2011年全日本選手権総括&コーチについて思う -田村明子さん・野口美恵さんコラム
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田村明子さんと野口美恵さんが、それぞれNumber Webとスポーツナビのサイトに全日本選手権についてのコラムを載せていました。
田村さんと野口さんはフィギュアについてとても熱心に取材し、選手の姿や試合について愛情と冷静さをもって記事を書いてくださる、私の好きなライターです。

今回の記事を読んで、佐藤信夫コーチが今回裏で大活躍していたと知りました。
真央選手以外にも、トップ選手からジュニア選手までしっかり網羅して書いてくださっています。



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母と一緒に滑った浅田が全日本でV。男子は最強の世界選手権代表トリオ。
田村明子

 大阪・なみはやドームに集まった5千人あまりの観客たちが、静まり返った。大勢集まったカメラマンたちのシャッターの音も、心なしか遠慮がちに聞こえる。

 12月24日、クリスマスイブの日に開催された全日本選手権、女子ショートプログラム。氷の上にいるのは、浅田真央だ。12月9日に最愛の母親を亡くしたばかりの彼女は、以前よりもさらにほっそりし、顔色が少し沈んで見える。それでもこの大会に出てきたのは、本人の希望だった。報道陣には、「選手への質問は競技のことのみ」とあらかじめ日本スケート連盟から規制がしかれていた。


演技終了後、天から見守る母に向かって微笑むようだった浅田。
 シェヘラザードのメロディがはじまり、滑りはじめる。2アクセル、3フリップ+2ループ、3ループ。ノーミスだった。観客たちもほっとしたようで、ようやく惜しみない歓声と拍手が沸き起こった。
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「いつもと違う緊張があった。でも音楽が鳴り始めたら、いつも通りに滑れたと思います。終わってほっとしています。次につながる演技ができたかと思います」

 普段はキラキラとよく光る瞳は、やはり少し元気がない。それでもけなげにときおり笑顔を見せながら、メディアの質問に答えた。勢いのあるすばらしい演技を見せた村上佳菜子に次いで、僅差の2位スタートになった。

 そして翌日のクリスマスは、フリーの決勝だった。浅田真央は、最終グループ6人中4番目の滑走だった。「愛の夢」のメロディに合わせて、3フリップ+2ループ、2アクセル+3トウループなどを着氷していった。後半のサルコウとループが2回転になり、いくつかほかにも回転不足になったジャンプはあったものの、最後まで大きく崩れることのないまとまった演技だった。

 演技が終わった浅田真央は、ほっとしたように天井を見上げた。まるで天から見守る母に向かって微笑んだように見えた。
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 逆転優勝。2年ぶり、5度目の全日本タイトルだった。


「選手として、やるべきことをやらなくてはならなかったので」
「得意なループで失敗したのはすごく悔しかったです。スタミナは問題なかったけれど、パーフェクトに滑れるかと思って気持ちがあせってしまって」

 SPの後のときよりも、少しだけ表情が明るかった。GPファイナルを棄権した後、4日間練習を休み、再開したときは筋肉痛もあったという。

「とにかく試合まで時間がなかったので、余計なことを考えている暇がなかった。選手として、やるべきことをやらなくてはならなかったので」

 そう言いながら、浅田真央は何度かぐっと何かをこらえるように唾をのみこんだ。これまでじっくり悲しむ暇もなく集中してきた緊張感が、少しだけ溶けてきたのだろうか。


「ずっと近くにいてくれているような気がしていた」
 亡くなった浅田匡子さんは、ある時私にこう言ったことがある。


「フィギュアスケートは、勝った、負けたではないと思うんです。その人の生きざまをどう氷の上で見せるか。それがフィギュアスケートではないですか」


 そして浅田真央は、この日なみはやドームの氷の上で、私たちに彼女の生きざまをしっかりと見せてくれた。悲しいとか、つらいということは、最後まで一切口にしなかった。
「いつもと違う状況の中で、今までやってきたことを出せればいいなと思って滑りました」


