2011世界選手権、男子SP
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ついに世界選手権がはじまりました。
男子シングルのショートプログラム(SP)はパトリック・チャン選手(カナダ)が驚異の93点台を叩きだし、プルシェンコ選手を抜いてSPにおける世界最高得点を更新してぶっちぎりの1位となりました。
織田信成選手は冒頭の4-3のコンビネーションのセカンドジャンプを跳ぶことができませんでしたが最後の3回転にコンビネーションをつけてミスを最小限に抑えて2位、高橋大輔選手はステップで一瞬バランスを崩しかけたものの、その他はきっちりまとめた演技をしましたが点が伸びず3位。小塚崇彦選手はトリプルアクセル(3A)で両手をついてしまいましたが他はしっかりまとめたものの、やはり点が伸びずに6位スタートとなりました。

ISU World Figure Skating Championships 2011 -順位と得点詳細、タイムスケジュール。
男子予選は「Preliminary Round Men」の種目名で表示されています。
「Result」でそれぞれの種目の総合順位と総合得点が、
「Entries/Result Details」ではショートプログラム(SP)とフリーそれぞれの得点詳細が、
「Judges Score」ではSP/フリーで各選手の全ての要素の内容と、それにジャッジがどのように得点をつけたかを見ることができます。




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世界フィギュア 織田2位、高橋3位、小塚6位 男子SP
 【モスクワ芳賀竜也】フィギュアスケートの世界選手権は第3日の27日、当地で男子のショートプログラム(SP)が行われ、昨年のグランプリ(GP)ファイナル優勝のパトリック・チャン(カナダ)が93.02点でトップ通過。日本勢は、初の表彰台をうかがう織田信成(関大大学院)が81.81点で2位、2連覇を目指す高橋大輔(同)は80.25点で3位、昨年の全日本選手権を制した小塚崇彦(トヨタ自動車)は77.62点で6位に入り、全員が28日のフリー進出を決めた。

 29日にSPがある女子は、この日も公式練習が行われた。浅田真央(中京大)、安藤美姫(トヨタ自動車)、村上佳菜子(愛知・中京大中京高)の日本勢3人が姿を見せ、バンクーバー冬季五輪金メダリストの金妍児(キム・ヨナ)=韓国=もリンクに立った。

 日本勢で唯一、予選から出場し、本番前に「試運転」は終えていた小塚。冒頭の2連続3回転ジャンプはきれいに決めたものの、続くトリプルアクセル(3回転半)は着氷の際に両手をついてしまい、減点された。「特に悪いところは思い当たらない。余分な力が入ってしまったのかな」と振り返った。トリプルアクセル以外は手堅くまとめ、充実してきた表現力も「審判と目が合って、笑うこともできた」と手応えを感じたが、結果はいまひとつだった。

 高橋の世界選手権2連覇に黄信号がともった。大きなミスなくSPを終えたものの、得点は伸びず今季の自己ベストにも及ばなかった。冒頭の2連続3回転ジャンプは細かいミスを取られ、スピンはすべてレベル3評価で、最高難度の「4」を逃した。見せ場のステップも「つまずきそうになった」とあって、いつもの高評価を得られなかった。「集中していたけど(気持ちが)抜けていた部分があったのかも。完璧ではなかった」と高橋。なぜ気持ちが抜けたのかは、自分でも「分からない」という。トップのチャンとは12・77点差。それでもフリーでは「伸びやかに自分らしく滑りたい」と前向き。前回大会のフリーではチャンに10点近い差をつけただけに、最後の望みを懸ける。


2011年4月28日 毎日新聞

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パトリック・チャン選手は4-3を決め、パーフェクトな演技でしたので1位は納得ですが、93.02点という突き抜けた点数が出るほどの演技だったかと言えば、個人的にはそうは思いません。
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しかし、ジャッジの心はつかんだようですね。スコアシートを見ると、「スケーティングスキル」と「Performance/Execution」(演技力)の項目で満点の10.00を付けているジャッジがいます。
10.00なんて初めて見ましたよ。
でも、私はあの演技が彼のこれまでのベストパフォーマンスとも、特に「演技力」においてジャッジが10点満点をつけるほどの演技(=フィギュアスケートのあるべき姿、目指す形の演技)だとも思えませんでした。

