四大陸選手権・男子シングル
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記事のアップが遅れて申し訳ありません。
私事ですがこの週末に姉の結婚式があったので全くフィギュア観戦という状況ではなく、今になってやっと録画や動画を追いかけています。

ということで、四大陸選手権!今回は米国の標高1800m(!)の高地コロラドスプリングスで行われるということで、ジャンプやスピンはやりやすいが空気が薄いため体力が非常に失われるという特殊な土地柄のため選手も調整に気を遣ったと思います。報道でも環境がどう演技に影響するかという内容のものが多かった。

ふたを開けてみれば、優勝は拠点がコロラドスプリングスで全く身体的影響を受けなかったパトリック・チャン選手が30点近い点差をつけてぶっちぎりの優勝。高橋大輔選手はショートプログラム(SP)・フリーともに4回転を入れる構成で挑戦し2位、3位には全米選手権で3位に輝いたロス・マイナー選手が入りました!おめでとうございます!!

ISU Four Continents Figure Skating Championships 2012
順位と得点詳細。
「Result」でそれぞれの種目の総合順位と総合得点が、
「Entries/Result Details」ではショートプログラム(SP)とフリーそれぞれの得点詳細が、
「Judges Scores」ではSP/フリーで各選手の全ての要素の内容と、それにジャッジがどのように得点をつけたかを見ることができます。

*この大会は「4CC」(4 Continents Championships)と略されて表示されることが多いです。



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高橋大輔が2位 無良5位、町田7位、チャンが優勝

 フィギュアスケートの四大陸選手権は10日(日本時間11日)、アメリカのコロラドスプリングスで男子シングルのフリースケーティング(FS)が行われ、ショートプログラム(SP)3位の高橋大輔(関大大学院)が161.74点でFS2位となり、合計244.33点で2位に入った。SPトップのパトリック・チャン(カナダ)が185.99点でFSも1位となり、合計273.94点で2度目の優勝を飾った。
 SP2位の無良崇人(中京大)はFS6位で総合5位、SP4位の町田樹(関大)はFS10位と振るわず総合7位だった。

 高橋は冒頭の4回転ジャンプの着氷が乱れ、トリプルアクセルがシングルになるミスが出たが、その後はミスを引きずらずに演技をまとめ、演技構成点でも高い評価を得てSPから順位を1つ上げた。無良は冒頭の4回転が2回転になり、その後もジャンプに抜けや乱れが出て表彰台には届かず。町田も4回転に挑戦したが転倒し、2つのジャンプが1回転になるなどミスが重なった。
 世界チャンピオンのチャンは2回の4回転を含む全てのジャンプを大きなミスなく全て決め、シーズンベストを更新する好演技で得点を伸ばした。

 シーズンを締めくくる世界選手権はフランスのニースで3月26日に開幕し、日本からは高橋のほかに小塚崇彦(トヨタ自動車)と羽生結弦(東北高)が出場する。

<結果>
1位:パトリック・チャン(カナダ)273.94
2位:高橋大輔(日本)244.33
3位:ロス・マイナー(米国)223.23
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4位:アダム・リッポン(米国)221.55
5位:無良崇人(日本)217.16
7位:町田樹(日本)208.04
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四大陸フィギュア・談話(SP)
◇驚いている
 無良崇人
 高橋さんの上にいったことに自分で一番驚いている。今季最高の内容。あす(のフリー)につながればいい。
◇緊張でミス
 高橋大輔
 4回転のミスが一番大きな失敗。緊張してジャンプのタイミングがうまく合わなかった。その他は結構冷静にできたと思う。
◇幸せな3分間
 町田樹
 「黒い瞳」という曲で2シーズン(SPを)やっているが、2年間で一番いい「黒い瞳」ができた。幸せな3分間だった。
◇いつもより緊張
 パトリック・チャン
 今大会は(会場が練習拠点なので)自分が有利と思われているが、演技前はいつもより緊張した。うまくまとめられてよかった。

2012年2月10日
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談話(フリー)
◇後がなかった
 高橋大輔
 前半にミスが続いたので、後がなかった。その気持ちで後半、持ちこたえられた。世界選手権までに改善したい。
 ◇頭が真っ白
 無良崇人
 緊張で頭が真っ白になった。やはり経験不足。技術面は上達しているが、精神面が弱い。
 ◇動揺した
 町田樹
 久しぶりに4回転を入れたので、最初に転んでしまって動揺した。やはり課題はフリー。
 ◇自信がついた
 パトリック・チャン
 きょうのように緊張したことは長いことなかったが、いい演技ができてよかった。大輔も僕も、世界選手権に向けて自信がついたと思う。

