トゥクタミシェワ選手、史上初のシニアデビューでのGPS2勝! -2011フランス杯
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グランプリシリーズ(GPS)フランス杯はエリザヴェータ・トゥクタミシェワ選手が前日のショートプログラム(SP)のトップを守って優勝!史上初となる、シニアデビューでのGPS2勝という快挙を成し遂げました!
2位にはカロリーナ・コストナー選手、3位はアリッサ・シズニー選手。
SPに続いて、表彰台の3人の強さが際立った大会となりました。

ISU Grand Prix 2011 Trophee Eric Bompard
順位と得点詳細。
「Result」でそれぞれの種目の総合順位と総合得点が、
「Entries/Result Details」ではショートプログラム(SP)とフリーそれぞれの得点詳細が、
「Judges Scores」ではSP/フリーで各選手の全ての要素の内容と、それにジャッジがどのように得点をつけたかを見ることができます。




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村上佳菜子は4位 トゥクタミシェワが2連勝=エリック・ボンパール杯 女子FS
 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦、エリック・ボンパール杯は19日(日本時間20日)、フランスのパリで女子シングルのフリースケーティング(FS)が行われ、ショートプログラム(SP)4位の村上佳菜子(中京大中京高)は105.54点、合計161.31点で総合4位だった。SPトップのエリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)が120.85点でFS2位となり、合計182.89点でスケートカナダに続いて優勝。SP2位のカロリーナ・コストナー(イタリア)が2位、SP3位のアリッサ・シズニー(米国)が3位に入った。

 村上は冒頭のトリプルルッツが回転不足判定を受けたほか、2つのジャンプが1回転となるミスがあったが、6位に終わった中国杯から立て直して得点を上げた。トゥクタミシェワは序盤のトリプルフリップが2回転になったが、難度の高いジャンプを成功させて自己ベストを更新。シニアデビューシーズンにGP2連勝を飾り、3位のシズニーとともにGPファイナル進出を決めた。

 GP最終戦となるロシア杯は25日に開幕し、NHK杯2位の浅田真央(中京大)、スケートアメリカ4位の今井遥(日本橋女学館高)、中国杯3位で世界ジュニア女王のアデリナ・ソトニコワ(ロシア)らが出場する。

<主な順位>
1位:エリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)182.89
2位:カロリーナ・コストナー(イタリア)179.32
3位:アリッサ・シズニー(米国)179.15
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4位:村上佳菜子(日本)161.31

2011年11月20日 スポーツナビ

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優勝はエリザヴェータ・トゥクタミシェワ選手!
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今回も落ち着いていましたね。3回転フリップ(3F)が2回転になりましたが、あとは大きなミスなくまとめました。
若くしてシニアでいきなり活躍、というと浅田真央選手のデビューが思い出されるのですが、真央選手はシニアデビューの喜びみたいなのが前面に出ていたのに対し、トゥクタミシェワ選手は落ち着いてますね~。でも、ロシアの女性ってなんかこういう静かな強さみたいなイメージがあります。でも演技が終わった途端に嬉しそうにパッと笑顔になったりするところは、やはり14歳だなと思ったりします。
3ルッツ(3Lz)は1.4もの加点をもらっています。ジャンプは本当に安定していて、安心して見ていられるという感じ。
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ソトニコワ選手同様、スピンのポジションが独創的でいいですね。

ですがやっぱりフリーの長丁場では、最後疲れてきちゃうなという感じですね。技は危なげなく決めてるんですが、体の動きに疲れがはっきり見えます。ジュニアとシニアでは演技時間が30秒長くなりまからね。その最後の30秒が長く感じるんだろうなあ・・・
今年の世界ジュニアで見て衝撃を受けてから、これは女子シニアはえらいことになると思っていましたが(詳しい方はもっと前からその予感はあったのでしょうね)、思った通りのロシア旋風が吹き荒れたGPSとなってますね~。
文句なしでファイナル出場を決めた彼女。ファイナルでも暴れそうですね(笑)活躍が楽しみです。怪我だけは気を付けて頑張ってください!!
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Elizavevta Tuktamisheva 2011 TEB FS -Latin Selection



