アリッサ・シズニー選手、薄氷の勝利 -2011スケートアメリカ
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スケートアメリカ・女子シングルが終了。
アリッサ・シズニー選手とカロリーナ・コストナー選手の2トップが誰が見ても別格という滑りを見せつけ、事実上優勝を争っているのはこの二人のみ、あとは3位の表彰台に誰が上るか、という試合でしたね。
ショートプログラム(SP)、フリーともに二人とも素晴らしい演技。最後は小数点以下の戦いになりシズニー選手がSPでのリードを守り切り薄氷の勝利、コストナー選手はフリーでほぼノーミスという素晴らしい演技を見せましたが僅差で銀メダルとなりました。3位はスウェーデンの国内選手権5連覇中のヘルゲソン姉妹の姉、ヴィクトリアが獲得、グランプリシリーズ初の表彰台となりました。
そして今井遥ちゃんが日本女子の先陣を切って出場、自己最高の4位と大健闘してくれています。

ISU Grand Prix Hilton HHonors Skate America 2011

順位と得点詳細。
「Result」でそれぞれの種目の総合順位と総合得点が、
「Entries/Result Details」ではショートプログラム(SP)とフリーそれぞれの得点詳細が、
「Judges Scores」ではSP/フリーで各選手の全ての要素の内容と、それにジャッジがどのように得点をつけたかを見ることができます。




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◇シズニー「ベストではなかった」
 (ジャンプで転倒して)シーズンが始まったばかりだったから、ベストの演技ではなかった。(先に滑った)コストナーの得点を聞いて、しっかり滑らなければと思った。演技が終わったときは勝ったとの確信はもてなかった。米国で優勝できるのは特別な気持ち。

フィギュア:4位の今井「もっとできた」 骨折から復帰
 GPシリーズ参戦2年目で自己最高の4位とはいえ、18歳の今井は満足していない。演技を終えて「もっと、もっとできたとの思いがある」と、真っ先に反省を口にした。
 出だしの3回転-2回転の連続ジャンプは無難にまとめたが、3回転トーループで尻もちをつきながら転倒した。「まさか転ぶとは思わなかった。びっくりしてペースが乱れた」と今井。その後は、ジャンプで2度、回転不足を指摘された。
 夏に右足甲を疲労骨折して約1カ月間、滑ることができなかった。先月半ばからようやくジャンプを跳べるようになったが「今回は時間がなかった」。演技構成の内容を落として臨んだうえに、失敗も出てしまったのだから悔いは残る。
 一方で、ジャンプを跳べない間に磨いたスケート技術はある程度は認められて「しっかり評価してもらってうれしい」と前向きな部分もある。次に出場するのは11月末の第6戦ロシア杯。しっかり練習を重ねて、真の実力を見せたい。

2011年10月24日 毎日新聞
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優勝はアリッサ・シズニー選手!
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本当に素晴らしい滑りでした。初戦が地元開催で心強さもプレッシャーも両方あったと思いますが、しっかり練習の成果を見せていました。特にSPは試合とは思えない、夢のような美しさでした。

Alissa Czisny 2011 Skate America SP -La Vie en Rose

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アリッサは毎回衣装もとっても素敵。

フリーでは転倒もありちょっとミスが目立ちましたが、3ルッツ-3トウループ(3Lz-3T)のコンビネーションと、5年ぶりとなるサルコウ(S)に挑戦してきました。3-3はダウングレードとなってしまっていましたし着氷もちょっと両足だったようにも見えましたが、挑戦してきたことは素晴らしいと思います。解説の横谷花絵さん(1994年全日本選手権優勝)も「今から挑戦していけば、シーズン終盤には確率も上がってくる」という話をしていましたね。

ただ、正直、優勝はカロリーナじゃないかと思いましたので、この結果には驚きました。カロリーナがSPとフリーをまとめてきていましたし、ジャンプ以外の部分でもカロリーナは高い評価を得ている選手ですから、優勝はジャンプが決まった選手の方になるだろうと思いながら見ていたからです。
ただジャンプの内容が、カロリーナは難易度が高いルッツとフリップのうちフリップ1回しか入れておらず、アリッサはルッツ、フリップを含めた5種類全てをプログラムに入れていました。ただフリップでは転倒もあって殆ど点数がない状態なのでなんとも言えませんが、そういうところも評価に含まれたのかなとも思います。「地の利」とは思いたくないですが、そういうところもあるかもしれません。