2012年2月11日
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優勝はパトリック・チャン選手!
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SPの4回転トウループ(4T)だけ両手をついてしまい、転倒の-1こそつきませんでしたがGOE(ジャッジ個人の裁量でつける出来栄え加点・減点)がきれいに-3というものになりました。しかしそれ以外は大きなミスなく、特にフリーは神がかり的な出来栄えでした。これは素晴らしかった。
ですがやっぱりあの4Tは-田村明子さんもコラムに書いており、話題になったようですが-転倒扱いとなるべきものだったと私も思います。お手付きをした場合、「手の支えがなければ転倒するような状態の場合はお尻をついていなくても転倒扱いとなる」という基準に照らせば、あれは転倒とされるべきでした。
でも-1されようとも、29点も差がついてしまえば何も影響はないんですけど、ちゃんと引くべきところは引くべきですよね。同じことをしても選手によって減点(または加点)されたりされなかったりというのは今フィギュアスケートの採点で頻発していますが、これはスポーツの採点・判定としては一番やってはいけないことだと思いますし。
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それにしてもフリーは本当に凄かった。久々に彼の本当にいい演技というのを見た気がしました。
と同時に、私がこのところ彼について考えていたものが自分の中で形になってくるのを感じました。

チャン選手は、やっぱり「表現力」というのはない(少なくとも得点で評価されている程にはない)と思います。
彼が見せているのは、そして「凄い」と私達に思わせているのは、「技術のみ」なんだと思うのです。

誤解しないで頂きたいのですが、これは悪い意味ではありません。本当に心の底から、とんでもなく凄い技術を持ってる選手なんだなあと思ったんです。素直に。
選手によっては技術を磨いていくことでそれが一つの表現となることもあるのかもしれませんが、彼の演技で見られるもの、感じ取れるものは、どこまで行っても純粋な「技術」そのものに見える。表現として転化しない、不純物の一切ない結晶のような、精製されているような「技術」そのもの。
私は彼がSPの「Take5」や去年までの「オペラ座の怪人」を見てすごく違和感を覚えたのは、これ以上ないほどの純粋な技術のフォーマットに無理に「表現」「演劇的技巧」を混ぜ込もうとしたことによるものだと思いました。澄みきったものに余計なものを入れないで欲しいというか、入れたことで却って違和感だけが残る状態に思えたのかもしれません。
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そう思った時、彼についてずっと感じていた違和感の謎が解けた気がしました。彼は純然たる「技術の人」なんだ、それも人並み外れて研ぎ澄まされたレベルの純粋さでの技術の人。そう思うことが出来たので、今回の彼の演技は私自身とても楽しめました。
ジャッジは彼の「表現力」を高く評価しているようですが、それは私はちょっと違うように思うんですよね。彼の演技には「表現」はないと思うんです。心に来るものがたとえあったとしても、それは突き詰めると技術に圧倒されているんじゃないか、と思いました。あくまで私見ですが。
彼の演技を見ていると、クリーンルームのような塵ひとつないショーケースの中の「スケート技術」という製品を見せられているような感じがするんです。
こういう風に書くとやっぱりイヤミとか批判しているように取られるかもしれませんけど(涙)その技術の純然たる度合いが凄いということを言いたいだけなんですよ、本当に(だから怒らないでください(笑)。技術の職人的なイメージという感じでしょうか。
なのでジャッジの彼への表現面での評価には今も必ずしも納得は出来ないのですが、ジャッジの出す点の違和感、彼の演技が私にもたらす違和感の謎が少し解けたことで、彼をもう少し楽な気持ちで見ることが出来るような気がしてきました。彼の点はそれにしてもちょっと高すぎるかなーと思いますが。
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彼は昨年の世界選手権から今大会までずっと、優勝しかしていません。
このままいくと、この点の付き方(ミスしても演技構成点(PCS)で大幅救済されるので技術点の減点が無意味になる)では、ソチ五輪まで彼が2位以下になる事態というのがあまり想像できない状況になってきています。
勝ち続ける立場の辛さや恐怖心というのは彼自身にはあると思いますが、転倒しようが何しようがあまりダメージを受けない試合が続けば、他の選手よりも精神的にかなり余裕で、アドバンテージを持って試合に臨めるでしょう。これはキムヨナ選手のバンクーバー五輪前と全く同じ状況で、他選手に比べて非常にアンフェアといえます。
男子フィギュアはどうなるのでしょうか。チャン選手がというより、彼への点の付き方に非常に大きい懸念と危惧を持っています。

とはいえ、フリーは間違いなく彼のキャリアで最高の演技といえるものでした。本当に素晴らしかったです。おめでとうございます!!


