高橋大輔選手優勝、羽生時結弦選手シニア初の表彰台! -四大陸選手権・男子フリー
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四大陸選手権男子シングルが終了。
高橋大輔選手がSPから1位を守りぶっちぎりの完全優勝を果たし、羽生結弦選手が出場選手の中で唯一4回転を成功させる素晴らしい演技で見事銀メダルに輝きました!3位にはきっちり演技をまとめたジェレミー・アボット選手、SP6位の小塚崇彦選手はフリーで2位となる素晴らしい演技で、4位まで順位を上げました。
みなさん、おめでとうございます!!!!


ISU Four Continents Figure Skating Championships 2011
順位と得点詳細。
「Result」でそれぞれの種目の総合順位と総合得点が、
「Entries/Result Details」ではショートプログラム(SP)とフリーそれぞれの得点詳細が、
「Judges Score」ではSP/フリーで各選手の全ての要素の内容と、それにジャッジがどのように得点をつけたかを見ることができます。


*優勝した高橋選手の会場インタビュー、表彰式の動画を追加しました。




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高橋V!羽生2位、小塚4位/フィギュア

フィギュアスケートの四大陸選手権第3日は19日、台北で行われ、男子フリーでショートプログラム首位の高橋大輔(関大大学院)が160・51点、合計でも244.00点をマークし3年ぶり2度目の優勝を果たした。3月の世界選手権(東京)では日本勢初の2連覇を狙う。

 SP3位の羽生結弦(宮城・東北高)は冒頭の4回転トーループを美しい着氷で降りるなど、自己最高の151・58点を出し、合計でも自己ベストを大幅に更新する228・01点で2位。同6位と出遅れた小塚崇彦(トヨタ自動車)は157・27点、SPとの合計で223・52点とし4位とした。

 SPで2位だったジェレミー・アボット(米国)がフリーでは148・98点の合計225・71点とし3位に。

 ▽高橋大輔の話 改善点がたくさん見つかり、世界選手権へすごくいい試合になった。4回転が跳べなかったことや、最後にばててしまったりしたが、うまくまとめられるようになった。プログラムの内容を変えて滑りやすくなったし、これで世界選手権に間に合うと思う。

 ▽羽生結弦の話 順位とかではなく、4回転が決まったことがうれしい。120点です。最後まで集中して滑れたし、点数も出てうれしかった。最後は疲れて相当、苦しくなった。これを自信に来シーズンも高い目標をもってやりたい。

 ▽小塚崇彦の話 ジャンプのミスは目立ったが(表現面で)収穫があってよかった。世界選手権まで1カ月ある。体力がつけば問題ない。

2011年2月19日 スポニチアネックス

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高橋大輔選手が2007-2008シーズン以来3年ぶりとなる出場で見事完全優勝です!!
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グランプリファイナルで負った怪我も、整体などに通って「もう痛みはない」(長光歌子コーチ談)ということで、やっと本領発揮の雰囲気になってきたなという感じ。
ただ、フリーは構成をかなり変えてきているということで手探りの面もあったためか、ちょっと後半疲れてしまっていたようでしたね。全日本のような炎が見えるような演技ではありませんでした。
4回転の成否とは関係なく、彼のベストではなかったでしょう。
ですが、それでもなお、彼の演技は別格と言えるものでした。また、お客さんの熱気、彼の演技に対する期待というものもすごく感じられ、そして彼はその期待に充分応えたと思います。
あれだけの難易度、内容のものを滑って、なおかつ「踊り」としても成立させ、更に表現や感情の発露というものをあそこまで高いレベルで出せる選手というのは、フィギュアスケートの100年余の歴史からしても稀有な存在ではないでしょうか。
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台北の会場は男子ショートプログラム(SP)はかなり閑散としていました。しかし今日のフリーでは、それでも空席は目立ったものの、昨日の倍くらいはお客さんが入っていたと思います。それは選手たちの演技の素晴らしさがニュースなどで流され、興味を持った方が多かったからなのではないかと思います。その中で高橋選手の演技を目当てに来た方というのは決して少なくないでしょう。
彼は自分自身の中でも世界選手権への足掛かりとして、新しく組んだ構成がどういう評価を下されるか、実際試合で滑ってみてどうかというのを試す場だったと思いますが、フィギュアスケートという競技を台湾の方々に広めるにあたり、象徴的な存在としてその魅力を十二分に伝えるという役割も果たしたと思います。