2位はカロリーナ・コストナー選手!
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このフリーで、彼女はストレートラインステップでレベル4を獲得しています。ジャンプも3Fがやはり2回転になったほかは大きなミスは無し。
今季のカロリーナは例年になく安定しているので、彼女の滑りの美しさと長身を生かしたダイナミックで芸術的な振り付けを心置きなく楽しむことが出来ますね。演技中の表情もとてもよかったです。
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すごく充実したシーズンを送っているので、ファイナルでもきっと素晴らしい演技を見せてくれると思います。自身初のファイナル優勝を是非狙ってほしいと思います。
おめでとうございます!


Carolina Kostner 2011 TEB FS -Concerto No. 23 in A major for Piano and Orchestra



3位はアリッサ・シズニー選手です!
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フリーのみの順位は1位でした。
アリッサも、これまではフリーで崩れるパターンが多かったですが、今季は比較的安定していると思います。そして他のスピンやスケーティング、スパイラルが素晴らしく美しいので、ジャンプが決まると演技全体の完成度と演技に惹きこむ引力みたいなものがぐっと増しますね。本当に今大会表彰台の3人は安定しています。
パーフェクトではなかったけれど演技全体の雰囲気を壊さない素晴らしい演技でした。
彼女もこれでファイナル決定ですね。今季のファイナルも豪華な顔ぶれとなってきました。
おめでとうございます!!
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Alissa Czisny 2011 TEB FS -Valse Triste



4位は村上佳菜子選手!
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ジャンプは2つ抜けてしまったけれど、課題としていた3ループ(3Lo)単独ではきれいに降りました。まだ確率は5割くらいだけれど、これからシーズン通して跳んでいけば上がってくると思います。
終わった後の表情がすごくよかったので、彼女自身が納得できたというか、「今日はこれをきちんとやる」と決めたことは達成できたんだと思い嬉しくなりました。
成績だけを見れば昨季のような爆発力はないのかもしれませんが、シニア2年目というのは真価を問われると同時に自分自身きちんと足元を固めなければならない時期だと思います。勢いだけで何年もいけるほど甘い世界じゃないので、ここでしっかり課題を決めて臨んでいるというのは間違ってないし、周囲も性急に結果を求めず見守る時期なんだろうなと思っています。
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ただ、あまり「ループは苦手」をアピールしない方がいいんじゃないかなと思ったりもします。真央選手も「ルッツが苦手」とずっと言われていますが、それはルッツ矯正に一人で取り組んだ時の報道が未だに取沙汰されるからです。一方、真央選手はサルコウも「回り過ぎてしまう」ことが原因で苦手意識があったそうですが、それは殆ど報道されていません。ルッツは矯正するという意思を記者の前で発言したために「刷り込まれた」のです。
その後彼女のルッツは認定はされましたが、認定は全くと言っていいほど報じられず「苦手のルッツ」と言われ(書かれ)続けています。
まあルッツに関しては一人で取り組んだことなので、完全なものではなかったのでしょう。現在佐藤コーチと再び取り組んでだいぶよくなってきていますが、この時に、マスコミにはあまりこういうことを言わない方がいいのかもと思ったりしました。基本的に本人とコーチが知っていればいいことですしね。
ファンは見ていればその選手の得意なもの、苦手なものは何となく分かってきますが、マスコミにはあまり言わない方がいいような・・・彼らは一度仕入れた情報はその後状況がどう変化しようが一生使い続けますから(笑)
佐藤信夫コーチも昨季、真央選手の技術的な修正点を聞かれて「具体的には言えない。私が技術的な問題点をひとつ言って報道されてしまうと、それが独り歩きしてしまう」と彼女を守る姿勢を見せました。これからソチ五輪までは更に注目が高まるでしょうから、スケートについては話す内容もコーチと相談していくというのも重要になると思います。

中国杯では泣きそうな顔をしていて心配になりましたが、笑顔が戻ったのは本当によかった。
次は全日本です。少し時間があきますので、2試合やって得た手ごたえと課題を大事に、更に佳菜子ちゃんの目指すものに近づいた演技を全日本で見せてほしいです。
お疲れ様でした!


