世界の頂点へ アメリカでの新たな挑戦 -小塚崇彦選手
b0038294_8332075.jpg
昨夜の「すぽると!」で、小塚崇彦選手への密着取材のVTRが流れました。
これは6月に、今シーズンのフリープログラムの振り付けを行う為に渡米した時のもの。
小塚選手、昨年からこうやって大きく取り上げられる機会が随分増えましたね。どんどん選手としての実績も、そしてトップアスリートとしてのメディアの扱いもステップアップしていっています。
2006年世界ジュニアで優勝した頃から見ている自分としては、なんか親戚の子が立派になって・・・みたいな感慨を感じてしまいます(笑)。




まず、いろんなところで繰り返されていますが(笑)彼の昨季の素晴らしい成績をおさらい。

b0038294_8383934.jpg
さらにグランプリファイナル3位というのもあります。


これまでその能力は関係者やファンの間では高く評価されてはいたものの、高橋大輔、織田信成という先輩の陰に隠れがちだった彼。
しかしバンクーバー五輪後の昨シーズンに一気に覚醒したかのような爆発力を見せ、大躍進しました。その理由とは?そして今後、新たに定める目標とは?
b0038294_8425122.jpg
b0038294_8334961.jpg



アメリカで、昨季の名プログラムと名高いフリー「ピアノ協奏曲第一番」(フランツ・リスト作曲)の振り付けをはじめ、これまでたくさんの彼のプログラムを作ってきた元アイスダンサー、マリーナ・ズエワさんと一緒に振り付けをします。
b0038294_8354642.jpg
なんかめっちゃ嬉しそうです(笑)


ズエワさんや、コーチの方?と振り付けを行います。
b0038294_8475146.jpg
b0038294_9552956.jpg



昨季の彼の大活躍の要因として、彼自身が常に口にするきっかけがありました。
「いつもと違う環境に身を置き、何かを変えたい」という意思を持って、初めてカナダで1ヶ月半の単独合宿を行ったのです。
食事作りや洗濯など身の周りのことを全て自分で行い、練習においてもコーチやスタッフとスケジュールの相談、調整などを英語で自ら行ったことは、昨季の活躍において大きな要素だったと彼は他の取材においても繰り返し述べていました。
b0038294_96311.jpg
b0038294_993545.jpg
b0038294_9950100.jpg
年齢的にもそういう時期だったのかもしれませんけど(現在22歳)、この経験で彼は自分の直近のもの、目に入るものだけではなく、俯瞰から広い視野で物事を見ることが出来るようになったように見えます。
例えば今までは与えられたスケジュールで練習し、試合に出るというだけだったけれども、その練習スケジュールを決めて、それをもとにリンクを予約したりしてる人がいる訳で、これまでは何もしなくても回っていくように見えていたことの成り立ちみたいなことも見えてきて、感謝の気持ちとかも生まれてきてるんだと思います。いろんな経験をして、それを乗り越えたことで自信と余裕が生まれたように思います。
精神的な成長は、このたびの震災においてチャリティ活動にフィギュア選手の中でいち早く動き、積極性とリーダーシップを持って取り組む姿にも見ることが出来ました。

b0038294_922988.jpg
b0038294_9222544.jpg
b0038294_9223854.jpg


そして、彼の中での大きな変化は「欲」が出てきたことだと私は思っています。
それは今季の新たな挑戦、「使用楽曲を自分で選んで振付師に申し出る」ということにも表れています。
この曲で滑りたい、こういう風に表現したいという欲が彼の中に生まれて、スケートに対してすごく向上心が生まれてます。本当にいい波に乗ってきたという感じ。

b0038294_9262757.jpg

b0038294_9315558.jpg


これまで何度も彼の振り付けを担当してきたマリーナ・ズエワさんもこのように述べています。
b0038294_9325698.jpg
ズエワさんはご自身も素晴らしいアイスダンサーだったけれども、振付師としても名プログラムをたくさん生み出しています。
彼女の昨季の小塚選手の活躍、そして世界選手権での神演技は本当にうれしかったでしょうね。





そして、今回同行している父親の小塚嗣彦コーチもこう話しています。
b0038294_947128.jpg



更に今季は使用曲をオファーしただけではなく、楽曲の編集も手がけました。
b0038294_958848.jpg
これ、すごいですね。彼はこういうの詳しそうな感じではありましたが、まさかほんとにやるとは(笑)
お披露目は早ければThe ICE、またはジャパンオープンになる可能性が大きいですが、演技だけでなく曲目や編集がどうなっているのかにも注目ですね。


どうやら使いたい基本の曲に、他の曲を組み合わせる予定のようです。
b0038294_9595198.jpg
指揮者かってくらいものすごく手を動かしますね(笑)
とりあえず机に向かう時は頬杖&何かを説明する時には身振りが結構激しいということはよくわかりました(笑)