でも、これはフィギュアに限らずスポーツ全般に言えることですが、「地の利」って何でしょうね?
観客の声援などが大きいから雰囲気的にやりやすいとか、そういう面でのメリットならわかるのですが、ジャッジが評価するのに「地の利」が影響するというのはいつまでたっても自分には理解できません。
開催場所がどこだろうが、ジャッジは仕事、役割として選手がやったことを客観的に評価すべきですよね。
「地の利」を認めるとすれば、ジャッジが開催場所によって同じものを見ても評価を変えるということを認め、許すことになります。それは見過ごせない問題だと思うんです。
GPSを例にすれば、この大会は開催国は毎年同じ6か国と決まっています(ファイナルを除く)。それ以外の国の選手はその不利さを前提として、甘んじて戦わなければならないということなのでしょうか。
そして実況・解説や報道が、その点に全く疑問を持たず「地元開催は有利」「地の利」ということを当然の前提として話すのにも毎回違和感を覚えます。冷静に考えるとそれってすごくアンフェアに思えるのですが。

話がそれましたが、今回シズニー選手が僅差で戦いを制したのは、彼女が後半の3ループ(3Lo)からの3連続コンビネーションジャンプが乱れて2連続飲みになった後、ダブルアクセル(2A)のコンビネーションにその3つ目のジャンプを付けて3連続にさせたことが大きかったと思っています。
実際の採点として何がよかったのかは分かりませんが、ジャンプにミスがあっても冷静に取りこぼしを少しでもなくすというガッツが勝利を引き寄せたように見えたのです。
コンビネーションにミスが出た時彼女は既に一度転倒していて、もう優勝は難しいのではないかという気持ちになってもおかしくない状況でした。あそこで諦めてループをつけ直さず2連続にしていれば、カロリーナが優勝していたでしょう。
カロリーナとの得点差は僅か0.13でした。

ザヤック・ルールなど規定が複雑なのでいろいろあの短い時間に頭をよぎったと思いますが、細かいことを抜きにして、私はあの時の彼女にものすごい気迫を感じたのです。
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彼女はいつも素晴らしく美しいスケーティングやスピン、素敵な衣装と美貌で私たちをうっとりさせてくれますが、今回彼女の戦いぶりが教えてくれたことは大きかったと思います。一緒に出場した今井遥選手をはじめとする若い選手や、スタンドで観戦していた長洲未来選手にもきっと強い印象を残したのではないでしょうか。
あの優しい笑顔の陰にものすごい強さを持つからこそ、10代で一旦キャリアが停滞したものの全米チャンピオンにまで上り詰めることが出来たんですよね。彼女が何故ここまでの選手になり得たかというのを、今回の演技で改めて納得させられたように思いました。
アリッサ自身にも、今回の勝利は単にGPS1勝という以上の価値と教訓を残したと思います。
素晴らしい勝利でした。本当におめでとうございます。
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Alissa Czisny 2011 Skate America FS -Valse Triste



カロリーナ・コストナー選手は惜しくも銀メダルとなりましたが、本当に素晴らしかった!
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カロリーナもいつも衣装が素敵で毎回楽しみにしているのですが、今回もいいですね。ただ、SPの方はちょっと色が膨張色になってしまっているかも・・・?(笑)SPを見ていて「あれ、ちょっと太った?」と思ったのですが、フリーで見たらいつものカロリーナでした(笑)
彼女の衣装は良く見るとデザインや色遣いがかなり斬新だったり、ざっくりと胸や背中が開いていたりするのですがすごく上品に嫌味なく着こなすので、いつも素敵だなあと思っているんです。
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SPでは出場選手中唯一人3-3のコンビネーションを決めました。今大会のみの感想ですが、ジャンプが安定している気がします。結構個人的にはカロリーナはジャンプを跳ぶ度にハラハラしてしまうんですが(笑)、思い切りよくきれいに跳んでいますよね。特にフリーでの3Loは素晴らしく美しかった。
そして彼女は美しいポジションも魅力。特に彼女のレイバックスピンは大好きです。
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フリーは後半の3Sからの3連続コンビネーションでミスがあったものの転倒はなく、ほぼパーフェクトな演技。決まった時のカロリーナは毎回そうですが、ぐっと見入らせるものがあります。勿論フリーのみの順位は1位。
優勝がかかったフリーで自爆してしまうパターンが多かった彼女ですがこれは優勝できる、と思ったのですが、僅差での銀メダル。彼女自身本当に残念だろうなと思います。この差での負け、しかも自分自身良い滑りをしてのことですから悔しいだろうなと思います。

ですが今季のカロリーナはかなり「来る」だろうという確信の持てる試合だったとも思います。悔しいでしょうが彼女はすごくポジティブで性格の良い選手なので、更に発奮して次の試合に臨んでくると思います。
彼女の次の試合はフランス杯。楽しみにしたいと思います。おめでとうございます!

