小塚崇彦選手首位、羽生結弦選手2位の躍進!-全日本選手権・男子SP
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ついに全日本選手権が始まりました。
初日の男子ショートプログラム(SP)で小塚崇彦選手がスピンとステップ全てレベル4、ジャンプも全てクリーンという完璧な演技!87.91という高得点をたたき出し、10点近いアドバンテージをつけてトップです!!!
そして2位には今季シニアデビューの羽生結弦選手が同じくミスのない美しい演技を披露、78.94という高得点で2位です!すごい!!
織田信成選手が3位、高橋大輔選手が4位というこのところの全日本にはなかった状況となりました。織田選手と高橋選手にはミスがあったので得点が伸びませんでしたが、それとは無関係に若い二人のプレッシャーに打ち克った演技が眩しいSPとなりました。

第79回全日本選手権大会
順位と得点詳細。
「競技結果」でそれぞれの種目の総合順位と総合得点が、
「滑走順/得点詳細」ではショートプログラム(SP)とフリーそれぞれの得点詳細を見ることができます。





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首位の小塚「完ぺきだった」 羽生「練習の成果が出た」=全日本フィギュア・男子SP

 フィギュアスケートの全日本選手権は24日、長野市・ビッグハットで開幕し、男子シングル・ショートプログラム(SP)は、小塚崇彦(トヨタ自動車)が87.91点の高得点で首位、羽生結弦(東北高)が78.94点で2位となった。小塚は自身の演技を「完ぺきだった」と振り返り、羽生も「練習の成果が出た」と手応えを口にした。フリースケーティングは翌25日に同会場で行われる。

 以下、SPを終えた選手のコメント。

■小塚
――得点について
本当にびっくりしています。スピンもステップもレベル4でした。自分自身気持ちよく滑れたので、この点数になったのかなと思います。

――完ぺきな出来だったが、点数をつけるとしたら
本当に完ぺきだったと思います。今日のSPに関しては100点近い点数をつけてもいいかなと思うくらいの演技だったと思います。

――明日のフリースケーティングに向けて
今日良く滑れたので、明日も思い切り気持ちよく滑れるように、朝の練習からしっかり調整をしていきたいです。

■羽生
――第5グループの1番滑走だったが
1番滑走は慣れていたので、不安というよりも、とにかく自信を持っていこうと考えていました。

――SPを振り返って
点数はびっくりするほど出たんですが、自分の納得できるスケーティング、スピード、スピン、ジャンプすべてがそろったので満足しています。

――ロシア杯で学んだことから生かせたものは
スケーティングの質だとか、そういうものに関してレベルの差を感じたので、そういうところを重点的に練習してきた成果が出てきたんじゃないかなと思います。


■織田
――4回転ジャンプについて
自分の中では跳んでいたんですけど、降りて次の(コンビネーションの)トリプルにいくのが早すぎたのかなと思います。

――ステップでの転倒は
一番最初のジャンプで転んでしまったので、後の要素で取り返さないと、ということで頭がいっぱいで、気合いを入れすぎて転んでしまいました。

――試合に入る状態は
昨日の練習も今日の練習もすごく体の調子が良くて、このまま行くだけだと思っていたんですが、本当に最後の最後になって自分の弱いところが出てしまいました。それがすごく悔しいです。

■高橋
――演技を終えて
自分の中でいい緊張だったので、なぜ失敗したか分からないです。

――全日本選手権ならではの緊張か
自分の知らないところで緊張していた、という意味での緊張感があったのかなと思います。6分間練習では調子が良かったので、変な緊張感は持っていなかったです。

――明日のフリースケーティングへ向けて
今日の気持ちを引きずらずにやれたらいいなと思います。成功させなきゃという気持ちではなく、自分の演技をする気持ちで臨みたいと思います。

2010年12月24日 スポーツナビ

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小塚崇彦選手が文句のつけようのない完璧な演技でトップです!
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技術点(TES)では唯一45点を超え、演技構成点(PCS)では全て8点台という素晴らしい成績でした。

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高得点に驚く小塚選手。


私が見ても、今日の小塚選手は今までで一番素晴らしい演技だったのではないかと思います。
スケーティングは今まで以上にスピードがあり、それこそバターの上を滑るというよりも飛ぶように滑らかでしたし、ジャンプも、昨季苦労していたトリプルアクセル(3A)もきれいに決まりました。スピンもスピードと柔軟性がありました。
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今季の彼は本当にすごいですね。勢いだけではない安定感があります。氷上の練習と陸上トレーニングをきっちりやってきたという自信にあふれている。
全日本や世界選手権など、大きな試合でいきなりSPでトップになってしまうと却ってそれがプレッシャーとなる場合がありますが、彼の今季の落ち着きと自信を見ていると、その心配もないのではないかと思います。
とはいえ全日本フリーの緊張感というのはきっと尋常じゃないのだと思いますが、小塚選手ならやってくれるのではないかというワクワク感がありますね。フリーが楽しみです!
頑張ってください!!


