安藤美姫選手・浅田真央選手ワンツーフィニッシュ! -四大陸選手権・女子フリー
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四大陸選手権・女子シングルが終了。
安藤美姫選手が本当に安定した素晴らしい演技でトップを守り、パーソナルベストを更新する200点越えで見事優勝、浅田真央選手がトリプルアクセル(3A)を成功させ、密度の増した優美な「愛の夢」を滑り切り見事銀メダル!そして長洲未来選手がフリーをパーフェクトに滑り、見事銅メダルに。
本当にレベルの高い、素晴らしい戦いとなりました。また、日本は男子・女子ともに1位と2位を独占する快挙でした!


ISU Four Continents Figure Skating Championships 2011
順位と得点詳細。
「Result」でそれぞれの種目の総合順位と総合得点が、
「Entries/Result Details」ではショートプログラム(SP)とフリーそれぞれの得点詳細が、
「Judges Score」ではSP/フリーで各選手の全ての要素の内容と、それにジャッジがどのように得点をつけたかを見ることができます。

*表彰式の動画を貼り付けました。他の動画もアップされ次第貼り付けます。




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4大陸フィギュア 安藤、自己ベストで初優勝 浅田2位
 フィギュアスケートの4大陸選手権は最終日の20日、台北で女子フリーがあり、全日本選手権を制した安藤美姫(トヨタ自動車)がいずれも自己ベストを更新するフリー134.76点、合計201.34点を挙げ、ショートプログラム(SP)の首位を守って初優勝した。

【4大陸選手権写真グラフ】世界選手権目前、美姫圧巻の舞! 真央も大輔も羽生も

 3月の世界選手権で2連覇を狙うSP2位の浅田真央(中京大)は今季最高得点のフリー132.89点をマークしたが、合計196.30点の2位で大会連覇はならなかった。3位は長洲未来(米国)。SP6位の鈴木明子(邦和スポーツランド)はフリー104.95点、合計162.59点で7位だった。

 男子は高橋大輔(関大大学院)が3年ぶり2回目の優勝を果たしており、高橋と浅田が制した08年大会以来3年ぶりの日本勢アベック優勝となった。

2011年2月20日 毎日新聞

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優勝は安藤美姫選手!しかも自己最高得点を更新する201.34点を獲得、四大陸選手権初優勝となりました。おめでとうございます!!
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体調が悪いと話していたそうで心配しましたが、まったく危なげなかったですね。最後の方はさすがにちょっとだけ疲れが見えましたが、それでも全く心配なく、安心して見ていることが出来ました。
これだけタフなプログラムをこれだけ安定して滑れるということは、相当なトレーニングや練習を積んでシーズンに臨んだのでしょうね。本当に素晴らしいと思います。
安藤選手は今、本当に滑っていて楽しいのではないでしょうか。
世界選手権までに体調を万全にして、是非2007年以来(この時も世界選手権の開催地は東京でしたね)の世界女王を目指してこのまままっすぐ進んで行ってほしいと思います。
本当におめでとうございます!!!

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いい笑顔!

Miki Ando 2011 4CC FS -Piano Concerto in a minor



2位は、3Aを見事成功させ、リニューアルしたプログラムを滑りきった浅田真央選手!
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真央2位でも「100点満点」/フィギュア  
 明るく華麗に舞う真央。逆転優勝はならなかったが、世界選手権連覇に向けて手応えをつかんだ
 フィギュアスケート四大陸選手権最終日(20日、台北)真央、世界選手権連覇へ手応え-。女子フリーが行われ、3月の世界選手権(東京)で2連覇を狙う世界女王、浅田真央(20)=中京大=が132・89点を出し、合計196・30点で2位に入った。前日に失敗した“伝家の宝刀”トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に成功。今季前半の不振から抜け出し、完全復調を印象づけた。

フリーの冒頭、後ろ向きで長い助走に入った真央に、迷いはなかった。前日に失敗した代名詞の3回転半は、高く舞い上がって完璧に着氷。勢いに乗った真央は、試合を楽しむようにプログラムを演じきった。

 「トリプルアクセルは100点満点。昨日のSPの悔しさを晴らそうと思いました。自分のできることは出し切れたかな」

 納得の4分間。スタンディングオベーションの観客に向け、真央は笑顔を弾けさせ、何度も何度も手を振って応えた。

 この日は、連覇を狙う3月の世界選手権をにらんで振り付けを変更したフリーの初お披露目だった。2月上旬に来日した振付師のローリー・ニコル氏(カナダ)とともに考え、真央自らアイデアも出した。最初のポーズからすべて見直し、最後はコレオスパイラルからのフィニッシュ。「ローリーは『恋人がいるように滑って』と。スムーズなプログラムになって気に入ってます」と手応えは上々だ。