Carolina Kostner 2011 Skate America FS -Concerto No. 27



3位はヴィクトリア・ヘルゲソン選手!
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今回ヘルゲソン姉妹は揃って出場していますが、姉のヴィクトリアがGPS初の表彰台を獲得しました。
正直、上位二人以外は結構転倒などのミスが多い内容で、彼女もベストの演技ということではありませんでした。3位となったヴィクトリアでも、上位二人とは約30点の差があります。彼女もSP、フリーともに5位だったのですが、総合順位は3位に上がるという状況でした。
ですが彼女はSPとフリー両方のステップでレベル4を獲得するなど、ジャンプ以外で評価を伸ばしました。これは凄いです!そしてフリーではジャンプ5種類全てプログラムに組み込んできています。
今季レイバックスピンからチェンジエッジを行うとスピンの認定レベルを上げられるようになったとのことで、それにも意欲的に挑んでいました。
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初戦で表彰台というのは幸先良い滑り出しです!これを自信にして是非今季成績を延ばしてほしいと思います。スウェーデンは個性あふれる男子選手(笑)が有名ですが、女子も是非ここらで存在感を強くアピールしてほしいと思います。頑張ってください!


Viktoria Helgesson 2011 Skate America FS -Sunset Boulevard



今井遥選手が大健闘の4位です!
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夏に足を疲労骨折し、あまり満足に滑りこみができていなかったという彼女。心配されましたが、SPはノーミス。素晴らしい出来でした。
ジャンプもしっかりと決め、スピンはスピードを保ち、ポジションも本当にきれいでした。ステップもすごくスケートが滑っていて、腕の使い方も柔らかでとても良かった。「可憐」という言葉がぴったりで、遥ちゃんの周りが衣装と同じピンク色に輝いて見えたくらいでした。とっても素敵でした。
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フリーでは最初の3Lo-2Tのコンボと3Lzまでは素晴らしかったんですが、その後ミスが続いてしまってあと少しのところで表彰台を逃してしまいました。あと1個ジャンプが決まってれば表彰台だったかなあと思うと残念ですが、着実にキャリアを積み重ねているなという印象。
特にフリーの「マイ・フェア・レディ」でのスローパートから中盤のアップテンポへの切り替えもすごく表情を含めて鮮やかでしたし、滑り込んで行けば上位を確実に狙えるようになるのではと思いました。全体的に滑りが丁寧で、身のこなしも雑な感じがなくたおやかなので、ジャンプが決まってくればPCSも上がると思います。
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今季から長久保コーチのもとを離れ、佐藤有香さん&ジェイソン・ダンジェンさんご夫妻に師事しているんですね。知らなかったのでキス&クライのダンジェンさんを見てびっくり。ダンジェンさんは今日はアリッサもいるしマルケイ選手もいるし、大忙しでしたね(笑)
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これは友人からの又聞きなので真偽のほどは分かりませんが、遥ちゃんやアリッサ、コーチが嘔吐と発熱に見舞われていたという情報がありました。チームで摂った食事などにトラブルがあったのかもしれません。
今大会佐藤有香さんの姿を全く見なかったのですが、それと関係があるのかもしれません。体調が悪かったのなら尚更、笑顔で滑り切った遥ちゃんを称えたいと思います(もちろん優勝したアリッサも!)
お疲れ様でした!!そしてお大事に・・・。
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Haruka Imai 2011 Skate America SP -Song Without Words op. 109



