若い力が躍進の男子SP -グランプリシリーズ中国杯
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昨日からグランプリシリーズ第3戦の中国杯(英語名は Cup of China =CoC)が開幕。昨日はショートプログラム(SP)が行われました。
グランプリシリーズは6戦あり、6戦の総合順位上位者6名がグランプリファイナルに行けるわけですが、始まってしまうと毎週末に試合があるのでものすごく進行が速いですよね(笑)既にもう3戦目!という感じです。

男子は唯一4回転-3回転のコンビネーションを決めたソチ五輪の期待の星、ロシアのアルトゥール・ガチンスキー選手がトップ、2位に気持ちのこもった素晴らしい演技をした羽生結弦選手、3位は久々に見る気がしますが相変わらず素晴らしい滑りのジェレミー・アボット選手が入りました。夏に膝の故障で苦しんだ織田信成選手もきっちり4位につけています。
女子はカロリーナ・コストナー選手が貫録の滑りでトップ、2位に先週のスケートカナダからしっかり気持ちを切り替えた長洲未来選手。3位に今季世界ジュニアの女王、スケートカナダで優勝デビューを飾ったトゥクタミシェワ選手同様今季の台風の目と目されるアデリーナ・ソトニコワ選手が入りました。村上佳菜子選手は新しい表現と難度を上げたジャンプに取り組み4位に食い込んでいます。

ISU Grand Prix Cup of China 2011
順位と得点詳細。
「Result」でそれぞれの種目の総合順位と総合得点が、
「Entries/Result Details」ではショートプログラム(SP)とフリーそれぞれの得点詳細が、
「Judges Score」ではSP/フリーで各選手の全ての要素の内容と、それにジャッジがどのように得点をつけたかを見ることができます。




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羽生、GP初制覇へSP2位発進…フィギュア
 ◆フィギュアスケート GPシリーズ第3戦中国杯(4日・上海) 男子ショートプログラム(SP)を行い、GP初優勝を狙う羽生結弦(ゆづる、16)=東北高=が4回転ジャンプを決め、自己ベストを更新する81・37点で2位につけた。昨季GPファイナル2位の織田信成(24)=関大大学院=は77・65点で4位となり、昨季世界選手権3位のアルツール・ガチンスキー(18)=ロシア=が81・64点で首位。女子SPは16歳の村上佳菜子(中京大中京高)が53・09点で4位だった。

 冷静に点数を稼いだ。今季からSPに組み込む4回転は3回転との連続ジャンプで予定していたが、「跳んだ瞬間に駄目だと思った」と単発の4回転に変更。それでも昨季の四大陸選手権でマークしたSP自己ベスト(76・43点)を5点近く更新し、羽生は「80点を出せたのは良かったし、国際大会で4回転を決められたのはよかった」と笑った。

 跳び損ねた3回転は、中盤の3回転の後ろにつけて成功。柔軟性を生かしたスピンでは最高評価のレベル4を2つ獲得した。技術点では首位のガチンスキーを0・3点上回る得点。それでも「冷静にできたのはよかったけど、本当は4―3回転をしたかった」と厳しく自己評価した。

 東日本大震災のショックを乗り越えた。震災発生時は地元・仙台市のリンクで練習しており、スケート靴を履いたまま避難。リンクは半壊し、滑れる環境を求めて青森や神奈川などを転々としながら練習した。震災のチャリティーアイスショーには約60回も出演。「試合と同じような感覚で滑って、いい滑り込みになった」と糧にした。

 ジュニア時代から競い合ってきた首位のガチンスキーとはわずか0・27点差。シニア2年目でGP初の表彰台どころか、優勝も見えてきた。「ガチンスキー選手には勝ちたいと思っている」。ライバルを破って初の頂点を目指す。

2011年11月5日 スポーツ報知
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中国杯フィギュア・談話
◇試合が怖かった
 村上佳菜子
 すごく試合が怖かった。全部滑り切ったことで、よかったなと思った。SPが終わったので、あしたは切り替えて楽しく滑りたい。

◇4回転成功はよかった
 羽生結弦
 80点台を出せたし、4回転ジャンプが成功したのはよかった。ただ、まだまだ本当の構成でできていないのは残念。フリーではジャンプ、ステップの全てをしっかりやりたい。

◇力は出し切れた
 織田信成
 自分の力は出し切れたので、きょうはそれがよかった。思ったほど点数が伸びなかったのは新たな課題としたい。

◇まだ終わっていない
 カロリナ・コストナー
 きょうの滑りには満足していないが、スケートアメリカに比べスピンは良くなった。点数は良かったが、まだ試合は終わっていない。