 昨年末の全日本選手権からジャンプも変えた。2回転半-3回転、3-2-2のコンビネーションジャンプも新たに導入。それぞれ回転不足の判定は受けたが「新たな課題が見つかってよかった。もう一度、一から見直したい」と前向きだ。

 ハイペースで“復活”への道をたどっている。今季前半のグランプリシリーズはオフから取り組むジャンプの修正が間に合わず惨敗。それでも、今季から指導を仰ぐ名伯楽・佐藤信夫コーチ(69)のいる新横浜まで愛知から週3~4日のペースで通い、調子を上げた。コーチに付きっきりで教わるのは、およそ2年半ぶりのこと。「今季は後半になるに連れてだんだん安定してきた」と表情は明るい。

 世界選手権の切符をかけて緊張の糸を張りつめていた昨年末の全日本に比べると、今大会は真央の笑顔が柔らかくなった。大会中は初訪問の台湾で名物料理の小龍包に舌鼓。大会にリラックスしてのぞめていた。

 あとは連覇を狙う世界選手権に向かうのみ。今後は拠点を新横浜から中京大に移して調整する。世界選手権にはバンクーバー五輪金メダルの金妍児(20)=韓国=も出場。1年ぶりの直接対決に、「楽しみ。全力を尽くしたい」。最大のライバルに勝ち、真央が再び女王の座に君臨する。(伊藤昇)

2011年2月20日 サンケイスポーツ

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びっくりしました。「フリーはかなり変えた。全日本とは全く違うプログラムになっている」と会見で話していましたが、本当に変わっていました。
スパイラルを最後に持ってくるとは驚きです。ジャンプをどんどん降りていく真央選手にハラハラ&ワクワクしつつ、「スパイラルは?スパイラルは?」と思っていた私。
最後のループも跳んじゃって、スピン始めちゃった・・・私スパイラルを見逃したのだろうか?と思っていたら、最後に素晴らしく美しいスパイラルと真央選手の笑顔が!
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真央選手、本当に美しくなりましたね。今季に入ってから急激にどんどんきれいになっていったように思います。「何かあったんですか」と詰め寄りたいくらいの美しさ(笑)
本当に一つのことにずっと取り組み、それに命を懸けてやっている人の顔は美しいですね。真央選手の瞳は今も赤ちゃんのように澄んでいます。彼女の顔が大写しになると、いつも目に惹きつけられます。


本当にプログラム内容は変わってましたね。最初のポーズから、つなぎの振り付け、構成なども変わっていて、曲を変えれば全く別のプログラムとしてもやれるくらい、ものすごい変わりようでした。
今季は最大のテーマがジャンプの修正でしたから、あまり負担にならないような感じにしていたのでしょうか。難易度の詳細は私にはわかりませんが、とりあえず真央選手のジャンプ修正に一定のめどが立ち、少し安定度が増してきたので、つなぎや振り付けの難度や密度を少し上げ、高橋選手や小塚選手のように「詰めた」のかなと想像しています。
振り付けをしたローリー・ニコルさんが3日間来日し、真央選手につきっきりでプログラムの手直しを行ったとのこと。すごいですね。
今回の構成では、遅れがちだったステップの入りが音楽に合わせてスムーズになったので、見ていてとても気持ちがよかったです。上を向いて喜びを表現しながら2歩歩く、という動きがなくなってしまったのは残念だけど、こちらの方がより音楽に合わせやすそうです。
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SPの「タンゴ」のような曲よりも、「愛の夢」のような曲を滑り、曲を表現するというのは実は難しいのではないかと思います。しかし真央選手は腕一本動かしただけで、ふっと微笑むだけで会場の空気をふわっと柔らかいものに変えました。
ジャンプはちょこちょことミス散見されたものの、それを忘れさせるような優美さ。あの雰囲気、あの「品」というものは誰にでも出せるものではありません。
その一方で全種類のジャンプを跳び、トリプルアクセルも成功させている。
高橋大輔選手は技術と表現の最高峰となる演技にほぼ到達したといえると思いますが、真央選手もこのままいけば、必ずその域に達することが出来ると思います。ジャンプが安定したら自動的にそうなるでしょうね。
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全日本までの「愛の夢」も素敵だったけど、今回の「愛の夢」は本当に素晴らしい。
そして真央選手も、確実に手ごたえを感じているようですね。
本当に真央選手は凄い。2~3年かかる、また、ジャンプの跳び方を変えるというのは「右利きを左利きに直すようなもの」「直すにはこれまで跳んできたのと同じ年数が必要」(佐藤信夫コーチ・小塚嗣彦コーチ談)というジャンプを、1年足らずでものにしようとしている。あと少し、というところまできている。
ルッツについてはとりあえず基本の跳び方を完全に体にしみこませてからになるのでもっと時間はかかるでしょうが、真央選手のポテンシャルとチーム佐藤&小塚コーチのサポートがあれば、必ず実現できると強く感じられた大会でした。そして世界選手権での真央選手の演技もきっと素晴らしいものになるだろうという確信めいたものを与えてもらいました。勿論真央選手にとっても、この演技は大きな自信になったと思います。
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ストッキングでスケート靴を隠さなくなって、ますます彼女の細さが際立つ感じになっていますね。シーズン序盤よりも更に体が絞れていてますが、きちんと栄養管理とトレーニングをしていて専門家がついているので、その辺りは大丈夫だろうと思います。
世界選手権まであとひと月、怪我のないように、今日得た大きな自信を力にして、世界選手権では真央選手の目指す演技が完成しますように。
本当におめでとうございます!!

