キムヨナ選手、名誉棄損での告訴を取り下げ
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高橋大輔選手とモロゾフコーチの再タッグというビッグニュースがある中で、もうこの件について取り上げるのもという感じなのですが、一応経過をここでご紹介してきていたので最後まで記録として残そうと思います。

キムヨナ選手は彼女の教育実習を「ショー」と表現したファン・サンミン教授への名誉棄損での告訴を取り下げました。
「教育実習を誠実に行った事実は明らかになった」、「これ以上告訴事実とは関係のない論争に巻き込まれるのを防ぐため」というのが理由です。
ですがそもそもこの騒動の発端は彼女自身の過剰な反応なんですけどね・・・。




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キム・ヨナ、名誉棄損の告訴を取り下げ「事実は明らかになった」
 韓国のフィギュアスケート選手、キム・ヨナが14日、ラジオ番組で「教育実習はショー」と発言した延世大学黄相旻(ファン・サンミン)教授への告訴を取り下げる意向を明かした。韓国メディアが相次いで報じた。

 一連の騒動の発端は、黄教授がキム・ヨナの教育実習について「ショー」と発言したことから始まった。問題の発言から1週間後の5月30日、キム・ヨナ側は「事実と異なる」として、名誉棄損で同教授を告訴した。黄教授の誠意ある謝罪があれば、告訴を取り下げる用意があるとの立場も表明した。

 しかし、黄教授は謝罪要求には応じず「発言の趣旨はキム・ヨナ批判ではない。大学の教育制度の問題を指摘した」として、キム・ヨナ側に対して「本質を見ようとしない」と主張した。さらに告訴も「ショー」であり、「年齢を重ねれば不幸になる」などとさらに波紋広げる発言を繰り返した。

 謝罪もない黄教授への告訴を取り下げた理由について、キム・ヨナ側は「教育実習を誠実に行った事実は明らかになった」とし、「これ以上告訴事実とは関係のない論争にキム・ヨナが巻き込まれるのを阻止するため」と説明した。

 記事のコメント欄には書き込みが殺到しており、同話題への注目度がうかがえる。中には黄教授のスポーツスター優遇の大学制度への批判に賛同する見解も多く、試合に出場せずにCM出演など営利中心の活動でテレビに露出しているキム・ヨナへの批判も少なくない。(編集担当:金志秀)

2012年6月15日 サーチナ


キム・ヨナ、「教育実習ショー」誹謗の延世大教授告訴を取り下げ
‘フィギュア女王’キム・ヨナ(22、高麗大)が自身の教育実習を「ショー」と誹謗した黄相旻(ファン・サンミン)延世大教授(心理学科)に対する告訴を撤回した。

キム・ヨナは15日、法律代理人である法務法人ジアンのイ・サンフン弁護士を通じて、ソウル西部地方検察庁に告訴取消書を提出した。

イ弁護士は「キム・ヨナ選手が教育実習を誠実に遂行したという事実が、いくつかの客観的証拠で明らかになった」とし「黄教授は虚偽の発言に対して誠意ある謝罪をしなかったが、これ以上消耗的な論争にかかわらないために告訴を取り下げた」と述べた。イ弁護士は「告訴取り下げには告訴の主体であるキム・ヨナ選手の意思が反映された」と説明した。

黄教授は4週間の日程で教育実習中だったキム・ヨナに対し、「教育実習に行ったというよりも一度ショーをしたと表現するのが正確だ」という趣旨の発言をし、問題が膨らんだ。これに対しキム・ヨナは黄教授の誹謗性発言が名誉毀損に該当するとして、先月30日にソウル西部地検に告訴状を提出していた。

2012年6月15日 中央日報

金妍児さん、告訴取り下げ=教育実習「ショー」発言―韓国
 【ソウル時事】韓国の女子フィギュアスケート選手で大学生の金妍児さん(21)は15日、教員資格取得のために高校で行った教育実習を「ショーだ」と批判した大学教授に対する名誉毀損(きそん)での告訴を取り下げた。
 代理人は「金妍児選手が教育実習を誠実に行った事実が明らかになっており、これ以上不必要な議論に巻き込まれないため」と説明している。
 妍児さんがソウルの女子高で行った教育実習に対し、ある大学教授がラジオ番組で「実習というよりショーという方が正確だ」などと批判。この教授は告訴された後も「大学教育の在り方に一石を投じたかっただけ」と抗戦の構えを見せていた。 

2012年6月15日 時事通信

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弁護士さんを通してのコメントなので仕方ない面もありますが、取り下げの理由として挙げている「教育実習を誠実に行った事実は明らかになった」という、「現状や世間の感覚とは多少ズレていても、自分達が求める解決を結論として言い切ることで既成事実化する」というやり方は、殆ど政治家みたいですね。権力者が逃げを打つ時、これ以上その件について追及されたくない時によく使う手法です。
そもそも、この裁判は彼女の教育実習は誠実に正規の実習として学問的にも充分なレベル、内容として行ったものだったか(実質的に『ショー』だったのか否か)の判断が、裁判の焦点となるはずだったからです。
彼女は自分は誠実に実習を行ったのに「ショー」と言われたことに激昂し、名誉を傷つけられたとして告訴という強い手段に出たはずなのです。それを結論を出すことを放棄し、途中で取り下げているのに「誠実に行ったことが明らかになった」と考える人は誰もいないのではないでしょうか。

彼女にしてみれば、裁判になってしまうと自分にとって都合の悪い事実(『例えば』大学への通学状況や提出物の状況など)を公にされる可能性もあるし、裁判を強行しても勝てる見込みは少ないということになったんでしょうね。
社会的地位のある教授に告訴という形で脅しをかければ、裁判になる前に和解(謝罪や、もしかしたらお金も)を引き出せるという読みもあったのかもしれません。
ファン教授がここまで真っ向から受けて立つということは想定していなかったという事なのでしょうか。弁護士がついていますから、その可能性は必ず考えて対策を立ててから告訴に踏み切る筈です。
恐らく自分が思ったよりも世間が味方してくれなかった→「キムヨナ」の商品価値を守る為に撤退した、というのが真相かなと個人的には考えています。


今回キム選手はスルーすれば済んだものを、過剰反応して名誉棄損で告訴という強硬かつ過激な手段に打って出ましたが、結局彼女にとっていいことは何もなかったですね。
もしこのファン教授との舌戦すらも(ファン教授の名誉を守るために、裏で示談した後に打ち合わせされた)「ショー」のひとつで、実は彼女が和解金のようなものを受け取っていたとしても(あくまで仮定です)、それでも彼女は尊大でわがままという印象は残る事でしょう。
これも自分の行動の結果なので仕方ないですね。まだ若いのでこれを教訓にしてほしいけれど、また彼女はいつかどこかでトラブルを起こしそうな気がします。

誰か彼女のそばに、しっかりした大人がついてあげられるといいんですが。


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by toramomo0926 | 2012-06-16 08:30 | フィギュアスケート


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