クセニア・マカロワ選手がまさかの5位。
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シニア2年目の今季、彼女は更に躍進するシーズンとみられていますが、初戦は不本意なものになってしまいました。
まずSP、フリーともに最初に決めるべきコンビネーションで転倒してしまいます。どちらも演技性の高い難しいプログラムに挑んでいるのですが、昨季より今のところジャンプの精度が落ちてます。まあ1試合だけでどうこう言うつもりは勿論ないですが、割とSPは完璧に決めてくるというイメージがあったので、ちょっと衝撃的でした。昨季はそのまま怖いものなしで行けましたが、2年目というのはどんな選手もちょっと難しいのかもしれませんね。

とはいえ美少女っぷりは健在ですし、衣装もSP・フリーともに色やデザインがとても素敵。
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SPはバイオリンの音色に合わせた振り付けがあり、フリーは「お熱いのがお好き」の曲に合わせたマリリン・モンローを意識した鮮やかなピンク。とてもよく似合ってます。
ただ、振り付けが多すぎてちょっとまだこなしきれていない印象でした。フリーは特にマリリンですからしかたないのですが、結構体をくねらせたり指先の振りが多くて、なかなか大変そうでしたね。

今季から曲と振り付けの調和が採点においてより重視されるようになったそうで、結構振り付けを多くしている選手が増えました。そしてやっぱりというか、女子選手が表現となるとそっち方面に走りがちになりますが、クネクネ系や「あっ!」みたいに手を口に当てて目を丸くする、という表情や振り付けをやる選手が散見されましたね。
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こんな感じの(笑)

音楽の調和といっても表情や指先の演技性ばかりがもてはやされて、身体の動きでの音楽の表現というのが冷遇されなければいいなあとはちょっと思いました。まあ小塚選手を見ると大丈夫かなという気もしますが、パトリック・チャン選手の評価とはだいぶ差がありますしね。審査する側が「わかりやすい」方にばかり流れるというのがちょっと心配ですね。その辺を見極められないジャッジが増えてくるようになれば、それはジャッジの質が確実に落ちていることを意味しますので。
まあまだ一試合ですから、このあたりは今後に注目です。
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とはいえやはり滑りはスピードがありましたし、動きもダイナミックでやっぱり今後トップに上がってくる人だという印象は変わりません。SP、フリーともに決まればすごく良いプログラムになりそうですしね。
まだシーズン序盤ですし毎回絶好調という訳にもいきませんから、彼女についてはあまり心配していません。今回の失敗を引きずらずに持ち前の思い切りの良さを出していければ、次はきっと良い結果が得られると思います。
ロシアの期待の星!頑張ってください!!

Ksenia Makarova 2011 Skate America FS -I Wanna Be Loved By You, etc.

途中でいきなり20世紀FOXのファンファーレが鳴り出したのは驚きました(笑)。あれはちょっと唐突過ぎる気が・・・


6位にキャロライン・ジャン選手。
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一時よりジャンプがだいぶ安定してきたようにも見えますが、長洲未来選手とジュニアから上がってきたころを知っている身としては、やはり変わってしまったなあという気持ちは拭えません。
当時は痛々しいくらいに細くて見ていて怖いくらいだったので、まさかこういう風になるとは想像していませんでした。

ですが彼女は一時崩していたジャンプの軸もまっすぐになっていましたし、体も絞れてきていますね。何よりもパールスピンを復活させたのは嬉しかった。SPではレイバックとビールマンと言う感じになっていましたが、フリーでは見事につながったパールスピンを見せてくれました。
会場でも声援が多く、人気は依然としてあります。まだ彼女は若いですからまだまだ変われるし、これからきれいになる年齢なので、こうやって試合を積み重ねることできっとまたトップグループに戻ってきてくれると信じています。

Caroline Zhang 2011 Skate America FS -Allegro, Cello Concerto in B Minor, op. 104-1



エレーネ・ゲデバニシビリ選手は7位です!
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SPではジャンプが決まらず最下位になってしまいましたがフリーで奮起して3位を勝ち取り、総合順位を7位まで上げました。
今季からブライアン・オーサーコーチに師事しているんですね。二人はいつもニコニコしてて、良好な関係を早くも築いているようです。
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彼女はとても小柄ですが身体の動きがとても伸びやかで、滑りのスピードも素晴らしいですね。ジャンプが決まるとすごく見栄えのする、人を惹きつける演技をする選手です。スピンもレイバックでもポジションが美しく、前に足を上げるスプリットでは、軸足がくの字に曲がってしまってレベルは取れてもポジションとしてあまり美しくない選手が多い中、彼女は軸足も比較的まっすぐ伸びていて美しいポジションをキープできます。
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これから滑り込んで行ったらもっともっと順位は伸ばせると思います。彼女の場合、あとジャンプが決まれば随分印象が変わる気がするんですよね。オーサーコーチにしっかり鍛えてもらって、是非精度を上げて行ってほしいと思います。頑張ってください!!

