世界フィギュア4月に延期へ
東北太平洋沖地震の甚大な被害を受け、3月21日より東京で行われる予定の世界フィギュアスケート選手権の開催について、4月に延期の方向で調整されていることがわかりました。事実上中止という説も出ています。




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世界フィギュアは4月に延期へ=大震災の影響―国際スケート連盟

 21日に東京で開幕予定だったフィギュアスケートの世界選手権が、東日本大震災の影響で4月に延期の方向で調整されていることが14日、分かった。国際スケート連盟(ISU)関係者が明らかにした。同日中にも正式に発表される。
 ISUは11日の地震発生後、会場の東京・国立代々木競技場に問題がないとの報告を受け、いったんは予定通り行うと発表。しかし、その後の被災状況の拡大や東京電力福島第1原発の事故などへの不安から、再検討していた。ドイツが大会への選手派遣見送りを決めるなど、参加国に日本への渡航自粛の動きも出ている。
 この関係者によると、4月の開催も難しい場合、今年の世界選手権は中止し代替開催も行わない。日本では4月にフィギュアスケートの国別対抗戦(横浜アリーナ)も予定されているが、これについても状況の推移を見守るという。
 4年ぶりの東京開催となる今回の世界フィギュアスケート選手権は、ともに連覇が懸かる男子の高橋大輔(関大大学院)、女子の浅田真央(中京大)ら日本勢の活躍が期待されている。 

2011年3月14日 時事通信

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<東日本大震災>世界フィギュア延期 事実上「中止」

 国際スケート連盟(ISU)は14日、東京・国立代々木第1体育館で21~26日に予定されていたフィギュアスケートの世界選手権を中止すると発表した。延期や、他の会場での代替開催については「検討中」としているが、日本スケート連盟の伊東秀仁フィギュア部長は「(延期は)かなりの確率で厳しい」と述べ、事実上、東京開催の「中止」との認識を示した。

 ISUの発表を受け、日本連盟が記者会見した。地震発生後、ISUはいったん予定通りの開催を発表。しかし、福島第1原発の事故への不安などから開催について再検討していた。

 ISUと協議していた日本連盟の鈴木恵一副会長は「(ISUの中止判断の)決め手となったのは原発」と説明し、さらに電力不足や停電などにより会場の維持が困難であることなどを理由としている。

 チケット約5万5000枚は既に完売。今後、購入者に払い戻す。日本勢の男女は、浅田真央(中京大)、村上佳菜子(愛知・中京大中京高)、高橋大輔(関大大学院)ら6人が出場。

 昨年の世界選手権(トリノ)以来の実戦となるバンクーバー五輪金メダルの金妍児(キム・ヨナ)もエントリーし、同五輪銀メダルの浅田との対決が注目されていた。

 また、ISUが主催する世界国別対抗戦(4月14~16日、横浜アリーナ)も当初予定日程での開催を取りやめた。【芳賀竜也】

2011年3月14日 毎日新聞

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この大会を目指してずっと頑張ってきた選手にとっては非常に残念なことでしょうが、選手の安全の確保、電力供給の不安、原発事故がまだ事態収束に至っていないことを考えると、今回の延期、または中止は致し方ないという気がしています。
せっかく外国の選手が来日してくれても精神的に万全の状態では演技できないでしょうし、キャンセルする選手が続出する可能性もあります。事態が落ち着いてからの開催の方が、結果的には良いだろうと思っています。

私自身も実は被災しており、家族や家は無事でしたが現在実家に避難しています。夫は一旦避難しましたが、今日会社に戻る必要が出来、被災地近くのエリアまで車で戻って行きました。
フィギュアを好きな気持ちは変わりませんが、今は気持ちにそこまでの余裕がありません。
物音などに敏感になっている状態で、揺れていないのに揺れているような気がしてしまうなど、気持ち的にまだ落ち着けていない感じで、今試合を見ても、正直「選手たちに元気をもらった」と言えるかといえば・・・・という状況です。


今回の地震で被害に遭われた方に、心からお見舞い申し上げます。
被災地以外にお住まいの方々の計画停電等へのご協力に対し、被災者の一人として心から感謝申し上げます。
一日も早く地震と原発などの事態が収束し、平常の落ち着いた日常に戻れることを願ってやみません。
by toramomo0926 | 2011-03-14 15:48 | フィギュアスケート


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