いよいよ明日!NHK杯開幕
いよいよ明日!NHK杯開幕_b0038294_1085537.jpg
ついに明日、フィギュアスケートの2010-2011シーズンが開幕します。日本でもジャパンオープンがあったり、世界各地で地方大会は行われていますが、シニアのシーズン本格開幕は例年、事実上グランプリシリーズ(GPS)開幕で始まっています。

グランプリシリーズは世界6か国(日本、フランス、アメリカ、カナダ、中国、ロシア)で行われ、そのうち上位6名がグランプリファイナル(GPF)に出場、優勝者を決めます。
グランプリシリーズは毎年同じ国で行われますが、ファイナルは毎年開催国が変わります。今年は中国。
今中国は特に日本との関係が結構大変な状況ですが、無事に行われますように。


2010 NHK Trophy -Grand Prix
ISU公式サイトより。まだエントリーしか見ることが出来ませんが、それぞれの種目のページを開いて各選手の名前をクリックすると、選手の情報や今季のプログラムの曲名等を見ることができます。

GPSそれぞれの試合の出場選手を確認したい方は、こちらからどうぞ。




いよいよ明日!NHK杯開幕_b0038294_10111788.jpg
今年の開幕戦は日本のNHK杯になりました。
今年の出場者は本当に豪華です!

男子は高橋大輔選手、無良崇人選手、羽生結弦選手、ジェレミー・アボット選手、デニス・テン選手などなどカラフルな顔ぶれ。
そして女子はさらに大激戦、見応えのある戦いになりそうな予感!
浅田真央選手、村上佳菜子選手、カロリーナ・コストナー選手、キーラ・コルピ選手、キャロライン・ジャン選手、レイチェル・フラット選手、アシュリー・ワグナー選手、エレーネ・ゲデバニシビリ選手・・・もうすべての選手がすごい。


真央選手はジャンプがどれだけ入るかというのが文字通り鍵ですね。前回よりも少しでも真央選手が「前進した」「進歩できた」と思える試合内容だといいなと思っています。今回、ファンとしては非常につらい戦いになりそうですが、「表彰台に乗れれば上出来」という気持ちで見守りたいと思います。
そして村上佳菜子選手はこれがシニア本格デビュー戦。2005年にシニアデビューした真央選手と同様、怖いものなしで思い切りできるシーズンです。ひょっとすると、今回二人のジャンプの出来次第では佳菜子ちゃんがいきなり真央選手の順位を上回ることも考えられます。今回はそれは十分ありうると思います。精神状態も全く違いますし、真央選手は一旦積み上げたものを組みなおしているところですから。
そのようなことになればマスコミは飛びついて面白おかしく書き立てるでしょう(ジャンプを直してるって報道があちこちにあるのに、ジャパンオープンの演技を『絶不調』と書いていましたから)し、「世代交代」と書くところも出てくるでしょう。しかし、下に貼り付ける記事で荒川静香さんが話している通り彼女の決断と取り組みを尊重し、試合ごとに過剰に一喜一憂せずに長いスパンで見守る冷静さがファンには求められると思っているので、(とはいえ実際に見たら冷静ではいられなそうですが)腰を据えて、腹を決めてしっかり応援したいと思います。

いよいよ明日!NHK杯開幕_b0038294_10121120.jpg


*****
真央、理想の跳躍へ…GPシリーズ22日開幕

NHK杯で期待のかかる浅田(2日のジャパンオープンで)=米山要撮影 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズが、NHK杯(22~24日・名古屋)で開幕、2014年ソチ五輪に向けた新たな戦いがスタートする。

 バンクーバー五輪女子銀の浅田真央(中京大)と、日本男子史上初の五輪メダリストとなった高橋大輔(関大大学院)ら日本勢が、来年3月に東京で開かれる世界選手権に向け、今季をリードしそうだ。



安藤「楽しく挑戦」テーマ 
バンクーバー五輪では、ショートプログラム(SP)とフリーで計3度のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決め、ギネスブックにも認定された浅田。ただ、昨季はこの武器を磨くことを最優先したため、ほかの種類のジャンプの練習時間が取りにくかった。今季は「昔のようなジャンプを取り戻す」ことをテーマに、全種類のジャンプを立て直すことに取り組んでいる。

 6月にはトリノ五輪金メダリストの荒川静香さんらを育てた長久保裕氏をジャンプコーチに迎えた。9月からは娘の有香さんらを世界女王に導いた佐藤信夫コーチに指導を仰ぐ。2日の今季初戦、ジャパンオープンでは、七つのジャンプのうち成功は1度だけだったが、浅田は「(佐藤コーチの指導は)始まったばかり。もっとたてば自分のものになると思う」と語る。理想とするのは、ジュニアからシニアに転向した初年度にGPファイナルを制した、15歳の時のジャンプだ。自分が思い描く最高の跳躍を求めて、今季に臨む。

 バンクーバー五輪5位の安藤美姫(トヨタ自動車)は、フリーの演技後半に五つのジャンプを集める難しいプログラムに挑む。2度の五輪を経た今季は「楽しく挑戦」がテーマだ。初出場の五輪で8位の鈴木明子(邦和スポーツランド)も、今月のフィンランディア杯で優勝するなど順調な仕上がり。ジュニア世界女王の村上佳菜子(愛知・中京大中京高)は、シニア1年目でどこまで通用するか。



