人コーチを勧めたのはタラソワだったそうです。
タラソワはバンクーバーで真央との師弟関係を終了すると思っていたが、真央選手の母親(浅田匡子さん)から手紙が二通届き、それを読んで、「自分がどうしたいかよりも、この才能のあるスケーターの人生を優先すべきだと思い、ここへいらっしゃいと言った」のだそうです。
そうしてあの素晴らしいタンゴとバラードが出来上がったんですね。

そして「別れたのは真央のせいじゃない。自分には病気の母と夫がおり、100パーセント指導に専念できないせいだ」と話したそうです(たぶんソチへ向けてジュニアや若手の指導に今以上に力を注ぐ必要がある、というのもあると思います)。
そして真央選手と匡子さんが日本に帰るとき、日本人コーチを探すべきだと勧めたのだそうです。

理由は、
言葉の壁があるから、微妙な、細かいニュアンスを説明しきれない。同じ環境で育たなければどうしても説明できない細かなことがある。それはどんな通訳でも伝えることはできないから、基本的な技術については同じ国のコーチの下で学ぶことが必要だと話したそうです。

今回の決定についてはきっとタラソワコーチも喜び、そして安心するに違いありません。


それにしても真央選手の母親の匡子さんは素晴らしいですね。たぶんタラソワが自分の娘をどれだけ劇的に変えたかというのをはっきりと感じていたのだと思います。また、次の五輪開催地がロシアだ(=ロシアとのコネクションを持ち続けたい)ということもあったでしょうが、タラソワが心を動かすほどの手紙を2度も書き、コーチが決まらない娘が、新しいプログラムと更なる進化が得られる機会を作った。
匡子さんも舞選手や真央選手が幼少のときは学校やリンクへの送り迎えや、試合にも必ず同行していましたが、最近はマネージャーに任せて試合にも同行することも減り、子離れしていると聞いていました。
しかし、ここぞという時には動くんですね。素晴らしいサポートぶりだと思います。

ジャパンオープンにはコーチなしで出場するのかと思っていたので、今日はとても良いニュースを聞けてうれしい。
真央選手、これでしっかりと体制がかたまり、安心して練習できますね。ジャンプ矯正の道のりは厳しいでしょうが、頑張ってほしいと思います。

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<参考リンク>
タチアナ・タラソワインタビュー(英語)


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by toramomo0926 | 2010-09-07 20:43 | フィギュアスケート


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