中国杯・そしてソチ五輪へ向けて -小塚崇彦選手
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今週末はグランプリシリーズ(GPS)の中国杯、安藤美姫選手、鈴木明子選手、町田樹選手、そしてこのオフ大活躍だった(笑)小塚崇彦選手が出場します。全員今季最初のGPSの試合になります。
10月31日深夜のGet Sportsで小塚崇彦選手の特集をやったのを偶然見ることが出来ました。
彼は中京大学大学院への入学試験にパスし、現在卒業論文も抱えているとのこと。
大学院受験においては「指にタコができるほど勉強した」という彼ですが、卒論もかなり頑張っているようです。
そんななか、ついにシーズンが開幕し、スケーターとして心身ともに激しく厳しい戦いもはじまりますが、彼は持ち前の頭の良さで冷静に、そして静かに闘志を燃やしているようです。

動画も貼り付けますが、Get Sportsさんも動画生存率が高くないので(笑)写真でも残しておこうと思います。この番組は内容の濃い、良い特集内容を組むので好きなんですよね。

Get Sports (テレビ朝日系)




彼は五輪出場というのも相当大きかったと思いますが、オフの間のTV露出がいままでになく多く、しかもどこでも大活躍(笑)で、本人は特にアピールという意図はなかったと思いますが、その人柄からにじみ出る天然な爽やか好青年のイメージ&身体能力の高さとクレバーさが存分に視聴者に伝わり、「たかちゃん」としてかなり知名度は上がったと思います。



最後に彼にキスしているのは、2003年全日本チャンプの田村岳斗(やまと)さん(役名:やま子)。


そのため、以前は彼に気付いても「あの~、フィギュアスケートの、あの~」という感じで声をかけて来る方が多かったらしいのですが、最近は「小塚くん」と名前を呼んでもらえるようになったとのことです(笑)
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これ、通学風景ですかね?小塚選手は運転免許を持ってるんですね(外車じゃないですよね・・?)。


彼は現在中京大学の4年生。
ここには安藤美姫選手も通っていましたし、浅田真央選手も2学年下に在学しています。
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最新設備と堅固なセキュリティを備えた選手専用のスケートリンクがあり、リンク内には日本に数台しかないマシンもあったりする最高設備のトレーニングルームなどもあります。選手としては最高の環境です。さすが私立大学。

彼はソチ五輪のエース候補として、王子キャラ?として紹介してもらっています。ほんと、ソチでは日本チームのエースとして是非乗り込んでほしいと思っています。
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キラッキラ(笑)


彼が今取り組んでいるのは卒論の執筆。陸上のジャンプ(垂直跳び)と、フィギュアスケートのジャンプの相関性についての研究だとのこと。
研究することで自分の競技のためにもなるし、試合で安定して4回転を跳ぶことを目指す彼には良いテーマだと思います。
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隣のガタイの良い方はトレーナーさんでしょうか・・?
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本当に、年々男らしい良い顔つきになっていると思います。


彼の一番の長所は、スケーティングの素晴らしさ。
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ジャッジは氷の面に対しスケートのエッジを傾けた滑らかな滑り(ディープエッジ)を高く評価しますが、彼はディープエッジでのスケーティングには定評のある選手。
ディープエッジを効かせたステップや、イーグルには歓声が上がり、海外の解説者からもいつも賞賛されています。
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彼のイーグルが大好き、というフィギュアファンはとても多いですね。


佐野稔さんも彼が小さい頃からスケーティングの巧さは群を抜いていたと証言。
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佐野さん「血筋というか、血統というか」って、言い換えても同じことしか言ってない(笑)

彼は五輪前にさんざん「フィギュア界のサラブレッド」と紹介されていたので、家族構成はかなり知られていますね(笑)。おじい様が旧満州チャンピオンで名古屋でのフィギュア隆盛の礎を築いた方。現在も「小塚杯」という試合も残っています。お父様も五輪選手で、お母様やおば様もフィギュアスケーターだとのこと。
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ただ、お父様は子供時代かなり厳しくおじい様にフィギュアを叩き込まれたそうで、ご自身は小塚選手にはフィギュアをやることを決して強いることはなかったそうです。
ですが小塚選手は自らフィギュアの道を選択しここまで来たという、なんというか親孝行な子ですね(笑)。まさに親子鷹です。

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耳が、耳がかわいい!(笑)
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5歳でスケートを始めたとのこと。大体5歳で始める選手が多いですね。このくらいから転倒に耐えられるくらい体がしっかりしてくるのかな?
しかし、既にこのころから超小顔&足長い・・・。
小塚選手、このころからプルシェンコ選手が憧れだったんですね。というか、プル様は(トリノ後のブランクはあれど)この頃からずっと世界トップなんだと、それも凄い。


