日経新聞の記事-「浅田真央、名伯楽・佐藤コーチと歩む新たな道 」
b0038294_163496.jpgもう紙面やネットでご覧になった方も多いと思いますが、日経新聞のコラム「フィギュアの世界」で、佐藤信夫コーチと浅田真央選手についての記事が載っていました。
長い文章ですが、さすが日経というべきか冷静で中立、何よりことの経緯がとてもわかりやすく、インタビュー内容もよかったので、全文載せます。リンクも貼っておきますが、消えてしまうことがあるので・・・。

浅田真央、名伯楽・佐藤コーチと歩む新たな道  2010年10月1日



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浅田真央、名伯楽・佐藤コーチと歩む新たな道

 バンクーバー五輪のフィギュアスケートで銀メダルに輝いた浅田真央(中京大)は9月25日、20歳の誕生日を迎えた。新たなメーンコーチには数多くの選手を育て、世界殿堂入りしている名伯楽、佐藤信夫氏が決まり、ようやく腰を落ち着けて練習している。
過去4年間の外国人のコーチとの関係構築はなかなか難しかったようで、「日本人で、男の人で、おじいちゃんみたいな先生は初めて。すごく落ち着く」と話し、気分良く今月から始まる新シーズンに臨もうとしている。

 佐藤コーチは1994年の世界選手権で優勝した長女の有香をはじめ、中野友加里、村主章枝(陽進堂)らを指導。現在も浅田と同じ中京大に通う小塚崇彦(トヨタ自動車)を教えていて、40年以上の指導キャリアがある。

 浅田は五輪シーズンだった昨季はロシア人女性のタチアナ・タラソワ氏にコーチと振り付けを依頼していたが、今季はショートプログラム(SP)の振付師という関係だけにとどめ、新たなメーンコーチについては「焦らず探そう」と、じっくり人選する考えを示していた。

ただ、五輪前に悩んだジャンプだけは気になっていたようで、長久保裕コーチに早々と依頼、6月から修正に取り組んだ。


「ずっと習いたいなとは思っていた」

 そして佐藤氏に白羽の矢を立て、メーンコーチを依頼したのは7月。「日本人で、中京大を拠点にしてくれる人」という条件にぴったり合い、浅田自身も「ずっと習いたいなとは思っていた」という。ただ、同コーチが海外に行く直前だったため、実際の就任は9月までずれこんだ。

 バンクーバー五輪で銀メダル、2008年と10年の世界選手権で優勝して2度女王になった浅田を教えるのは、佐藤コーチにとっても大きな決断だった。「間違っちゃいけないし、私に何ができるのか、ということをものすごく悩んだ。『エイヤッ』という気持ちで腰を上げたのが偽らざる心境」と話す。

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少しずつ変化を求める

 就任はシーズン1カ月前。いろいろなことを変えるのは時間がなさすぎて、ジャンプのタイミングなどはいじっていない。「ただ、僕自身が、フィギュアはこうありたいと思う一番の基礎を少しずつ小出しにして、変化を求めている」と佐藤コーチ。9月26日の公開練習では、指導に定評のあるスケーティングを細かく注意していた。

「彼女は体重移動をするとき、お馬さんに乗っているみたいに体がピョコピョコ上下する。水平に移動したほうが安定する」

 浅田にとっては今までに経験したことのない動きだったらしく、筋肉痛になったという。

「こっちも我慢するが、あなたも我慢

 佐藤コーチも手探りの状態が続く。同じ日本代表チームにいても、小塚らの指導に忙しく、浅田を生でじっくり見る機会はほとんどなかったからだ。

 教え始めて約3週間、浅田の努力家で素直な性格を認めつつ、「これからいっぱい問題も出てくると思う。『3年かかっても、変えなきゃいけないことは変えるよ。こっちも我慢するけれど、あなたも我慢だよ』と話した」という。

 長久保コーチと取り組んでいたジャンプの修正はほぼ終了。今シーズン、今後は主に佐藤コーチと練習していくという。「有香さんの話とか、先生の体験談とか、いろんな話が聞けるし、練習していて楽しい」と浅田は言葉を弾ませる。

 佐藤コーチとは2014年ソチ五輪まで視野に入れている。今後は小塚と共に、佐藤コーチの拠点である新横浜と中京大を往復しながら、練習していく予定だ。

(2010/10/1 原真子)

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真央選手もコーチ探しはかなり大変だったと思いますが、信夫コーチとしても、世界選手権2度優勝(これは日本女子では史上初)、かつ五輪銀メダリストという人材を教えるというのは、世間やマスコミの注目ということも含めてものすごく重い決断だったんだなというのがわかります。
ですが、引き受けた以上は腰を据えて、本気で真央選手をさらに良い選手へと育てたい、育てていくんだという思いも感じられます。
真央選手も「おじいちゃんみたい」といいながらも(笑)気持ちも新たに、迷いなく取り組めているようでいいですね。
やはり言葉の障害なくコミュニケーションがとれるのは気分的にも全然違うでしょうし。
ラファエルとのキスクラも「おじいちゃんと孫」的な空気は多少ありましたが(笑)信夫コーチと一緒なら最強にほのぼのとしたキスクラが見られそうで、ファンとしてはそれも嬉しい(笑)
なんといっても、佐藤組の選手は技術面・精神面ともに良い選手が多いですし、すごく良い関係を築いていけそうな気がしています。

とはいえ、今期はジャンプ修正の年ですし、結果がついてこないことは十分ありえます。その辺は見る側も覚悟が必要ですが、ソチでの素晴らしい滑りを実現するために、一歩ずつ確実に進んでいくことが大事ですよね。見ていてつらいこともあるかもしれませんが、こちらもぐっと耐えて見守りたいと思います。

信夫コーチ、真央選手をよろしくお願いします!
真央選手、怪我に気を付けて、じっくりと取り組んでくださいね。

明日はいよいよジャパンオープン。
真央選手をはじめ、他の選手の仕上がりやプログラム内容をしっかり見届けてきたいと思います。


***おまけ***

真央選手が「 TAC SPORTS WOMAN OF THE YEAR 」というのを受賞したそうで、その式典の様子です。
子供さんからの質問コーナーもあったりして、和やかな雰囲気。

ドレスは、園遊会や申雪・趙宏博ペアの結婚パーティーで着ていたものですね。
とっかえひっかえにしないでちゃんと着回しているところも、若いお嬢さんとしては好感が持てます。
以前は舞選手がバンケットで着たドレスを真央選手が着ていたり、ということもありましたね。


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by toramomo0926 | 2010-10-01 16:06 | フィギュアスケート


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