高橋大輔選手神演技でSPトップ! -四大陸選手権・男子SP
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四大陸選手権が台湾でいよいよ始まりました!
今日は男子ショートプログラム(SP)。
今季はアメリカ男子が国内選手権が(失礼ながら)予想されたような表彰台の顔ぶれではなかったこともあり、有名選手が例年になくひしめく感じの、華やかな大会になっています。

男子SPは、高橋大輔選手が今季一番の出来となるパーフェクトな演技でトップ、2位にジェレミー・アボット選手。そして羽生結弦選手が3位に入る活躍を見せています!
小塚崇彦選手は今回ジャンプをうまくコントロールできず、3回転にコンビネーションがつけられませんでした。トリプルアクセル(3A)も着氷が乱れてしまった影響で6位スタートです。


ISU Four Continents Figure Skating Championships 2011
順位と得点詳細。
「Result」でそれぞれの種目の総合順位と総合得点が、
「Entries/Result Details」ではショートプログラム(SP)とフリーそれぞれの得点詳細が、
「Judges Score」ではSP/フリーで各選手の全ての要素の内容と、それにジャッジがどのように得点をつけたかを見ることができます。




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高橋SP首位!小塚は出遅れ/フィギュア

フィギュアスケート・四大陸選手権第1日(18日、台北)男子ショートプログラム(SP)が行われ、高橋大輔(24)=関大大学院=が83.49点と2位に大差をつけ首位に立った。高橋と同じく3月の世界選手権代表の小塚崇彦(21)=トヨタ自動車=は、66.25点で6位と出遅れ。2位には76.73点のアボット(米国)、3位に76.43点と健闘した羽生結弦(16)=宮城FSC=がつけた。

 女子SPは19日に行われ、浅田真央(20)=中京大=、安藤美姫(23)=トヨタ自動車=、鈴木明子(25)=邦和スポーツランド=の日本勢3人や、長洲未来(17)=米国=が出場する。

2011年2月18日 サンケイスポーツ


四大陸フィギュア・談話
◇気持ちよく滑れた
 高橋大輔 シーズンベスト(の得点)よりも、SPで初めてミスのない演技ができたことがうれしかった。始めから終わりまで気持ちよく滑れた。(フリーも)気持ちの面で攻めていきたい。
◇自信になる
 羽生結弦 シーズン最後なので、やってきたことを発揮できるようにした。海外の試合でこれだけ高得点を取れたことは自信になる。
◇本当に悔しい
 小塚崇彦 ジャンプが跳べなかったのは気持ちのいいものではないし、しっかり考えなくてはいけない。本当に悔しい。

2011年2月18日 時事通信

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高橋大輔選手が素晴らしい演技でSP唯一80点台に乗せ、トップに立ちました!
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今日の高橋選手は落ち着いていましたね。ジャンプも全て余裕を持って、着氷まで美しく決まっていました。
ステップもノリノリでしたね。SOIでのこともあるのでステップも安心できない感じで(笑)ドキドキしていましたが、やはり試合では違いますね。きちんと踊り切り、お客さんも盛り上げていました。

私がすごいなあと思ったのが、普段無表情で演技を見ているリンクサイドのスタッフやフラワーボーイズ&ガールズ、そしてカメラマンでさえも、彼の演技中みんな笑顔になっていた事です。
今季の彼の「マンボ」は試合、しかも失敗が許されないSPであるという緊張感を超えて、あくまで純粋に「プログラム」として私たちを魅了しますね。観客もリラックスさせる力があります。
そして彼はミスをしても、悲壮な感じにしないですよね。フリーのような曲調ではそうはいかないでしょうから、「マンボ」という楽しい曲ならではというのはありますが、多少ジャンプの着氷が乱れても、ステップで躓いても「やっちゃった、でも次いくよ!」という感じになる。
そして今回彼は神演技だったものだから、本当にわくわくしながら見ることができました。
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台湾は一番人気のあるスポーツは野球ということで、フィギュアスケートは全くといってもいいほど人気のない超マイナー競技らしいのですが(そのため今日は入場無料だったとか!)、今日の彼の演技は明日の新聞を大きく飾るのではないでしょうか。少なくとも興味だけで観戦したフィギュアスケートを知らないお客さんも、彼の演技は強烈に印象に残ったに違いありません。一人だけ次元の違う演技という印象でした。

本当に素晴らしかったです!フリーは演技構成を変えてくるということですが、全日本の時のような、炎が見えるようなタンゴを楽しみにしています。頑張ってください!!


