名誉と幸福が同居しない21歳 -キムヨナ選手側「心の傷は大きい」
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今回のキムヨナ選手の教育実習を「ショー」と表現されたことについて、彼女側は「受けた心の傷は大きい」「気持ちが安らかでない」としているようです。

*6/14 ファン教授からの反論が報道された為、6/13付の記事を追記しました。
どんどん泥仕合に・・・




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“教育実習ショー”批判にキム・ヨナ側「心の傷が大きい」
キム・ヨナ(22、高麗大)側が「‘教育実習ショー’批判でキム・ヨナ選手が受けた心の傷は大きい」と述べた。
キム・ヨナ側のイ・サンフン弁護士は11日、YTNラジオ番組「キム・ガプスの新しい朝」の電話インタビューで、「過去にもインターネットやメディア、悪意的なコラムなどキム・ヨナに対する誹謗があったが、我慢することを原則としてきた。しかし今回は虚偽の発言がとうてい選手の立場では耐えれない程度であり、他の方法がないと判断した」と述べた。
イ弁護士は「キム・ヨナ選手は『気持ちが安らかでない』と表現している。 心の傷が大きいようだ」と語った。
キム・ヨナの所属事務所オールザットスポーツは5日、キム・ヨナの教育実習を「ショー」と表現した黄相旻(ファン・サンミン)延世大教授を名誉毀損容疑で告訴した。 これに対し黄教授は「すでに謝罪したのに、これ以上何をしなければいけないのか」と述べた。

2012年6月11日 中央日報

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まあ、幸せな人ですね。
これだけ有名になりながら、この程度の批判も耐えられないほど今まで守られてきたということでしょうか。正直、そんなんではこの先金メダリストという有名人として生きていくのは、彼女にとってかなり困難なものになると思います。
ですが彼女が本当にそんなに精神的に弱い人間ならば、金メダルは取れなかったのではないでしょうか。前回の記事で述べたように、やはり彼女は批判されるのが気に入らない、賞賛以外は受け入れられないということなのかなと思いました。
それに「選手の立場では到底耐えられない」とキム選手サイドは話していますが、彼女は選手としてではなく高麗大学の学生として教育実習を行ったはずです。選手活動とは全く関係ありません。


それに今回、精神的な打撃としては告訴されたファン教授の方が大きいと思いますよ。名誉棄損で検察の捜査が入ったんですから。
「すでに謝罪したのに、これ以上何をしなければいけないのか」という言葉が全てを表していると思います。


今回事を大きくしたのは彼女なのに、被害者のように振る舞っているのも正直驚きます。
ですが彼女はこれまでもずっと何かトラブルを起こす度に「被害者」としての立場を貫いてきました。日本選手やエストニアの選手に「練習を邪魔された」と唐突に言い出した時もそうです。

ファン教授は「既に謝罪した」と話していますが、謝罪(和解)に対して何かお金は動いたのでしょうか。そのあたりはこの記事では明らかにされていませんが、どうなんでしょうね。訴えを取り下げたかどうかも記事だけでははっきりしません。

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今回の彼女の振る舞いで、韓国の方を含めて(彼女が何をしようと全肯定する熱狂的なファン以外は)「キムヨナはスポイルされ切っている」と感じたと思います。
ですが彼女はまだ21歳です。既に競技から半分退いている彼女は、スケートから離れての生活の方が長くなる。
この先ずっと韓国において「国民の妹」「クイーン・ヨナ」として一生注目され続ける人生を送る筈の彼女を、たとえ母親であっても永遠に支えてあげられる訳ではない。
彼女に対し強く諌めて、大人として、社会人として、(元)アスリートとして、有名人として、メダリストとしての正しいあり方を示すことが出来る存在が絶対に必要だと感じます。本当はそれは母親がその役目を担うはずなのですが、彼女のマネージメント会社の社長であり今回の告訴に大きく関わった彼女にはそれは期待できそうもありません。
ですがこのまま裸の王様のような状態で居続けて、彼女が幸せになれるとは思えません。

