カロリーナ・コストナー選手、悲願の世界女王に -2012年世界選手権
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2012年世界選手権・女子シングルは、カロリーナ・コストナー選手が25歳にして「10年越しの夢」と話した世界女王の座を勝ち取りました!!本当におめでとうございます!!
そして銀メダルには、今躍進目覚ましいロシア女子フィギュアを引っ張ってきたアリョーナ・レオノワ選手が初の世界選手権表彰台に!そしてそして、鈴木明子選手も自身初となる世界選手権のメダリストとなり、銅メダルを獲得です!!!皆さんおめでとうございます!!!
SP2位の村上佳菜子選手はフリーでミスが出てしまい2位に、浅田真央選手はニースに入ってから調子を崩し、取り戻せないまま昨年に続き6位となりました。


ISU World Figure Skating Championships 2012
順位と得点詳細。
「Result」でそれぞれの種目の総合順位と総合得点が、
「Entries/Result Details」ではショートプログラム(SP)とフリーそれぞれの得点詳細が、
「Judges Scores」ではSP/フリーで各選手の全ての要素の内容と、それにジャッジがどのように得点をつけたかを見ることができます。
*ちなみに「Preliminary Round」は予選を指します。本選分のスコアは予選の下にあります。




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鈴木明子が初の銅メダル 村上5位、浅田は6位=フィギュア世界選手権・女子FS
 フィギュアスケートの世界選手権は31日(日本時間1日)、フランスのニースで女子シングルのフリースケーティング(FS)が行われ、SP5位の鈴木明子が121.30点でFS2位となり、合計180.68点で自身初の銅メダルを獲得した。SP2位の村上佳菜子は合計175.41点で5位、SP4位の浅田真央はFS6位となり、合計164.52点で昨年と同じ6位だった。SP3位のカロリーナ・コストナーがFSで1位となり、合計189.94点で逆転の初優勝を飾った。

 日本勢最後に登場した鈴木はトリプルルッツが1回転になるミスがあったが、そのほかの要素を確実に決め、初めての銅メダルを獲得。浅田は冒頭のトリプルアクセルが1回転に抜けた後、そのほかのジャンプでも1回転や2回転に抜けるミスが続いて、技術点を伸ばせなかった。浅田の直後に登場した村上はアクセル2つがシングルになるなどのミスが出たが、後半の3回転-3回転や課題のトリプルループを決めて、昨年の8位から順位を上げた。

<結果>
1位:カロリーナ・コストナー(イタリア)189.94
2位:アリーナ・レオノワ(ロシア)184.28
3位:鈴木明子(日本)180.68
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5位:村上佳菜子(日本)175.41
6位:浅田真央(日本)164.52

2011年4月2日 スポーツナビ
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上記の記事は全て2012年4月1日のものです。
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優勝はカロリーナ・コストナー選手!!本当におめでとうございます!!
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終わってみれば、やっぱり今季は最初から最後までカロリーナのシーズンでしたね。安定感が本当に凄かった。
私がカロリーナの演技を初めてはっきり認識して見たのは2006年のトリノ五輪でした。当時はまだ10代で、スタイルのいい凄く可愛い子だなという印象でした。しかし地元開催の五輪代表でイタリア国民の期待を一身に受ける形となり、ちょっと気の毒に感じたのを記憶しています。
その後も彼女は美しいスケートもさることながらその美しい容姿と飾らない気さくな人柄で、母国イタリアでは国民的スターとして絶大な人気を得ていますが、世界タイトルを取る実力は充分にありながら、ジャンプの「自爆癖」のために表彰台には乗るものの、優勝を逃すシーズンが続いていました。ファンの中にも、カロリーナと言えば「ものすごく上手いけど、脆い」というイメージはあったと思います。
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ですが、今季から崩れがちだったジャンプが劇的に安定したため(オフに練習やトレーニングをものすごく頑張ったんでしょうね。または新しい調整法に取り組んだのかもしれません)、彼女の素晴らしく伸びのある美しいスケーティング、長い手足を存分に生かした美しいポジション、芸術的かつ個性的な、彼女らしいプログラムの良さだけが残り、毎回素晴らしい演技をみせてくれていました。
なので、今季はカロリーナが世界女王というのは私の中ですごく納得できるというか、この試合だけでなくシーズントータルで考えても、文句のない結果だと思います。
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今季はグランプリシリーズ(GPS)に3試合出場し、グランプリファイナル(GPF)終了後疲労の蓄積等もありましたが、今季6試合に出場し4試合で優勝、残り2試合も2位という素晴らしい成績。このように立派にシーズンを戦い抜いた事、そしてずっと手に入れたいと思っていた世界女王の座を手にしたことは、今後のカロリーナにとって強固な自信となりますし、来季の活躍も本当に楽しみです。ソチ五輪の非常に強力な金メダル候補となりました。
彼女の選択する音楽やスピードと流れのあるスケート、舞踊を見ているかのような芸術的な振り付け、そして最高レベルのスタイルとセンスを持たないと着こなせない素晴らしい衣装を毎年楽しみにしています。そして常にフェアな精神を持ち、全ての人に優しく思いやりのある振る舞いが出来る彼女が大好きです。怪我に気を付けて、来季また大人の女性にしかできない品のある演技を是非見せて欲しいと思います。
カロリーナ、本当におめでとう!!!