小塚崇彦 2010全日本選手権 SP -Soulman Medley


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信夫コーチも嬉しそう。


羽生結弦選手が素晴らしい演技で2位です!
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彼のSPで、最初の3Aが決まった時の気持ちよさが大好きです。着氷後腕を上げる振り付けも流れの良さをうまく強調していて、すごくアピールしますね。
彼は16歳になったばかりにもかかわらず、全体的にとても質の高い演技ができる選手ですよね。身のこなしも洗練されていますし、柔軟性もある。前より滑りそのものががっしりして、ステップなども一歩一歩がしっかりしてきたように思います。課題はスタミナと話していましたがきっちりトレーニングしてきたんですかね。
スピンも早くてブレがないし、スケーティングも見ていて気持ちいい。本当にこの先が楽しみな選手です。
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いきなり上位に食い込みましたが、フリーは緊張せずに思い切り行ってほしいですね。彼は見かけよりはずっといい意味で図太い、クレバーで肝の据わった選手だと思っているので浮き足立つことことなく臨んでくれるだろうと期待しています。
彼の目指しているところはすごく高いと感じるんです。初出場の全日本であっても、表彰台に乗れればいいな、とか5位以内に入りたい、とかじゃなくて、最初から本気で優勝を狙って来ているな、という小気味いい闘志というか志の高さが感じられるので、きっと彼はやってくれると思います。頑張れ!!!


羽生結弦 2010全日本選手権 SP -White Legend



3位に織田信成選手!
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冒頭の4-3を決められず、4回転で転倒してしまったのは本当に残念でした。そしてその後最後のジャンプをきちんと3-3として成功させミスを最小限におさめていただけに、ステップでの転倒が悔やまれます。

解説では演技終了後、「順位が大事なので4回転を回避する道もあったのではないかと思うが、更に世界選手権などの先を見て挑戦した」みたいなことを話していましたが、私はそれはちょっと違うと思いました。
これまでSPではミスらしいミスはしていませんでしたし、あれだけ綺麗な4-3を安定して跳んでいたら、回避するなんてことは考えないと思うんですよね。それは結果論でしかないと思うし、今季の織田選手に関して4-3を飛んだこと自体を問題にするのは、仮定の話にせよナンセンスだと思います。
荒川さんは「そういう道もあるが、彼はここより先を見ている」と言いたかったのだとは思います。
また、彼女は結構喋りのフォーマットというのが決まっていて、その時その時で内容を変えても基本的な文体は同じ、という話し方をよくするので、今回も「~かもしれないが、先を見据えて・・」というフォーマットに乗せたのだと思いますが、今回に関しては前半の仮定は不要だと思います。
解説は臨機応変に簡潔にまとめなければならないためずっと頭をフル回転でしょうからすごく大変でしょうし、どのスポーツ解説者も多少なりともストックフレーズというのは持っているでしょうから批判をするつもりはないのですが、あの発言はちょっとひっかかりました。今季これまでの彼の演技では、4-3はその仮定を無意味にするほどに練習でも試合でもきちんと決まっていたのですから。
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奥様と息子さんの見る前で完璧な演技をできなかったのは悔しいと思いますが、フリーで実現させてほしいですね。
2位とは差が殆どありませんから、まだ上は充分狙えます!頑張ってください!!


織田信成 2010全日本選手権 SP -Storm



高橋大輔選手はジャンプにミスがあり、4位スタートです。
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やはりグランプリファイナルの衝突の影響がまだ尾を引いているんですかね。3Aなどもまわり切って着氷しているのですが最後の最後で踏ん張りがきかない、という感じでしたね。3つのジャンプ全てが着氷が詰まってしまいました。転倒こそなかったですが、やっぱり出来栄えで引かれてしまったんでしょうか、点があまり伸びませんでした。
ただPCSは40点台に乗せてくるのはさすがですね。ステップはやはりさすがという感じでお客さんを引き込んでいました。
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小塚選手に13点という差がついてしまいましたが、フリーはどうなるかわからないところがあるので、とりあえずベストを尽くすのみですね。
ただ本田武史コーチも話していたように調子はあまりよくないようなので、無理だけはしないように、怪我を悪化させることのないように気を付けてほしいと思います。
頑張ってください!