◇満足していない
 アデリナ・ソトニコワ
 予定していた最も得点の高い3回転の連続ジャンプでミスをして、満足していない。フリーでは自分ができることを全てお見せしたい。

◇素晴らしい一日
 アルトゥール・ガチンスキー
 きょうはジャンプもスピンも全て良かった。素晴らしい一日だった。観客の応援が自分にエネルギーを与え、助けてくれた。

◇途切れなかった
 川口悠子
 シーズン初めの演技で減点もされたと思うが、流れが途切れなかったのがよかった。(新しいイメージのプログラムに)前から踊りたいと思っていたスタイルでやれてうれしい。(時事)

2011年11月5日 時事通信

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男子トップはアルトゥール・ガチンスキー選手!
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素晴らしい演技でした。最初の4回転トウループ-3回転トウループ(4T-3T)はちょっと着氷が乱れ流れがなくなったもののしっかりコントロールされていましたし、イーグルからのトリプルアクセル(3A)というのも見ていて「おおー!」というものでした。3回転ループ(3Lo)は余裕を持って美しく決まり「あ、これはトップにくるな」というのが充分感じられるものでした。
ですが結果的に4回転単発になった羽生選手とそれほど差がつかなかったですね。差は0.3もありません。それはちょっと意外でした。
私は正直4-3をはじめすべてのジャンプが予定通り決まったし、彼は割と(私自身の予想より)点が高めに出るような印象があるので、これはちょっと離すかな、と思ったんですが。
演技構成点(PCS)では羽生選手より若干上回っているんですが、ジャンプ、スピン、ステップなどの演技要素の技術点(TES)において、ガチンスキー選手はGOE*で1点以上ついているものはないんですね。でも羽生選手はあの美しい3AでGOEを1.43も稼いでいる。3A1つで4T以上の点を貰っているんですね。そこでかなり差が埋まったようです。

*GOE:それぞれの演技要素に出来栄えの良し悪しによってつく加点または減点。加点・減点の幅は-3点から+3点までの7段階。
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エフゲニー・プルシェンコ選手などを育てたロシアの重鎮、エフゲニー・ミーシンコーチに師事。スケートカナダでもお見かけしましたが、お元気そうで何より。エリザヴェータ・トゥクタミシェワ選手も彼の教え子です。

なんというか、彼の落ち着きぶりというのはすごいですね。毎回感心します(笑)。シニアデビューから一切試合においてはテンションが変わらないという感じ。精神状態を全くといっていいほど表に出さないので、緊張しているようには全く見えない。そしてきちんと決めてくる。緊張していないのかもしれない(笑)
この精神力だけでもものすごい武器ですが、彼にはまたきちんとした技術もありますしね。本当にロシアが、ミーシンコーチがトップ選手にと期待を込めて、大事に育ててきたのがよくわかる逸材です。そしてちゃんとソチ五輪に合わせて男子も女子もそういう選手をきっちり育て上げてくるあたりが、流石おそロシアという感じです。

そしてミーシンコーチという共通点があるためか、今回のSPは特にプルシェンコ選手の姿がダブったところがありましたね。身のこなしや振付などがプル様がやりそうというか、彼がやってもハマりそうな箇所がいくつもありました。ミーシンコーチが振り付けをしている訳ではないでしょうが、なんかコーチが同じだと似てくるところはあるんでしょうか。
今回出場しているクリスティーナ・ガオ選手も、ブライアン・オーサーコーチに師事しているためか、ジャンプの跳び方とかがキムヨナ選手にそっくりな瞬間があります。長い手足で長身という体つきも似ているから余計に。
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ガチンスキー選手と羽生選手、これからこの二人の戦いも男子フィギュアの見所となりそうですね。健全なガチンコの攻防は見てて気持ちいい。小塚選手とパトリック・チャン選手の戦いもありますし、やっぱり良い選手が複数いると盛り上がりますね~。
若いのにしっかりプログラムの世界観を作れるのも羽生選手と似てます。彼のちょっとツイストしたプログラムはわりとじわじわ来るので好きです。フリーも楽しみです。頑張ってください!