Carolina Kostner 2012 WC FS -From Concerto No. 23 in A major for Piano and Orchestra

彼女の母国であるイタリア放送なので、実況席の盛り上がりがまるでわが子を見守る母のよう(笑)
イタリア解説はいつも、どの選手にも深い愛情を持った解説をしてくれるのですが、やっぱりカロリーナは特別ですよね。もう最後泣いてる(笑)
実況・解説のアリアンナさん、フランカさん、アンドレアさんにもおめでとうございますと言いたいです!!


2位はアリョーナ・レオノワ選手!
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アリョーナも今季すごく躍進しました。砂漠状態にあったロシア女子フィギュアを一人で何年も引っ張って出場枠をとってきていたのに、昨季ブレイクしたマカロワ選手や今年シニアデビューしてきたソトニコワ選手&トゥクタミシェワ選手などからの突き上げも食らうという、かなり精神的に大変なポジションでした。
そこで彼女は自分を変えるためにニコライ・モロゾフコーチの門をたたき、スケーターとしての新たな自分、女子フィギュアにおける自分の居場所を勝ち取るべく戦いました。
そしてついに世界選手権メダリストですよ!!本当によく頑張ったと思います。世界選手権のメダルというのはスケーターのキャリアとしては非常に重要なものですし、ここで表彰台に乗ったことでロシアの後輩たちよりも一歩先んじて、確固たる地位を築きました。
モロゾフコーチの指導により精神的にも自信がついたんでしょうね。モロゾフコーチは賛否両論ありますが、選手に自信を付けさせるという事においては素晴らしい手腕を持っていると思います。自信を持って試合に臨めることは非常に重要ですものね。
さすがに優勝や表彰台のかかる今回のフリーでは演技前はものすごく緊張した顔をしていましたが、耐え抜きました。
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ジャンプは3回転トウループのコンビネーションジャンプ(3T-3T)は比較的安定しているものの、他のジャンプで崩れてしまうことが多いですね。フリー4分間をしっかり滑り切る体力もまだ課題が残る気がします。あと(これはモロゾフの振り付けの問題ですが)世界トップレベルで戦う選手にしてはつなぎの部分が少なすぎますよね。今回においては、正直優勝候補と言われていた選手が崩れたから押し上げられたという面もない訳ではないと思います。
勿論ピーキング調整や一発勝負で決めるというのも勝負のうちですし、アリョーナはしっかりそこでやりきったからこそのメダルということはあるんですが、ここからソチに向けてもう一歩スケーターとして質を高めていってほしいなと思います。

いろいろなものを背負いつつ勇敢に戦って勝ち取ったメダルです!大いに自信にして、また更に来季パワフルで魅力たっぷりの演技を見せて欲しいと思います。
おめでとうございます!!


