ケイトリン・オスモンド選手がデビュー戦勝利&日本選手二人が表彰台に! -2012スケートカナダ
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グランプリシリーズ(GPS)スケートカナダ・女子シングルが終了。
優勝は地元カナダ出身のケイトリン・オスモンド選手がシニアデビュー戦を優勝で飾りました!
2位にはショートプログラム(SP)5位から鈴木明子選手がフリートップの成績でジャンプアップ、3位には村上佳菜子選手が入り、日本人選手が二人とも表彰台に乗りました!おめでとうございます!!!


ISU Grand Prix Skate Canada International 2012
順位と得点詳細。
「Result」でそれぞれの種目の総合順位と総合得点が、
「Entries/Result Details」ではショートプログラム(SP)とフリーそれぞれの得点詳細が、
「Judges Scores」ではSP/フリーで各選手の全ての要素の内容と、それにジャッジがどのように得点をつけたかを見ることができます。




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鈴木明子が2位 村上佳菜子は3位で2季ぶり表彰台=スケートカナダ
 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦、スケートカナダは27日(日本時間28日)、オンタリオ州ウィンザーで女子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、ショートプログラム(SP)5位の鈴木明子(邦和スポーツランド)がFSトップの120.04点をマークし、合計175.16点で2位に入った。SP4位の村上佳菜子(中京大中京高)は合計168.04点で3位。SP2位につけていた地元カナダの16歳、ケイトリン・オズモンドがFS2位でGP初参戦初優勝を飾った。

 後半グループの1番手で登場した鈴木は大きなミスなく演技をまとめ、ただ1人技術点を60点台に乗せて世界選手権メダリストの貫録を見せたが、SPの出遅れが響いて僅差で優勝を逃した。鈴木のすぐ後に登場した村上はミスを最小限にとどめてタンゴのプログラムを滑り切り、2季ぶりにGPシリーズの表彰台に上がった。

 GPシリーズ第3戦の中国杯は11月2日に開幕。浅田真央(中京大)がGP初戦を迎える。

2012年10月28日 スポーツナビ

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ケイトリン・オスモンド選手がシニアデビュー戦で早くも優勝です!
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初戦ながら堂々たる戦いっぷりでした。初戦だからこそというべきかもしれないですけどね。SPの時にも書きましたが、キャリアを重ねるとなかなか無心で滑る事はできなくなってくるので。
だからこそ、今が一番キャリアを伸ばしスケーターとしてジャッジやファンにインパクトを与え、自分のステイタスを上げるチャンスでもある。それを掴めた選手が今後「残って」いくことが出来るんですよね。彼女はまだ16歳ですから、これから体の変化にも対応する必要が出来るかもしれませんが、素晴らしいスタートを切ったと思います。

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フリーは「カルメン」。SPがマンボなどのラテンメドレーだったので、ちょっと同じようなテイストのものが並んでしまった感はありますね。私はジュニア時代を知らないのですが、彼女の得意な分野、良さが出せるジャンルで押して行こうという作戦があったのかもしれません。終盤の刺されてお腹を押さえるような振り付けなどは、往年のカタリーナ・ビットさんのカルメンを彷彿とさせました。
最近表情が表現力みたいに語られることが多い中で、彼女は表情だけでなく、しっかり体の動きで感情やストーリーを表現出来ていて、これは素晴らしいと思いました。

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ただ、SP程は体の動きにキレはなかったですね。フリーはジュニアより演技時間が長いですし、ちょっと疲れてしまったかなという感じがあり、SPの時ほど見ていてワクワクした感じにはなりませんでした。ですがステップ等の振り付けでは上半身を上下に大きく動かして頑張りました。
結果的には得点は鈴木明子選手の追い上げを僅差でかわしての優勝となりましたが、ちょっとこれは地元アドバンテージ的なものが作用しているかな、と思いましたね。PCSがちょっと高すぎるように感じました。カナダってこういうやり方が常道なのかなあ・・・
スピードもバネもあって素晴らしかったですし踊れる選手ではあるのですが、まだ8点を出せるレベルだとは思えません。ですが「Performance/Excution」(パフォーマンス)では10点満点で9.00、「Interpretation」(曲の解釈)では9.25を出したジャッジがいました(同じ方です)。これはちょっと、ご祝儀にしてもやり過ぎだと思います。最初に過ぎて高い点を貰ってしまうのは、結果的に選手にとってもよくないと思うんですよね。

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とはいえ、彼女は今後カナダのトップ、そして世界トップグループで戦っていく選手になるだろうという予感充分ですね。怪我に気を付けて、その明るい笑顔をこれからもたくさん見ることが出来ますように。
おめでとうございます!!!