Artur Gachinski 2011 CoC SP -Saint Luis Blues

今回写真が全然見つからないのは何故でしょう?良い写真が殆ど見つかりません。入手次第差し替えようと思っています。


羽生結弦選手が2位の好スタート!
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気迫のこもった、素晴らしい演技でした。彼には「演じる」力はもちろんありますが、その強さ、深さが他のスケーターとちょっと質が違うようにいつも感じます。演じようと思って演じてなくて、心の底から何かを取り出して、空回りしない形で放出させるというか、つくられた感じではなく、曲のテーマや自分が伝えたい感情というものを本当に心から表現することのできる選手だと思います。だから見ている方にも心の底までしっかり届き、しっかり毎回揺さぶられてしまうんですよね。それは表情だけでなく、体全体からものすごいエネルギーとなってこちらに伝わってきます。
そして彼は技術的にもほぼ全てのことを平均以上に美しく正確に滑ることが出来ます。しなやかで柔軟性のある体というのも彼にとってはとても強い武器です。
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ガチンスキー選手は「優秀」という感じがしますが、羽生選手は「天才肌」という風に感じますね。羽生選手の感受性の豊かさ、それをきちんと外に出せる能力というのはなかなか持とうとして持てるものではないし、フィギュア選手かダンサーか、どの道に進んだかはいろんな条件が重なった上でのことでしょうが、とにかく「表現する人」として生まれてきたという感じがすごくします。
その敏感さが、今回の震災で彼の心に深い傷を残した面もあるのですが、16歳の若さで彼はしっかり前を見据えていますね。一時はスケートを辞めることも考えたということですが、やはり彼は表現しないで生きていくことは不可能なんじゃないか、そう感じさせる演技でした。戻ってきてくれて本当によかった。
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今回すごく「被災者として・・・」みたいなことがクローズアップされていますし彼の演技にその要素が影響を与えていない訳はないと思いますが、あまりそういうことに囚われずに見ないともったいない、と思えるほど素晴らしかった。
彼は前述の通り心からの表現をぶつけてきますがどこかに冷静な部分があり、同時に俯瞰から見ている感じもすごくするのです。激しさを出しながらも独りよがりにならない冷静さを併せ持つことが非常に彼の魅力を増していると思います。

フリーはアイスショーで見せてくれた「ロミオとジュリエット」ですね。これも見ごたえのあるプログラムなので非常に楽しみ!4-3のコンボが決まると優勝も充分あり得ます。頑張ってください!!

Yuzuru Hanyu 2011 CoC SP -Etude in D Sharp Minor Patetico

「ここに新しいスターが」と言われていますね。解説者絶賛。


3位にジェレミー・アボット選手!!
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彼も今のところ写真がないので、記者会見の写真で失礼します…

今回SPでの4回転は封印、きちんとプログラムをまとめることを目指したようですね。結構SPで転倒して出遅れるパターンが最近多かったので、スタートを切る試合としては妥当な判断だと思います。
それにしても、やっぱり彼は滑りがつくづく素晴らしい。見ていて「滑っている」という感覚とその心地よさを見ているだけで感じさせる数少ない選手の一人。ガシガシ漕いでスピードだけ出せる選手はたくさんいますが、一蹴りでなめらかな「エッジに乗って滑る」という「感触」までも感じさせてくれる選手は大好きです。見てて本当に気持ちいい。
そして今回はコミカルなミュージカル仕立て?なプログラムで、衣装のサスペンダーも効果的に使うという凝ったプログラム。彼も楽しそうに演じていました。昨年の「ライフ・イズ・ビューティフル」の演技を更に進化させた感じですね。
彼はそういうのが一見苦手そうで、でも結構ハマるタイプ(笑)。めちゃくちゃ感情移入するのではなく、粋にサラッと見せる感じですね。
フリーは4回転入れてくるでしょうか?上位を保つには必要になってくる状況ですが、頑張ってほしいです。決まった時のアボット選手の演技はうっとりしてしまう品の良さ・美しさがあります。最近ちょっと苦戦する試合が多いですが、またあの上品な滑りを是非見たい!頑張ってください!

Jeremy Abbott 2011 CoC SP -Bei mir bist du schoen/Swing Kids

地上波放映では曲名の邦題が「素敵なあなた」になっていたんですが、それはちょっと・・・(笑)


織田信成選手は4位です。
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あの、あんまりこういう事は言いたくないんですが、織田君・・・・衣装どうした?(笑)
上半身がすごく賑やかですね。でもその割にパンツが真っ黒、というのが軽いのか重いのかという感じになってしまっている気がします。じゃあどの色のパンツならいいんだ、というのは難しいんですけど・・・(笑)