Alena Leonova 2012 WC FS -Adagio for Strings/Requiem for a Tower



3位は鈴木明子選手!初の世界選手権表彰台です!本当におめでとうございます!!
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成長信じ、つかんだ銅=まだ進化、遅咲き27歳―世界フィギュア・鈴木
 少し悔しさも残る銅メダルだった。鈴木はフリーの終盤に3回転ルッツを失敗。一番の課題をクリアできなかった心残りを感じながら、表彰台に乗った。「最後の最後まで私らしい」。そう言って浮かべた表情は、晴れやかな苦笑いだった。
 最後まで、しんが強かった。現地入りしてからの公式練習も黙々と。調子に波があっても気にしなかった。「何百回とプログラムの練習をやってきた。自分がやりたいスケートを突き詰めてきたんだから」。積み重ねてきたものを信じた。
 昨年の世界選手権に出られず、その悔しさが出発点だった。「何かを変えなくてはいけなかった。がむしゃらに、前へ進もうと」。今季新たに取り組んだ連続3回転をSPで成功させた。今大会へ向け、妥協を排し、徹底的に仕上げてきた。
 2年ぶりの大舞台に懸けてきたから、完全燃焼できれば、今大会を競技生活の集大成にしてもいいと思っていた。うれしかった銅メダルと、心に引っかかる最後のミス。「どこからでも人間は成長できると信じてきたから、メダルがある。これからも進化できると信じたい」と言った。遅咲きの27歳は、努力の人。まだもう一段も二段もステップアップできる可能性がある。(ニース時事)。 

2012年4月2日 時事通信
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昨年世界選手権の出場選手から漏れて、本当に悔しい思いをしたという明子選手。そこから一念発起して、27歳にして3T-3Tという新たな武器を手に入れました。
とにかく今季の明子選手からは、昨季のようなちょっと曇った感じが抜けて、内容がよかろうが悪かろうが常に笑顔で滑り切るという前向きで強い姿勢を感じていました。
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そして今季すごく向上したのがスピードですよね。あとジャンプ後の流れがすごくあって、チェックの姿勢(着氷後アラベスクの姿勢を取ること)もしっかり見せていて、ジャンプが「決まった」という印象を強めて見栄えがとても良くなりました。今季の明子選手のジャンプは本当に気持ちよかった。
今回のフリーではルッツが抜けてしまったのが本当に残念でしたが、すぐに笑顔に戻って軽やかにステップを踏んで、観客から歓声や手拍子を引き出して会場を味方につけていました。こういう見ていて楽しくなってくるムードが明子選手の一番の魅力だと思っているので、それを改めて世界にアピールできてよかったと思います。

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あと、試合とは直接関係ないんですが、今回の明子選手の新衣装を見て、キムヨナ選手の2009-2010シーズンのフリーの衣装にすごく良く似てる!と思ったんですが・・・それは私だけではないはず(笑)
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こちらがキム選手。
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こうやって見ると、思ったよりディテイルは似てない(笑)でも印象的なロイヤルブルーと、ホルターネックがシルバーな事、背中のジュエリー的な装飾という大まかな特徴が似ていたのでびっくりしました。
二人とも似合ってますね。キムヨナ選手はこのシーズンのSPとフリー、どちらも素晴らしく洗練された良い衣装だったと思います。

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ともあれ、常に挑戦し続ける明子選手をこれからも応援していきます!!本当におめでとうございます!!!

Akiko Suzuki 2012 WC FS -Die Fledermaus Ouverture



4位はアシュリー・ワグナー選手!
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2A-3Tのコンビネーションでミスはありましたが、あとは演技をしっかりまとめましたね。フリーは3位だったのですがSPで8位となったことが響き、表彰台を逃してしまいました。うーん惜しかった!
彼女もカロリーナ同様、今季ものすごく進化した一人です。やはりジャンプの自爆癖をしっかり直し、悲願の全米女王にもなり、シーズン通じて驚異的な安定感でした。なのでSPの出来は本当にショックだったんですが・・・今大会は実質カロリーナとアシュリーの優勝争いになるかもな、ともちょっと思っていたので。
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ですが今季彼女が得たものはワールドのメダルと同じくらい彼女のスケートキャリアにとって重要なものだったと思います。彼女が本当に覚醒するのは来季かもしれないですね。
「ブラック・スワン」は文字通り彼女の代表作になりました。これで見納めになるのは寂しいので、是非ショーナンバーにアレンジして続けていって欲しいなあと思います。

お疲れ様でした!!!