 世界選手権代表が発表された後、会見の最後にこういう質問が出た。
「いろいろあった中で世界の代表に選ばれたことを、お母さんにどのように報告しますか?」

 ほんの一瞬、関係者の間に緊張感が漂った。トリノ五輪で似たような質問をされた安藤美姫が泣き出してしまった一件が頭をよぎった。だがそれは、杞憂だった。


「ずっと近くにいてくれているような気がしていたので、何も報告しなくてもわかってくれていると思います」
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 浅田真央は、曇りのない笑顔でそう答えた。周りが思っているよりも、彼女はずっと強い。結果的に5度目のタイトルになったけれど、彼女にとってはこの場に出てきて本人らしい演技をすることだけで、大きな勝利だったのだと思う。
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今シーズン最悪の出来ながら優勝を果たした高橋の覚悟。
 男子は、高橋大輔が5度目の優勝を果たした。
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 SPでは数年ぶりに4+3のトウループコンビネーションを成功させて、96.05という高得点を獲得。演技終了後に、ガッツポーズを見せた。

 だがフリーでは3度転倒という、今シーズン最悪の出来だった。それでもSPで10ポイント以上の点差をつけていた小塚崇彦をふりきり、トップを保った。

「SPでは自分でも思っていなかったほどの滑りができて、欲がでてしまった。優勝はできたけれど、演技には納得していません」

 フリー後の会見で、高橋大輔はそう語った。

「今季はいろいろ新しいことにチャレンジしているので、3位以内を目指していたけれど優勝はできると思っていなかった。結果よりも内容にこだわって滑ろうと思った。最終的にはソチ五輪に行きたいし、行くのなら勝ちたい。そのために不十分なところをすべて見直していきます」


男子の世界選手権日本代表チームは世界最強!!
 フリーでは羽生結弦、小塚崇彦、そして高橋の順で、特に羽生は最後のサルコウの失敗を除くとほぼ完ぺきの、素晴らしい演技だった。

 この3人は、一国の世界選手権代表として、おそらく世界でも最強のチームだろう。
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 会見に来た高橋は、「今日はどうもありがとうございました」と、記者たちに向かってごく自然な様子で頭を下げた。2位の小塚も、3位に入賞した羽生も、チャンピオンを見習うように「ありがとうございました」と口にした。

 フィギュアスケートのようなスポーツでは、品格のある立ち振る舞いの手本を見せることもまた、一流選手には求められる。

 その意味でもやはりまだ日本のエースは高橋大輔だ。

 王座交代はいつか起きることでも、もう少し先のことになると感じさせる大会だった。

2011年12月26日 Number Web


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優勝を争う浅田・鈴木・村上の三つ巴と、世界ジュニア出場をめぐる大混戦
野口美恵

 全日本選手権2011年女子は、例年以上の特別な空気に包まれていた。優勝争いは、母の逝去直後ながら出場を決めた浅田真央と、鈴木明子、村上佳菜子の三つ巴。世界ジュニア選手権の3枠争いは、候補の7選手の実力が拮抗。それぞれが特別なプレッシャーと戦い、フリーでは全24選手がミスをするという、緊張感の張りつめた2日間となった。


■浅田真央への取材陣の“壁”となった佐藤信夫コーチ
 ふたを開けば、浅田の5度目の優勝――。優勝決定後、“いつもとは違う特別な思いがあるか”という記者のちょっと意地悪な質問に「うれしいです。(母も)喜んでくれていると思う」と言うと目を潤ませた。大会期間中、浅田が記者の前で声を詰まらせたのはこの瞬間だけ。悲しみの中、どうやって浅田は気持ちを強く演技をまとめられたのか。その裏には佐藤信夫コーチの姿があった。

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優勝が決まり、抱き合って喜ぶ佐藤信夫コーチ&久美子コーチ。

 浅田が出場を決めたのは12日。GPファイナルから帰国後、練習を4日間休んでいた。「欠場は考えなかった」と言い、自ら佐藤に電話して、出場の意思を伝えた。佐藤は「芯の強い人だなと思った」と感じ、浅田には「きちんと気持ちを切り替えて頑張りましょう」とだけ伝えた。

 佐藤は決して母の話題に触れないようにした。むしろ不自然なくらいで、「かえって私が気を使い過ぎているのかも」と言う。「普段どおりの練習をさせよう」と佐藤が考えると、浅田も「普段どおりという言葉を大切にしたい」と語り、師弟は同じ気持ちでこの全日本に臨んだ。

 非公式練習後、ショート後、フリー後、世界選手権の出場決定後、一夜明け、と浅田は5回のインタビューの場があった。どれも、母のことはタブーという“かん口令”が敷かれた場だ。さらに浅田は、弱音を吐かないのが信条。演技でミスをしても、廊下でいったん泣いて涙を乾かしてから笑顔でメディアの前に現れるような人だ。
「母」という言葉を避けて話す様子は、哀悼報道で盛り上がるメディアにとっては消化不良の内容だった。