とにかく、体調が戻ってきたようで本当にうれしいです。世界選手権連覇というのが本格的に見えてきたように思います。このまま怪我なく、順調にあとひと月滑り込んでいってほしいと思います。
本当におめでとうございます!!!
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Daisuke Takahashi 2011 4CC FS -Invierno Porteno



2位に羽生結弦選手が入る大躍進です!!!
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羽生くん、本当に素晴らしかった!出場選手中唯一の4回転成功、しかもGOE(出来栄え)の加点が上限3点のところ2点もつくという、素晴らしい質のものを成功させました。トリプルアクセル(3A)も美しく決まりました。もう完全に3Aは自分のものにしましたね。
今季シニアデビューということで体力に課題があり、今回もやはり終盤口が開いてしまって体が動かない感じでしたが、最後の最後まで気持ちを切らさず、滑り切った姿は素晴らしかった。内容的にも一番良かったんじゃないかと思います。

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ジョニーからもお祝いツイートが。


フィニッシュのポーズを取った後、鋭い目つきで演技していた彼の表情が一気に緩み、そのまま大きな笑顔を浮かべてしゃがんでしまった姿は、言動が知的で大人びた、高校生とは思えないようなしっかりした彼の中の、年相応のところが出た感じですごくかわいかった。あれで彼は更にファンを増やしたんじゃないかと思います(笑)。
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彼は実力も同世代の中でもずば抜けていると思いますが、なんか華があるというかスター性がすごいですね。演技に入るとぐっと色気とシャープさが増すけれど、笑うと一気に人懐っこさが全開になる感じ。そのギャップが人を引き付けるし、人間的な魅力をすごく持っていると思います。

彼はこれで今シーズンは終了となりますが、最後に素晴らしい内容の試合が出来て、シニアで初の表彰台に乗れたことは来季に向けてすごく良いモチベーションと自信になると思います。本当によかった。
今季を通じて、私は彼が大好きになりました。これからの成長が本当に楽しみです。
おめでとうございます!来季も素晴らしい演技を楽しみにしています!!!

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表彰台で高橋選手と談笑しているのが微笑ましかったです。


Yuzuru Hanyu 2011 4CC FS -Zigeunerweisen



3位にジェレミー・アボット選手!
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4回転の転倒が残念でしたね・・・ついにパーフェクトは見届けることはできませんでしたが、世界選手権出場を逃してモチベーションを失いかけたという中、よくここまで調子を上げたと思います。
彼は最近ジャンプに苦しんでいますが佐藤有香さん&ジェイソン・ダンジェン夫妻がついているので、来季までにはきっと立て直して来ると思います。
今季のSPとフリー、どちらもこれまでのアボット選手とは違った面を見ることが出来て、楽しませてもらいました。世界選手権に彼がいないというのは信じられないし本当に残念だけれど、来季彼が更にパワーアップして戻ってくるのを楽しみにしたいと思います。
おめでとうございます!お疲れさまでした!!!!

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Jeremy Abbott 2011 4CC FS -Life Is Beautiful