高橋「感覚戻っている」

今季ラテン系のステップに挑戦する高橋(ジャパンオープンで) 右ひざの故障からの復帰という困難を抱えていた、昨季の高橋。今シーズンは、「五輪の時期よりも感覚が戻っている」と、体調面で確かな手応えを感じている。精神面でも「いい気持ちで練習ができた」と、充実ぶりを口にする。

 今季はSP、フリーともにラテン系の音楽に挑戦するが、「同じジャンルで同じように見えないようにしたい」と意欲的。世界トップクラスのステップにはさらに磨きがかかり、ジャパンオープンでは2年半ぶりに4回転ジャンプにも成功した。4回転を跳んで世界選手権を連覇することが、最大の目標となる。

 3月の世界選手権で28位に終わった織田信成(関大)は、以前指導を仰いでいたリー・バーケル氏に再び師事。結婚、長男誕生と環境が大きく変わる中で復活を目指す。バンクーバー五輪8位の小塚崇彦(トヨタ自動車)は表現力向上がテーマ。ジュニア世界王者の羽生結弦はにゅうゆづる(宮城・東北高)は、4回転挑戦を表明している。



ヨナは新態勢

 バンクーバー五輪女王の金妍児キムヨナ(韓国)は、GPシリーズは欠場するが、世界選手権には出場の意向を示している。2006年から指導を受けたブライアン・オーサー・コーチ(カナダ)と8月に決別し、拠点もカナダ・トロントから米ロサンゼルスに移した。10月、ピーター・オプガード氏(米)を新コーチに招き、新たな態勢を整えた。

 男子五輪王者のエバン・ライサチェク(米)もGPシリーズを辞退。現役続行は示唆している。銀メダルのエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)は、許可なくアイスショーに出場したとして国際スケート連合(ISU)から競技資格を剥奪はくだつされたが、「ソチに出場することがゴール」と話すなど、資格回復を求めている。(若水浩)



荒川静香さん「ソチの歩み見守る」

 五輪の翌シーズンは、4年に1度の舞台を目指してきた選手の中には休みに使う者もいる。でも日本人選手には、来年3月に東京で開かれる世界選手権という、明確な目標が見えている。

 男女とも3ある世界選手権の出場枠。日本は、そこを目指せるスケーターの数の方が多く、誰一人出場できるという安心感を持っていない。国内で刺激しあって世界に出て行けば、シーズンを通じ、日本勢の活躍が目立つことになるだろう。

 浅田選手は、もう世界に名前を売っていく必要がない。ソチに向けて長いスパンでスタートした試みを見守りたい。今年すべてを完成させるのが大事なのではなく、自分自身を変え、向上させようとすること自体が大切。1回1回の出来に左右されず、その姿を見てあげるべきだ。いろいろなことを試し、ソチに向けどう戦うかを見つけていく第一段階。自分がどうしたいかという芯が見え始めれば、(解決は)早いと思う。

 バンクーバー五輪5位の安藤選手は、感情の起伏が演技に反映されなくなった。拠点がラトビアなどに変わったが、戦い方や自分のパターンを確立できているので、大崩れがなく安心して見ていられる。五輪代表の鈴木選手は、1年1年全力で、後悔しない演技をという気持ちでくると思う。

 ジュニアの世界女王として挑戦する村上選手は、突き抜けられるインパクトを与え、印象を上げられれば、日本代表として滑り込んでくる可能性もある。

 世界の男子は、織田選手、小塚選手も含め、メダルを狙える中堅選手の層が厚い。その中で、今季の高橋選手は次元の違った戦いをするだろう。勝ち負けより、自分が理想とし、心から満足できる演技を求め、そこに向かっていくと思う。自分への挑戦、という意味でも注目したい。(トリノ五輪金メダリスト)

いよいよ明日!NHK杯開幕_b0038294_10183738.jpg


★今季のルール変更
高難度技のトリプルアクセルや4回転ジャンプの基礎点がアップしたほか、回転不足の判定も緩和された。女子SPでは、今までダブルアクセル(2回転半ジャンプ)だけだった規定要素に、トリプルアクセルの選択肢を加えた。男子SPでは、4回転ジャンプを2度組み込むことも可能になった。アイスダンスは、これまでの「規定」「オリジナルダンス(OD)」「フリー」の3部制が、「ショートダンス(SD)」と「フリー」の2部制になった。

2010年10月20日 読売オンライン

*****


Mao Asada 浅田真央 「名古屋で輝け!氷上の星~NHK杯」

真央選手自身が話している通り、名古屋出身の選手も、そうでない選手も地元開催を力に変えて、思い切り演技ができますように。

選手の皆さん、頑張ってください!




<参考リンク>
2010 NHK杯フィギュア -NHKオンライン *動画やインタビュー、ルール解説など情報が満載。
2010年NHK杯国際フィギュアスケート競技大会 -日本スケート連盟 大会概要など。


<関連コラム>
それぞれの挑戦 -浅田真央選手・高橋大輔選手  2010年10月18日
浅田真央選手、佐藤信夫コーチとの練習を公開&お祝い  2010年9月26日
足元を見つめる力 -浅田真央選手インタビュー  2010年8月21日
キムヨナ選手、グランプリシリーズ欠場を発表  2010年7月19日
浅田真央選手、全てのジャンプを矯正&今季EX初披露  2010年6月26日
浅田真央選手のジャンプコーチに長久保裕氏が就任  2010年6月18日
by toramomo0926 | 2010-10-21 09:34 | フィギュアスケート


<< NHK杯、女子SP 寂しい・・・でも、お疲れさまで... >>