日経新聞の記事 -被災者も、真央も笑顔 慈善アイスショーで元気届けた
b0038294_291082.jpg
日経新聞の不定期コラム「フィギュアの世界」が更新されていました。今回は八戸で被災者の方々を招いて行われたアイスショー「The ICE 八戸公演」についてです。


このコラム「フィギュアの世界」は記事によって全文読むには会員登録が必要になるようです(なんか不思議ですが・・・会員制に移行中なのかもしれません)
会員には有料と無料があり、無料でも月に20件まで記事を読むことが出来るようです。全文お読みになりたい方は、是非会員登録をお勧めします。

フィギュアの世界 -日本経済新聞




*****

被災者も、真央も笑顔 慈善アイスショーで元気届けた
 フィギュアスケートの浅田真央(中京大)、小塚崇彦(トヨタ自動車)がホスト役となり、東日本大震災の被災者約1400人を招待して7月27日に青森県八戸市の新井田インドアリンクで開かれたチャリティーショー「THE ICE」。最後は観衆のほとんどが立ち上がって拍手を送るなど大成功に終わった。

 ここ数年、日本で行われたアイスショーでは屈指といっていいほどの出来栄えで、被災者に大きな勇気と元気を届けた。

2011年8月5日 日本経済新聞 電子版


*****


本当にThe ICEは素晴らしかったですね。私は名古屋公演を見に行きましたが、心の底から楽しみました。
自分自身被災者ではあるけれど名古屋遠征出来ているくらいなので、もちろん震災直後はいろいろとありましたし精神的にも大きなショックは受けたものの、家族や知人を亡くしたり、今も生活に支障が出ているなどの実質的な被害というのはありませんでした。そんな私でも、比喩でなく涙が出るほどにありがたいと感じられる心のこもった温かさのある、そして被災地・被災者を思う気持ちが強く表されたショーでした。

八戸公演の会場にはアイスショーはもちろん、フィギュアスケートを生で見るのは初めてという方が殆ど。年齢層もお子さんからお年を召した方まで幅広く招待しています。そのためいつもの熱心なファンで埋め尽くされた会場の雰囲気とは違い、反応が「鈍い」ところはあったようです。でも決して楽しんでない訳ではなく、終演後には「TVで見ている人たちが目の前にいるのでびっくりした」「やはり生は違うと思った」と皆さん口々に話していたそうです。

しかしいつもの盛り上がりのような反応があまりなかったことで、出演者はちょっと心配になったかもしれない。でもそういう反応もある程度想定済みだったようですね。
小塚崇彦選手や浅田真央選手もインタビューなどを見ると、「アイスショーを初めて見に来る方々の前で滑る」ことについては考えていたようですし、恐らく日本の観客は基本姿勢として「クラシックのコンサートのように」大人しい、ということは海外のスケーターの方々にも事前に説明していたことと思います。海外公演やいつもの日本のアイスショーのような熱い盛り上がりはなくても、それはお客さんが楽しんでいないわけではないということを。

b0038294_9183279.jpg
終演後、被災者の方々は心からの笑顔を見せて帰っていきました。この笑顔と言葉を是非出演者の皆さんに見てほしい。


開演前に行われた出演者によるジュニアスケーターへの指導の時から、出演者は高い意識を持って熱心に指導してくれたそうです。ジェフリー・バトルさんなどは、練習終了後も通路で子供たちに復習させるほど熱心だったそうです。
b0038294_28038.jpg
b0038294_2657100.jpg


そして演目も、オープニングの鎮魂と癒しがテーマに思えた演出(筆者の原真子さんは『精霊流し』のようと表現されていました)はもちろん、選手も演目や使用曲を考えてくださったようで、「imagine」(ジョン・レノン)、「The impossible dream」(ミュージカル「ラ・マンチャの男」より)、「true colors」(シンディー・ローパー)など、耳になじみのあるメロディとメッセージ性の高い歌詞(英語ですが)の曲を滑ってくださいました。

*****

 どのショーでも観客を楽しませようとするが、「なんのために?」となると明確な答えはない。今回は「絶対にパワーと元気を(被災者の方々に)届けようと思ってリンクに出た」(浅田)という一致した目的があったからか、出演者の気迫が違った。それが成功の一番の要因かもしれない。

 チャリティーの機会が多い北米でも、「これだけ大きな被害を受けた人たちの前で滑ったことはない。スケートは小さなインスピレーションをもたらすくらいしかできないけれど、出演者が謙虚な気持ちで滑れた」とバトルもいう。

 歓声や叫声はなく、クラシックコンサートのような拍手が響くだけ。それでも、徐々に出演者の熱気は伝わったようだ。

(本文より引用)