Kaetlyn Osmond 2012 Skate Canada FS -Carmen



2位に鈴木明子選手!素晴らしかった!!!
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冷や汗もののフリー 鈴木、ピンチで機転
 自ら招いた窮地を、ベテランならではの対応力で切り抜けた。鈴木はSP5位から巻き返したフリーを「冷や汗もの。頭の方がいっぱい、いっぱいで、4分滑っても体が疲れなかった」と苦笑いで振り返った。

 連続ジャンプを2つ跳んだ後、単発で跳ぶ予定だった3回転フリップに、勢い余って1回転ループを付けてしまった。3度までしか得点対象にならない連続ジャンプを予期せぬ形で使い切ってしまい、演技構成の大幅な変更を強いられた。

 後半に3回転―2回転を予定していただけに、スピンやステップをこなしながら「すごく計算していた」という。ミスを想定しながら練習してきた習慣が生きた。

 連続ジャンプを単発にするなど“跳び過ぎ違反”を避け、曲が数秒余ると察知すると「焦った様子を見せないように」当初の振り付けにはなかった動きを加える機転も。長久保コーチは「考えながら滑っていたので動きに迫力がなかったが、最善の策を取った」と褒めた。

 昨季はGPファイナルで2位、世界選手権で3位に輝いた。表彰台をきっちりキープし、さらに上を目指すシーズンで幸先のいいスタートを切った。(共同)

2012年10月28日 スポニチアネックス

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SP5位という、優勝候補の明子選手としては驚くような結果でも落ち着いていて、冷静に今の自分を分析できているようだったので、フリーはきっとやってくれると思っていました。
この「O」は本当に素晴らしいプログラムですね。冒頭の鳥のさえずりに、自らも鳥のように辺りに目をやるところから一気に惹きこまれます。

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2A-3Tの幅が素晴らしかった!!3フリップ(3F)の後にループジャンプ(Lo)がが入るミスはありましたが他は転倒も回転不足もザヤック(跳びすぎ違反)もとられることなく、最後まで流れに乗った素晴らしい演技を見せてくれました。
開催国が別の国だったら、明子選手が優勝だったのではないかという気も少し起きてしまいますね。ケイトリンとの差は本当に僅差でしたし、振り付けの独創性も、滑りも明子選手の方が私には上に感じました(ケイトリンを批判している訳ではないですよ!)。
コレオシークエンスのところのスピード感とダイナミックな動きは見ていてワクワクしました。本当に素敵でした。

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ジャンプの調整に苦労していると聞いていましたが、GPS初戦でこんな素晴らしい出来なら、本人が話している通り焦る必要はないですよね。明子選手のこの後の試合は11月末のNHK杯ですから時間は充分あります。次には更にびっくりするくらい良く仕上げてくるのではとワクワクしています。
おめでとうございます!NHK杯も期待しています!!!

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Akiko Suzuki 2012 Skate Canada FS -O




3位に村上佳菜子選手!グランプリシリーズ2季ぶりの表彰台です!!
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大きなミスなく滑り切って、本人もほっとしたと思いますが、スピンの上達が今大会では印象的ですね。素晴らしかったです。面白いポジションもありましたね。
ジャンプは回転不足を多くとられてしまったのが今後の課題ですが、初戦で表彰台は立派ですよ!!

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でも佳菜子ちゃんは今季回転不足認定がちょっと厳しいようにも感じますね。ひとつ私が見ても分かったものがあったけれど、後はちょっと私にはわかりませんでした。
彼女はタンゴは得意分野で自信があると話していましたが、私はむしろ今大会に限ってはSPの方が表現としては良さが出ていたように感じました。ちょっとまだ硬さがあるというか、上半身の動きが小さくて、タンゴはタイトな動きが特徴の一つではあるけれども、彼女ならまだまだもっと「らしさ」やしなやかさを出せるような気がします。これは今後に期待です!!

