小塚崇彦選手、グランプリシリーズ2勝目を完全優勝で飾る -グランプリシリーズ中国大会
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グランプリシリーズ中国大会は、小塚崇彦選手がフリーも1位となる完全優勝、安藤美姫選手は完璧な演技でショートプログラム(SP)3位から大逆転で優勝を勝ち取りました!!そして鈴木明子選手はSP、フリーともに2位を堅守し銀メダル。町田樹選手もSP7位から5位に順位を上げました。
日本選手素晴らしい活躍でした!本当におめでとうございます!!!


ISU Grand Prix 2010 Cup of China
順位と得点詳細。
「Result」でそれぞれの種目の総合順位と総合得点が、
「Entries/Result Details」ではショートプログラム(SP)とフリーそれぞれの得点詳細が、
「Judges Score」ではSP/フリーで各選手の全ての要素の内容と、それにジャッジがどのように得点をつけたかを見ることができます。




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おめでたい記事の最初にこんなことを書くのもナンですが、それにしてもテレビ朝日の放映内容はひどかったですね。
SPではNHK杯の日本選手の映像を延々流し、フリーでは前日のSPの模様を延々流す。はっきり言って時間の大幅な無駄でした。それなら、今大会の出場選手を一人でも多く流してほしかった。
そのために時間が足りず、今回総合二位になったブランドン・ムロズ選手の演技はSP、フリーともに全く流されないというひどい有様。表彰台の選手をわざわざ外すってありえないでしょう。
ここで何度も書いていますが、フィギュアスケートのファンは、トップグループ(または日本選手)だけを好きなわけではない。デビューしたての選手、知名度のあまりない選手、またあまり上位に入ることがない選手でも毎年のプログラムを楽しみに待っているんです。
テレビ朝日は何年もグランプリシリーズの放映をしているのに、まだわからないのかというのが非常に歯がゆい。ちゃんと試合を流すことが出来ないのなら、もう放映はNHKに一本化してほしい。そう思っているファンの方は私だけではないと思います。

浅田真央選手についても、絶好調だった村上佳菜子選手の演技を流した後に「一方、浅田真央選手は・・・」というナレーションの後に真央選手が転倒した場面を流しただけで、思った通り浅田選手がジャンプを全種類修正中であることには一言も触れませんでした。
あれでは真央選手がジャンプの跳び方を完全に忘れてしまったと思われても仕方ない内容です。オフにTVに出すぎで練習が足りなかったのではないか、などと全く見当違いの考えを持つ方もいるかもしれません。
昨日SPを見ていた私はいつまでたってもNHK杯の映像ばかりを流すことに業を煮やし、この映像と編集を見てチャンネルを変えました。録画をしていたのでOA終了後演技だけをまとめて見ました。
こういう編集で映像を流すことで、テレビ朝日はいったい何を伝えようとしていたのでしょうか。本当に腹立たしく思いました。
編集の仕方が下品だと思います。


ということでいきなり吠えてしまいましたが、ここからは試合の内容について。
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安藤、小塚がアベック優勝=鈴木も2位、町田は5位―中国杯フィギュア

 【北京時事】フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第3戦、中国杯第2日は6日、当地で行われ、女子で安藤美姫(トヨタ自動車)、男子で小塚崇彦(トヨタ自動車)と、日本勢が男女アベック優勝を果たした。日本勢のGP同一大会での男女制覇は、昨年の中国杯以来。
 バンクーバー五輪5位の安藤はフリーでトップの116.10点を挙げて合計172.21点とし、ショートプログラム(SP)の3位から逆転した。GPでは昨年のNHK杯以来の通算4勝目。大会連覇を狙った鈴木明子(邦和スポーツランド)はSPに続いてフリーでも2位となり、合計162.86点で2位に入った。SPトップの長洲未来(米国)は4位に終わった。
 SP首位の小塚はフリーも156.11点でトップとなり、自己最高の合計233.51点で勝ち、2008年スケートアメリカ以来のGP2勝目を挙げた。町田樹(関大)は200.95点で5位だった。 