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チャン選手のスコアシート(クリックで多少拡大します)。

今回の彼の得点はトリノ五輪のプルシェンコ選手を超える「男子SP世界最高得点」となりました。Jスポーツ実況の小林千鶴さんも話していた通り、トリノの頃とルールがだいぶ変わっているので単純な比較はできませんが、トリノ当時よりも現在の方が規定演技要素がひとつ減っているにも拘わらず、このような点が出た。
そしてそのからくりは、昨季までのキムヨナ選手とほぼ同じです。
技術点では大技には山盛りにGOE(出来栄え加点)を付け、更にPCS(演技構成点)で技術点が存在する意味を曖昧にするほどに大量の得点を与える。そのため、一度や二度の転倒やミスでは殆ど得点や順位に影響がない状態になってしまっているのです。
今季のスケートカナダでも、SPでチャン選手は4回転と3Aでは転倒、更に得意とするステップでも転倒した。まともに跳べたジャンプは3回中1回だったのに73.20で4位につけ、結局フリーでも転倒がありながらも1位となり優勝してしまいました。
通常、SPでのジャンプミスは一度でも致命的になるはずなのに、彼だけはPCSで大盤振る舞いしてもらうことにより、スポーツの試合にも拘わらず技術的な失敗は何ら得点に影響しないのです。その証拠に、この試合ではめったに転倒する選手の少ないステップで転倒したチャン選手の「スケーティングスキル」は高得点とされる7点台後半から8点台、9.25という驚きの高得点を出したジャッジもいました。

チャン選手とキム選手の得点は、失敗に影響されることなく高得点が保障されている状況にあります。そしてそのような点の出方がされていれば、選手としても試合に臨む心理的プレッシャーは他選手とは比べ物にならないほど軽くなるでしょう。
「失敗できない」と思って臨むのと「失敗してもそれほど影響は出ない」と思って臨むのでは身体の動きやジャンプの際の思い切りに相当な影響、差がうまれるはずです。後者にとってはかなりのアドバンテージとなります。
現に彼の得点が出てからは、傍目にミスなく滑った選手は(ステップでちょっと危なかったけど)高橋大輔選手くらい。他はほぼすべての選手が何らかのミスをしました。
開催がひと月遅れて選手は調整に苦労したでしょうし、そのため今回のSPはちょっと全体的にスローな感じではありましたが、それでもあんな点を出されたら、後から滑る選手はモチベーションが下がったのではないでしょうか。「あんなんムリだ」と思って気持ちが萎えてしまっても不思議ではありません。もちろん後から滑る選手のモチベーションを守る為に点を抑えろというのはナンセンスですし、彼の演技内容は難易度のかなり高いものですが、それでも得点に見あった演技とはどうしても思えませんでした。
ここ数年のキム選手とチャン選手の得点の出方によって、「世界最高得点」という言葉が、私の中では安いというか、とても軽いものになってしまいました。悲しいことです。
PCSがファンの間で「Patrick Chan Score」の略だと揶揄され、チャン選手自身も「ジャッジは僕に期待している」などと口走るのもむべなるかなという感じ。

彼はまだ20歳と若いですし、これからもジャッジに愛されながら実績を積み上げていくことでしょう。
しかし彼の演技には(少なくとも自分には)魅力というものが全く感じられません。大技も安定して決められるし、ロボットのように上手に滑るけど、ただそれだけ。点は取れるけど、どんなに表情を作って滑っても彼の演技からは全くこちらに訴えてくるものがないのです。
いつか彼が引退してプロになった時、アイスショーで彼を見たいと思う人がどれだけいるでしょうか。彼の演技で心を揺さぶられたり、胸が躍ったり、彼の滑りをもう一度見たい、またあのプログラムが見たいといってアイスショーへと足を運ばせたり、動画サイトで彼の演技を検索するフィギュアファンがどれだけ残るでしょうか。

私にとって彼は巧いけど凄くはない、存在感のない選手という印象しかありません。私は技術的に緻密に正確な鑑定眼を持っている訳では決してありませんが、見た目と得点の乖離ががどんどん進んでいくことにフラストレーションを感じています。そしてその印象が彼の演技を見るごとに毎回上書きされ、強化されてきています。
悲しいことですが、これが私の正直な感想です。

彼が引退したら母国カナダでは英雄となるかもしれませんが、ファンはすぐに彼の事を忘れてしまうかもしれない、そう感じた演技でもありました。
後年、彼が引退した次のシーズンに「やっぱりチャンがいないと盛り上がらないね、寂しいね」とファンの間で語られることはないと思います。
技術的に巧い選手はこれからもたくさん出てくるでしょうし、それに加えて魅力や迫力のある選手や演技は今後も生まれるはずだからです。そしてそういう選手が、たとえ成績でトップにはなれなくても演じたプログラムや存在自体をずっとファンの間で語り継がれ、愛されるスケーターになっていくはずです。そして私もそういう選手を現役・リタイア後に限らず、愛し応援していくことになると思います。


