浅田真央選手インタビュー :読売新聞の記事
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浅田真央選手のインタビュー記事が、5月22日付の読売新聞に掲載されていました。
現在の心境やお母様への思い、そして7月に行われる真央選手がホステスを務めるアイスショー、「The ICE」について語っています。
服装を見ると、小塚崇彦選手や高橋成美選手と一緒に出席したThe ICEの制作会見の時のようですね。一度メディアに出るとなるといろんな媒体に応えなければならず、なかなか大変そうです。
まあ、バラバラに日を分けて行われるよりはずっといいんでしょうが・・・




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記事を読んで、真央選手は昨季あまりにも多くのものを抱え過ぎていたと思いました。
昨年夏のThe ICEでは、姉の浅田舞さんも一緒に出演していましたが、舞さんは自分の出番が終わるとすぐにリンクを出ていたという話をちらっと耳にしました。真央選手はアイスショーの看板(ホステス)として表舞台を張り、舞さんはお母様の看病という風に役割分担をしていたのかもしれません。真央選手の立場だと終わったからすぐに帰宅って訳にもいかないでしょうからね。海外から来ているスケーターもいますし、打ち合わせや取材への対応等もあるでしょうから。

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お母様の看病に加え、自ら望んだこととはいえスケート技術のオーバーホールという長期かつ非常に繊細な積み重ねが必要となる作業に昨年から引き続き取り組み、その中で試合では結果を出すことを求められました。
そして真央選手は、立派に成績を残したと思います。


<浅田真央 2011-2012シーズン成績>
グランプリシリーズ・NHK杯  :2位
グランプリシリーズ・ロシア杯 :優勝
グランプリファイナル      :欠場
全日本選手権          :優勝
四大陸選手権          :2位
世界選手権            :6位


こうやって見ると、未だに「まだ本調子でない」という印象を(なぜか)持たれている真央選手ですが、考えてみると、やむなく欠場となったファイナルを抜きにすれば、今季出場した試合で表彰台を逃したのは最後の世界選手権(6位)だけなんですよね。
表に出ていた事情も出ていなかった事情もあったでしょうが、全て抱えた上でシーズンを戦い抜き、立派に成績を残したと思っています。
やはり21歳の若さで母親を亡くすというインパクトは大きく、「元気がないんじゃないか」というイメージがあるんですかね。あとシーズン最終戦となった世界選手権での内容のイメージが強いのかもしれません。
印象よりずっと良い成績を残している真央選手ですが、本人と佐藤コーチにしてみれば「試合ごとに調子がバラバラ」になる状態を綱渡りのようになんとか乗り切ったという感じなのかもしれません。「本当に長かった」という言葉も重みを感じます。

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また、今回のインタビューではお母様を亡くされた後の心境についても、落ち着いて話せているのが印象的でした。
先日舞さんがTV出演されていた時、お母様の話になったとたん堰を切ったように涙があふれてしまったのを見ました。お母様を思い出してというのもあったでしょうが、「お母さん」という言葉を口にするだけでそうなるように見えました。
当時は姉妹ともにとても気丈に、立派に振る舞っていましたが、勿論それで済むはずもなく、ご家族は長い闘病生活を(恐らく余命についても)分かっていたとはいえ、母親という存在を亡くすという悲しみはまだまだ癒えないだろうなと思っていたので、真央選手がこんな風にお母様や自分の心境について語る事はもっと先になるだろうと思っていました。
なので、まだ亡くなって半年という時期の今、真央選手が冷静に「本当に悲しいし、どんどん実感が出てくる。スケートをしない今の時期はなおさら、じんわりと毎日思い出す」と話したことは私には意外でした。強い女性ですね。

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ですが現在の自分の演技について「自分の気持ちを、実感を込めて伝えられるようになってきた」と前向きに捉えていたのも心に残りました。

確かに今季の「愛の夢」と「I vow to thee my country」は毎回見ていて胸に迫るものがありました。お母様の件を知る前から、真央選手の演技は見る人を強く惹きつけていたと思います。
「シェヘラザード」では妖精のような、本当におとぎ話のような軽やかさと高揚感がありましたし、「愛の夢」は特定の人にという恋愛感情の規模を大きく超えた、全ての人を包み込むような「愛」を感じさせてくれました。表現するというよりも、放出すると言う感じで、アピールするのではなくただ見るものに「感じさせる」という演技でした。
「I vow to thee my country」は更に高みからの視点を感じるような、神様からの愛(宗教的な意味でなく、概念としての「神様」)とか、逆に神様や天や地にある全ての物に捧げるような清らかさを感じました。

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「ジャンプより、滑りそのもののほうが好き。滑っている時は、いろいろ表現できるから」という言葉も興味深いですね。今佐藤コーチとともに滑りそのものの大改革をしていて、スケーティングというものの奥深さを知りつつあるところなのかなと思います。思うようにスピードがつけられるようになったり、自分の「滑り」がどんどん良くなっているのは本人も感じているでしょうから、きっとそういう風に自分が変わっていくのが楽しいんだろうなと思います。
スピードがもう少し安定してついてくればジャンプも跳びやすくなりますから、あと少しですよね。周りはあれこれ言うかもしれないけど、佐藤コーチと同じところを見て歩いていけばきっと最後には満足できる滑りを身につけられると思います。頑張って下さい!
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今季は完全オフの期間をつくって、リフレッシュして来季の練習に臨むと話していた真央選手。既に来季のプログラムを作りにカナダに渡ったようですが、来季も素晴らしい演技を楽しみにしたいと思います。
でもその前に、The ICE!!怪我なく、大成功しますように!!

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***おまけ***
真央選手が5月27日(日)、22:00~日テレ系の「おしゃれイズム」に出演します!




<参考リンク>
【テレビ出演について】おしゃれイズム  -真央ブログ 2012年5月22日


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by toramomo0926 | 2012-05-22 17:32 | フィギュアスケート


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