 だからこそ。この大会、佐藤は記者の前に出て、よく喋った。いつもよりも長く、10分でも20分でも。浅田の様子を知りたい取材陣の壁となり、記者が満足するまでとことん取材に応じていたのだ。「カナダから帰国する時は泣いていた?」「練習再開後の真央の様子は?」。浅田にこの手の質問がいかないよう、一手に引き受けていた。
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 また試合内容についても、浅田は「いつもと違う感じがしましたし、見守られている気がして助けになりました」と言う。そこを佐藤は「実際には、注目されたことで期待に応えないとと思ってプレッシャーを感じていると思う」とフォローする。浅田が演技後「ホッとしました」とテレビの前で笑顔をつくると、佐藤は「ホッとしたということはないと思います。決してテレビに映っている顔どおりではないと思います」と言う。
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 浅田は決して言い訳をしないが、佐藤はいつもより言葉を駆使してメディアに訴えかけていた。国民が復活劇を期待していること自体が、過度な願いであることを。そして「内心はそっとして置いてほしいというのがあります」と最後に言った。


 佐藤は、少しでも普段通りの環境を浅田に与えることで師としての役割を果たした。そして浅田は、佐藤の指導方針通りダブルアクセルを含む優雅な演技で、ショート2位、フリー2位と演技をまとめての優勝。お互いの立場を尊重し合っての結果だった。

「4日間も休んだわりに体力もジャンプも問題なかった。信夫先生とずっと一緒に積み重ねたものが出ました。スポーツ選手としてやるべきことをしっかりできました」と浅田。佐藤とともに新たな一歩を記した。


■悔しさをにじませた鈴木
 村上と鈴木は、難しい大会をよく戦った。試合直前に4日間も休んだ浅田の調子を考えれば、今回こそ優勝のチャンスだ。しかも国民が浅田の優勝を期待する特殊な状況下。プレッシャーは、やはり大きかった。

「うまくいかないなぁ……っていう気持ちです。練習ではできているのでこのジャンプ構成できているのに」。ショート3位から巻き返しを図った鈴木は、フリーの後半、トリプルルッツが1回転に。優勝を狙うなら痛恨のミスだった。
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 ショートでは「トリプルトゥループ+トリプルトゥループ」が「3+1」になり、3位発進。「できるんだから見せたい、という気持ちが強すぎました」と、気持ちが空回りしてしまったという。「気持ちがふっきれた」というフリーは、スピードもキレもある鈴木らしい演技を披露したが、後半でのジャンプミス。「今シーズンはプログラムを評価されて(演技構成点が高い)手応えもあるのに、技術点が乗らない。ちゃんと両方そろえないと」と悔しさをにじませる。

 自身の後に滑った浅田の演技を見ると「いろいろあった中でいつも通り試合でできるというのは素晴らしい強さです」と言い目を潤ませた。「優勝を目指していたけれど、私はこの出来なら仕方ないです。練習ではできているので、シーズン後半もこのジャンプ構成でやり通したい」。完成すれば世界の表彰台を狙えるジャンプ構成を武器に、世界選手権へと挑む。


■ショート1位の村上、フリーでは本領発揮できず
 一方の村上は今季、靴のトラブルで不調だったものの、11月のフランス杯後、足に合う靴が見つかったという。ショートでは「トリプルトゥループ+トリプルトゥループ」を決めると、本来のパワーとスピードのある演技で堂々の首位発進となった。「たくさん練習してこれたので自信もありました」と言い、ノープレッシャーの様子で笑顔を見せた。
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 しかしフリーは違った。「1位だったのはマグレなんで」と繰り返し、重圧をはねのけようとしたが、最終滑走の順番を待っている間に緊張は高まっていった。「縄跳びしたり走ったりして、体がなまらない様にしていた」が、動きが固かった。課題のループは、1回転と、3回転の回転不足に。ステップで転ぶなど、本領発揮とはいかなかった。演技を終えた瞬間は泣き出しそうな表情。「練習でやってきたことを出せないのはつらかったけれど、良い経験になりました。もっとたくさん練習して、1日にノーミスを2、3回できるようにします」と誓った。


■世界ジュニアは佐藤未生、宮原知子、庄司理紗の3人に
 熾烈な争いとなった世界ジュニア選手権の候補者は、全日本ジュニア選手権から推薦出場となった、宮原知子、友滝佳子、庄司理紗、鈴木春奈、大庭雅、佐藤未生の6人と、西野友毬の7人。うちジュニアGPファイナルに出場したのは庄司のみだ。