Daisuke Takahashi 2011 4CC SP -Mambo



2位はジェレミー・アボット選手!
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Jスポーツで解説していた樋口‘おねい’豊コーチは「よかった」と話していましたが、私はちょっと不完全燃焼という感じでした。ちょっとキレがなかったというか・・・
ジャッジというか専門的な目で見るとひとつひとつの技の質とかは勿論よかったんでしょうしだからこそ樋口コーチもそう話したのだと思いますが、全米選手権とか、NHK杯の時よりも演技に集中しきれていないというか没頭して演技してないという風に感じてしまいました。
このプログラムはキレのある動きは勿論ですが、その「気」の力みたいなものがその完成には不可欠なものなのに、緊張のためかどこか上の空のように見えたのです。
このプログラムが、そしてこのプログラムのアボット選手の演技がものすごく好きなので、毎回すごく期待して見てしまうせいというのがあるのかもしれませんが。
フリーのパーフェクトというのを私はまだ今季見ていないような気がするので(ありましたっけ?今季の彼はちょっと安定していないように見えます)、ここでパーフェクトな「Life Is Beautiful」が見たいです!頑張ってください!


Jeremy Abbott 2011 4CC SP -Viejos Aires



3位に羽生結弦選手が入りました!
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羽生、SP3位に驚き=四大陸フィギュア
 四大陸選手権初出場の羽生はSP3位スタート。「正直、3位に入れるとは思っていなかった」と驚いた。3回転フリップが不正確なエッジによる踏み切りと判定された以外はしっかりまとめ、技術点では高橋に次ぐ高得点。体の柔らかさを生かしたビールマンスピンを取り入れており、「スピンがしっかりできた。ビールマンを入れて(高い)得点が取れた」とうれしそう。
 女子で同じ16歳の村上佳菜子(愛知・中京大中京高)は、グランプリ(GP)ファイナルで3位になるなど、注目を集めている。自身の今季最後の大会で表彰台に近づき、「フリーは心残りがないように、やってきたすべてを出す」と表情を引き締めた。

2011年2月18日 台北時事

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羽生君、演技に入る前は少し緊張していたようでしたが、きっちりまとめましたね。冒頭の3Aも美しく決まりました。
ちょっと壁にぶつかりそうになった時があってひやっとしましたが、その後も落ち着いてまとめてました。彼は大物ですねー。繊細そうなところもあるけど、かなり肝も据わっていると感じるところがあり、頼もしいですね。
彼はフリーが体力的にも課題となっているので、頑張って今季表彰台を狙ってキメて欲しいと思います。


Yuzuru Hanyu 2011 4CC SP -White Legend



4位はアダム・リッポン選手。
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髪を切ってなでつけるようなタイトなヘアスタイルにしたら、ずいぶん男っぽくなりましたね。
今回の彼は、先日の全米選手権のダメージがまだ続いているように見えました。もしくはピークの調整を誤ったかどちらかのように思います。
私が彼の演技を見る機会が増えたのはここ数年だけですが、去年までの彼はすごく演技が安定しているイメージでした。少なくとも大崩れしないというか。
素晴らしい演技を安定して見せてくれる選手というイメージだったので、これはシニアで本格的に戦うようになっても問題はないだろうと思っていたのです。
昨年10月のジャパンオープンで信じられないような神演技を見た時、「今からこれで3月までもつのだろうか」という心配がよぎったものでしたが、その心配が現実になっているように思います。あの時期にピークを持ってきてしまったら、もう今は疲れ切っているんじゃないでしょうか。
人間がやっている限り、ずっとピークを保ち続けることは不可能です。必ず落ち込む時期がやってくる。それがちょうど今に来てしまっているように思うのです。
そしてジャンプとジャンプの間にやたらガシガシ漕ぐようになってしまったように見えるのもやっぱり気になります。
まだブライアン・オーサーコーチと組んでから1シーズンも終わってませんから結論を出すには早すぎるのはよく分かっていますが、キス&クライでの二人の様子を見ても、この二人の相性はどうなのかなと思ってしまいます。モロゾフのところに戻った方がいいんじゃないかなあ・・・・とつい考えてしまう自分がいます。
少なくとも、モロゾフの下にいた頃の彼の方が、氷の上でもっと優雅で自由だったように思います。


Adam Rippon 2011 4CC SP -Romeo et Juliet



5位にアーミン・マーバヌーザデー選手!
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アーミン君、良い笑顔でした!きっちり要素を決めて、丁寧に滑り切りました。
彼は10番滑走で比較的早い順番だったのだけど、やはりスピードや滑り、ジャンプの安定性などに「あっ、うまい選手が出てきたな」という雰囲気が出ていました。
今季はグランプリシリーズで初の表彰台に乗るなど、トップスケーター集団に入る足掛かりをがっちりつかんだ年になりました。
彼が真に躍進するのは来期以降になりそうですが、エッジの使い分けやスケーティング、コマのようにまわるスピンなど、素晴らしい技量を持つ選手。来季が本当に楽しみですね~。
フリーの「アバター」も大好きなので、楽しみにしてます。頑張ってアーミン君!!