Patrick Chan 2012 4CC FS -Adagio from Concierto de Aranjuez



2位は高橋大輔選手!
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高地での試合ということで、体力面を重点的に鍛えて試合に臨んだと話していたという記事をどこかで読みましたが、やっぱりペース配分とかを気にしてしまったのか、SPからちょっと慎重に行っているように見えました。4回転を失敗した時に体力の消耗がどのくらいになるのかという懸念もあったのかもしれません。
と同時に、やはりパトリック・チャン選手と一緒に戦う、常に高得点でどんな失敗も得点に響かない選手とどうやって戦うかということについて、ちょっと構えてしまったようにも見えます。
もう既に、先程述べた「精神的アドバンテージ」は影響を及ぼし始めているように感じられました。
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でも4回転はかなり戻ってきていますよね。SPなどは跳んでいる時の姿勢がとても美しくて、逆になんで転んだのかわからないくらいでした。本当にあとちょっとですね!全日本で一度決めていますし、もう一度試合で決めることが出来たら本当の意味で安定してくるのではないかと思います。
フリーではトリプルアクセル(3A)が抜けてしまって驚きましたが、やはり盛り上がりましたね。お客さんはびっくりするほど少なかったですけど、前半のサーキュラーステップから既に歓声が上がっていましたし、後半3A-3Tを決めた辺りからはぐっと会場が盛り上がりました。
でもやっぱりグランプリファイナル(GPF)の時のような魔術的な感じではなかったですね。でもしっかりと銀メダルを勝ち取り、世界選手権に向けてしっかり課題も見えて、冷静さは失っていないようです。
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「実力の差あった」2位の高橋会見
 フィギュアスケートの4大陸選手権男子で2位になった高橋大輔(関大大学院)が11日、記者会見し、優勝したパトリック・チャン(カナダ)との差を「実力の差は正直に言ってある。いい動機づけとなった。特にショックはない」と冷静に振り返った。

 今季3度目の直接対決では最大の29.61点差がついた。高橋はチャンのフリーの演技を実際に目で確かめたといい「彼はプログラムを丁寧にやっていた。スケート技術でもスピード感とか馬力が違う」と印象を語った。

 そのうえで差を詰めるために「大きく変えると言うより細かいところ。今季からかなり気を付けている」と話した。具体的にはジャンプの着氷やスピンの精度などを挙げ「細かいところに気を付けられるようにするのも体力が必要。体力を心配しないで済むような滑り込みをやりたい」とテーマを口にした。

 今季の高橋は14年ソチ冬季五輪をピークで迎えるための積み重ねを大事にしている。高橋は「今はチャンが上と思われているが、同等と思われるところにいきたい。今季は無理だろうけど、1年、2年とやって、どれだけ差を縮められるか」と意欲を見せた。【小坂大】

2012年2月12日 毎日新聞
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フィギュアスケートの総合的な部分、技術と表現を最高レベルで融合させるという点においては、現在においても男子フィギュアでは高橋選手が世界一だと私は思っています。彼も見つめているのはソチだけ。目先のことに一喜一憂せず、ひとつひとつ積み重ねていく姿勢を応援したいし、彼ならそれができる、「これこそがフィギュアスケートだ!」という演技を見せてくれると思っています。もう見せてもらってるけど、自分に厳しい彼が「これが完成形」と誇れるようなスケートをきっと見せてくれるに違いありません。
おめでとうございます!!ケガに気を付けて頑張って下さい!!
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Daisuke Takahashi 2012 4CC FS -Blues for Klook

それにしても、このプログラムの最後のジャンプであるトリプルフリップ(3F)は何度見ても凄いですね。ターンしながらその流れの中で跳ぶ。助走ゼロ、ジャンプの準備動作ゼロ。高橋選手はそもそも「さあ跳びますよー」という動作の非常に少ない選手ですが、これは本当に惚れ惚れします。