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今季はSPとフリーのメリハリの利いたとてもよいプログラムの組み合わせですね。とても良いスタートが切れたと思うので、次のロシア杯ではきっと更に仕上がったものを見せてくれると思います。
何より、2季ぶりの表彰台は彼女にとって大きな自信になると思います。本当におめでとうございます!!!!

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Kanako Murakami 2012 Skate Canada FS-Tango




エリザヴェータ・トゥクタミシェワ選手がSP6位から順位を上げて4位に入りました!
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曲は違うのだけど、衣装は去年と同じでした。まあラテン繋がりということで、アリといえばアリです。似合ってますしね。
フリーのみの順位は3位。シーズンの準備は大変だったと思いますが頑張りました!演技終了後、去年の彼女のような笑顔が見られたのが嬉しかったです。

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ガッツポーズしてましたね。


今大会はちょっとルッツに苦労している感じですかね。膝を怪我していたということですから、やっぱりまだ響くのかもしれません。ステップもまだ振り付けと足元がうまくこなれていない感じでした。あと、去年よりリンクを大きく使った構成にしているということですが、サーキュラーステップはやっぱり他の選手よりも少し内側というか小さい円で滑ってるようにも見えました。カメラアングルのせいかもしれませんが…

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昨季殆どノーミスという演技を重ねていたので今大会の出来は満足は行っていないでしょうが、とりあえず棄権するかもしれなかったこのスケートカナダでSPとフリーを滑り切ったというのは素晴らしかったです。
ケガ明けでもありますから、プログラムが出来上がってくるのはこれからだと思います。彼女の次の試合はフランス杯。少し時間があるので、じっくり調整してほしいと思います。
本当にお疲れ様でした!!!

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そしてやっぱり遅れるミーシンコーチ(笑)

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Elizaveta Tuktamysheva 2012 Skate Canada FS -Dark Eyes




エレーネ・ゲデバニシビリ選手はSP1位を守れず5位となりました・・・残念!
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ジャパンオープンとは衣装を変えてきましたね。ゲデ子ちゃんは今季ちょっと体が引き締まっていて、美人度が更にアップしてますね。どんな衣装でもよく似合います。この衣装もとっても素敵でした。
SPが本当に素晴らしかったので、このまま優勝するかも?と思ったのですが、最終滑走のプレッシャーというのはやはり凄まじいものがあるのかもしれません。今回はジャンプ等にミスが目立ち、優勝はなりませんでした。

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ですが今大会の経験はゲデ子ちゃんを大きく羽ばたかせる気がしますね。今季が終了した時には、きっとかなりスケーターとしてレベルアップし、彼女自身も自信を深め、ジャッジの信頼も得る選手になっているのではないかと思います。ソチ五輪に向けてとてもいい展開ですよね。
今季のプログラムはどちらもゲデ子ちゃんの良さがすごく出るプログラムですね。皆さんプレ五輪ということで良いプログラムを揃えている印象。
彼女はトリノ五輪の頃から素晴らしいという評判はあるのに、欧州選手権メダリストにはなったもののSPとフリーをうまく揃えられずにいる面がありますが、このままオーサーコーチに指導を受けていればきっとソチには有力なメダル候補となる予感がします。
頑張って下さい!お疲れ様でした!!!


Elene Gedevanishvili 2012 Skate Canada FS -Don Quixote




結局、SPでのスモールメダルの順位を守ったのは初参戦のケイトリンだけだったんですね。やっぱり難しいものですね。
でも逆に、4位以下から盛り返した明子選手と佳菜子ちゃんは凄いってことでもありますね。どちらもSPとフリーを揃えるというのはフィギュアスケートにおける昔からの重要なテーマの一つではあるのですが、今季のGPSは今のところスケートアメリカとスケートカナダと、その重要性というのを強く感じる試合展開となっています。
選手の皆さんはますます調整に力が入ることになると思いますが、今季も熾烈な戦いが続きそうですよね。でも良いプログラムが多くて、序盤から凄く楽しいです(笑)


選手のみなさん、お疲れ様でした!!

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by toramomo0926 | 2012-10-28 07:11 | フィギュアスケート


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