バンクーバーでは、さぞかしご両親は感慨深かったことでしょう。しかも初めて四回転も決めて入賞も果たした。素晴らしい活躍だったと思います。
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小学校に入ってすぐに佐藤信夫・久美子コーチに師事、佐藤有香さんも「たかのことは、雛鳥を育てるように大事に育ててきたんです」と語るほど大切に育てられた小塚選手は順調に成績を伸ばし、ジュニア世界選手権で優勝。そしてシニアグランプリシリーズでも2008年スケートアメリカで優勝、グランプリファイナルで銀メダルを獲得し、シニアトップグループの常連となります。
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そんな彼が自分に足りないと思いつづけていたのは、男子トップスケーターの証と位置付ける4回転ジャンプでした。
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複数の選手が「4回転は3回転の延長にあるものではない。3回転と4回転は全く別物」と語っていますが、4回転はそれ自体が選手を選ぶというか、努力しても出来る人と出来ない人をはっきりと分けてしまうジャンプのようです。
それ故に、同じ種類のジャンプでも基礎点が全然違います。
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しかし昨季までのルールでは高難度ジャンプで回転不足を取られると二重減点という悪しきルールがあり、得点や順位を得るために技のレベルを故意に下げて演技する選手が増えました。
しかし、小塚選手は何度失敗しても、どんなに重要な試合であってもプログラムから4回転を外すことはありませんでした。
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その理由について、彼は「ソチ五輪では必ず4回転が必要になると考えている。そのために挑戦している」と語りました。
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私は彼がバンクーバー以前からソチまでを見据えて4回転に挑戦していたとは、正直思っていませんでした。バンクーバーと、やはりトップスケーターは4回転を跳べなくてはという気概からのものと思っていました。その延長上にソチは勿論あると思っていましたが、ここまで具体的にソチを睨んでいるというのはちょっと驚きでした。アスリートの考えは深いですね。やはり目先の結果であれこれ言ってはいけないんだなと思いました。


試合で決めるために、そしてソチで成功させるために、彼は4回転を跳び続けました。佐野稔さんもこう述べています。
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これは真央選手の現在のジャンプ修正の取り組みや、トリプルアクセルを継続して跳び続ける姿勢に通じるものがありますね。やはり結果が出なくても試合を休まず、試合で跳び続ける必要性というのは私もあると思います。

そして彼はついに、バンクーバー五輪という大舞台で4回転の着氷に成功、認定も勝ち取りました。
今まで力で跳ぼうとしていたのを、五輪ではリズムとタイミングで跳んでみたところ、自分でもあっけないほどに簡単にできたと以前インタビューで話していたのを見ました。
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また、今季はルールが改正され、回転不足にも中間点というものが設定され、ダウングレードの厳格さが緩和されました。
とはいえ、今季2試合の点の出方を見ていると中間点で救済されても、意味ないほどにGOEでごっそり減点されている訳ですが・・・。
しかしとりあえず今季においては、4回転に挑戦する男子選手は格段に増えています。
私も先日ジャパンオープンを見に行ったとき、高橋大輔選手が決めた4回転というのは忘れられない記憶として残っています。やっぱり他のジャンプとは「別物」だというのが素人目にもはっきり分かりました。同行した母も「4回転ってやっぱり凄い」と話していました。


男子4回転の流れをずっと引っぱり、週末の中国杯にも出場するブライアン・ジュベール選手もこう述べています。
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私はジュベール選手のこういうところが大好きです。
俺様キャラというイメージがあるし、時に攻撃的なコメントを残したりするけど、それはフィギュア愛があるからというのは分かるし、フィギュアスケートという競技の発展について真剣に考えているからこそというのは伝わります。それに彼は他の選手(女子含む)の努力や挑戦をかなりよく見ていますよね。
「必ず倒して僕が優勝するよ」というコメントに、小塚選手への激励みたいなものを感じました。


小塚選手もジュベール選手を意識しているようですね。優勝するためには必ず立ちはだかる存在になるでしょうし、調整もうまくいっているようなので、是非頑張ってほしいです。
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週末が待ちきれませんね。
小塚選手、安藤選手、鈴木選手、町田選手頑張れ!
そして他の選手も素晴らしい演技ができますように!!!

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小塚崇彦 GPSに向けての特集


その2



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by toramomo0926 | 2010-11-02 10:09 | フィギュアスケート


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