世界フィギュア中止に関する選手たちのコメント
世界フィギュアスケート選手権大会が当初の日程での開催を中止したことを受けて、選手からのコメントが届いています。見つけられた分のみここでお知らせします。




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世界フィギュア中止の発表を受けての選手のコメント(IMG)

このたび発生した東北地方太平洋沖地震の影響で、ISUより本日、世界フィギュアスケート選手権大会が当初の大会日程で開催が中止となったことが発表されました。それに伴う各選手のコメントを掲載します。


小塚崇彦(トヨタ自動車)
「来週から始まる予定だった世界選手権がスケジュール通りに開催されないと聞きました。
次の国際スケート連盟の判断がでるまで、状況をみながら粛々と準備するだけだと思ってます。
また、東北地方太平洋沖地震に関しましては、連日練習の合間にニュースを見て、さまざまな報道に恐怖を感じ、胸を痛めております。被災された方々、並びにそのご家族の方々には、心からお見舞い申し上げます。」

安藤美姫(トヨタ自動車)
「このたびの東北地方太平洋沖地震で被災された方々に哀悼の意を表したいと思います。
岩手県の花巻市では合宿をさせていただいた際に大変あたたかく受け入れていただき、心から感謝しており、思い入れのある地でもあります。
このたび被災された方々は想像を超えるほどの状況下にあることと思いますが、一人でも多くの方々が、一日でも早く震災前の生活に戻れる様、お祈り申し上げます。
今後の主催者サイドの決定に従い、次の大会に向けて、今シーズンやってきたことを繰り返し練習するだけです。被災された方々を少しでも元気づけるような演技ができるように、しっかりと練習しておくのが今の自分にできることだと思います。」

浅田真央(中京大学)
「このたびは、東日本大震災の被害に遭われた方々並びにそのご家族の皆様に対し心よりお見舞い申し上げます。
私は、世界選手権に向けての中京大学での練習の前に、リンクのテレビで大地震のニュースを知りました。
毎日報道を目にしていますが、深刻な被害の中、一人でも多くの人が無事でいられるよう本当に祈る気持ちで、自分も、改めて命の尊さを考えています。
選手としては、今後、世界選手権が延期されても、中止されても、状況を見ながら、今まで通り練習して行こうと思っています。
また、このような困難な時こそ、日ごろ応援して下さっているみなさんに対して、何ができるかを、考えていきたいと思います。」

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フィギュア中止…高橋大輔「心からお見舞い」

 フィギュアスケートの東京・世界選手権の3月開催中止を受けて、連覇の懸かる男子のエース・高橋大輔(関大大学院)は14日、同大学のホームページで心境を綴った。東日本大震災の被災者を「悲しくも犠牲となった方々への哀悼の意を表し、被災者の方々へは心からのお見舞いを申し上げます」と気遣った上で、「(代替開催を)国際スケート連盟並びに日本スケート連盟を含めた関係者の皆様が検討して下さっています。僕に、今出来ることは、練習を続け、状況をみるということです」とした。

2011年3月14日 デイリースポーツ

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佳菜子「仕方ない」開催断念/フィギュア

 国際スケート連盟(ISU)は14日、東日本大震災の影響を考慮し、フィギュアスケートの世界選手権を21日から27日まで東京・国立代々木競技場で開催することを断念したと発表した。今後、延期して開催するか、中止するか推移を見守る。同選手権では高橋大輔(24)=関大大学院、浅田真央(20)=中京大=が日本勢初の連覇を狙っていた。また、ISU主催の国別対抗戦(4月14~17日、横浜アリーナ)も中止の可能性が高い。

 開催断念の発表を受け、世界選手権に初出場する予定だった村上佳菜子(中京大中京高)は、愛知県豊田市内の中京大アイスアリーナで取材に応じ「ちょっと残念な気持ちもあるけど、(被災地を)テレビで見ていたら大変なので仕方ないと思う」と複雑な心境を口にした。今後は難しい調整を強いられるが、延期しての開催が決まった場合は「思いっきり演技して、大変な人たちに元気をあげられたらいいな」と被災者を気遣った。

2011年3月15日 サンケイスポーツ

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世界フィギュア開幕断念、原発事故が決定的に…東日本大震災

 国際スケート連盟(ISU)は14日、11日に発生した東日本大震災の影響で、21日に東京・原宿の国立代々木競技場で開幕する予定だったフィギュアスケートの世界選手権の実施を見送ると発表した。延期か中止かは未定。今大会は男子の高橋大輔(24)=関大大学院=と女子の浅田真央(20)=中京大=の日本勢初の2連覇がかかっており、バンクーバー五輪女王・金妍兒(20)=韓国=の復帰も注目されていた。

 ISUはこの日、イタリア人のオッタビオ・チンクワンタ会長名で声明文を発表。予定していた21~27日の大会期間で東京での世界選手権を実施しないと発表し、延期か中止かは未定とした。4月14~17日に横浜アリーナで開催予定の世界国別対抗戦についても同様の措置を取るという。

 ISUは日本連盟の報告を受けながら直前まで21日開幕の可能性を探っていたが、東京電力福島第1原発で起きた爆発事故の影響を重大視。日本連盟の鈴木恵一副会長は「断続的に余震が続く中、中止は致し方ない。電力の問題もあるが、一番のネックは原発の事故。ISUは観客の安全を強調していた」と話した。

 国内での会場変更については「今から会場を探すのは難しい」と鈴木副会長。関係者によると、カナダなど他国での代替開催案も挙がっていたが、選手の受け入れが困難な状況という。関係者は「来季への準備も考えると、4月に開催できなければ厳しい」としており、中止の可能性も高まった。

 世界選手権は、開催地のプラハに向かう航空機が墜落して米国代表が死亡した1961年大会が中止された例がある。今回は真央と金の1年ぶりの対決が注目され、約5万5000枚の前売り券が完売していた。真央はこの日、マネジメント会社を通じて「(震災の)深刻な被害の中、ひとりでも多くの人が無事でいられるよう本当に祈る気持ちで、改めて命の尊さを考えている。選手としては世界選手権が延期されても中止されても、状況を見ながら今まで通り練習していこうと思っています」とコメントした。

 織田信成「このたびの地震で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。今回の世界選手権についてはやむを得ないと思います」

 村上佳菜子「本当は1週間後にやりたいが、テレビを見てたら(被害が)大変なのでしょうがない。自分の演技を見て、大変な人たちに元気をあげられたらいいなとは思います」

 山田満知子氏(村上のコーチ)「開催があいまいで練習方法が見つからない。選手は大会がいつきてもいいように準備をするが、やるならいつというメドを立ててほしい」

2011年3月15日 スポーツ報知

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<参考リンク>
世界フィギュア中止の発表を受けての選手のコメント -IMG(小塚選手、安藤選手、浅田選手が所属)

<関連コラム>
世界フィギュア4月に延期へ  2011年3月14日
by toramomo0926 | 2011-03-15 07:26 | フィギュアスケート


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