*****


バトルさんの言葉は嬉しかったです。
b0038294_2362044.jpg
自らも被災した羽生結弦選手も渾身の演技を見せてくれました。
フィナーレ後選手がはけた後に再びリンクに飛び出し4回転トウループを決めたのは凄かったですね。



とにかく出演者と観客が言葉の壁や状況を超えてしっかりと意思疎通が出来、お互いの気持ちが通じ合った素晴らしいショーであったことがTVの画面からも伝わってきたので、本当にうれしかったです。
世界選手権前から被災地でショーをすることを計画し、シーズンが終わってからも小塚選手と真央選手を筆頭にみんなで作り上げてきたアイスショー。本当に素晴らしい形で実を結んだことを観客のみなさんはもちろん、出演者も本当に喜んでいることでしょう。
フローラン・アモディオ選手も「一生忘れない」とツイッターでつぶやいてくれていましたし、送り手と受け手、どちらにもすごく大きなものを残したイベントとなりました。
また、観客の皆さんに負担をかけないように、名古屋と大阪の公演の収益金で八戸公演の交通費(バス31台を用意して送迎)や食費、パンフレットなども全て賄ったというのもきめ細かな対応で素晴らしかったですね。

私は常々「The ICEは日本で一番、世界でも有数の素晴らしい内容のショー」だと思っていましたが、今年はその思いを更に強くしました。来年も頑張ってチケットを取って、是非行きたいと思います。

愛知公演のBS日テレでの放映は明日8月7日、14:00-15:25です。

その他放映予定は以下の通り。
b0038294_2281593.jpg
中京テレビ、The ICEスタッフブログより。
「完全版」というのもあるんですね~楽しみです。


八戸公演:会場となった新井田リンクの館長と話す小塚選手と真央選手



小塚選手と握手しているのが館長さんです。
b0038294_7255747.jpg
b0038294_726225.jpg
b0038294_7263125.jpg
b0038294_726404.jpg



八戸公演:報道の様子









このショーを経験することで、スケーターの方々の心や演技にも何か変化が起きるような気がしています。
今季日本のスケーター達は、今まで以上に、そしてバンクーバー五輪の時以上に「日本のために」と試合に臨む気持ちが強まるでしょう。
年齢的にはまだまだ若い選手たちがこの経験で何かを感じ、考え、演技にその思いを放出させると同時に、アスリートとしての貢献ということにも深くコミットして、息の長い支援活動をしてもらえればと思っています。

スケーターの皆様、スタッフの皆様本当にありがとうございました。

b0038294_2423483.jpg


<参考リンク>
フィギュアの世界 -日本経済新聞

The ICEスタッフブログ -中京テレビイベントナビ
The ICE Channel
*中京テレビさんが設置して下さった公式チャンネル。
Twitter -@ctveventkawa チュッキョ
 *中京テレビの事業部員の方のツイッター。中京テレビ関連のイベントなどについて情報発信して下さっています。



<関連コラム>
The ICE 2011 本放送動画  2011年8月1日
The ICE大阪公演!その他チャリティーショー関連ニュース  2011年7月31日
The ICE八戸公演は大成功!  2011年7月27日
日経新聞の記事 -「真央ちゃん来て…被災者の声に応え、慈善アイスショー 」  2011年7月27日
The ICE 2011!!(その2)  2011年7月25日
The ICE 2011!!(その1)  2011年7月25日

浅田真央選手・小塚崇彦選手インタビュー  2011年7月21日
「The ICE」浅田真央選手の軌跡 -2007-2010  2011年7月19日
浅田真央選手・小塚崇彦選手、ペアプログラム振り付けの様子  2011年7月11日
浅田真央選手・小塚崇彦選手、The ICEペアプログラムの練習を公開  2011年7月8日
The ICE 2011 東北チャリティ-公演は八戸・7月27日  2011年7月6日
浅田舞選手、The ICEフィナーレの振り付けを伝授  2011年7月5日
豊橋チャリティー演技会  2011年5月7日
The ICE、今年は名古屋・大阪公演&東北でチャリティショーも  2011年5月7日


日経新聞の記事 -高橋大輔「フリーのアクシデント、不運と言われるが…」   2011年5月20日
日経新聞の記事 -世界フィギュアで銀…小塚を変えた「真央効果」   2011年5月10日
世界フィギュア展望 -日本経済新聞「フィギュアの世界」  2011年4月25日
浅田真央選手、自身の練習と新体制の充実ぶりを語る  2011年3月10日
名伯楽と「充実の日々」 -浅田真央選手  2011年1月28日
by toramomo0926 | 2011-08-06 02:08 | フィギュアスケート


<< 小塚崇彦選手、表現力も飛躍の予... ソチを見据えた挑戦を -村上佳... >>