ソチへ一歩ずつ 佐藤コーチと本格改造 -「挑戦 真央らしく」
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5月の世界選手権終了後以来久々に朝日新聞の連載コラム「挑戦 真央らしく」が更新されました。
「今季は新しいことには取り組まず、じっくりと足元を固める時期」と話している真央選手。昨季シーズンイン直前に師事し様子を見ながらという感じだった佐藤信夫・久美子コーチとの練習も本格的になっており、手ごたえを感じているようです。




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ソチへ一歩ずつ 佐藤コーチと本格改造
 フィギュアスケート女子の浅田真央(中京大)が、11日に開幕するグランプリ(GP)シリーズ第4戦、NHK杯(札幌)で新たなシーズンをスタートさせる。不本意な成績で終わった昨シーズンを踏み台に、2014年ソチ五輪へ。また「挑戦」が始まろうとしている。

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 NHK杯の直前まで、同じ佐藤信夫コーチを師とする小塚崇彦(トヨタ自動車)とともに滑り込みが続く。

 「まず、良い演技をすることだけを考えたい。(12月の)GPファイナルに出たいとか、今はそういう考えはないです。NHK杯が終われば、次は最終戦のロシア杯(25日開幕)。とにかく1試合1試合を大切にしていきたい」

 昨季のGPシリーズはNHK杯で8位、フランス杯も5位と低迷し、2季続けてファイナル進出を逃した。GPシリーズで表彰台に立てなかったシーズンは初めて。4月の世界選手権も6位に終わった。
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 「昨シーズンはたくさんの方に心配をかけてしまった。ファンの方からメッセージや手紙ももらいました。自分にはまだ調子に波があって、そういった波を安定させていかないといけない。昨シーズンは2月の四大陸選手権(2位)まではすごくいい状態できたんですけど、そこからの調整がうまくいかなかった。震災の影響?それはみな同じです。とにかくトントン拍子にいかなければいけないところで、それができなかったのが反省点です」

 佐藤コーチに習い始めたのは昨年9月から。当初は様子を見ながらだった指導も、本格的なものに変わりつつある。
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距離感がおもしろい3ショット。


 「先生は昨シーズンに私をじっくりと見て、気になったところを重点的に指導してくれている。一番は、やはりスケーティング。例えば、『ひざをしっかり落として滑りなさい』とか、『もっとエッジ(スケートの刃)を深く入りなさい』とか、そういう感じです。詳しくは説明しにくいですけど。昨季も滑る時に上下運動をしないように注意されてましたけど、それは安定したジャンプにもつながってくる。
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でも、今すぐ変わることはできない。とにかく我慢をして、粘り強くやっていくしかないです」

 対話も多くなった。外国人コーチと違って日本語で話せることで、指導の細かいニュアンスをくみ取ることができるようになった。もっとも、佐藤コーチと言えば、スケート界では厳しさで知られる人物だ。

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 「自分が疑問に思ったらすぐに聞くようにしている。例えば、ジャンプのカーブを描く時の状態や、まっすぐに跳んでいるかどうか、とかですね。(佐藤コーチの雷は)私には、まだ落ちてないですよ。もし先生の雷が落ちたとしても、私、気づかないかもしれないですね」

 7月には自動車の運転免許を取り、中京大のアイスリンクには自分の運転で通っている。今までスケート一筋だった彼女にとっては、特別なことだ。

 「運転って性格が出ちゃいますよね。すごく安全運転なんですけど、前の車とかが遅いと『モタモタしてるなあ』とか、幅寄せされると『なんでこっちにくるの』とか、1人でグチャグチャ言ってるんですよ」

 練習でも、プライベートでも、ひとつひとつ階段を上りつつある。さて、今季のテーマは?

 「うーん。なんだろう。うん、ソチ五輪への一歩。『一歩』にします」(構成・坂上武司)
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2011年11月8日

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真央選手はブレないですね。ちゃんと目標を見据えて、そこへ向かうための取り組みをじっくり、地道でもコツコツとりくんでいるし、それを続けられる精神力を持っています。また今季の試合運びによってはいろいろ言われるかもしれませんが、それは本人は昨季から折り込み済みで覚悟を決めて臨んでいます。

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この間のサンデースポーツで、真央選手の練習についてVTRが流れましたね。
特集があることを知らず偶然見ることが出来たんですが、一緒に見ていた夫が「この子は本当にソチしか見てないんだね。凄いな」と突然言ったのでびっくりしました。
「凄い」というのは、彼女の精神、意志の強さを指してのことだそうです。





彼女のこの姿勢と、佐藤夫妻&小塚コーチがついている限り私は心配していません。今季彼女がどういう成績を修めても、よければ勿論喜ばしいですがそうでなくても、彼女とコーチの取り組みを信じて、昨季同様見守っていくつもりです。
昨季もそのつもりでしたが、今季は特にそういう気持ちに揺るぎないものがあります。

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真央選手はアスリートですし、彼女の周りにいるコーチやトレーナーなどはその道の専門家ばかりです。彼らは選手の技術や演技、体のコントロールについてどうすべきかということだけを考えているといっていい生活を送っています。それは勿論選手本人も同じです。

全ての状況・事情を知らない、専門家でも経験者でもない私たちが技術的なことは勿論、インタビュー等での選手の発言やプライベートについてまでもああすべきとかこんなことを言ったりやったりすべきではない、みたいに口を出すのは失礼だと思いますし、私としては選手の方針や発言については、選手への敬意を持って信じる姿勢というのを持ちたいと思っています。

勿論、それは盲目的に賛美するということではありません。
ファンとして挑戦している選手は真央選手に限らず応援したいですし、尊敬の念を持っています。フィギュアにのめりこんでしまうといろいろものを言いたくなりますし、もちろん演技を見ていて意見というものは出てきます。
しかしそれは自分の知り得る限りの情報から導き出された、一部の側面だけを見た一個人の感想や考えに過ぎません。それを選手に押し付けるようなことは(ここで吠えても選手に届くようなことはないとは思いますが)したくないということです。
そういう気持ちが最近強まっているので、そのあたりの線引きを忘れず、きちんと自らを律していかなければならないと考えています。
これからシーズンが深まり、ファン心理として自分自身ヒートアップしていくことが充分予想されるので(笑)余計に。

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いよいよNHK杯が週末に迫っています。前半3試合を終えて、この試合がグランプリシリーズのある意味ハイライトのひとつになることは間違いないでしょう。
真央選手には信夫コーチのもとで磨かれたスケーティングやジャンプなど、練習の成果を見せてジャッジを驚かせて欲しいと思いますし、勿論出場する全ての選手の皆さんに怪我に気を付けて、全力を出し切る試合をしてほしいと思ってます。

頑張ってください!
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<参考リンク>
挑戦 真央らしく -コラム一覧
真央らしく バックナンバー -朝日新聞(バンクーバー五輪までのインタビュー記事)

<関連コラム>
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by toramomo0926 | 2011-11-09 07:47 | フィギュアスケート


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