3位にロス・マイナー選手!!おめでとう!!
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SP6位、フリー4位。決して良い成績ではなかったんですが、SP上位陣が崩れてしまって(涙)押し上げられたという形になりました。彼もフリー演技後に順位が出た時は、まさかの3位に「信じられない!」というようなリアクションを見せていました(上下の写真参照)。
でもこの笑顔と素直なリアクションを見ていると、こちらも素直に「良かったねえ」とにこにこしてしまう感じがありますね。得な性格というか、愛されキャラだと思います。
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彼は全米選手権3位でしたが今季のアメリカの世界選手権男子出場枠は2ですので、これが今季最終戦となります。表彰台を飾れてよかったですね。
全米の時よりも(標高の影響もあるかもしれませんが)ジャンプを力任せにという感じではなく、スピードに乗ったジャンプになっていましたね。幅と切れ味のあるジャンプに会場も盛り上がっていました。
やっぱりアメリカ人って良くも悪くもわかりやすいものが好きなんですかね。野球ならホームラン、フィギュアならジャンプみたいな(笑)。とにかく派手なものが決まるとイエーー!!!みたいな(笑)楽しいです。
お疲れ様でした!来季も楽しみにしています!そして是非アイスショーで来日を!!!
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Ross Miner 2012 4CC FS -The Untouchables



4位にアダム・リッポン選手!
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フリーは3位だったのだけどSPの3ルッツ(3Lz)で転倒してしまい7位スタートとなってしまったのが痛かった・・・SPのジャンプミスはかように致命的なミスになりがちですね。残念です。
でも、彼のスコアを見ていると、完全に転倒しているのに、ジャッジのGOE減点は-3だけでなく-2をつけているジャッジが複数います。これはどういう事なのでしょう?なんか本当にもうよくわかりません。自分がルールを本当には熟知していないせいもあるんでしょうが、評価の仕方に一貫性がないように見えて仕方ありません。
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この写真、衣装と髪と肌の色がすごく合っていて、絵画みたいですね。天使さんみたい。

彼も日に日に自信を付けて、結果も出てきていますし、世界選手権では表彰台候補の一人にしっかり食い込んでいますね。今回を良いステップに、またニースでも美しいジャンプやスピンでうっとりさせてほしいと思います。
アボット選手とリッポン選手なら、来季の世界選手権の枠取りは久々の「3」を取れるんじゃないかと思っています。アメリカ男子も何だかんだで良い選手がとても多いですし、是非「3」をめざし、また表彰台に乗ることを目指して頑張ってほしいです!!
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Adam RIppon 2012 4CC SP -Korobushko

町田樹選手の「黒い瞳」もそうですけど、ステップの後半盛り上がる構成っていいですよね。ロシア音楽のこういう盛り上がりって好きです。


5位は無良崇人選手!
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SP2位!!本当に素晴らしかった。
ジャンプが決まった時の無良選手というのは本当にすごいオーラが出ますね。彼は身長169cmとのことですが、リンクの上ではもっとすごく大柄に見えます。動きがダイナミックでジャンプも高さがあるので、すごく見栄えのするスケーターですよね。
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是非ともここは表彰台に乗ってほしかったけど、フリーでは緊張して頭が真っ白になってしまったとのこと。予想外に良い結果が出すぎても堅くなってしまうものなのですね・・・でもきっとこういう経験を重ねて名前をジャッジやファンにもっともっと売って、実績と人気をあげていくものなんでしょうね。ここ数年怪我や競技への悩みもあったという彼ですがこれを起爆剤として、自信を持ってどんどん挑戦していって欲しいと思います。
そのためには、やっぱりグランプリシリーズの出場枠をもとのスタイルに戻してもらえないかと思うんですけどね・・・経験を積む場所が少なくなってしまっているので。

ともあれ、5位は素晴らしい結果です!おめでとうございます!!
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お父様の無良隆志コーチと。目元がそっくり(笑)