Patrick Chan 2011 World Championships SP -Take 5

今回の彼への点の出方を見て、キムヨナ選手への点の出方もなんだか予想できたような気がしてしまっています。なんか悲しい。


2位には織田信成選手が入りました!
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信成「モスクワでメダル取る!」SP日本勢最高の2位…世界フィギュア
 ◆フィギュアスケート 世界選手権第3日(27日、モスクワ・メガスポーツ) 男子ショートプログラム(SP)を行い、日本勢初の2連覇を狙う高橋大輔(25)=関大大学院=は80・25点で3位と出遅れた。4回転ジャンプを決めたパトリック・チャン(20)=カナダ=が93・02点のSP男子歴代最高点で首位。織田信成(24)=関大大学院=は81・81点で2位につけ、小塚崇彦(22)=トヨタ自動車=は77・62点で6位となった。28日にフリーを行う。

 信成が苦手の最終滑走で踏ん張って、日本勢トップの2位につけた。忍者風の衣装に津軽三味線の音色で和を演出したプログラムで出場したが、冒頭の4回転―3回転ジャンプが単発に。後に跳んだ単発予定の3回転ジャンプに、冒頭に跳べなかった3回転をとっさに付け加えてミスを最小限に抑えた。

 終盤のステップでもつまずいたが、エース高橋を抑えて81・81点。「大きなミスを2つしてしまったと思ったので点数を見てびっくりした」。まずは昨年予選落ちの雪辱をはらした。「モスクワでメダルを取る」と掲げた目標も視界に入った。首位との大差逆転に「絶対条件はベストのパフォーマンスをすること」。28日のフリーでは4回転に再び挑む。

2011年4月28日 スポーツ報知

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冒頭の4-3は是非とも決めてほしかったのですが、4回転トウループ(4T)でバランスを崩し、セカンドジャンプを付けることができませんでしたね。でも後の3ルッツ(3Lz)に3Tをつけてコンビネーションにし、ミスの原点を最小限にしました。ステップで躓くという珍しいミスがありましたが、とりあえずの2位。よかったです。
でも、チャン選手に追いつくのは2位の織田選手をもってしても難しそうですね。チャン選手のミス待ち状態になりますが、そのチャン選手はミスをしても得点にダメージが殆どないので・・・。

しかし、これはチャン選手以外の全ての選手にいえることですが、この完全不利と言える状況の中でフリーにおいて開き直れた選手が最終的に表彰台に上ることになるでしょう。昨年の世界選手権の分まで(笑)フリーで思い切りハジけてほしいですね。
ジャンプが決まった織田選手の演技はプログラムが進むにつれてぐっとのめりこませるものがあります。派手な感動というよりも、ひそやかなドキドキがどんどん重なっていくようなスリルとカタルシスがある。是非モスクワの会場を猫のような滑らかな着氷で魅了してほしいと思います。頑張って下さい!


Nobunari Oda 2011 World Championships SP -Storm



高橋大輔選手が3位です。
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高橋 連覇に黄信号…チャンとの点差にぼう然
男子SPでは連覇を狙う高橋大輔(25=関大大学院)は80・25点で、トップに12・77点差の3位と苦しいスタートとなった。フリーは28日に行われる。

 高橋に大きな失敗はなかった。しかし、驚異的な世界最高得点をマークしたチャンとの差は約13点。「演技が終わってパトリック(チャン)の点数を見てビックリした。あそこまで点数が離れてしまうとなかなか厳しい」と素直に現実を受け入れるしかなかった。

 冒頭の2連続ジャンプは成功したかにみえたが、踏み切りのミスで減点された。バランスを崩しかけたステップやスピンで最高評価のレベル4を一つも取れなかった。新調したピンクに黒い襟のド派手な衣装で「マンボ」を舞って観客を沸かせたが、得点は思いのほか伸びなかった。

 日本勢初の連覇は厳しくなった。28日のフリーで、今季1度しか決まっていない4回転ジャンプの成功は不可欠だ。モスクワはシニアデビュー後に伸び悩んでいた8年前の高校3年時に5カ月間合宿して、その後の飛躍のきっかけとなった土地。「調子は今季の中で一番いい。彼のミス待ちしか勝つ方法がないけれど、自分はパーフェクトの演技をするしかない」。思い出の地で、奇跡を信じてフリーに挑む。

