キムヨナ選手、今季全試合欠場を発表
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キムヨナ選手が今季は全試合欠場し完全休養すると発表したそうです。




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キム・ヨナ 今季は完全休養、引退は否定
フィギュアスケート女子のバンクーバー冬季五輪金メダリスト、キム・ヨナ(21=韓国)が18日「今季はどの大会にも出場しないと決めた」と完全休養する意向を表明した。

 韓国の聯合ニュースが伝えたもので、引退は否定している。練習拠点の米ロサンゼルスから仁川国際空港に帰国したキム・ヨナは「昨年の五輪後は、大忙しだった。一息つく必要を感じた」と説明した。

2011年10月19日 スポニチアネックス

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キム・ヨナ 今シーズンの大会出場見送り
【ロサンゼルス聯合ニュース】バンクーバー冬季五輪フィギュアスケート女子金メダリストのキム・ヨナは18日、仁川空港で行った帰国記者会見で、来年の世界選手権を含め、今シーズンの大会には出場しない意向を明らかにした。
 昨年の五輪以降、多忙なスケジュールをこなし、休む必要があると判断したという。キム・ヨナが1回も大会に出場せずにシーズンを休むのは今回が初めて。
 ただ、今シーズンを休むことが「引退」とは関係ないと強調した。どのような方向で進路を決めるかはまだ考えていないとした上、来年以降に報告するとした。
csi@yna.co.kr

2011年10月18日 聯合ニュース

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まあ新しいプログラムの話も一切聞こえてきていませんでしたし、昨季もほぼ休養状態で五輪招致やアイスショーに大忙しでしたから、殆どの方は特に驚きなくこのニュースを聞いたと思います。私も「まあそうだろうな」と言う感じです。出るとしても昨季と同様世界選手権くらいだろうなという感じで。
でも世界選手権に出るには国内選手権を勝ち抜かなければならないはずなので、世界選手権「だけ」に出るというのはちょっと通常はありえないんですけどね(笑)。
まあ成績的に彼女に勝てる選手が国内にいないので不戦勝状態としたのだと思いますが、それでも、形だけでも出場させて競わせるというのは私は必要だったのではないかと思ってます。これから育つ若い選手のためにも。
若い選手、まだ技術が未完成の選手には、レベルの上の選手の演技を近くで見せるということは非常に育成やモチベーションの向上に効果があると思うんですよね。

でも、韓国は今後はどうするんでしょうね。今季はキム選手が取ってきた枠があるので世界選手権には3名出られますが、今季相当な実力者が彗星のごとく現れない限りは、来季以降の世界選手権の出場者枠は減ってしまう可能性が高い。
私はキム選手が今年世界選手権に出場した理由は、この出場枠の保持という意味が大きいからなのではと考えていたので、今季で途切れてしまうとソチまでの流れをうまく作れない(若い選手に経験させる機会が減る)のではないかと思うのですが。
まあキム選手もそこまで付き合ってられないというか、今もバリバリに現役ならまだしも半引退状態の身なので、いつかはこういう時は来るんだろうとは思っていましたが、思いの外早かったな、という印象です。

ただ、ちょっと不気味な気もするのも正直あります。
ソチ五輪の次、2018年の冬季五輪は韓国の平昌で行われることが既に決定しています。バンクーバー五輪をピークに最高に盛り上がった韓国のフィギュアスケート。メダルを取れる種目を作り上げたのですから、ホスト国としてはその流れを途切れさせたくは絶対にないはずで、新たなスター、メダルを狙える選手を作り上げることは重要なテーマのひとつのはずです。
キム選手が韓国にもたらした歓喜や経済効果を考えても、後継者について考えていない筈はないと思います。「彗星のように現れる新しいスター」を国も国民も求めるでしょう。
しかし昨季までの情勢を見る限り、そういう選手はほぼ不在。それなのにキム選手が昨季よりも更に競技から遠のいた。それも至極あっさりと。
ということは、韓国は既にソチ五輪の新しいスターとして育てる選手を決めたという可能性もあります。それは既にシニアで戦っている選手かもしれないし、これから参入してくるもっと若い選手かもしれない。
しかしそういう選手が現れたとして、名実ともにその通りの選手ならいいのですが、「どこかの誰かがそれを意図的に作り上げる」という流れが再び起きるのではないかという危惧を感じないと言えば嘘になります。

まあ取り越し苦労だとは思いますしそうだといいと思っているのですが・・・・最近のフィギュアを見てると疑心暗鬼になってダメですね(笑)。スポーツ見てるはずなのに、ドロドロの昼ドラでも見てるみたいな感じ(笑)。
ですが今季はジュニアから正真正銘の実力者が参入してくるので、そう簡単にはいかないと思いますけれど。
それはキム選手とて同じです。若い実力ある選手は大勢出て来ていますし、キム選手は実績はあるとはいえ年齢的にもベテランの域にさしかかり、更にブランクのある選手となります。
彼女はそれでもジャッジの寵愛を受けていた選手なので影響は少ないのかもしれません。今年の世界選手権銀メダルも、正直他の選手で同じ演技内容ならありえたかどうかというものでしたから。
しかし、今後フィギュアの情勢がソチ五輪ムードとなるに従い、その影響力をどこまで保持できるかは未知数です。


キム選手は今季の休養は引退を意味するものではなく、今後の身の振り方については来年以降に意思表示するとのこと。
恐らく(昨季も書きましたが)プロスケーターとなるよりも引退せずに形だけでも現役でいたほうが、いろいろな意味でメリットが多いと判断したのでしょうね。こうやって年に一度は「試合に出るのか」「出ないのならそれは引退なのか」と話題にもなる訳ですし。
はっきりと引退の意思を表明しないままほぼ引退状態となっているスケーターは最近多いですし、まあ珍しい事でもないですね。
とはいえ韓国メディアとしては彼女の動向は興味あるものでしょうから、毎年この手の報道(キム選手の発表)が年功行事のようになっていくことでしょう。
ただ、もう世間一般的には、彼女については「シーズンフル出場体勢に復帰」か「ソチ五輪出場」、または「完全引退」の意思を示した時しかあまり強い関心は持たれないのではないでしょうか。


いよいよグランプリシリーズが21日、スケートアメリカで開幕します。
選手の皆さんの全力を尽くした戦いぶりを期待します!!


***追伸***

エヴァン・ライサチェク選手が、今季出場予定だったグランプリシリーズを欠場するという発表があったそうです。アメリカのスケート連盟とのスポーツ選手契約内容について同意に至らなかったことが原因とのこと。
ネックとなったのは、金銭についてのことだったようです。
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この件についての記事を翻訳して下さっているブログはこちら
「ライサチェクはGPS欠場」 2011年10月15日 -やっちのブログ 『just like an Amaranth』


非常に残念です。世界王者、五輪金メダリストとしてのプライドもあるでしょうし、スケートで生活していくのですからお金は関係ないという風にはいかないでしょうが、アメリカのスケ連が彼の実績にそこまで敬意を払わない金額を提示したとも思えません。アメリカは優れたスポーツ選手にはかなり手厚いという印象もありますし(競技によっても違うでしょうが)。
怪我や体調不良などなら仕方ないですが、試合に出ない理由が「金額」というのは、個人的には非常に寂しい気持ちにさせられました。
まあ金銭と言うのは非常に個人的なものですから、このニュースだけでとやかく言うのは間違っているとは思いますが、それでも。

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<参考リンク>
フィギュアスケート グランプリシリーズ2011 -テレビ朝日
やっちのブログ 『just like an Amaranth』


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by toramomo0926 | 2011-10-19 07:36 | フィギュアスケート


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