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Mao Asada 2011 4CC FS -Liebestraum



3位に長洲未来選手!
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いつもSPはパーフェクトでもフリーで崩れてしまって涙をのんできたミライちゃんですが、今日の演技は本当に素晴らしかった!
全米選手権でもその片鱗は見えていましたが、これでフリーへの苦手意識が完全になくなるといいなと思っています。
演技終了後、「世界選手権にミライを選べばよかったと思わせる演技をしたかった」と話していた彼女。昨年の世界選手権ではフリーでミスが重なり「こんな風にシーズンを終わりたくなかった」と話していたので、今日の喜びはひとしおだと思います。

彼女が世界選手権に出られないのは本当に残念。これで彼女のシーズンは終了となります。お疲れさまです。あ、でも国別対抗に来るかも?
昨年のアイスショー「The ICE」は怪我で出演をキャンセルしていたので、今年は是非来日してほしいですね。
屈託のない笑顔で、素直でかわいくて、でもいい意味でガッツもあるミライちゃんが大好きです。来年を楽しみにしてます!!

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Mirai Nagasu 2011 4CC FS -Memoirs of a Geisha



4位はレイチェル・フラット選手!!
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SPは本当に素晴らしい出来、そして今回のフリーもすごく良かったですね!!
今季のフリーはちょっと空回ってるように感じることもあったのですが、今回のレイチェルは本当に気持ちの入った、それでいてとても丁寧な演技で、見ていて楽しかったです。
これは世界選手権に向けて、良い感じですよね。日本選手の強力なライバルになると思います。
勉強もスケートも頑張り、「どんな失敗も私には良い経験」と話す聡明なレイチェル。まだ18歳というのをついつい忘れてしまうくらいなのですが、東京で体を思い切り使ったダイナミックな演技をしてくれるのを楽しみにしています!!


5位にアリッサ・シズニー選手。
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今大会は彼女の本当の力を出し切ることができませんでしたね。台湾のファンを魅了したであろうあの笑顔が曇ってしまったのは本当に残念でした。
試合前に「世界選手権のことしか見えていない」というような話をしていたので、気持ちが先走ってしまったということがあったのかもしれません。
しかし彼女は-ベテランと言える年齢になってからぐっとトップにのし上がってきたことから見ても分かりますが-あのかわいらしい笑顔の裏に秘めた強いガッツを持つ選手。この悔しさを世界選手権に思い切りぶつけてくると思います。楽しみですね。
お疲れさまでした!


鈴木明子選手は7位となりました。
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今季どうしても、特にフリーでジャンプが抜けてしまう感じでしたね。バンクーバーまでの熱狂の日々の揺り戻しが彼女を苦しめてしまっているようですが、彼女の真摯に取り組む姿勢は絶対また実を結ぶと信じています。
彼女も全日本後「このままでは終われない」と現役続行を宣言したということですし、来季はびっくりするくらい神演技連発の明子選手がいるような予感が今からしています。
苦しいシーズンだったと思いますが、お疲れさまでした。体を少し休めて、来季また見入ってしまうようなプログラムを見せてほしいと思います。
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Akiko Suzuki 2011 4CC FS -Fiddler on the Roof



本当に素晴らしい選手たちが最高レベルで競い合った、今年屈指の試合だったのではないかと思います。台湾のお客さんもきっと満足し、「フィギュアスケートをまた見たい」とおもってくれたのではないかと思います。
今回シニアの主要大会を初めて開催するということで大会運営側は大変だったと思いますが、とても温かい雰囲気の気持ち良い大会になったと思います。ありがとうございました。
選手のみなさん、本当にお疲れさまでした!

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表彰台にて。楽しそうですね。
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表彰式の様子



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by toramomo0926 | 2011-02-20 21:20 | フィギュアスケート


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