小塚崇彦選手はジャンプミスが響き、6位スタートです。
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小塚、ジャンプの着氷乱れる/フィギュア

 フィギュアスケート・四大陸選手権第2日(18日、台北)全日本王者の小塚がSPでつまずいた。3つのジャンプはすべて着氷が乱れ、今季最低の66・25点。同じく約1カ月後に世界選手権を控える高橋と、明暗が分かれた。

 最初の連続ジャンプが単発になった。三つ目のジャンプを単発から連続に変えれば、傷を最小限に抑えられたが「振り付けで精いっぱいになって、すっかり忘れてしまった」という。不調の理由を聞かれると「疲れじゃないかな。それ以外は考えられない。練習をサボったわけじゃないし…」と首をかしげた。

 3月の世界選手権を見据え、1月から2月にかけて北米でプログラムを修正した。新たに加えた手拍子を誘うようなしぐさで観客が盛り上がり、収穫もあった。集中力を切らすことなく、フリーを迎えられるか。

2011年2月18日 共同通信

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今季の小塚選手からは信じられないようなミスでしたね。3-3の連続ジャンプはファーストジャンプの着氷で大きく乱れ、コンビネーションを付けることができませんでした。次の3Aも着氷でつま先に大きく重心が動いてしまい、お手付きギリギリ。最後のフリップも着氷が詰まってしまいました。
あれだけ安定していた彼のジャンプがここまで乱れるのを見るのは久しぶりでショックでした。
しかし、他のエレメンツについてはしっかり決めていましたね。スピンも1つがレベル3でしたが残りはレベル4、ステップもレベル3がとれています。
でもやはり、ショートプログラムは演技要素がきっちりと決まっていますから、ひとつでもその要素を満たせないと大きく減点されてしまいます。
彼も悔しいでしょうね。
フリーは1月に北米に渡り、佐藤有香さんやマリーナ・ズエワさんにもう一度詰めてもらってより充実させてきているということなので、フリーでの神演技を期待します!
フリーでは4回転は転んでもいいから、挑戦してほしいですね。世界選手権のためにも。
動揺しているかもしれませんが、今シーズンはむしろずっと順調に来すぎていたという感もあるので、世界選手権前に一旦落ちるところが来てよかったかもしれない、くらいに考えて、何とか気持ちを切り替えて、表彰台に食らいつく気持ちで頑張ってほしい!!


Takahiko Kozuka 2011 4CC SP -Soulman Medley



それにしても、演技終わってからキス&クライ、そしてインタビューまで、びっくりするほどサバサバしてましたね。もっと落ち込んだ感じで話すのかと思ったら、なんか見てる方が「大丈夫か?」ってくらいのあっけらかんとした態度(笑)
引きずらなそうというか表情が明るいのはまあ良かったと思いますが、なんかびっくりしました(笑)。
まあ彼はものすごくB型という気がするので、「仕事は仕事として答えますが」的なムードを感じたのも事実。
感情をシャットアウトしてその時は事務的に答えたけど、後で信夫先生と一緒に反省、という感じになるのかもしれません。記者会見では「悔しい」と話していましたしね。
ちょっと調子を落としていたということですし、自分の調子はわかるでしょうから、「こんなもんかな」という感じだったのかもしれませんが。
ともあれ、今季のフリーは私本当に大好きなので、是非頑張って欲しいと思います!!!


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終わってみれば、1位から6位までが日本とアメリカの選手で占められました。すごいですね。
そして日本は今大会に、今季の世界王者と全日本王者と世界ジュニア王者が出場している。
日本男子、本当に素晴らしい。世界でも有数の強豪国になりました。本当に4年前からは信じられないですよ。トリノ五輪では出場枠は1だったんですものね。
高橋選手を筆頭に、4年間頑張ってきて今黄金時代と言えるでしょう。しかも女子も史上まれにみる強豪ぞろい。世界で勝つよりも全日本で優勝するほうが難しいみたいな状況って本当にすごい。幸せな時代に立ち会えて本当にうれしい。

明日は男子フリーと、女子のSPが行われます。全員怪我なく、悔いのない試合ができますように!!


・・・ところで、何でヨーロッパ選手以外が戦う四大陸選手権の、しかも「男子」の日に、ヨーロッパチャンピオンのキーラ・コルピ選手の演技(SPフル)や欧州選手権(しかも女子)の戦いのドキュメンタリーVTRを流す必要が?????
それで、アーミンくんはカット。どういうこと!!!!(怒)
コルピ選手やコストナー選手などの欧州勢は好きだけど、唐突感は拭えない。で、キーラとカロリーナはフルで流して、優勝したサラの演技は丸々カットってどういう判断基準????
なんで、今、この大会の選手の演技をなるべく多く流す、って当たり前のことができないのか本当に不思議。

そして、満を持して女王様の煽りVTR登場。世界選手権で「気楽に滑る」のが目標だそうだ。
そんな気持ちしか持てないなら、アイスショーだけに出ていて欲しいんだけどな・・・
自分だけ高いところから見下ろしているようなこの発言は、真剣にシーズンを戦って世界選手権に備えている選手、出たくても出られなかった全ての選手に対して大変失礼な物言いだと思います。


明日もフジテレビはこんな風な構成になるんですかね・・・。心配です。


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by toramomo0926 | 2011-02-18 16:26 | フィギュアスケート


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