高橋大輔 2010全日本選手権 SP -Manbo



4位に町田樹選手(映像見られなかった)、5位に無良崇人選手(ステップがダイナミックで、ジャンプも以前のような力任せな感じでなくてすごくよかった)、9位の中村健人選手(面白いプログラムだったけど、彼にはリンクが狭いように感じました)など、男子も女子に劣らず層の厚さを見せつけましたね。


それにしても、フジテレビは今までで一番酷い放送でしたね。キャスターが「フィギュアについてお勉強」なんて電波使ってやらないでほしい。事前にやってきておいてほしいし、32人も出場するんですから少しでも多くの選手を映してほしかった。
何度も言いますが、ファンはトップ選手だけを見られれば満足という訳ではないんです。順位が下の選手でも楽しんでみることが出来るし、毎年の成長を楽しみにしているんですから。そしてそういう選手が順位を上げていくのを追っていく楽しみというのもあります。

とりあえず、「スポーツの中継をやります」と言っておきながら、2時間の放送枠の中で45分をバラエティにするなんて、他の競技では考えられません。

スピンでは回っている選手を天井に設置されたカメラを回転させながら撮影するので、めまいのようなカメラ酔い状態になって気持ち悪くなりそうになったりもしました。カメラマンの変なこだわりや自己満足よりも、ポジションやスピンの軸がぶれたりしていないかなどをしっかり見極めたいのに。
フィギュアスケートを上から撮影して、いいことは何一つないと思います。何がしたくて上から撮ることにしたのか全くわかりませんでした。

毎年毎年、こんなに内容が悪くなっていくスポーツ中継ってほかにないんじゃないでしょうか。何でもかんでもバラエティ化すれば人気が出ると思ったら大間違いです。本当に今日の放映は腹立たしかった。今頃抗議の電話やメールが殺到しているんじゃないでしょうかね。今回のはあまりに酷すぎました。

この分では、女子シングルもこれでもかとばかりの煽りVTRが流されるのでしょう。
メディアはこれまでさんざん「原因不明の不調」「スランプ」という論調で真央選手を評してきました。
それにも飽きたのか、やっとシーズン中盤になってジャンプ修正について口にしだしましたが、今度はシーズン前からジャンプ修正には2~3年かかると発表していたにも拘わらず、「オフから始めたジャンプ修正が間に合わず」と言い出し始めました。
そして相変わらずの「スランプ」扱い(今日の夕方のフジテレビのニュースでは『絶不調』と話し、3Aも失敗のシーンしか流していませんでした)、佳菜子ちゃんの躍進をくどいほどに伝えるのだろうなと思います。佳菜子ちゃんの躍進は確かに素晴らしいのですが、それなら安藤選手と鈴木選手の今季の活躍も大きく取り上げてほしいと思います。特に鈴木選手に至っては今季大活躍なのに、まるで出場していないかのような扱いには本当にうんざりしています。

競技そのものと、選手たちは本当に素晴らしいのに、それを報じるマスコミや試合を放映するTV局の姿勢が本当に酷い。これではフィギュアブームが終わるのは私の予想より早まるかもしれないと思いました。
フィギュアブーム終焉の合図は、まずTV視聴率の低下からはじまるだろうと私は予想しているのですが、既にWebTVやスカパーなどの放映が充実してきているので、ブームが継続中でも地デジの放映を見る人は今後減っていくのではないかと思っていました。
そして今回の構成とカメラアングルの酷さは、そのスピードを更に加速させる可能性を高めたのだけは確かです。
少なくとも私は、明日の女子の放映は録画して、リアルタイムで見るのをやめようかと考え始めています。
今日の19時からの約1時間は完全に時間の無駄だったし、純粋に競技を見たくてチャンネルを合わせた私にとって、ストレス以外の何物でもなかったからです。



選手の努力や活躍を、なぜもっとストレートに、ありのままに流してくれないのでしょうか。視聴者にとってはそれが一番のサービスだし、一番の喜びなはずなのです。制作側のエゴでスポーツを歪めないでほしい、と強く思った今日の試合でした。

選手の皆さんは本当に素晴らしい活躍ぶりだったと思います。お疲れさまでした。フリーも頑張ってください!!

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小塚選手がYahoo!トップを写真つきで飾っていました。


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by toramomo0926 | 2010-12-24 22:03 | フィギュアスケート


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