小塚嗣彦コーチ、真央選手について「大丈夫」&報道について
サンケイスポーツの「甘口辛口」というコラムで、小塚崇彦選手の父親で中京大学所属のコーチでもある小塚嗣彦コーチが、浅田真央選手について話したという記事がありましたのでご紹介します。


*****

小塚父も「大丈夫」 修羅場くぐった真央の精神力 [甘口辛口]
 「何度も『真央だよ!』と叫びましたが、やすらかな顔をしたお母さんは…」。浅田真央が亡くなった母匡子さんへの思いをつづったコメントは多くの人の胸を打ったことだろう。21歳で母親を亡くした心情が、660文字と短いながらも立派な文章に凝縮されていた。ほぼ同じ文字数の小欄で駄文を重ねる筆者も涙を禁じ得なかった。

 GPファイナルの開催地カナダで開幕直前に母の危篤を知らされた。「今すぐに帰りたい、という気持ちと、試合を欠場しても良いのか?という思いで…」。神様が意地悪したとしか思えないような状況の中でのもどかしさが、これだけの記述からあふれ出ていた。

 臨終には間に合わなかったが、浅田は11日の通夜、翌日の葬儀と気丈に振る舞ったという。来年3月の世界選手権(フランス)の代表選考を兼ねた23日からの全日本選手権の出場も決めた。ジャンプが絶不調でGPファイナル進出さえ逃した09年シーズンでは追い詰められた全日本で4連覇を果たし、バンクーバー五輪出場を決めている。

 昨年、一時期浅田の臨時コーチを務めたこともある小塚嗣彦氏(崇彦の父)は「真央なら大丈夫」と、こう語った。「しっかりした選手で自分で出るといった以上、短期間でいい状態に仕上げるはず。何度も修羅場をくぐり、それを乗り越えた強い精神力がある。だからこそ世界のトップで通用している」。

 先月末のGPシリーズ・ロシア杯ではトリプルアクセルを封印しながら、3季ぶりのGP優勝を果たした。「調子はよかったし、まだ10日近くある。頑張ってくれると信じている」と小塚氏。あの笑顔もまた見せてくれると、誰もが信じていることだろう。(サンケイスポーツ 今村忠)

2011年12月14日 サンケイスポーツ

*****


小塚コーチと「甘口辛口」といえば、昨季グランプリシリーズで良い結果が出ず、全日本の結果(=世界選手権への切符)が心配された真央選手について「心配ない」と話したという、ファンにとっては非常に心強く感じた記事がちょうど一年前に出たことが思い出されます。この担当の方は、小塚コーチと仲がいいのでしょうか(笑)。
また、記事の論調も選手に寄り添った温かい目線のもので、昨年同様今回の記事もファンにとっては -心無い論調の記事や、取材や裏取りをしていたら絶対に書けないという呆れるほどに見当違いなことを事実のように書いた記事などで何度も傷ついたり腹を立てたりし、敏感になっている多くのファンにとっては- 有難い、「普通に読める」記事となっています。
どのスポーツも程度の差こそあれそういうものなのかもしれませんが、フィギュアスケート(と選手)に関しては、びっくりするほどいい加減な記事ってありますよね。特に週刊誌。


真央選手のお母様が手術を受けたという話などが「感動秘話」みたいに書かれているようですが、このことについては真央選手もご家族もオフィシャルには話をしていませんし、本当のことだという確証はどこにもありません。
ですが週刊誌が記事にし、その記事をもとにTVのワイドショー等で報道されたことにより、あたかも確認された事実のようにこの話が広まりつつあることに非常に危惧を覚えています。

今回のようなご家族のご病気やご不幸にかかわる時には特に、それが事実であろうがなかろうが当事者としては取り上げられたり広められたりされたくないはずです。たとえ「家族愛」を表すエピソードとして美談的に書かれてあったとしてもです。
他の報道の仕方を見ても週刊誌や女性誌の書いている内容は間違っていることや憶測だけで書いていることも多いし、本当に存在するのかもわからない「関係者」などの話だけに基づいていることも多い。
全くの嘘ばかりではないかもしれませんが、私としてはその情報について、またはその情報を前提に真央選手や彼女の状況について考えたり話したりする気にはなれません。
もしこの話が事実であったとしても、それはご家族のプライバシーに関わることですし私たちに知らせる必要はないから発表しなかったのでしょうしね。

先日も書きましたが、この件に関しては私にとっては真央選手のコメントがすべてです。ご家族の不幸にまで「感動」を探したいとは思いません。
そういうところで、もう少しメディアも報道姿勢について考えてほしいと思います。何でもかんでも「秘話」を探し出して感動を煽ろうとするのは、あまりにも品がなさすぎる。
全日本選手権の後に真央選手は会見を開くとのことですが、この手の無遠慮な質問が彼女に浴びせられることのないように祈ります。とはいえ、彼らに節度を求めても虚しい結果に裏切られてばかりなので心配なのですが・・・。


話がそれましたが、真央選手のコメントは、このコラムの筆者の今村忠さんも仰るように素晴らしいものでした。
余計なものは一切書かれてないけれど情報は全て入っている。感情的にならず淡々としていながら、家族への愛情はとてもよく感じられます。
やはり真央選手はすごく頭のいい人なんだなと思いました。私も文章を書いているとついついクドクドと書いてしまいがちで(いつも長いし・・・)、書きたいポイントを簡潔にまとめるということにいつも苦労し、挫折感を味わっているので、余計にすごいなあ、という気持ちが強かったです。

そして内容も、はっきり言ってしまえばこのような時のテンプレート的な文章でも全く問題なかったはずなのに、ちゃんと欠場したことへのお詫びと経過報告、現在の状況や心境をきっちり書いている。
彼女にここまでのものを書かせたのは日本代表選手として、ファンやスポンサー企業に支えられているアスリートとしての責任感なのではないかと思います。まだ若いのに、立派ですよね。

毎日のように練習を見ている小塚コーチがこのように話していることで、少し安心しました。真央選手への信頼がうかがえます。
佐藤夫妻と小塚コーチ、小林れい子アシスタントコーチという温かい大人たちに今は真央選手は守られているので、真央選手がリンクに戻り、練習への情熱がもう一度彼女に戻ってくれば、きっと中身の濃い練習と精神的なバックアップが得られることでしょう。
無理はせず、ケガに気を付けて、全日本まで静かに充実した時間が持てますように。



<参考リンク>
小塚父も「大丈夫」 修羅場くぐった真央の精神力  2011年12月14日 サンケイスポーツ


<関連コラム>
小塚嗣彦コーチ、真央選手を評す  2010年12月14日

浅田真央選手、全日本選手権出場を発表(追記あり:12/13)  2011年12月12日
浅田真央選手の父・敏治氏がコメントを発表  2011年12月10日
浅田真央選手のご母堂逝去  2011年12月9日
浅田真央選手、グランプリファイナルを欠場  2011年12月9日

by toramomo0926 | 2011-12-14 14:46 | フィギュアスケート | Trackback
トラックバックURL : http://toramomo.exblog.jp/tb/17319467
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


<< カロリーナ・コストナー選手ファ... 浅田真央選手、全日本選手権出場... >>