2011年4月28日 スポニチアネックス

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高橋選手は「調子はいい」と言っていたけれど、演技はやはりシーズン前半の吸引力はなかったように思います。自分がハラハラして見ていたから余計そう感じたのかもしれませんが・・・
ステップでちょっと躓いたときにはヒヤッとしましたが、うまくまとめました。
それにしても、これからは4回転をSPでも跳んでいかないと点は出さないということなんですかね~。
でも、そういう風に順位的には差をつけながらPCSなどでは技術的なことは二の次みたいな点の与え方をしていて、どうもジャッジの採点傾向ってねじれがあるような気が個人的にしてしまいます。
ただ冷静に見て、高橋選手や織田選手の点は決して低くないようにも思います。チャン選手の点が飛び抜けてるだけで。
でも、きっと80点台半ばくらいは出ると思っていたのではないでしょうか。キス&クライで点が出た時、長光コーチがちょっとムッとしていたように見えました(笑)。客席からも「低い」というどよめきとブーイングが起こってましたね。
初戦のNHK杯などでは高橋選手の点は高すぎないかという議論が起きたくらいなのに、なんか本当に試合によって(出る選手によって、と言うべきでしょうか)点の出方が随分違うので、戸惑いますよね。ファンはもちろん、選手も本当に困ると思います。対策のしようがないですもの。

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長光コーチの眉間にシワがより、不満そうな表情です。技術点が40点いかないですものね・・・。技術点の加点がものすごく少なかった。


これで泣いても笑っても今季最後の試合ですし、是非高橋選手にはロシアの観客を酔わせる濃密なタンゴを見せてほしいと思います。フィギュアスケートは芸術とスポーツの融合体であるということを私たちに思い知らせるような演技をしてほしいです。頑張ってください!!!


Daisuke Takahashi 2011 World Championships SP -Manbo



4位は地元ロシアのアルトゥール・ガチンスキー選手!
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急きょ地元開催となり、客席のひときわ大きい歓声を浴びていたガチンスキー選手。コーチがアレクセイ・ミーシンさんとあって、兄弟子のプルシェンコ選手が客席から見守る姿がカメラに映されたりしていました。
自身初のシニアワールド、しかも地元開催というのは応援もしてもらえるけどプレッシャーもあったりするのかとも思いますが、落ち着いて演技していました。着氷で足がひっかかってしまったのはびっくりしましたが、その後も落ち着いていましたね。やはり彼は大物です。
このSPのプログラムはひねりがあって割と好きですが、シーズン序盤とは印象が少し変わって来ました。好きなことは変わりありませんが、彼自身がすごく大人の男性に成長しつつあるシーズンというのが大きいように思います。
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なんか見る度に大人になっていてびっくりです。

現在ロシア男子の世界選手権出場枠は1。SPで4位と好位置につけたので、来季に向けて枠を増やす意味でも、実績を積む意味でもフリーは重要ですね。
以前の妖精のようなイメージから、キリッとした男性的な魅力も出て来たし、ジャンプは軸が外れても転ばないというプル様のような強みもあるし、実力のある選手。これから羽生くんたちなど同世代としのぎを削っていくことになるんでしょうね。早くも来季が楽しみです。フリーも頑張ってー!!


Artur Gachinski 2011 World Championship SP -Selection of music by Pink Floyd



フローラン・アモディオ選手は5位!
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彼は本当に今季大化けしましたね。勝つことによって自信もついて、大きな試合でも落ち着いて滑れているように思います。
SPでもフリーでも同じ気持ちで臨めているように見えるのがいいのかも。
彼はジュニア時代はこれといった成績を残す事ができませんでしたが、今季欧州選手権で初出場・初優勝という快挙を成し遂げました。そして観客を引き込んだ演技の出来る、魅力ある選手となりました。
フリーではマイケルジャャクソンメドレーでロシアの観客をどれだけ沸かせられるかが楽しみですね。
彼の美しい滑りとハッピーで素直なキャラクターが大好きです。頑張って下さい!!


