アリッサ・シズニー選手が激闘を制す -2011全米選手権
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全米選手権女子もこれまた層の厚さを存分に見せつけられる中身の濃い戦いとなりました。
アリッサ・シズニー選手がSP・フリーともに素晴らしい演技で2008-2009年シーズン以来2年ぶりの優勝を果たし、2位に復調したレイチェル・フラット選手。怪我の影響が心配された長洲未来選手はフリーでミスがありましたが、SPは1位になるなど順調に回復しているようです。
そして4位には昨年全米ジュニアで優勝しシニアデビューしたアグネス・ザワツキー選手が入りました!
おめでとうございます!!!


2011 U.S. Figure Skating Championships
順位と得点詳細。
でそれぞれの種目の「Final」で総合順位と総合得点およびショートプログラム(SP)とフリーそれぞれの得点と順位が、
「Final」を開いた後、各選手の「Total Score」の右側にある「+」を開くとではSP/フリーで各選手の全ての要素の内容と、それにジャッジがどのように得点をつけたかを見ることができます。





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シズニー優勝、長洲は3位=全米フィギュア女子
 【ニューヨーク時事】フィギュアスケートの全米選手権は29日、ノースカロライナ州グリーンズボロで行われ、女子はショートプログラム(SP)2位のアリサ・シズニーがフリーで128.74点をマークして逆転、合計191.24点で2年ぶり2度目の優勝を遂げた。昨年12月のグランプリ(GP)ファイナル覇者のシズニーは、米国が2枠を持つ3月の世界選手権(東京)代表入りを有力にした。
 バンクーバー五輪7位のレイチェル・フラットが183.38点で2位。同五輪4位でSP首位の長洲未来は、フリーで伸び悩み177.26点で3位に終わった。
 ペアはケイトリン・ヤンコウスカス、ジョン・コフリン組、アイスダンスはメリル・デービス、チャーリー・ホワイト組が優勝した。 

2011年1月30日 時事通信

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優勝はアリッサ・シズニー選手!
本当に2008-2009年シーズンからの彼女は、冗談抜きで別人になったような活躍をしていますね。
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これほどの変貌を遂げるということは、何かが彼女の中で変わったんでしょうね。
彼女は今年24歳。2007-2008シーズンまではずっとスピンの美しさは取沙汰されてはいたけれど表彰台には遠い位置にいた彼女が、スケーターとしては中堅、そろそろベテランの域に入ろうかという21~22歳頃からこれほどの変貌を遂げるということは、相当努力したんだなというのを彼女を見ているといつも考えてしまいます。そしてすごく応援する気持ちになるし、活躍すると「よかったね」と思うんですよね。

彼女の屈託のない笑顔はそういう努力や苦労を微塵も感じさせませんが、だからこそあれほどに笑顔が素敵なのかなとも思います。彼女が微笑むと周りが明るくなるような気がしますものね。
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最後までスピードも落ちませんでしたし、1カ所着氷が危なかったけれど、その後も落ち着いて最後まで流れを途切れさせませんでした。
前よりも滑り自体もすごく滑らかになった気がします。有香さん効果ですかね。アボット選手も滑りが美しいですし、佐藤家、やっぱり恐るべしです。

全米チャンプとして来日する彼女にも世界選手権では精一杯応援したいと思います(行けないけど)。
おめでとうございます!


Alissa Czisny 2011 US Championships FS -Winter into Spring



2位にはレイチェル・フラット選手!
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グランプリシリーズよりも体がずっとよく動いていましたね。特にSPは素晴らしかった。グランプリシリーズとは曲を変えてきましたが、こちらの方が断然いいです。初めて彼女の演技を心の底から素晴らしいと思いました。
解説者も「彼女がここまで情熱をこめて滑るのは見たことがない」「彼女はテクニシャンだったがパフォーマーではなかった。でも彼女は変わった」と賞賛。観客もスタンディングオベーションでした。
彼女の今季最初のSPとフリーはコケティッシュな雰囲気を出すものですが、私は彼女は今回のSPのような壮大な曲で大きくダイナミックに滑る方が好きですね。素晴らしい演技だったと思います。
細かい演技や表情を付けて小さくまとまるより、アグレッシブに、ダイナミックに滑った方が本人も滑り(演じ)やすいように見えました。顔で演じるより、体全体の表現の方が彼女らしいしより魅力的になります。
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世界選手権で今回のような神演技を是非是非期待したいと思います。おめでとうございます!!!


Rachel Flatt 2011 US Championships SP

まだバイオグラフィーが更新されておらず、曲目が不明です・・・。


3位は長洲未来選手!
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SPは素晴らしい出来で1位。ですがミライちゃんはこのところフリーが鬼門になりつつあるので、フリーがどうなるかと思っていました。
結果が3位と聞いて、ああやっぱり転んじゃったのかな、と思ったんですが、最後のスピン躓いてしまい0点になってしまったんですね・・・ジャンプは全て着氷していたのにもったいなかった。
でも、そんなに悪い演技ではなかったと思うんですが、シズニー選手やフラット選手とあんなに差がついてしまうものなんでしょうか。
なんかミライちゃんっていつも見た目より点が出ないなあ・・・。なんでだろう。
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ジャンプは決めたのに、いつもなら絶対ミスしないスピンで点を失ったのは悔しいでしょうね。四大陸では是非クリーンなプログラムを見せてほしいと思います。

