村上佳菜子選手逆転優勝、中国杯に続くアベック達成 -スケートアメリカ
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スケートアメリカ、女子シングル終了。村上佳菜子選手がSP2位から逆転でシニアグランプリシリーズ2戦目で初優勝、ファイナル出場を確実にしました。おめでとうございます!
日本は中国杯に続くアベック優勝ですね。素晴らしいです。


ISU Grand Prix 2010 Skate America
順位と得点詳細。
「Result」でそれぞれの種目の総合順位と総合得点が、
「Entries/Result Details」ではショートプログラム(SP)とフリーそれぞれの得点詳細が、
「Judges Score」ではSP/フリーで各選手の全ての要素の内容と、それにジャッジがどのように得点をつけたかを見ることができます。





村上佳菜子選手は、NHK杯のフリーで大崩れした教訓を生かし、ミスは散見されましたがしっかり踏みとどまり、逆転で優勝です!
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うーん、でも今のノープレッシャーでのびのびやれる時期にしてはちょっとミスが多すぎるように思いました。コストナー選手のミスがあったのが彼女には救いになった気がします。
でも最後までしっかり動けて、疲れを感じさせなかったのはよかったと思います。ステップでは剣を振りかざすような振り付けも入っていて、彼女の男っぽさというかきっぷのよさみたいなものがよく生かされていたように思います。
ただ、やっぱりSPに比べるとオーラが消灯してしまうというか、魅力が半減してしまうんですよねー。何故だろう。なんか彼女の今季のフリーはあまりいいとは思えないんです。昨季のジュニアワールドで優勝した時のプログラムの方が、私は好きでした。
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あと、ルッツはやっぱりeがついてしまっていますね・・・。彼女も真央選手のように今後エッジエラーに泣かされることになるのではないかとちょっと気がかりです(山田満知子コーチ、頼みます・・・)。
しかし、PCSは結構出ているんですよね。8点台はさすがにないけど、5点台もない。全て6~7点台でかためています。そこが強みですね。個人的にはもうちょっと滑りに滑らかさが欲しい気もするのですが、それだと彼女のキャラクターにはマイナスなのでしょうかね・・・。
まあ、そこはあと2年くらいしてお年頃になれば、その辺はどうにかなってくるのかも?

ただ、私としてはやっぱりジャンプ前に膝から下を後ろに振り上げるのがどうも気になってしまうんですけど(他にもそういう癖のある選手がいますが、見た目にあまり美しくないので気になります)、でも今季はあまりうるさいことを言わずに、思い切りいったれ!みたいな感じでもあります(笑)佳菜子ちゃんにはそういうパワーがありますね。

ですが今後、今のままではいろんな意味でちょっとシニアで戦うのは厳しいかな、と思わされた試合であったのも確かでした。今季は(NHK杯の時も書きましたが)ある意味ビギナーズラック的なものがある年でもありますが、来季以降安定してシニア上位で戦っていくためには、今のままだとちょっと心配でもあります。ロシアから有望な若手がこれからソチまでの間にたくさん出てくるでしょうし・・・。
なんかせっかくのおめでたい時にネガティブなことばかりを書きたくないのですが、「おめでとう!よかった!!」という気持ちと同時に、ちょっとジュニアワールドやNHK杯の時には感じなかった不安みたいなものも感じてしまった試合でもありました。

とはいえ、ファイナル進出という経験は彼女にきっと良い影響を与えるはずです。賢い彼女のことですから、すべてを貪欲に吸収し、自分に生かしていくことが出来るでしょう。何度も書きますが、今季は彼女にとって守るものもプレッシャーもなく、まっさらな心で試合に臨める二度とないシーズンでもあります。それを十分に活用して、更に大きく育ってほしいと思います。

いろいろ書いてしまいましたが、快挙ですよね!佳菜子ちゃん、本当におめでとう!


