チャン選手がトップ、ナン・ソン選手が絶好調を維持 -フランス杯・男子SP
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2011年フランス杯・男子シングルショートプログラム(SP)。
パトリック・チャン選手は転倒がありつつも2位以下を大きく引き離してトップ、2位には4回転-3回転のトウループ(4T-3T)を完璧に決めたナン・ソン選手が入りました。3位には安定したジャンプを誇るミハル・ブレジナ選手です!
織田信成選手はジャンプとスピンにミスがあり7位スタートとなりました・・・うーん残念。
ブライアン・ジュベール選手の欠場ということもあり、若い力が台頭した試合となりました。

ISU Grand Prix 2011 Trophee Eric Bompard
順位と得点詳細。
「Result」でそれぞれの種目の総合順位と総合得点が、
「Entries/Result Details」ではショートプログラム(SP)とフリーそれぞれの得点詳細が、
「Judges Scores」ではSP/フリーで各選手の全ての要素の内容と、それにジャッジがどのように得点をつけたかを見ることができます。

*Trophee Eric Bompard = TEBと略されて表示されることが多いです。




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織田信成は7位と出遅れる、チャンがトップ=エリック・ボンパール杯 男子SP
 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦、エリック・ボンパール杯が18日、フランスのパリで開幕し、男子シングルのショートプログラムで日本の織田信成(関大大学院)は62.95点で7位と出遅れた。スケートカナダ優勝の世界チャンピオン、パトリック・チャン(カナダ)が84.16点でトップ。中国杯で3位に入った宋楠(中国)が76.53点で2位、スケートアメリカ優勝のミハル・ブレジナ(チェコ)が74.32点で3位につけた。

 織田は冒頭に2.43点の加点がつく素晴らしいトリプルアクセルを決めたが、続くコンビネーションジャンプで転倒。コンビネーションをリカバリーできず、スピンでも要素が認められないなどのミスが重なり技術点を伸ばせなかった。チャンは冒頭の4回転で転倒したが、その後は立て直して高い演技構成点をマーク。2位に約7.6点の大差をつけた。2位の宋楠は4回転-3回転を含むすべてのジャンプを決め、SPのパーソナルベストを更新した。

 男子シングルのフリースケーティングは19日に行われる。

<主な順位>
1位:パトリック・チャン(カナダ)84.16
2位:宋楠(中国)76.53
3位:ミハル・ブレジナ(チェコ)74.32
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7位:織田信成(日本)62.95

2011年11月19日 スポーツナビ

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SP1位はパトリック・チャン選手!
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4回転-3回転のトウループ(4T-3T)をやろうとして4Tで転倒してしまいましたが、あとはソツなくまとめたという感じですね。でも苦手としているトリプルアクセル(3A)は素晴らしくきれいに決まりました。
でも、彼の本調子ではないという感じでしたね。スケーティングはきれいですが、いつもほど「うおおやっぱり凄いなあ」という感じではなかったような・・・
今季、点数は相変わらずすごいものがついてますが(笑)彼の調子はまだこれから、という感じに思えました。
フリーでは4-3入るか期待ですね。
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Patrick Chan 2011 TEB SP -Take5



2位にナン・ソン選手!今季絶好調です!!
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それにしても、テレ朝は酷いですね。先日の中国杯に加えて、今回も彼の演技を流しませんでした。
中国杯でも表彰台に乗った選手の演技を流さないなんて信じられないし、今回も2位なのに流さない。何を考えているのでしょうか。
ネームバリューがないからですか?今有名な選手だって最初は無名です。良い演技を積み重ねて今の人気と実績を得ている。そして有名でない(フィギュアファンは勿論知ってますが、世間一般的に)名の知れていない選手であっても今回唯一4-3のコンビネーションを減点なしで成功させた選手ですし、前回表彰台で優勝候補の位置にいるんですから、流さないという判断をする方がおかしい。本当に腹立たしかったです。素晴らしい演技なのに。

4-3のコンボはGOE(出来栄えによってジャッジがつける加点および減点)が1.57もついていました。続く3Aも雄大に着氷。3ルッツ(3Lz)では着氷が乱れてヒヤッとしましたが持ちこたえ、全体的に体を大きく使った素晴らしい出来でした。
彼は完全に自信を付けてきましたね。これからスピンなどがもっと良いものになったら、かなり怖い存在になりそう。ナン君的に、ソチへ向けてすごくいい形になってきていると思います。是非2試合連続表彰台を狙って、というか優勝を目指して頑張ってほしいと思います!


Nan Song 2011 TEB SP -Requiem for a Dream



3位はミハル・ブレジナ選手!
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今回すごく落ち着いて見えました。とはいえ珍しく3-3のコンビネーションが3-2になるというミスはありましたが、あとは落ち着いて、最後までしっかり演じきったという感じ。
彼も安定して良い演技をする選手ですので、フリーもこの落ち着きを保っていければ表彰台は堅いでしょうね。
ただフリーで思いがけず崩れることもある選手なので、どうなるでしょう。
ジャンプの高さは見ていて気持ちいいですね。フリーも頑張ってください!!
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Michal Brezina 2011 TEB SP -The Best of Kodo



4位はアダム・リッポン選手です!
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見た感想は「リッポン君が帰ってきた!」でした(笑)。
昨季のリッポン君は、良いところが全部なくなってしまったかのように精彩がなく、悲しかったのですが、コーチを再び変えて佐藤有香さん&ジェイソン・ダンジェンさんご夫妻になったんですね。
そのためか以前から彼が持っていたスケートのスピード、伸びやかさ、軽いジャンプ、男性らしい優雅さみたいなものが全部もどってきた感じでした。
滑っている時の表情もすごくよかった。
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そして、くるくるふわふわの巻き髪(天然ですが)復活したのも嬉しかった。昨季撫でつけて男らしさをアピール(?)みたいな感じの時もあったんですが、やっぱりリッポン君は巻き髪じゃないと!(笑)
すごく楽しそうに滑っていて躍動感もありましたし、前の彼が戻ってきたという印象が一番強かったです。有香さん&ダンジェンさんマジックがここでも効いていますね。彼らはすごい選手をたくさん抱えるようになりましたねー。もうすっかり若くして名コーチです。

フリーもこの調子で、リッポン君らしく滑ってほしいと思います。頑張ってください!