Mirai Nagasu 2011 US Championships FS -Memoirs of a Geisha



3位には今季シニアデビューのアグネス・ザワツキー選手!
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彼女も女性らしいしなやかさのある選手ですね。トウループートウループのコンビネーションではありますが3-3も跳べますし、2A-3Tもフリーで決めていました。スピンも美しいです。SPでは全てレベル4を取っています。才能にあふれた選手ですね。美人さんですし。
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まつ毛長いな~。

でも、グランプリシリーズの方が演技としてはハジけていたかもしれません。全米選手権はやっぱり緊張するんでしょうね。シニアとして初めての全米ですし。
でもきちんと演技をまとめていきなり表彰台というのは凄いです。佳菜子ちゃんと同期(?)ということになりますし、これからどんどん成長していきますね~。楽しみな選手がまた一人増えました。

ああ、でも世界選手権は女子は2枠しかないので、彼女は出られないんですね。四大陸も出ないので、残念です。彼女は今季の大きな大会への出場はこれで終了となるようです。
来季はまたぐっと強く美しくなった彼女に会えると思います。16歳でこれから体が成長する時期ですし、怪我に気を付けて頑張ってほしいと思います。
おめでとうございます!


Agnes Zawadzki 2011 US Championsips SP -Gopher Mambo/Concierto para Bongo

グランプリシリーズでこの演技を見たときは衝撃でした。すごく音楽に乗って、楽しそうに滑っていたから。
今大会はさすがに少し緊張していたのか、音楽にノリきれない感はありますが、緊張をうまくコントロールしましたね。最後の笑顔がすごくかわいいです。


4位にクリスティーナ・ガオ選手。まだジュニアの選手が4位に食い込みました!
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私は基本的にジュニアは見ないので彼女の演技は初見だったのですが、美しいですねー。
そして思ったのが、足長い!顔ちっさい!!めちゃめちゃスタイルいいです。
東洋人も変わりましたねー。
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この衣装もすごくかわいいですね。よく似合ってます。このままお食事とか行けそうな感じ。

演技も3-3のトウループは勿論、すべてのジャンプがきれいでした。トウループ-トウループの3-3はこの年代はもう当たり前に跳んでますね。ここからフリップやルッツを組み込んだコンビネーションを体得できるかが上に行くカギとなりそう。
スピンもきれいで、長身なので身のこなしも映えます。
・・・誰かに似てる、ああキムヨナ選手にちょっと似てる感じだなーと思ってたのですが。




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やっぱり、アナタでしたか・・・・・(笑)。
オーサーって、東洋系の長身の子が好きなんですかね(笑)というか、西洋人からみた東洋の美しさとかエキゾチックさをフルに使える選手を愛でる感じですかね。他選手と違いを出しやすいですし。

並べても、ちょっと似てますよね。振り付けもキムヨナ選手と同じデイヴィッド・ウィルソンですから、余計似て見える。
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夢よもう一度じゃないけど、彼は「新加瀬大周」みたいな「新キムヨナ」を作り出しそうとしているのかもしれませんね(得点じゃなく、選手のスタイルとして)。

このまま美しいスケートを保って、心も美しく(笑)育ってくれるといいなと思います。
彼女も要注目の選手ですね。来季あたりシニアデビューでしょうかね?頑張ってください!


Christina Gao 2011 US Championsips SP -Violin Concerto in E Minor



アシュリー・ワグナー選手は5位。
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アシュリーの滑りが好きな私としては、最近彼女があまりハジけきらないのが悲しい。やはり五輪を逃したというのは大きかったのかなと思ったりもしました。
でも今大会はSPでミスがあり7位となったものの、フリーは1度ジャンプが抜けたほかはほぼ完ぺきに決め、滑り切りました。
アシュリーもSPが良くてもフリーでミスして順位を落とすことが多かったので、今回の演技は嬉しかった。1つミスはありましたが、これまでのように1度ミスすると集中が途切れミスを重ねてしまうということはなかった。最後まで集中して、気持ちを切らさずに滑り切った姿は感動的でした。
彼女もすごく良い表情をしていましたね。これをきっかけに浮上してほしいです。
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彼女も今季はこれで大きな大会は終了です。
来季はもっと安定した彼女の演技が見られるといいな。本当にお疲れさまでした!


Ashley Wagner 2011 US Championships FS -Malaguena

一時結構激ヤセしたように見えて心配したんですが、今回ちょっと戻ってるように思って一安心。
彼女はあんまり痩せすぎてはいけない体型のように思います。ジャンプのこととかを考えると管理は大事だけど、体力を失わないように気を付けて!


いやー、さすがアメリカという感じですね。男子も女子も、才能があとからあとから出てくる。
去っていく選手を見るのは寂しいけど、新しい輝きを見つけたときのワクワク感というのはいいですね。そして頑張り続けている選手たちの気概とか気迫を見せてもらいました。全日本もそうでしたが、全米もガチンコでしたねー。
選手のみなさん、お疲れさまでした。四大陸や世界選手権に出場する選手の方は、最高の状態でリンクに立つことができますように。

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by toramomo0926 | 2011-02-02 08:02 | フィギュアスケート


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