Ashley Wagner 2012 WC FS -Black Swan



5位に村上佳菜子選手。
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佳菜子ちゃんも目の覚めるようなきれいなブルーに衣装を変えてきました。今年は表彰台に乗りたかったのだと思いますが、ちょっと硬くなってしまったのかな~・・・「足が震えてしまった」と話していましたが、難しいですね。SPでいきなり高い順位につけるとそれがプレッシャーになることもあるし、でもある程度順位を取っておかないとフリーでの巻き返しは厳しい。過酷な世界です。
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体調も万全ではなく疲れがあったとのことですが、前半は体もよく動いていたし手足をのびのびと使えていたように思うのですが、中盤のフリップをミスしたあたりからちょっと動きが硬くなり、ステップでは表情も曇ってしまっていました。ですが彼女はまだ17歳ですから、これからどんどん新しいことを身につけたりできる年齢です。今季大きな課題としていたループは今回もとてもきれいに決まっていましたし、焦らず頑張ってほしいです。
ただ腑に落ちないのが、直前に愛知の大会に出たことですね。これは最終チェックのつもりだったのかなあ・・・でもかなり疲れてしまっていて飛行機内で嘔吐したという話も入ってきているので、スケジュール的に悔やまれるなあと思ってしまいました。
来季は是非3F-3Tを復活させて、更にジャンプアップしてほしいと思います。
お疲れ様でした!!!


Kanako Murakami 2012 WC FS -Violin Concerto



浅田真央選手は昨年に続いて6位。調子を戻すことがどうしてもできませんでした。
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真央6位、一夜明けても「何でなのかな」…世界フィギュア
 落胆を隠せなかった。冒頭の3回転半で失敗したショックを引きずるようにジャンプでミスを繰り返し、フリーとの合計は今季自己最低。真央は昨年と同じ自己最低の6位に沈んだ。「力を全然出し切ることができなかった。何をしていたのかな…」。力なく声を絞り出した。

 日本で好調だったという3回転半は、現地で調子が急降下。練習を含めた6日間で一度も完璧な成功はなかった。指導する佐藤信夫コーチ(69)は「取り上げるとテンションが下がる」と挑戦を許したが、大技を強行した代償は大きかった。

 基礎点8・5点の3回転半は1回転半となり、わずか1・1点しか稼げなかった。後半は3―2―2回転が単発の2回転になり、3回転ループは1回転に。スピンやステップは最高評価のレベル4を得たが、「(今季の収穫は)思い浮かばない」と肩を落とした。

 一夜明けても迷路の中にいた。真央は1日の会見でも「何でなのかなという感じ」と首をひねった。昨季からジャンプの修正に着手したが、「いくつかの試合で自分でやってきたことが全然出せていない」と一進一退を繰り返している。来季に向けて「自分がどうしたいのか、しっかり見つけることが大事。駄目だったところも含めて、練習や試合でどうするか見つけ直したい」と神妙に話した。

 昨年11月のロシア杯で3年ぶりのGP優勝を飾ったが、12月に母・匡子さん(享年48歳)が死去。激動のシーズンを乗り越え、佐藤コーチは「いろんな重圧があったことは間違いない」と思いやった。ソチ五輪まであと2年。「今の状態は点数をつけられないが、どんどん上を目指していけば(ソチまでに)100点以上になると思う」と真央。再び世界の頂点に立つ日を信じて壁に立ち向かう。

