日本スケート連盟、中国杯への選手派遣中止の可能性を示唆
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9月11日に日本が尖閣諸島を所有者から購入し国有化したことに端を発した中国からの反発は大規模な反日デモにつながり、現在日系企業が襲撃・略奪される暴動に発展しています。
現地在住の日本人は出勤を見合わせ自宅待機となったり、実際に身の危険を感じるような非常に緊張した事態となっています。
この情勢を受けて、日本スケート連盟の橋本聖子会長は、11月に上海で行われるグランプリシリーズ中国杯への日本選手の派遣を取りやめる可能性を示唆しました。
中国杯には高橋大輔選手、町田樹選手、高橋成美&マーヴィン・トランペア、浅田真央選手、そして昨季の休養から復帰する安藤美姫選手が出場を予定しています。

ISU Grand Prix
2012年グランプリシリーズの日程等詳細。

LEXUS Cup of China ISU Grand Prix Figure Skating 2012
中国杯のイベントサイト。トップページには浅田真央選手の写真も。




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真央、美姫、大輔ら派遣予定、中国杯見送りも…フィギュア
 日本スケート連盟の橋本聖子会長は18日、11月上旬に上海で開催されるフィギュアのグランプリシリーズ第3戦、中国杯について「今の状況では選手を送り込めない」と話し、派遣を見送る可能性を示唆した。中国杯には女子の浅田真央(中京大)と安藤美姫(トヨタ自動車)や男子の高橋大輔(関大大学院)らの出場が予定されている。

2012年9月18日 スポーツ報知

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現在予定されているグランプリシリーズのエントリーシート。(クリックで拡大表示)


尖閣余波…真央&美姫&高橋 GP中国杯派遣見送りも
 尖閣諸島(中国名・釣魚島)国有化の余波がついにスポーツ界に及んだ。日本オリンピック委員会(JOC)理事の橋本聖子日本スケート連盟会長(47)は18日に都内で行われたJOC理事会で日中関係の悪化に触れ、フィギュアGPシリーズ・中国杯(11月2~4日、上海)への選手派遣を見送る可能性を示唆した。同大会には浅田真央(21=中京大)らが出場を予定していた。不出場となれば14年ソチ五輪の会場で行われるGPファイナル(12月6~9日)への出場が絶望的となる可能性が高く、影響は大きくなる。

 選手を守る競技団体の長として、また超党派のスポーツ議員連盟に名を連ねる国会議員として、橋本会長の反応は早かった。JOC理事会で、中国国内で相次ぐ反日デモに関する情報収集の必要性を訴えた同会長は、11月に上海で行われるGPシリーズ・中国杯の派遣について「この状況だと選手は送り込めないですよ。状況を確認して、23日の(スケート連盟の)理事会、評議員会までには何らかの判断をしたい」と話した。

 中国国内のデモは暴徒化しており、現地の日本企業や在留邦人にも被害が出ている。その影響がついにスポーツ界に及んだ。この日開幕したバドミントンのヨネックス・オープン・ジャパンでは、中国選手全員の不参加が決まった。一方、日本トライアスロン連合は、23日に山東省の威海(ウェイハイ)で行われるアジアロングディスタンス選手権への6選手の派遣を取りやめた。同連合の大塚真一郎専務理事は「先週末、主催者から“安全が保障できない”というメールが届いたので、昨夜決定した。屋外での競技だけに、守ってもらえるか分からない」と危機管理に配慮した苦渋の選択であることを明らかにした。

 橋本会長も「現地雇用などの社会貢献なんてことも関係なく、日本の企業が襲われている。中国政府も(デモを)抑えきれていないようにみえる」と話し、選手の安全第一を強調した。一方で、今冬は14年ソチ五輪を控えた冬季競技にとっては重要なプレシーズンであることも分かっている。

 中国杯には浅田だけでなく、安藤美姫(24=トヨタ自動車)、高橋大輔(26=関大大学院)も出場予定。日本の中心選手が顔をそろえるだけに、不参加となれば影響は大きい。通常通り大会が行われれば、ソチで開催されるGPファイナル進出の可能性は事実上閉ざされる。“プレ大会”でリンクを確認できないことは、五輪本番への影響も懸念される。同会長は「日本が派遣しない時に他の国の選手が(GPシリーズの)ポイントを取るのはどうか。国際(スケート)連盟とも話さなきゃいけないと思っている」とした。