Takahito Mura 2012 4CC SP -Red Violin



町田樹選手は7位。SPは神演技でした!!!
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彼のSP「黒い瞳」が本当に大好きです。彼も今季最後の試合でしたが、最後に完成形を見せてくれました。
SPの3Aは出場選手中一番といっていい出来でGOE加点が+2もついています。全ての要素で減点ゼロの素晴らしい演技でした。
フリーは転倒があったりしてうまくいかなかったですが、今季ランビエールさんに振付けてもらった「ドン・キホーテ」は、ちょっと彼に合ってなかったような気もしないでもない・・・気がする。多分彼自身納得は行っていないと思うので、フリーは来季に持ち越すかもしれないですね。もしくは彼自身しっくりきていなかったら、全く違うプロにするかもしれませんが。
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総合順位は7位・・・ぜひとも、ジャパンスーパーチャレンジでやった「必殺“アランフェス”仕事人」をアメリカの観客に見せてほしかったけど、エキシビジョンには出られなかったかなあ・・・是非おもしろ枠で出してあげてほしかった(涙)絶対盛り上がったと思うんだけどなあ。アメリカに刀を持ってきて、使わずに帰国する彼のことを思うと切ないです。

「黒い瞳」も恐らくこれで試合では見納めでしょうね。でも彼の代表作のひとつとなるプログラムだと思います。是非またアイスショーなどで見せてほしいと思いますね。でもあのステップはかなり体力的にきつそうなので、やらないかな?(笑)
お疲れ様でした!!


Tatsuki Machida 2012 4CC SP -Dark Eyes

ジャンプもスピンもステップも、完全に音楽と融合していました。演技と曲が相乗効果でどんどん会場の空気を盛り上げていて、見ていてすごくコーフンしました。本当に素晴らしかった!


9位のミーシャ・ジー選手はフリーで弾けましたね!
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昨年の四大陸で初めて彼の演技を見て、赤ちゃんみたいな顔立ちながらすごく表現の豊かな選手として印象に残っていました。今回フリーの「War and Love」では、2種のステップ(サーキュラーとストレートライン)をスピンを挟みはするものの立て続けに入れているのですが、そこで別人のようなハゲしい、情熱ほとばしる大熱演を見せてくれました。空気が薄いので、倒れるかと心配しました(笑)
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男子フリーではステップが2回入りますが、一つは普通の演技要素としてのステップで、レベル判定もあるのですが、もう一つのステップは「コレオ(振り付け)ステップ」という位置づけで、レベル認定はなく(得点表では1と表示されるがレベル分けはない)どれだけテーマや音楽を表現しているかということで加点・減点がつきます。
ミーシャ選手のコレオステップ(ストレートラインの方)は、彼の熱演に押されたのか(笑)ジャッジが9人中6人が+3、2人が+2をつけ、+1.90の加点という素晴らしいものとなりました。
彼は身のこなしがとてもきれいで感情表現に不自然さがないので見ていて楽しいんですよね。これから成績をどんどん伸ばして活躍してほしいと思います。

Misha Ge 2012 4CC FS -War and Love

ちょっと音がキンキンしてますが、彼の大熱演を是非お楽しみください。


他にもデニス・テン選手はジャンプが本当に軌道に乗ってきて来季からぐっと伸びてくるかなと思ったり、ケヴィン・レイノルズ選手はフリーで3種類の4回転(トウループ、ループ、サルコウ)に挑戦するなど意欲的でしたが足を痛めたようでちょっと心配。そして中国の有力選手ナン・ソン選手は演技終了後酸欠状態になりかけたのか、コロラドスプリングスでの試合では常備されるという酸素ボンベをキス&クライで装着するなど、壮絶な試合となりました。ブラジルの選手で、あまりに苦しくて演技中に振り付けを流してしまった選手も出るなど、やはり空気の薄さはかなり選手を苦しめたようでした。
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ナン君、大丈夫だっただろうか・・・

選手はその中でベストを尽くし、素晴らしい演技を見せてくれました。すごくエキサイティングな試合になったと思います。
選手の皆様、お疲れ様でした!!!
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***おまけ***
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これは高橋選手のフリー演技の時のものなのですが、この左側の客席にいるのはアーミン君じゃないですかね?


<参考リンク>
なぜ高橋大輔はチャンに完敗なのか?ふたりの天才の結果を分けたもの。/田村明子 -Number Web
*この記事は是非読んでほしいと思います。日本のスケート連盟がやるべきなのにやっていない事、もう何年も見ていて歯がゆい思いでいることについて田村さんのような有名ライターが書いて下さった事で、事態が多少でも動けばいいと思っています。


<関連コラム>
ジャパンスーパーチャレンジ2012!  2012年1月16日
by toramomo0926 | 2012-02-14 09:13 | フィギュアスケート


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