Adam Rippon 2011 TEB SP -Korobushko

この曲を知らないのですが、ロシア民謡っぽい?ですね。衣装もそんな感じに見えます。


5位はフローラン・アモディオ選手!
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自国開催ということで、気合が入っていたと思います。3Aはスピードがあってきれいでした。3Lz-3Tもすごく高さがありましたね。前回の試合よりも体のキレがよさそうな感じでした。
スピンの回転も速くて見ごたえありましたが、Jumping Jackが始まってステップに入るところの音の処理ってあんなでしたっけ?なんかモロゾフには珍しく切り替えが雑なように見えました。音の移行が唐突というか。
本人すごくノリノリで、勢いが付きすぎてしまったのか、最後のスピンの入りが狂ってしまい、回転数などの要素を満たせずノーカウントになってしまったのが痛かった・・・
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すごく残念そうにしてましたね。
でも今回は今季一番の演技だったと思います。体調も良さそうですし地元ですから、是非フリーでハジけてほしいですね。


Florent Amodio 2011 TEB SP -Summertime/Jumping Jack



6位はケヴィン・レイノルズ選手!
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4回転サルコウと3Tのコンビネーションジャンプ(4S-3T)を着氷。4Sは両足着氷と回転不足で減点がありましたが、プログラムの流れを途切れさせずに滑り切りました。
ジャンプは高難度のものを跳んでいるんですが、ちょっと減点が大きいんですよね。あとスピンがひとつレベル1になってしまうなど、取りこぼしてしまったところもありました。
ですが昨季ジャンプがなかなか入らなかったことを考えれば、今季随分戻してきたなという感じで嬉しいです。まだシーズン序盤ですし、ジャンプの完成度はみなさんこれから更に磨いていくという感じですしね。今の時期にこれだけのものが出来れば、かなり今季良い成績を残すのではないでしょうか。
長い手足を自在に動かして軽やかに滑る彼を見られたのは嬉しかったです。フリーでもっと順位を上げていけるといいと思います。頑張ってください!
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Kevin Reynolds 2011 TEB SP -Chambermaid Swing



織田信成選手は7位でした。
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織田「やっちゃった」=仏杯フィギュア
 織田はSP7位。緊張して臨んだ冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)をきれいに決めたが「その後にちょっと気が緩んだ」。続く連続3回転の1本目で手をつき、ジャンプはすべて単発。明るい曲調なのに表情がこわばった。
 課題としていたスピンも振るわなかった。特に終盤に続けて入れた軸足を替える二つのスピンが同じ技の繰り返しと判断され、一つの要素が0点になる痛いミス。「やっちゃった」。集中力を欠いた演技で、大きく出遅れた。(パリ時事)

2011年11月19日 時事通信

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公式練習のニュースでは好調と言われていましたが、びっくりするほど精彩がなかったですね。
最初の3Aは(本人も話している通り)素晴らしい出来栄えでしたが、その後はスピードもないし体も重そうだし、何より上の空というか、心ここにあらずという感じ。
軽快な音楽と彼の演技とがまったくかみ合わずチグハグな感じがしてしまい、彼のキャリアの中でも一番ひどいものに近い演技だったように思います。
ジャンプが一度も決まらずやはり上の空状態だった2010年の世界選手権SP以来のものではないでしょうか。
彼に一体何があったのでしょう?熱でもあったのでしょうか?体調を崩したり、ケガなどをしてないといいのですが。そういう心配が頭をよぎるくらい、全く彼らしくない演技でした。
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スピンは同じ内容のものを2度行ったと判断され、最後のひとつがノーカウントに。なんというか弱り目に祟り目という感じで、気の毒やら驚くやら。
彼の場合、フリーではザヤック・ルール(演技構成のバランスを保つため同じ種類のジャンプを跳ぶ回数に制限を設けたルール)違反を心配してしまうのですが、まさかのSPでのミス。彼自身「重点的に練習してきたところだった」という部分での致命的なミスは本当に痛い。
本当に、一体どうしたんでしょうね・・・?なんか心配になります。彼はザヤック・ルール違反でこれまでに何度も優勝や表彰台を逃しているし、今回もこういうミスをするような試合の仕方をしていると、本当にジャッジや日本スケート連盟からの信頼をなくしてしまいそうです。小塚選手や羽生選手、無良選手や町田選手などまだまだ日本は層が厚いですし、本当に今の自分の場所を他の選手に奪われかねません。何があったのかはわかりませんが、何があっても試合だけはきちんとすることが今季は重要だと思います。
予想よりずっと低い順位からのスタートでしょうが(彼は絶対に表彰台に乗らなければならないと思って臨んだはずです)、諦めずにフリーでは良い演技を見せてくれるように願ってます。

Nobunari Oda 2011 TEB SP -Memphis Soul Stew


うーん、予想通りなところもあり予想外なところもあり、そして嬉しい驚きもあり。いろいろと感慨深いSPでした。
フリーはどうなるでしょうね?男子は4回転を跳ぶ選手が増えていますから、その成否によって順位の変動がありそうですね。明日の朝にははっきりしていると思いますが、楽しみです。


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by toramomo0926 | 2011-11-19 14:22 | フィギュアスケート


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