 デモが沈静化しなければ、さらに多くの競技で影響が出ることが懸念される。「スポーツ議連としても政府に働きかけなければいけないこともあるが、まだスポーツまで気が回らないのが現実だと思う」と話した橋本会長の表情は最後まで険しかった。

 ▼GPファイナル 6大会行われるGPシリーズの各大会の1位に15点、2位13点、3位11点、4位9点、5位7点、6位5点、7位4点、8位3点とポイントが与えられ、獲得ポイントの上位6選手がファイナルに出場する。通常、有力選手は2試合出場するため、昨季のファイナル進出ラインは男女ともに24点。出場が1試合だけになれば、優勝しても15点止まりでファイナル進出は絶望的になる。

2012年9月19日 スポニチアネックス


スケート連盟“中国派遣困難”
中国で反日デモが続いていることを受けて、日本スケート連盟の橋本聖子会長は、福岡市内で、「選手の身の安全というものが確保されないかぎりは、送り込むことはできない」と述べ、現時点では、11月のフィギュアスケートのグランプリシリーズなど、中国で開催される国際大会への選手の派遣は、難しいという見通しを示しました。

これは、日本スケート連盟の橋本会長が、福岡市内のホテルで記者団の質問に答えたものです。
中国では、ことし11月に上海でフィギュアスケートのグランプリシリーズが行われるほか、12月には上海でショートトラックのワールドカップと、ハルビンでスピードスケートのワールドカップなどが予定されています。
しかし、反日デモが続いていることを受けて、橋本会長は「一番大事な選手の身の安全というものが確保されないかぎりは、どういう状況であっても選手を送り込むことはできない」と述べ、現時点では、中国で開催される国際大会への選手の派遣は難しいという見通しを示しました。
そのうえで橋本会長は「政治的なものとスポーツは一体化させてはいけないと考えているので、日本の政府がどういう対応をとるのか、中国のスポーツ当局がどのような配慮をするのかにかかってている」と話し、選手の派遣に向け、状況が改善することへの期待を述べました。

2012年9月19日 NHK NewsWeb

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スポーツは政治と切り離して考えるべきものなのに、選手にはどうしようもない政治情勢のために活動が制限されるということは非常に残念なことです。
ですが、中国杯は11月なのでまだ時間があるとはいえ、今後沈静化するかもしれないが悪化するかもしれないという最近にない緊張状態の中で、選手の安全を考えれば派遣を見合わせるという可能性が出てくるのは無理もないことだと思います。選手は練習のスケジュール、ピークの持って行きどころが狂ってしまうことになり非常に困るでしょうし、本当に残念なのですが。

今季の中国杯は前から注目が高かったと言えます。男女ともにレベルの高い選手が顔を揃えており、特に女子は「ファイナル出場権のことを考えれば、このメンツで戦わせるのはもったいない」という声が上がる程の顔ぶれだったので、もし派遣が中止になった場合、冷静な中国のフィギュアスケートファンもきっと残念に思うだろうと思います。
ただちょっと心配なのは、長洲未来選手もエントリーされている事ですね。彼女は米国の選手として活動していますが、名前は日本名です。米国がミライちゃんの派遣について考え直すような動きは今のところ見られませんが、現在の状況では暴動は冷静さを失い、日本以外の企業にも攻撃の矛先は向かっている状況なので、彼女も充分に気を付けて欲しいと思います。


そして日本スケート連盟は今後ISUと話し合う予定ということですが、派遣を中止した場合選手達の活動やファイナル進出に悪い影響が出ないように、出場試合数が減らないような形での決着をつけて欲しい。そして選手が練習スケジュールを早く立て直せるように、早めに結論を出してほしい。


選手達に非がないところでこのような事になるのはファンとしては本当に悲しいです。早く状況が落ち着き、選手が安心して試合や練習が出来る状態になる事を祈ります。



<関連コラム>
2012-2013グランプリシリーズのアサインメント発表!  2012年5月21日



by toramomo0926 | 2012-09-19 07:14 | フィギュアスケート


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