2012年4月2日 スポーツ報知

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真央選手、心配ですね。真央選手は自分にとって悪いことについては全くと言っていいほど表に出しませんから、本当に何が起こっていたのかはわかりません。氷との相性が悪く調整が上手くいかなかったこともあるでしょうし、演技前バックスペースで鼻血を出していたのがフジテレビの映像で流れたので、体調が悪かったのかもしれません。
また、お母様を亡くしてまだ3か月ですから、自分はそんなつもりがなくても心身ともにいろんな疲れが蓄積していて、この緊張した状況で一気に出てきてしまったのかもしれません。おそらく原因は一つではないでしょう。いろんなことが重なり合ってのことだと思います。
現地に入ってからの真央選手からは出発前の明るい表情が消え、少しぎこちない、こわばったような表情がずっと消えませんでした。それは演技に入っても変わらず、シェヘラザードも愛の夢も、曇った表情のままでした。
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まずは今季の重荷を全部降ろして心身ともにしっかりと休息を取る事が、今の真央選手には必要なように感じます。本人も「自分がどうしたいのか、しっかり見つけることが大事。駄目だったところも含めて、練習や試合でどうするか見つけ直したい」と話していますが、しっかり休んで、もう一度自分を見つめ直して、また再スタートと言う感じに考えてもらえればなと思います。
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真央選手は「(今季の収穫は)思い浮かばない」と言っていたそうですが、ジャンプが今回のように全くうまくいかなくても、スピンとステップは全て取りこぼしなくレベル4を取れています。そして演技構成点は60.02。60点台に乗せたのは優勝したコストナー選手と真央選手だけです。
これは真央選手が取り組んできたスケート技術の向上、再構築という取り組みにおいて非常に大きな収穫だと思います。

完璧主義の真央選手だからこそ今日ここまでの実力と地位を築けたのだろうとは思いますが、ダメなところだけを見るのではなく、良くなったところもしっかり認めて、もっと自分を褒めてあげて欲しいと思いますね。
ニースの観客は真央選手を非常に温かく応援してくれていました。今大会は観客のムードが非常に温かく、全ての選手に惜しみなく拍手や声援、手拍子を送ってくれていましたが、真央選手が期待された演技ができなくても声援をやめることはなかった。それは真央選手が非常に魅力のあるスケーターであり、ファンから愛されているからです。
母親を亡くしてこれだけ短い期間で自分を追い込み、世界6位というのは(真央選手は不本意でしょうが)はたから見れば驚異的なことです。ミスがあっても最後まで滑り切り、シーズンを戦い抜いた真央選手を私は素晴らしいと思いました。
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ですが一方で、やはり演技中に悲壮感を出してはいけないなというのも感じました。
調子が悪くても、ジャンプをミスしても、起き上がったらすぐに微笑みを浮かべて滑るというのは忘れてはいけないなと。
今季の鈴木明子選手を見ていても、失敗した後にも微笑みながら滑れば、観客はすぐにミスを忘れ、演技の印象も損なわれません。明子選手が今季成績を伸ばしたのは、そういうところまで徹底して演じきったからというのは大きいと思います。どんどん表情が暗くなってしまっては必要以上に「ダメな演技」という印象を観客にもジャッジにも与えてしまう。
とはいえ今季に限っては真央選手が乗り越えてきたものは大きすぎますし、実際何が起こっていたのか、どういう状況だったのか分かりませんから一概には言えませんけれど、良い演技だった時よりもうまくいかなかった時にどうするか、その辺りも今後コーチと練り上げていく必要があると感じました。
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幸い真央選手には、それぞれ辛い時期を乗り越えて、今輝いている先輩がたくさんいます。高橋大輔選手、鈴木明子選手、荒川静香さん・・・彼らの話をこのオフによく聞いたりして、今後について納得いくまで考え、コーチと相談していって欲しいと思います。

でも、まずは美味しいものを食べて、ゆっくり休んで下さいね。今季というか昨年の世界選手権前から本当に大変な1年だったと思いますが、自分の達成をしっかり見つめた上で、新たな課題にチャレンジしていって欲しいと思います。

本当に、本当にお疲れ様でした!!!
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女子も非常に見ごたえのある大会でしたが、男子よりもちょっとおとなしかったような気がします。自分が真央選手ショックから立ち直れてないせいもあるかもしれませんが・・・(涙)
今季はこれで大きな節目を迎えましたね。今季は、昨年開催予定のはずが震災の影響で延期になった国別対抗戦が控えていますからまだ試合のある選手もいるけれど、実質終了といっていいと思います。
来季は女子はロシアンガールズがシニア本格参戦してくるでしょうし、また勢力図が変わりそうな気がしますね。どういう戦いになるのか、楽しみに待ちたいと思います。

Mao Asada 2012 WC FS -Liebestraume



選手の皆様、本当にお疲れ様でした!!!
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今大会の表彰台はミラーボールみたいで凝ってましたね。フランス開催の試合はいろんな細かいところが洒落てて、見ていて楽しかったです。


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by toramomo0926 | 2012-04-03 08:34 | フィギュアスケート


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