Kanako Murakami 2011 TEB FS -Violin Concerto

SP、フリーともにバイオリンの曲を選んだのも、きっと同じ楽器の曲でも違う演技を見せるというテーマがあるんだろうなと思いました。


3位と4位の差が18点近くもあるという、上位3人の揺るぎなさが目立った大会でもありました。他の選手も素晴らしい演技だったのですが、観客が例年より少なかったように思えます。
ブライアン・ジュベール選手の欠場というのはやっぱり痛かったんですかねえ・・女子もメンツ的に結構凄いのに、客席に空席が目立ちました。

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今大会のキス&クライ。毎年フランス杯はカシミアのアパレルメーカーがスポンサーなので、すごくおしゃれな会場になります。


それから(また愚痴になりますが)テレ朝の放映、本当にどうにかなりませんか・・・(涙)
解説は佐野稔さんは相変わらずテンション高かったけど(笑)女子の解説の横谷花絵さんがすごく良かったん
です。技のポイントや、この選手のどこが優れているかという解説を落ち着いたトーンで簡潔に説明してくださり、すごく分かりやすかったです。佐藤有香さんの解説にちょっと砂糖を足した感じというか(笑)とても聞いていて面白かったです。
ですが、番組構成が・・・(涙)
そもそも男女フリーを流すのにCM込みで1時間半という設定に無理があります。SP2位だったのに放映がなかったナンソン君はさすがに今回流しましたけど、今度は3位のブレジナ選手を流さない。表彰台の選手くらいは全員放映してほしいというのは、無理なお願いではない筈です。
そして、このように時間が悲劇的に足りない構成でやるというのであれば、松岡修造さんと荒川静香さんのスタジオトークも不要だと思います(お二人は好きですが)。

そして今回出場していない選手の演技やインタビュー、煽りVTRも要りません。私は真央選手のファンですが、このような形で真央選手を見ても嬉しくない。試合の放映ではその試合に出場している選手を一人でも多く見たいのです。
真央選手を人寄せパンダみたいな形にして「浅田真央選手情報あり!」みたいに引っ張って、終盤に1分くらいの「コメント」を流すというやり方はどうかと思います。出場選手にも失礼だし、真央選手にも失礼です。ファンとしても気持ちのいいものではありません。
解説はよかったのに、がっかりでした・・・。
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次はロシア杯。こちらは地元の期待の星、ソトニコワ選手とガチンスキー選手が出場します。それだけで結構現地は盛り上がりそうですね。
日本からは浅田真央選手、今井遥選手、羽生結弦選手が出場します。GPS最後を飾るにふさわしい豪華な顔ぶれですね。
個人的には今井遥ちゃんの演技に期待しています。今季すごく伸びるんじゃないかという期待を前回の試合で感じたので、楽しみです。
選手の皆様、お疲れ様でした!

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トロフィーと花束で既に両手が埋まっているトゥクタミシェワ選手のために、カロリーナが彼女のメダルを持ち上げてくれています(笑)カロリーナは本当に性格がいいですよね。大好きです。
それにしても、トゥクタミシェワ選手ちっちゃい(笑)両側二人がただでさえ長身ということもあり、見事な凹状態(笑)
ほほえましい表彰台でした。


***おまけ***

アーミン君が、4CCに引き続き真央選手とのバンケット写真撮影に成功したようです(笑)
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ツーショット写真&小塚崇彦選手とアシュリー・ワグナー選手と一緒ではありますが、肩を組んでの撮影に成功(笑)よかったねアーミン君!

アーミン君、悲願達成! -四大陸選手権バンケット&セレモニー  2011年2月24日

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by toramomo0926 | 2011-11-21 07:32 | フィギュアスケート


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