昨季よりルール改正(毎年こんなに変わるのってどうかと思う)があり、高難度ジャンプへの挑戦に対する救済が生まれたので、男子は4回転をプログラムに入れる選手が劇的に増えました。
b0038294_1034269.jpg
友情出演:高橋大輔選手。


ジャンプ重視の風潮になりつつある今、敢えて楽曲にこだわる理由とは・・?
b0038294_1042956.jpg
b0038294_1043998.jpg
ナレーションでは「なぜ楽曲にこだわるのか」って言ってますが、楽曲に拘らない選手なんていないんじゃないでしょうか。それは採点方法や、時代の変化とは無関係にあることだと思います。
選手は技術的な目標だけでなく、必ず「今季はこういうものがやりたい、こういう部分を表現したい」というテーマ、ハードルを持ってシーズンに臨みます。フィギュアスケートとはそういうものですし、ルールに適応したジャンプさえ跳べればいいと思っている選手なんていないはずです。
曲を決める際は、振付師が用意した複数の曲の中から選手がやりたい曲を選ぶという方法が普通です。
曲を自ら探し出したり、編集まで手掛けるという選手は全体で言えば少ないかもしれませんが、曲に対してこだわりを持たず、言われるままに滑っている選手なんて少なくともトップ選手の中には一人もいないと思います。
何らかの理由でシーズン途中に曲を変えることはたまにありますが、選手は基本的に最初に決めた曲で長く厳しいシーズンを戦います。自分が気に入って、曲に支えられて滑るという場面もあるでしょう。演技構成を決めるのと同じくらい楽曲のチョイスは選手は大事にしていると思いますね。

b0038294_10114379.jpg


小塚選手が自らに課したのは、表現面での更なる向上。
b0038294_10165290.jpg

昨季四大陸選手権あたりから劇的に上半身の動きが大きく柔らかくなって、本当に見栄えのする演技をするようになってきましたから、自分が惚れ込んで選んだ曲に乗せて、昨季より更に素晴らしい演技を見せてくれるものと思います。楽しみですね。

b0038294_10174096.jpg


バンクーバー五輪からこっち、本当にすごいスピードで成績的にも演技的にも成長していますね。そしてまだまだ伸びしろというか可能性を感じられるところがすごい。今でも素晴らしいけど、もっともっと可能性を感じるし、期待させる選手だと思います。
日本チームは本当に男女ともに逸材ぞろいで、この時代をリアルタイムで追っていけるのは本当にファン冥利に尽きます。
そして彼は間違いなくこれからの時代を作っていく選手。怪我に気を付けて、是非今季も私たちをいい意味で驚かせて欲しいと思います。
頑張ってください!

b0038294_10205732.jpg





<関連コラム>
「 我慢」を重ねた飛躍の一年 -小塚崇彦選手   2011年5月29日
小塚崇彦選手、「アスリートのチカラ」に出演  2011年5月27日
小塚崇彦選手、「はなまるカフェ」に出演  2011年1月13日

The ICE 2011 東北チャリティ-公演は八戸・7月27日  2011年7月6日
小塚崇彦選手、被災地を訪問  2011年6月3日
The ICE、今年は名古屋・大阪公演&東北でチャリティショーも  2011年5月7日
豊橋チャリティー演技会  2011年5月7日
小塚崇彦選手、浅田真央選手らが5月にチャリティアイスショー  2011年4月21日

日経新聞の記事 -世界フィギュアで銀…小塚を変えた「真央効果」   2011年5月10日
小塚選手銀メダル、日本は来季出場権3枠を確保 -2011世界選手権・男子フリー  2011年4月28日
2011世界選手権、男子SP  2011年4月27日
小塚崇彦選手予選トップ通過!&浅田真央選手ロシア到着  2011年4月26日
“サラブレッドの宿命”を乗り越えて -小塚崇彦選手  2011年1月24日
小塚崇彦選手初優勝!!! -全日本選手権・男子シングル  2010年12月26日
小塚崇彦選手首位、羽生結弦選手2位の躍進!-全日本選手権・男子SP  2010年12月24日
小塚崇彦選手インタビュー「フィギュアスケートの遊び方」  2010年12月21日

小塚崇彦選手、「おしゃれイズム」に出演 (その2)  2011年6月16日
小塚崇彦選手、「おしゃれイズム」に出演 (その1)  2011年6月16日
無欲の勝利ー「逃走中」小塚崇彦選手  2010年6月28日
by toramomo0926 | 2011-07-13 08:43 | フィギュアスケート


<< The ICE放映日カウントダ... 浅田真央選手・小塚崇彦選手、ペ... >>