小塚崇彦選手がフリー2位となる演技で、4位まで順位を上げました!!
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4回転の転倒や、細かいミスはあったのだけど、本当に素晴らしい演技だったと思います。
今回彼もフリーを少し変えて来ていて、表現にかなり力を入れてきたということで楽しみにしていたのですが、彼の体がかなり自由に動くようになっていること、特に上半身の使い方がとてもやわらかく、かつ大きくなっていることに驚きました。
彼はスケーティングのうまさには定評があり、早くて軸のぶれないスピンや、エッジの跳び分けがきちんとなされた基本に忠実なジャンプなど、まさにお手本という技術を持った選手です。
しかし足さばきなどは本当にすばらしいものの、上半身と下半身の動きがあまり連動されておらず、せっかくの長い手足が生かし切れていないというか体を大きく使えていないところがありました。
今回の彼は、びっくりするほど変わっていました。背中から大きく動けるようになり、手の動きも遠くを回れるようになっている。上半身と下半身の動きの連動に無理がない。すごくスムーズに、柔らかで優雅な動きになっていましたし、音に合わせてビシッと決めるときにもきっちり止まることが出来るようになっていました。そういうメリハリがつけられるようになると、演技全体の見栄えは全然違います。
上半身の動きがすごくよくなったことで、更にスケーティングの滑らかさや素晴らしさが際立って見えるような気がしました。本当に彼の今季の成長ぶりは目覚ましい。
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だからこそSPのミスが本当に悔やまれますね。グランプリシリーズのような演技が出来ていれば、もしくはSPでジャンプがあと1回だけでもしっかり跳べていれば3位は確実だったでしょうし、ひょっとしたら2位になれたかもしれなかった。
今回は日本選手表彰台独占というのは充分可能だったと思いますし、小塚選手自身も優勝を狙っていたと思います。そう思うとちょっと残念ですね。
ですが原因が疲労のためということなので、怪我などがなかっただけで良しとするべきでしょうね。そしてこの落ち込みが世界選手権でなくてよかったと。
というか、ここまで劇的に体が動くようになっているということは、相当練習やトレーニングを積んできたのではないでしょうか。それは疲れます。加えて北米への移動のストレスもあったでしょうし、。
表彰台に上がれなかったのは残念だったけれど、疲労の為に集中力が弱まり、怪我につながったりしなくて本当によかったと思いました。

今季小塚選手は本当に素晴らしい成績を挙げていましたから、ここで一旦こういう試合を経て気持ちを引き締め直し、体をしっかり休めて、心身ともに万全の状態で世界選手権に臨んでほしいと思います。
今季の小塚選手なら、台乗りは充分可能です。頑張ってください!!!
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Takahiko Kozuka 2011 4CC FS -Piano Concerto No. 1



5位はアダム・リッポン選手。
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今回3Aが全く決まりませんでしたね。フリーで挽回したい、と話していたそうですが、気持ちが空回りしてしまったのかもしれません。
やはり今季、ピークの持っていきどころを誤ったんじゃないかという気持ちがどうしても拭えません。10月にあんな神演技が出来るくらいキレッキレになってしまったら、一番大事なシーズン終盤には間違いなく調子は落ちてしまうでしょう。
今季彼は大躍進すると思っていたので、苦しいシーズンになってしまったのは本当に気の毒です。
来季の彼に期待したいです。あの素晴らしいジャンプと安定性が戻るのを祈ってます。焦らずに頑張ってください!!!


Adam Rippon 2011 4CC FS -Piano Concerto No. 2



7位にアーミン・マーバヌーザデー選手!
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今回のフリーは、ちょっと悔いが残ったようですね。いつもは満面の笑みでフィニッシュポーズを決めるのに、今回はちょっと表情が曇っていました。
でも、彼にとっては成績も収められて、凄く良い経験を積めたシーズンだったのではないでしょうか。今季の経験とグランプリシリーズで表彰台に乗ったという自信は、彼を更に大きく成長させると思います。
彼も来季の活躍がとっても楽しみな選手の一人。基礎がとてもしっかりしているので、これからどんどん伸びて来るでしょう。
エキシビジョンで真央選手との共演は叶わないかな・・・?ちょっと残念ですが、バックスペースやバンケット(今回あるのだろうか)などで真央選手とお話しできるといいですね。
絶対一緒に写真撮ってもらいなよアーミン君!!!!(笑)
本当にお疲れ様でした!


かなり豪華な顔ぶれとなった今回、五輪翌年のシーズンとは思えないほどに充実した試合となりましたね。
男子も女子も、これでシーズンを終える選手は良い形でシーズンを締めくくれるように、世界選手権に出る選手はこの試合を良い意味で弾みにできるようになることを祈っています。
女子のSPは別記事でアップしたいと思います。

選手の皆さん、本当にお疲れさまでした!!!

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優勝者インタビュー:高橋大輔選手


表彰式の様子



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by toramomo0926 | 2011-02-19 23:29 | フィギュアスケート


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