Elene Gedevanishvili 2011 Skate America FS -Phantom of the Opera



8位にジョエル・フォーテ選手。
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ソウル生まれということなので韓国系ですかね。目元が涼しげな美人さんです。
失礼ながら彼女の演技は初めて拝見しましたが、ジャンプがすごく安定しているのが印象に残りました。しっかりと氷にエッジが乗って滑っているというのが良くわかる感じ。
フリーでの3Lzでの転倒はありましたが他はミスらしいミスなく、堂々と滑り切っていました。
ただ体の動かし方などがちょっと硬いというか洗練されてない感じで、そのためかPCSも5点台か6点台とあまり伸びていませんでした。
正直、トップチームとは演技全体としてはやはりレベルの差を感じる内容ではあったのですが、妙に印象に残る滑りでした。25歳ということでもうベテランですが、また彼女をメジャー大会で見たいなと思ってしまいました。

Joelle Forte 2011 Skate America FS -13th Warrior



9位にヴァレンティナ・マルケイ選手。
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彼女のキャラクターに合った明るくて躍動感のある曲を選んできたなという感じなのですが、ちょっとSPとフリーの差が感じにくかったかなという気がしました。ですが表情豊かに滑る彼女は魅力的でした。
ただ、ジャンプ以外の要素であるステップやスピンでレベルがとれていないのが痛かったですね。フリーだとレベル4は3つのうちで1つ、シットスピンはちょっと腰高に見えましたがレベル2しかとれていません。
ジャンプは調子の波も、正直運も多少左右しますからある程度リスクがありますが、スピンとステップは調子が良くても悪くてもレベルを取れるようにするのが今後の課題になりそうですね。
ですがそこは有香さんとダンジェンさんがついていますから、この先更に向上していくと思います。

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アリッサの時もそうでしたが、ダンジェンさんは選手を送り出す時に言葉をかけて、最後必ず笑わせていますよね。遥ちゃんの時は顔が見えなかったのですが、アリッサとヴァレンティナは最後にクスッと笑ってからリンクに出ていました。
笑顔は体全体の緊張をほぐす役割があるといいますし、リラックスさせて送り出すというのはいいですよね。いいコーチだなと思いました。


Valentina Marchei 2011 Skate America FS -Big Bad Voodoo Daddy, etc.



ヘルゲソン姉妹の妹、ヨシ・ヘルゲソン選手が10位でした。
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すみません、今のところこんな写真しかなかった(涙)

フリーの曲は「ロミオとジュリエット」で、クラシックなところもあり、現代風アレンジのところもあり、今季の羽生選手とかぶってる部分もあり、昨季のADSLとかぶってる部分もあり(笑)というなかなか面白い編集になっていました。
ですがちょっとスケートが滑っていない印象。力で全て押し切ろうとしているように見えました。ステップも踏んでいるのだけれども滑って行かない感じで、ジャンプも回転不足が多かったのが残念でした。
なのでちょっとまだプログラムとしては作り上げる途中の段階、という風にも見えてしまいました。
もう少し滑り込んだ後に、もう一度このプログラムを見てみたいと思いました。曲が面白いだけに、ノッてくれば楽しくなりそうなプロなんですよね。女子選手があのピンクの衣装で滑りそうにない部分とか出て来るし。さすがスウェーデンと言う感じでしょうか(笑)
なのでまだこのプロについて、そして今季の彼女についてはどうこう言えないような気がしてしまいました。今後の試合からヨーロッパ選手権くらいまで、どういう風に彼女が変わってくるかを楽しみにしたいと思います。

うーん、2トップとその他の選手という感じになってしまったのはちょっと残念でしたけれど、初戦としてはなかなか興味深い戦いでした。
週末はスケートカナダですね。日本からは高橋大輔選手、鈴木明子選手が出場。すごくすごく楽しみです。
ただ、週末両親がこちらに来るので、記事の更新は遅れる可能性が高いです。申し訳ございませんがご了承頂きたくお願い申し上げます。
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by toramomo0926 | 2011-10-24 09:25 | フィギュアスケート


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