 この大舞台で見事に才能を開花させ、世界ジュニア初出場をつかんだのは、山田満知子コーチの門下生、佐藤。
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ジャンプの高さや飛距離はシニアの選手を凌ぐほど。フリーは伊藤みどりがアルベールビル五輪で踊ったのと同じラフマニノフの「ピアノ協奏曲」で、伊藤をほうふつさせる思いきりの良いジャンプを決めた。「ダブルアクセル+トリプルトゥループ」も成功すると、村上佳菜子や今井遥をしのぐフリー4位で、総合5位となった。「ジャンプは流れの中で跳んで、大きな演技ができたと思います」と笑顔。新人賞も獲得する活躍だった。

 またジュニア女王の宮原も意地を見せた。
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ショートはジャンプミスで15位発進となったが、フリーは一転、「トリプルルッツ+トリプルトゥループ」と「ダブルアクセル+トリプルトゥループ」に挑戦するなどジャンプ力を発揮。ジュニアとは思えない不思議な空気感をかもし出せる演技派でもあり、未知数の可能性を感じさせる。「フリーはうれしい気持ち、悲しさ、うれしさと変化する曲。気持ちを込めて踊りました。緊張は考えないようにしました。世界ジュニアではもっと良い演技をしたいです」と目を輝かせた。

 ジュニアの前年度女王、庄司もショート11位からばん回し、フリーは大きなミスのない演技を披露。「トリプルサルコウ+トリプルトゥループ+ダブルトゥループ」や「ダブルアクセル+トリプルトゥループ」などの大技を盛り込み、昨季よりも滑らかになったスケーティングも冴えわたる。総合7位で世界ジュニアの切符を勝ち取った。

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 惜しくも世界ジュニア出場はならなかったが、西野友毬はショートで「トリプルルッツ+ダブルトゥループ」などを決め、ノーミスの演技で4位。フリーは小さなミスが重なり11位、総合8位に。スケーティングの雄大さや伸びやかさは一段とアップし、シニアでも十分に通用する演技内容を見せた。

 また佐藤信夫コーチの門下生として注目を集める鈴木も、無駄のないきれいなスケーティングで観客を魅了。
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スピンの回転の速さやポジションは、現日本女子のなかでもトップといえる秀逸なもので、総合力が光り9位と健闘した。


■ジュニア勢が大躍進、次期エースへの顔ぶれ出そろう
 終わってみれば、優勝争いの3人と、今季からアメリカの佐藤有香コーチのもとに移った今井遥の上位シニア4人の後は、5~9位、11位、13位がジュニア選手が占めるという、ジュニア大躍進の展開となった。2014年ソチ五輪(ロシア)、2018年平昌五輪(韓国)への争いは確実に始まっている。そのプレッシャーのなか全24選手がミスをし、課題と反省を胸に、大会は幕を閉じた。2年後、この緊張感のなかで実力を発揮したものが五輪切符を手にする。今回は、その顔ぶれが出そろい、伸びしろの大きさを感じさせる大会となった。

<了>

2011年12月27日 スポーツナビ

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2011年は真央選手にとって(彼女自身も話していた通り)本当にいろんなことがあった激動の年で、大きな前進もあったけれど本当に辛いことも同時に起きた年でしたが、この時に真央選手が五輪までのシーズンのように一人ではなく、佐藤信夫コーチ・久美子コーチ・小塚嗣彦コーチ・小林れい子アシスタントコーチなど、信頼できる温かい大人たちに守られ、また、リンクに戻った真央選手にあえて「普通に」接して、彼女の自然な笑顔を引き出す選手仲間たちに囲まれている安心感みたいなものを(勝手に)感じました。
こんなことは起きてほしくはなかったけれど、せめてリンクでの真央選手にしっかりした大人がついている時で本当によかったと思いました。
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信夫コーチはさすが年の功というか(失礼)、素晴らしいガードぶりだったんですね。でもフィギュアのコーチって、すごく選手をよく見て、見えるところでも見えないところでも細やかに選手をケアしていますね。
勿論外国のコーチもいろいろ考えてはいるのでしょうが、自分は日本にいるので日本のコーチの情報が多く入ってくる分、日本のコーチは特に凄いなあと思います。
こういう気遣いも必要になるし毎日寒い場所に居続けねばならないし、選手はたくさんいてレベルもそれぞれ違うので教え方もそれぞれに合わせて、遠征には同行し全ての選手とドキドキを共有し・・・コーチって本当に激務だと思いますね。教え子の振り付けもやることもありますし。