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成長確認の完全優勝=小塚、重圧はねのけ堂々と-中国杯フィギュア
 演技を終えた後の表情に、重圧を払いのけた安堵(あんど)感が漂っていた。「まずは終わった」。SP首位に続き、フリーでも1位。完全優勝で小塚が今季初戦を飾った。
 バンクーバー五輪で8位に入賞した経験は、21歳をたくましくしていた。リストのピアノ協奏曲に乗ったフリー。冒頭の4回転トーループは着氷で右手をつくミスがあったが、後半には5種類のジャンプを正確に成功させた。「ちゃんと練習すれば自分の演技ができると実感した」。終盤のスピンでも最高難度の評価を獲得した。
 フリー、合計点ともに自己最高。4回転ジャンプを決めたバンクーバー五輪を上回った。「転倒がなかったのが大きな要因」と分析した上で、「しっかり音楽を聴いて滑れた。一歩一歩進歩できた結果」。表現力向上も課題の今季。自らの着実な成長も確認する2季ぶりの勝利となった。
 今季は第1戦で高橋大輔が勝ち、第2戦は織田信成が2位。国内のライバルと渡り合う結果を得て、「伸ばせる部分はまだまだある」。目指すところはまだ先にある。(北京時事)

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小塚、日中関係改善へフィギュア外交=中国杯フィギュア
 北京で6日に行われたフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第3戦、中国杯の男子で優勝した小塚崇彦(トヨタ自動車)が、日本の報道陣に「書いてほしいことがある」と訴えた。
 口にしたのは、最近の日中外交。「北京に来る前は(悪化する日中関係の影響を)心配していたが、中国の皆さんは逆に応援してくれた。その気持ちがすごくうれしい。それが伝えたくて」。優勝者として、日中関係の改善にも心を配った。
 演技前は「ペットボトルが飛んでくるかもしれない」と思っていたという。「うたぐってしまい、申し訳ない気持ちでいっぱい」。2年ぶりのGPシリーズ優勝を中国で果たし、格別な思いもあるようだ。(北京時事)

時事通信 2010年11月6日 

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小塚崇彦選手がSP、フリーともに1位となり、総合2位のブランドン・ムロズ選手に約16点の差をつけての完全優勝!!!
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最初の4回転トウループ(4T)で手をついてしまいましたが回転不足は取られなかったので大きなダメージを受けずに済みましたね。3-3が一つも入らなかったのは課題として残ったでしょうが、SPをきっちりまとめて、さらに自身初めての首位折り返しという状況と最終滑走というプレッシャーに落ち着いて対処し、自分の演技に集中できたという経験は優勝と同じくらい今後の彼に生きてくるのではないかと思います。
また、日中関係に配慮したコメントを「書いてほしい」と前置きしたうえで話し、開催に協力してくれた中国の方々に感謝のコメントをしたというのも素晴らしかったですね。彼はあまり自己主張を強くすることはないというイメージですが、こういうところはしっかりしていて男らしいなあと思いました。


Takahiko Kozuka 2010 Cup of China FS -Piano Concerto No. 1



キス&クライで信夫先生が嬉しそうに微笑んでいたのにじーんとしました(笑)小塚選手、すごい顔アップでしたが(笑)なんかキラキラしていますね。今までなんでこんなに扱いが地味だったのかと思うほど、スター性もあると思います。実力もスター性(海外の解説者からはカリスマ性がある、と言われていました)も充分ですし、シニアでも実績を重ねていますので、間違いなくこれから日本男子フィギュアのエースとなるべき存在。ケガに気を付けて、次のフランス杯も是非優勝を狙ってほしいと思います。
また、今日(11月6日)はお父様である小塚嗣彦コーチのお誕生日だったという話を読みました。ダブルでとても良い記念日になりましたね。本当におめでとうございます!!!
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2位はブランドン・ムロズ選手。
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彼も最近上位に名を連ね始めている選手なのに、放映すらされないなんて本当に失礼しちゃう(怒)。おかげでBSに加入していない私のような人間は、彼の演技を見るために動画サイトに動画があがるのを待たなければなりませんでした。
彼にはこのままGPSでの表彰台に乗る数を増やしていって欲しいです。アメリカ男子も層が厚いですからね・・・生き残りは大変でしょうが、是非頑張ってほしいと思います。
4Tとトリプルアクセルートリプルトウループ(3A-3T)も成功、他のジャンプも回転不足や転倒がなかったので、ほぼ狙った通りの点が取れたんじゃないでしょうか。他の選手(男女問わず)も、回転不足を取られなかった選手が強かったですね。彼は6種類すべてのジャンプを成功させています。今後大化けしそうな予感!


