羽生結弦選手インタビューその2 :浅田舞のスポ友!
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先日ネーベルホルン杯で見事シニア初優勝を飾り、シーズンを最良の形でスタートした羽生結弦選手のインタビュー、その2です。聞き手は浅田舞さん。7月のアイスショー「The ICE」の頃に行われたものです。

浅田舞のスポ友!
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■ 負けず嫌いでは「負けない」
 舞 みんなと比べて、ここだけはおれが勝っているなみたいなところはある?

 羽生 うーん、負けず嫌いってとこかな。そこは、負けないかもしれない。

 舞 どういうところは負けたくないですか。

 羽生 全部。基本的に、全部、負けたくないですね。

 舞 すごい。

 羽生 でも、妥協っていうか、あきらめはしないけど、ここまで行ったら、いいかなみたいな、ところはちょっとあるかな。表彰台に昇ったら、いいかなとか、この人と戦って、このくらい点数や、順位で近づければ、いいかなとか。それくらい頑張ったら、俺の勝ちでしょう、みたいに考えて、勝手に言い訳を作っている。

 舞 今まで一番、うれしかった試合はどれですか?

 羽生 初めて、小学4年生の時に出た、全日本ノービスで優勝した試合かな。初出場、初優勝。

 舞 海外とかも行くし、学校の勉強はどうなの?

 羽生 勉強はまあ、なかったということで。

 舞 アハハハ。でも、得意科目はあるの?

 羽生 うん。数学は好きです。

 舞 へーっ。ナルちゃん(高橋成美)に聞いたんだけど、ナルちゃん、数学は嫌いって言ってた。

 羽生 数学って楽しいですよ。答えがあるじゃないですか。これまでやってきたことをやっていれば、絶対、答えにたどり着けるから、公式とかも、数字を組み合わせて、作ってみたり、なんか勝手に。

 舞 考えるのが好き?

 羽生 うん。

 舞 じゃあ、ジャンプとかも、調子が悪かったりしたら、考え込むタイプ?

 羽生 結構、考えちゃうかな? ただ、本当にどうしようもなくなった時は、適当に力でぶんまわしちゃいます。

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 舞 アハハハ。リンクへ行きたくないなって思う時は、ある? あった? 練習に行きたくない時。

 羽生 しょっちゅうですよ。

 舞 そういう時、どうするの?

 羽生 練習する。やっぱり練習します。

 舞 えらいね。

 羽生 何か、練習したくないなって、思うんですけど、でも、そんな気持ちも、リンクに行ったら、直るかなみたいな。リンクへ行ったら、練習する気分になるかなみたいな、感じでやっています。貸し切りがなくて、一般練習だけしかない時でも、一日、1回は滑っておきたいとは思っています。

 舞 ほかにやりたいなって思ったスポーツはなかったの?

 羽生 野球はやりたかったです。小さい頃、ずっと野球やりたい、やりたいって言っていました。自分のお父さんが、野球の選手だったし、今もコーチをしているんですけど、ずっと野球が好きだったし、今も好き。スケートなかったら、何、やっているって、聞かれたら、野球やっていると思う。

 舞 じゃあ、野球が特技みたいなもの?

 羽生 そうだね。趣味だな。

 舞 ほかには、何かある?

 羽生 スポーツ?

 舞 うん。

 羽生 スポーツはあんまりできないんだよ。人並みより、ちょっと下くらい。

 舞 泳げるの?

 羽生 泳げるかな、ちょっと。

 舞 スケーターは、泳げない人が多いんだよ。

 羽生 そうそう。

 舞 舞も泳げないし。

 羽生 僕も中学2年生まで、15メートルすら泳げなくて、だから、25メートルまで、行きつかなくて。でも、2年の時に、結構、夏休みに長く空いていたんですよ。そこで、学校のプールに通っていたら、いつのまにか泳げるようになった。

 舞 結弦君って、すごい真面目な人って、イメージだよね。

 羽生 真面目じゃないですよ。

 舞 いつもバスの中でも、音楽とか聞いて、しゃべんないじゃん?

 羽生 確かに。海外に行くのに、飛行機に乗っている時、全然、しゃべんないですよ。宿題をしていたり、勉強をしていたりするから、周りからはすごく真面目だと思ったって、言われる。でも、そうでもないよ。「しゃべってみると、アホだよな」って、言われる。

 舞 アハハハ。そのミサンガ、何か、願い事があるの?

 羽生 これ? (歌手の)倉木麻衣さんからもらった。

 舞 ファンなの?

 羽生 うん。ファンになっちゃった。この間、アイスショーに一緒に出て、小さい頃から曲を聞いていたし、会った時には、完全に上がっちゃった。アハハハ。


(続く)

*****



「考えるのが好き」と話す羽生選手。確かに頭脳派、という感じがします。
でも演技を見ると、すごく感覚的なものも優れているんだなと感じる。表現というものについて、既に本質をつかんでいるというようにすら見えます。

震災の時リンクいた羽生選手は先輩のスケーターにずっと抱きついていて殆ど何も見ていなかったはずなのに、周りのものがほぼ全て視覚的な記憶として残っていた。その記憶がたまに蘇ってくる、というような話をワールド・フィギュアスケートのインタビューで語っていて、凄いなあと思いました。
イメージを大事に練習をしているのできっとそういう訓練が悪い時に働いてしまったんだろうとサラッと話してましたが、いくらイメージトレーニングを積んでいても、そこまでなる人ってあまり多くない気が・・・
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彼は多分本当にもともとの「出来がいい」子なんだろうと思いますし、練習で更にそれが洗練され強化されているんだと思いますが、何と言っていいのか、先天的なものと自分の努力で身に付けたもののバランスが凄いという感じですね。右脳人間であり左脳人間というか、スケートじゃなくて、というよりスポーツじゃなくて研究者みたいな道に行ったとしてもそれなりのところに行くのではないかというインテリジェンスを感じます。でも感覚や感受性が非常に鋭敏なようなので、やっぱり表現の道の方がいいんでしょうかね。彼の頭の中を覗いてみたいです。

その一方で、倉木麻衣さんにミサンガをもらって舞い上がってファンになった、というのはかわいいエピソードですね。
そういう気持ち、なんとなく分かります。芸能人とか有名人、もちろんアスリートやスケーターもですが、実際生で見かけたり対面したりすると、その人への好感度とか応援したいと思う気持ちって高まるような気がします。

まだまだインタビューは続くようなので、次が楽しみです。

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Yuzuru Hanyu 2011 34.Nebelhorn Trophy FS -Romeo et Julliet

このプログラム、すごくすごく好きです。


Yuzuru Hanyu 2011 34.Nebelhorn Trophy EX -Vertigo

EXは去年と同じ「Vertigo」でした。震災で練習スケジュールが完全に狂ってしまったので、エキシビジョンまでは手が回りませんよね。その分素晴らしいシーズンプログラムを見せてくれています。


Yuzuru Hanyu 2011 34.Nebelhorn Trophy EX Encore

アンコールはSPのステップ。


<参考リンク>
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by toramomo0926 | 2011-09-30 20:01 | フィギュアスケート


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