日本が今のような世界一の強豪国になったのは、コーチの皆さんのたゆまぬ努力と、すべてを選手に与えようとする情熱が一番の要因だと思います。そして今後、そのコーチの教えを受け継ぎ世界で活躍した教え子が、また同じように素晴らしい選手を育てていくでしょう。武田奈也選手が先日引退を発表し指導者への道を歩むと聞きましたが、彼女が今の世代での指導者一番手となっていくことでしょう。
少し上には既にコーチとしてキャリアを積んでいる本田武史コーチや田村岳斗コーチ、振付師として宮本賢二さんなど良い先輩もいますし、当分日本は安泰かもしれません。
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奈也さん、お疲れ様でした!


日本の選手を全体的に考えると、やはりレベルが高いなと思いますね。スケーターとしての実力、技術もそうですが、精神的にも、ジュニアの選手からシニアトップまで非常に志が高く、またきちんと、しっかりとしているなという感じ。
そして高橋大輔選手の振る舞いは、野口さんも書いていますが全ての選手のお手本となるものでした。
高橋選手はその演技で、国を問わず若いスケーターから絶大な支持を受け、憧れという存在です。
彼を目標とする選手が多いのは、技術と表現が最高の形で結実したスケートの世界を見せてくれる選手だというだけでなく、長くトップ選手として君臨していても相手に威圧感を与えない親しみやすさや、普段の細やかな気遣いのできる人間性というのも、同業者から「あんなふうになりたい」と思わせる魅力なのだろうと思いました。
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ファンにはこのギャップも魅力(笑)


それにしても、女子は上位でのジュニア率はそんなに高かったんですね。言われてみればそうか・・・男子も若者にすごい勢いを感じましたし、ロシアの若い選手ばかりが話題になりますけれど、日本も順調に育ってるんですね。日本は今のシニアトップが強力すぎるのであまり注目がいまのとろなされていないですが、これから成績を延ばして来たら本当にソチの選考は頭の痛いことになりそうですね。楽しみです。


フィギュアファンのブロガー様ももちろんですが、プロのライターの方もこんなに濃い内容の記事が立て続けに出ていて、やっぱり今年の全日本もすごかったなあという感じです。こんなに何日も精神的にひきずる(笑)んですものね。
昨日までTVはまだ真央選手を取り上げていました。ブログを更新したことまでを報じてて、五輪金メダル並みだなあと思ったり。
まあ今回も視聴率は高かったようですし、ただでさえ真央選手は「数字が取れる」人物というのに加え、今回は「母に捧げる優勝」という、超がつくほどに日本人好みの「物語」がありますから、少しでも真央選手の名前と顔を出しておけという意図も見えてしまいますが(苦笑)。


読み応えのあるコラム、そして素晴らしい試合でした。






<参考リンク>
母と一緒に滑った浅田が全日本でV。男子は最強の世界選手権代表トリオ。 -田村明子 2011年12月26日 Number Web
優勝を争う浅田・鈴木・村上の三つ巴と、世界ジュニア出場をめぐる大混戦 -野口美恵 2011年12月26日

<関連コラム>
「羽生結弦、手に入れたシニアの戦い方」を読んで -スポーツナビの記事  2011年12月1日
浅田真央を変えた佐藤コーチの信念 -スポーツナビの記事  2011年11月16日

全日本選手権の表彰式前舞台裏 & MOIリハーサル  2011年12月27日
浅田真央選手が優勝、鈴木明子選手銀メダル、村上佳菜子選手銅メダル! -2011全日本選手権(その2)  2011年12月26日
浅田真央選手が優勝、鈴木明子選手銀メダル、村上佳菜子選手銅メダル! -2011全日本選手権(その1)  2011年12月26日
高橋大輔選手が優勝、小塚崇彦選手銀メダル、羽生結弦選手銅メダル! -2011全日本選手権  
2011年12月25日

村上佳菜子選手、全日本初のSP首位、浅田真央選手僅差の2位 -2011全日本選手権  2011年12月25日
高橋大輔選手、自己ベスト更新で大差のSP首位 -2011全日本選手権  2011年12月23日
浅田真央選手、全日本選手権出場を発表(追記あり:12/13)  2011年12月12日
by toramomo0926 | 2011-12-28 09:00 | フィギュアスケート


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