長年の競技での膝の酷使による「ジャンパー膝」という診断を受け、夏の間2か月ほど練習できなかったとのことですが、傍目にはあまりそのようなブランクの印象はなかったように思います。ただステップの時のスピードのなさがちょっといつもより気になったかなーという感じ。あと、得意のスピンでの取りこぼし(最後のスピンがレベル1判定)はもったいなかったですね。地上波で解説していた田村岳斗さんが、ジャンプを跳び終わった後に「あとはスピンでの取りこぼしなどがなければ・・・」と話していたのですが、彼の言葉が現実になってしまいました。岳斗さんは試合前の練習などを見ていて、何か思うところがあったのかもしれないですね。
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ちょっと似てる(笑)

滑りは相変わらず滑らかですし、「猫のよう」と言われるジャンプの着氷も出場選手中一番柔らかくて綺麗でした。
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冒頭のこの部分が見てて気持ちよかった。
でも思ったより点が出なかったんですよね。アボット選手の上に行くかどうかとぼんやり考えていたんですが、2点くらい差がついていたのでちょっと意外でした。

今年は織田選手は文字通り勝負の年です。お子さんが生まれて奮起という面ももちろんありますが、日本男子フィギュアの勢力図が変わるかどうかという時期に差し掛かっているのを感じるのです。
これまでは正直、高橋、織田、小塚という3人が盤石で他を引き離しているという印象でしたが、昨季より羽生選手がシニア入りし、破竹の勢いでの成長を見せているからです。
フィギュアの試合の国ごとの出場枠は、基本的に最大3人までです。ですが今その場所を争う常駐メンバーが4人になったわけです。今までは枠さえあれば普通に出られましたが、今年からはそうはいきません。
年功序列、実績で言えば彼は高橋選手の次の2番手ですが、小塚選手が昨季大躍進し、織田選手より先に世界選手権のメダルを手にしてしまいました。
小塚選手は昨季前半から安定した演技を見せ、全日本チャンピオンになり、シーズン後半には劇的に表現力を向上させてジャッジから高い評価を受けました。そして今季初戦でも演技をしっかりまとめ、表彰台に乗っています。
一方、織田選手は2005-2006シーズンのトリノ五輪の選考や世界選手権などの重要な試合でのザヤック・ルール(プログラムで跳ぶジャンプの種類が偏らないように設けた回数制限)違反により優勝や表彰台を何度も逃している。
昨季だけでもスケートアメリカではザヤック・ルール違反により優勝を逃し、今年の世界選手権でも初めて乗れる筈だった表彰台を逃しています。経験の割に致命的なミスを繰り返す回数が多すぎる。
彼は安定して良い演技ができる選手ではありますが、日本スケート連盟や国際ジャッジの信頼を失いかけているように見えるのです。

正直、日本スケート連盟は日本の二番手のポジションを小塚選手にシフトしようとしている(既にした可能性もある)ように見えますし、彼のPCSが今回滑りの割に伸びなかったのも、国際ジャッジが彼を「日本の3番手」として評価し始めた・・・ということでなければよいが、と危惧しています。
彼も若手の成長を感じていない筈はないですから奮起するでしょうが、今季に限っては自分の立場を明け渡すかもしれないという危機感を持って臨んでほしいと思います。
そして今季は決して「ザヤる」ことのないようにお願いします!!!あんなに美しい滑りをするのに、勿体なさすぎる。信太朗くんのためにもぜひ頑張って下さい!

Nobunari Oda 2011 CoC SP -Memphis Soul Stew

面白い曲ですよね。演技のタイプとしては「Fly me to the moon」を彷彿とさせる感じ。彼の得意分野に近そうなので、これから滑り込めば更に味わい深くなりそう。
自然な笑顔が出ていたのがすごく良かったです。フリー頑張って!!!


5位にナン・ソン選手!!素晴らしかった!
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彼も4回転からのコンビネーションを入れてきましたね。4T-2Tに成功。次の3Aは本当に美しかったですし、ルッツもきっちり決めました。スピンは全てレベル4(最高難度認定)です。
全ての要素で減点をつけるジャッジが殆どいないという素晴らしい内容で、じわじわと実力をつけてきていますね!素人目にも去年よりもずっと良い演技というかすごく成長したなあという感じでした。
身体の動きも堅さがなくなって、しっかり「踊れる」ようになってきたように思いました。大きく体を使えるようになってきていて、変な言い方ですがよりフィギュアの演技らしくなった感じ。「レクイエム・フォー・ア・ドリーム」の荘厳な曲に負けることなく、力強く演じていました。本当に素晴らしかった。個人的に今まで見た彼の演技の中で一番よかったです。
彼もソチに向けてじわじわと来てますねー。表彰台争いの常連となる日も近いかも。こうやって年々選手の成長を追えるというのもフィギュアの醍醐味ですよね。だから人気選手、トップ選手だけでなくすべての選手をTVでも流してほしいんですけど…(涙)

フリーで神演技ができれば、ジャンプアップの可能性も!是非是非チャンスをつかんでほしい!頑張ってください!!