Kanako Murakami 2010 Skate Amerca FS -The Mask of Zorro



2位にはレイチェル・フラット選手!彼女も4位からの大逆転でした!
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SPではあまり良い演技が出来ませんでしたが、フリーは頑張りましたね。パーフェクトではなかったけど、ミスは最小限にとどめてきっちり演技をまとめました。
ただ、3-3は入れずにダブルアクセルートリプルトウループ(2A-3T)にしてきたところを見ると、彼女も今あまり調子が良くないのでしょうか?もしくはファイナル進出を優先的に考えて構成を組んだのかもしれません。

ただ、彼女のPCSってなんでこんなに低いんでしょう?
6点台がすごく多いのが目に付きます。確かに柔軟性はあまりありませんが、もう少しあってもいいような気がするんですが・・・。
なんか本当にPCSってジャッジの好みというか、客観的なフリしてすごく主観的というか個人趣味的というか、得点操作のための方便みたいに思える時があります。私は彼女はそれほど好きなタイプの選手ではありませんが、それでも彼女のPCSははもうちょっと上げてあげてもバチはあたらないと思うんですけど・・・


Rachel Flatt 2010 Skate America FS -Slaughter on Tenth Avenue

ミュージカル仕立てな振り付けが印象的なのだけど、SP、フリーともにあまり演技中の声援がなかったのもちょっと気の毒でした。ああいう振り付けをしたら、すぐに「ヒューヒュー!!」とか言いそうなんですが。
やっぱり観客が少ないんですよね・・・。


3位にカロリーナ・コストナー選手。SPは素晴らしかったんですが、残念でした・・・。でも表彰台おめでとう!
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フリーで崩れるという彼女の悪い癖が出てしまいましたね。フリーの順位は6位でした。
ですがSPの演技は素晴らしいものがありました。私はトリノ五輪で彼女の演技をちゃんと見たのですが、その後しばらくは、あまり彼女の良さというものが分かっていませんでした。しかし最近、むしろ彼女が成績を上げられなくなってからの方が彼女の演技に惹かれるようになりました。
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SPのスピンでの連続写真。軸がブレない美しいスピンです。こういう写真は珍しいので面白いですね。

彼女の動きは本当に女性らしく美しいですし、長身なのですごく見栄えがします。そしてうまく行ったときは本当にうっとりするような世界を見せてくれる選手でもあります。なのでフリーで失敗がおおくなりがちなのが本当に残念なところ。
でも、彼女は浮上しつつありますね。今季2戦で自信もつけましたと思いますし、怪我に気を付けて頑張ってほしいと思います!


Carolina Kostner 2010 Skate America SP -Galicia Flamenco

彼女の渋い選曲と、素晴らしい衣装が大好きで、毎年どんなものになるのかというのを楽しみにしています。


スウェーデンのヨシ・ヘルゲソン選手が5位入賞の快挙です!
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彼女は同じく活躍中のビクトリア・ヘルゲソン選手の妹です。今大会に姉妹で出場していますが、ヨシはSP3位からプレッシャーに負けず5位に踏みとどまり、ビクトリアはSP最下位の12位から7位にジャンプアップ。素晴らしいガッツある姉妹です。
北欧の選手らしくしっかりした滑りを持つ選手。まだこれといった特色みたいなものは私はつかみかねているところがありますが、ジャンプの軸というか回転がとても美しい選手ですね。ステップのツイズルもきれいでした。
恐らくスウェーデンの選手なら基礎はきちんとたたきこまれているでしょうから、これからぐっと伸びてくるかもしれません。北欧もアメリカも、そして日本も、五輪後にはちゃんと選手が育ってきている。頼もしいです。


Joshi Helgesson 2010 Skate America FS -Palladio /Feeling Good



女子は、順位は違えど表彰台はNHK杯と全く同じ顔ぶれになりました。
それにしても、女子、総じて点が低かったですね・・・優勝の佳菜子ちゃんが164.93。採点が変わったとはいえ、なんというかちょっと・・・選手もテンション下がるような気がします。
スパイラルを抜いたりということはあったにせよ、昨季の狂乱的な高騰がウソのようです。なんというか、ちょっと・・・という感じ。選手は振り回されて本当に気の毒です。まあ、確かに今大会はミスが(特にフリーで)上位選手でも目立ちましたけど。
なんか今季は、男子はそれなりに盛り上がっているけど女子がいまひとつ盛り上がりきれない感じがありますね。圧倒的な演技を見せたとか、すごい!パーフェクト!というカタルシスを感じさせる演技が少ないように思います。ファイナルでは神演技の数々をみたいところですね。


選手の皆様、お疲れ様でした!


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by toramomo0926 | 2010-11-15 10:31 | フィギュアスケート


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