Florent Amodio 2011 World Championship SP -Once Upon a Time in Mexico



小塚崇彦選手は5位のアモディオ選手に僅差の6位スタートです。
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[フィギュア]小塚ミスで6位も「問題ない」…世界選手権
 フィギュアスケート 世界選手権第3日(27日、モスクワ・メガスポーツ)男子ショートプログラム(SP)を行い、小塚崇彦(22)=トヨタ自動車=は77・62点で6位となった。28日にフリーを行う。全日本王者・小塚はSP6位で大幅に出遅れた。冒頭の2連続3回転ジャンプを成功させたものの、2つ目のトリプルアクセルで両手をつくミス。その後は落ち着いた演技を見せたが、77.62点と得点は伸びず。「緊張感が足りなかったかも」と肩を落とした。トップのチャンとは15点以上の大差をつけられたが「フリーは練習通りやれば問題ない」と巻き返しを誓った。

2011年4月28日 スポーツ報知

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小塚選手は今季、本人も話している通りやったことに対してそれに見合った点をもらえるようになってきたとは思うんですが、パトリック・チャン選手と一緒の試合に出るとどうも点を低く抑えられてしまうような気がします。
チャン選手の直後に滑るという滑走順も彼にとっては不運なことでしたが、逆にチャン選手の滑りに対抗するくらい巧い選手は小塚選手くらいともいえるのに、明らかに点の出方がちがいますよね。
小塚選手もスピードや滑らかさなどはチャン選手と互角に戦えるところにいると思うのですが・・・どうにも不思議です。
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でも、やはり明らかなミスがあったことは事実なので、ここは気持ちをしっかり切り換えてフリーに臨むことが重要です。
4Tを絶対に降りて、他もきっちりまとめあげれば、彼はエッジエラーなどの癖のない本当に美しいスケートをする選手なので、表彰台はまだ射程距離内にあります。
今季の飛躍をきちんとアピールする最終戦にしてほしいと思います。頑張って、でも力を入れすぎないで、自分を信じてフリーに臨んで下さい!!


Takahiko Kozuka 2011 World Championship SP -Soulman Medley



今夜男子フリーが行われます。
この分では滑る前から優勝者は決まってしまっているようで、そういう意味では世界選手権という大会にしてはがっかり、という感じですが(勿論選手のせいではありません)、選手の皆さんには今季波乱のシーズンの最終戦を飾るにふさわしい、激しくも美しい演技、戦いぶりを見せてほしいと思います。
この点差ではモチベーションを保つのは難しいと思いますが・・・怪我などすると大変なので集中力を切らさずに頑張って下さい!

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*** 追伸 ***

今回の世界選手権は東京で開催の予定が、大震災のため急遽ロシア・モスクワでの開催となりました。
開会式では震災で亡くなった方々に黙祷が捧げられ、リンクに日の丸が映し出されました。
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開会式で被災地へメッセージ/フィギュア
 モスクワで行われているフィギュアスケートの世界選手権で27日、開会式が行われ、開催国ロシアのプーチン首相があいさつの中で東日本大震災に触れ「日本の政府と人々は必ず問題を解決して復興するだろう」と被災地へメッセージを送った。
 今大会は3月に東京で開催予定だったが、大震災の影響で中止となり、急きょモスクワ開催が決まった。式では、国際スケート連盟のチンクアンタ会長が日本への哀悼の意を表し、日本スケート連盟の橋本聖子会長に花束を渡した。氷上に日の丸が映し出されるなど日本を意識した演出で、大震災の犠牲者に黙とうがささげられた。

2011年4月28日 日刊スポーツ

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今回ロシアが開会に際してこのようなメッセージと演出をしてくれたこと、会場で黙祷してくれたことは嬉しかったです。たとえロシア側には何かしらの思惑があったとしても(ないかもしれないけど)、ここは素直に感謝したいと思います。

また、ファンの方のこのようなメッセージバナーも目にしました。
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開会式の様子



*** おまけ ***

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タチアナ・タラソワコーチ、ちょっとスリムになったかな?相変わらずゴージャスですが、かわいらしい笑顔を振りまいていました。

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小塚崇彦選手の演技終了時の佐藤信夫&久美子コーチ。
夫唱婦随。


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モロゾフ、相変わらず呪文唱えてましたねー(笑)。後ろに見える観客の方も見て笑ってます。
これはフローラン・アモディオ選手の演技の時のもようです。


<関連コラム>

世界フィギュア展望 -日本経済新聞「フィギュアの世界」  2011年4月25日

「先入観」への危惧 -パトリック・チャン選手優勝:スケートカナダ・男子シングル  2010年10月31日
印象深い記事-「浅田真央は挑戦した 「金より立派」これだけの理由」  2010年3月13日
「競技」としてのフィギュアは死んだのか 2009年10月18日
by toramomo0926 | 2011-04-27 23:18 | フィギュアスケート


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