Nam Song 2011 CoC SP -Requiem for a Dream


6位にジャリャン・ウー選手!
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4回転ルッツ(!)を世界で初めて試合で成功させたという26歳のベテラン選手。今回は3ルッツ-3トウループ(3Lz-3T)のコンビネーションになりましたが、美しく決めました。他のジャンプも高さがあり素晴らしい。スピードもあります。
ちょこちょこ細かいところで減点があり、PCSもそれほど伸びなくて順位は6位でしたが、滑り自体はとても気持ちよくみられるものでした。
曲がステファン・ランビエールさんの決定版がすでに存在する「ポエタ」ということでちょっとステップに硬さというか、上半身がもう少し柔らかく動くといいなと思いました。でも男性的な滑りなので違和感はなかったです。
私はこの方の演技を見た回数は多くないですが、フリーが楽しみです。中国も何気にシングルでもいい選手が出てきてますね~。女子も若い選手が伸びてきてますし。
4Lzをフリーで跳んでくるか楽しみです!一度拝んでみたいです(笑)頑張ってください!!

Jialiang Wu 2011 CoC SP -Poeta en el puerto



ケヴィン・レイノルズ選手は7位です。
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このプログラムいいですね!彼のフットワークの軽さとキャラクターの軽妙さがすごくよく出ています。
ステップからのジャンプの時に一瞬座るのも斬新。ステップもすごく体が動いていて、テンポの良い音楽にすごくよく合ってました。スピンのポジションもきれいです。
昨季終盤は調子が上がらずジャンプで転倒する痛々しい姿がありましたが、今回4回転サルコウ-3回転トウループ(4S-3T)も着氷。4Sではアンダーローテーションで少し減点がありましたが、初戦をとにかく転ばずにきちんとまとめられたのはフリーに向けて自信になるはずです。あとはスピンが全てレベル4を取れるようになれば、もっと順位を上げられます。
昨季耐えるシーズンだった分、今季これからハジけてくれると期待しています。頑張ってください!

Kevin Reynolds 2011 CoC SP -Chambermaid Swing



リチャード・ドーンブッシュ選手がまさかの8位。
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最初の3Lzで転倒してしまい、コンビネーションを付けることができませんでした。カメラのアングルが上からなので見づらいのですが(上から映すのはホントやめてほしい)、かなり軸が斜めになってしまっているように見えました。あれでは着氷時にエッジで身体を支えることはできないですね。次の3Aでも手をついてしまいます。最後の3Fは着氷しましたがここでもコンビネーションを付けられず、SPにおいて求められた演技要素を満たすことが出来ませんでした。そうなるとどうしても点は低くなってしまいます。

最初のルッツ転倒ですごく焦ってしまったように思えますね。気持ちが動揺したままどんどん次のジャンプ、という感じになってしまって、浮足立ったまま終わってしまった、という感じ。残念です。
彼はジュニアから好成績を積み上げてきた選手ですしかなりショックは大きいと思いますが、こうなったら後は上がるだけ、と吹っ切るしかないですね。若いし思い切れば爆発できると思います。
正直表彰台は厳しくなってしまいましたが、これも経験。以前同じアメリカのレイチェル・フラット選手も「どんな失敗も、私にとっては大切な経験」と話しています。諦めることなくベストを尽くす演技をすればファンやジャッジはきっと見てくれます。是非ここは踏ん張ってほしいです。

Richard Dornbush 2011 CoC SP -The Fifth



今季からグランプリシリーズは出場選手枠が少なくなったので実質出るにも狭き門となり、レベルの高い演技がそろいましたね。でも若い選手に国際メジャー大会の経験を積ませるという重要な役割がなくなってしまったのは残念なところ。
しかし試合のみとして見るなら、やはり面白いなという感じです。
フリーは上位陣は誰が優勝してもおかしくない状況で、見どころ満載ですね。若い力の台頭が目覚ましい男子はそういう意味でも楽しみがあります。もちろん先輩スケーターの経験に基づいた素晴らしい演技も楽しみ。うーんやっぱりフィギュアは楽しいです(笑)

今夜のフリーで勝負が決まります。みなさん怪我のないように頑張ってください!
*女子は次の記事で書きます。


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by toramomo0926 | 2011-11-05 08:24 | フィギュアスケート


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