けれど、そのような「耳の痛い」存在を受け入れるには彼女が今の強固なプライドの殻を破り、謙虚さを取り戻す必要があります。
もし彼女がそれに耐えられなければ、今後の彼女の人生はずっとこのようなトラブルを繰り返すものになりそうな気がします。常にどこかに不満を抱え、人の自分への評価に過敏になり、どんなに経済的に豊かな生活を送っても(彼女の現在の年収は推定で8億円を超えているとのことです)精神的には満たされないのではないかと危惧します。
正しい忠告をしてくれる人は離れていき、あとは「キムヨナ」のもたらすあらゆる効果・利益を目論み、彼女から何かを得よう、取ろうとする人しか残らなくなる可能性もある。


21歳で普通の人が一生かけても得られないような名誉や賞賛を浴びている彼女はある意味幸せな人ですが、同時に哀れにも見えてきます。
彼女がらみでいい話を殆ど聞かないというのもありますが、何よりバンクーバー五輪以降、どんなに素敵な服を着てセレブリティとして活動し、ステイタスある場で微笑んでいたとしても、彼女が幸せそうに見えたことが一度もないからです。
この先の彼女が本当に心配ですね。

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<追記>
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キム・ヨナに告訴された教授 「精神状態良くない」と反撃=韓国
 バンクーバー冬季五輪フィギュアスケートの女子金メダリスト、キム・ヨナ選手に名誉毀損罪で告訴された延世大学心理学科の黄相旻(ファン・サンミン)教授が、11日に出演したテレビ番組で、再度キム選手を批判するような発言をした。複数の韓国メディアが報じた。

 発達心理学を専門とする黄教授は、韓国チャンネルAのトーク番組でキム選手を心理学的な観点から分析。「天才的なスポーツ選手は20-30代後半になると普通の生活を送ることになるが、この過程で周囲と衝突し、精神的な病を訴えることもある」と述べ、キム・ヨナは「年齢を重ねるほど不幸になる可能性は高い」と指摘した。

 告訴されたことについては、「学生なのに教授を笑うような心理状態だとしたら、すでに自分の感情をコントロールできていない。周囲の人間を滑稽に見ている」とし、「大韓民国では、すべての人がキム・ヨナを女神だと偶像崇拝しなければならないのか。ショーをショーと発言して、なぜ名誉毀損になるのか」と改めて自身の考えを主張した。

 キム選手側が発言への謝罪があれば告訴を取り下げるとしたことについても、「告訴自体がまたひとつのリアリティーショー。謝罪をすれば告訴を取り下げるということ自体もショー。私に恥をかかせて人格殺人をしようとしている」と批判した。

 黄教授は5月22日、キム選手が在学中の高麗大学の教職課程で教育実習をしたことについて、ラジオで「(見せかけの)ショー」と発言した。キム選手は名誉毀損罪で教授を告訴し、ただし謝罪があれば告訴は取り下げる用意があると表明した。(編集担当:新川悠)

2012年6月13日 サーチナ

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ファン教授は、私が考えていたこととほぼ同じことを感じたようです。
この発言を受けてキム選手はどう出るでしょうか。もうそろそろ「スルーする賢さ」も身につけなければならない年齢、立場だと考えますが、今回のトラブルについては事態を大ごとにしたのは彼女ですから、その責任もきちん取らなければなりません。
ファン教授が和解に応じない姿勢を見せているようなので、彼女は実はそこまでは望んでいなかったとしても、このまま裁判は始まるかもしれません。そこで彼女自身に何か不利益となる話が出たとしても訴訟を起こしたのは彼女ですから、責任は彼女にあります。それで彼女の評判が悪くなっても、誰かのせいにすることは出来ないしそれは許されません。

彼女が現在の地位、状況をどうとらえているのかは知りませんが、女王と称されるということは、何をやっても許されるということではない。その称号にふさわしい品性、忍耐、知性ある言動を期待されます。
常に子供達や人々のお手本となる言動を心がけ、それが自然にできる人間になる努力が求められるのです。
そうでなければ表向きはちやほやされても、背中を向けた途端に嘲笑される惨めな存在になるだけです。


<関連コラム>
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*高麗大学の教授がキムヨナ選手の学業への姿勢を批判した記事の紹介があります。


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by toramomo0926 | 2012-06-12 07:44 | フィギュアスケート


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