Brandon Mroz 2010 Cup of China FS -On the Waterfront



3位にトマシュ・ヴェルネル選手!
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フリーはマイケル・ジャクソンのメドレー。ちょっとフローラン・アモディオ選手とかぶる感じ(笑)なかなか面白い選曲ですね。以前エキシビジョンで使っていたものをアレンジしたようです。こういうプログラムを持ってくる選手が増えたのは、やはりコリオステップ導入の影響なんですかね?
コリオステップって、レベル認定とかがないそうですね。なんか私スコアシート見て、「なんでみんなレベル1しか取れてないのか?」と不思議に思っていたんですよね。お恥ずかしい(笑)。でもレベル関係ないなら、スコアシートの略称のところにに「1」って書くのやめてもらえませんかね・・・?いや、私が理解していなかっただけなんですけど。
彼は今回4回転をフリーに入れてきませんでした。ちょっとショック。最初に3-3を跳んだ時は、「4回転成功しますように」と祈っていたので、衝撃でした。
彼は今回、確実に順位を取りに来たということですね。最近彼は表彰台から遠ざかっていましたし、若いミハル・ブレジナ選手が台頭してきている中、一旦プログラムをクリーンに滑るという成功体験を得て更なるモチベーションの向上と、表彰台に乗ることで「キャリアが後退している」というイメージをもたれないようにするという段階を踏むことにしたのかな、とちょっと考えました(あくまで私の勝手な推測ですが)。ブレジナ選手にはまだチェコのエースの座は渡さない、という意思表示にも見えました。
まだシーズン1試合目ですしね。これから4回転を入れてきてくれるようになるだろうと信じて待とうと思います。


Tomas Verner 2010 Cup of China FS -Michael Jackson Medley



ブライアン・ジュベール選手は4位となりました。残念です・・・。
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SPはよかったのに、フリーでやっぱり変衣装きました(笑)壮大な第九の音楽を使っていましたが、色とりどりの雨粒のようなキラキラが上半身を覆ったデザインでした。難解です(笑)

この中国杯を優勝すれば、史上初めてグランプリシリーズの6試合すべての場所で優勝した選手という大記録がかかっていただけに、残念でした。
ですが4回転は1回でしたし、セカンドジャンプの3回転が2回転になってしまう場面が散見されたので、やはり初戦という固さはあったのかもしれません。
ですが彼の滑り自体は今年のが一番好きです。以前のような荒削りなところがなくなったように思います。
それは彼の場合、若くなくなってきているということを指すのかもしれずちょっと切なくなったりもするのですが、これからもうひと花、円熟の境地というのを是非彼には見せてほしいと思っています。
お疲れさまでした!

Brian Joubert 2010 Cup of China FS -Symphony No. 9


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町田樹選手は、SPの7位から5位に順位を上げる大健闘でした!
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やはりフリーの方が動きが硬いというか、疲れてしまったかなという感じはありましたが、それでも昨季よりずっと良い演技を見ることができてうれしくなりました。
転倒してしまいましたがしっかり4回転にも挑みましたし(一瞬着氷したんですが、惜しかったですね!)これから滑り込んでいけば全日本あたりには更なる進化を遂げた彼が見られるのではないかと楽しみです。
すごく華奢に見えるんですが、身のこなしが大きくなったことで演技全体のスケールが大きくなったように感じるのは本当にはっきりとわかりました。次の試合がすごく楽しみです。


Tatsuki Machida 2010 Cup of China FS -Legends of the Fall



なんだかエキサイトブログの調子がおかしい(テキスト・画像ともに無制限の契約なはずなのに、文字を減らせと表示が出る)ので、女子はこちらに書きます。

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男女ともに記者会見の写真はあっても、表彰式の様子の写真がいつまでたっても上がらない・・・ナゼ?


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by toramomo0926 | 2010-11-06 22:50 | フィギュアスケート


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