浅田真央選手僅差の優勝について、自分なりの考察 -2012NHK杯
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今年のグランプリシリーズ(GPS)NHK杯・女子フリーにおいて、フリーでミスの散見された浅田真央選手が優勝し、SPではミスがあったもののフリーで素晴らしい演技を見せた鈴木明子選手が0.05差という僅差で2位となったことについて、ファンの間では賛否両論いろいろ議論されているようですね。
私は全ての意見を見たわけではないですし、ルールを熟知してる訳でもないのですが、私なりに今回の勝利、順位づけについて考えてみました。


ISU Grand Prix NHK Trophy 2012
順位と得点詳細。
「Result」でそれぞれの種目の総合順位と総合得点が、
「Entries/Result Details」ではショートプログラム(SP)とフリーそれぞれの得点詳細が、
「Judges Scores」ではSP/フリーで各選手の全ての要素の内容と、それにジャッジがどのように得点をつけたかを見ることができます。



結論から言うと、真央選手の優勝を不当だとか不思議とは思いません。
明子選手は素晴らしかった。優勝してもおかしくなかったと思います。ですがSPでの約10点という点差と、真央選手がミスがありつつも他で取りこぼしのない演技をしたことを考え合わせると、明子選手のフリー会心の演技でも逆転は難しかったのかなと感じました。それでも10点差を0.05に縮めるというのはすごい事だと思いますけれどね。

鈴木明子選手が会場を魅了する演技を見せた後、浅田真央選手のジャンプが2回転になるなどして乱れが出た中で真央選手の優勝が決まった時、会場がどよめいて一種異様な雰囲気になりました。そして真央選手の点が高すぎるのではないか、優勝は明子選手だったのではないかという声も起こりました。それは(ツイッター等を見る限りでは)今も続いているようです。
真央選手自身も優勝が決まった時、あっけにとられた表情をしていました。

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私も優勝が決まった瞬間は、明子選手の優勝かなとも思っていたのですごく驚きました。ですが冷静になって考えてみると、これは真央選手と佐藤信夫コーチがこの3年目指してきた「ジャンプを2つ3つミスしても勝てる選手になる」「ジャンプに頼らなくても良い演技を目指す。基礎からスケーティング技術を立て直し、全体の底上げを図る」という取り組みが実を結び、地道な練習で文字通り滑りの「地力」をつけたことが、今回やっと結果となって表れたということなのではないかと思ったのです。

SPで、真央選手は今できる最高の演技ができたと話していました。いつも自己評価に厳しい彼女が笑顔いっぱいに「満足している」と話し、「(今季の)SPの構成でこれ以上の点数は望めない。更に点を積み上げるならジャンプの難度を上げないといけない」と話す程の出来でした。

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鈴木明子選手はSPで3トウループのコンビネーション(3T-3T)を決めるなど素晴らしい滑り出しでしたが、3ルッツ(3Lz)でパンクしてしまい、SPで必須と定められた演技要素を満たすことができませんでした。そのためSP終了時点で真央選手(67.95)と明子選手の点数(58.60)には約10点の差があったのです。

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そしてフリーで、真央選手はループ(Lo)、ルッツ(Lz)、フリップ(F)の3つのジャンプで予定していた3回転ではなく2回転となり、サルコウ(S)は完全にタイミングが合わず1回転に。計4つのジャンプで予定していた難度をこなすことができなかったのに対し、明子選手は見た目には失敗のないジャンプで美しく滑りきったので、会場の反応は勿論全然違いました。
そのため、真央選手の優勝が決まった時に観客(と視聴者)はちょっと面食らった反応となり、採点の不正まで取り沙汰する方もネット上では少なくなかったようです。野球解説者の張本勲さんなどは「採点が(真央選手に対し)甘いのではないか」とまでTV番組で言及しました。
まあこの方の発言は、良く知らない競技でも全て知っているような論調で、でも話す内容は個人的なイメージや印象、または「世間にこういう風に思ってほしい」という意図を含んだものだけなので、いつものことですけどね。真央選手への採点は他国の記者や解説者も首をひねるほど厳しかったことは多々あれど、「甘かった」ことなんて、少なくともここ5~6年くらい一度もなかったのですけれど。


ですが得点詳細(プロトコル)を見てみると、今回の採点は私には妥当なものに思えます。
スポーツライターの野口美恵さんは、このように検証・考察しています。


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 「浅田真央、“ジャンプミス”連発でも優勝の真相 技術と演技に見た新たな可能性」
野口美恵

■浅田真央のターニングポイントの試合

 キス&クライで肩を落として点数を見守る浅田真央。グランプリ(GP)シリーズ6戦目のNHK杯、フリースケーティングは、ジャンプ7つのうち4つでミスをし、散々の内容だった。
「自分の演技の出来の悪さにがっくりしていて、得点も順位もまったく考えていませんでした」

 鈴木明子は、フリーで次々とジャンプを決めて勢いのある演技を披露し、観客はスタンディングオベーション。その残像が残るなか、浅田がミスを連発したことで、多くの観客が鈴木の優勝を予想していた。むしろ浅田が2位にとどまることができるのか、不安に思った人もいただろう。

 すると、浅田のフリーの得点は117.32点で2位、総合では鈴木を0.05点差でかわし、185.27点で優勝した。会場はざわついた。浅田も言う。
「優勝と出て、ちょっとポカーンとしました」
 これは不正採点や採点ミスという類のものではない。今季の浅田が「ジャンプに頼らずに高得点を狙えるタイプ」へとシフトしたことを証明する、ターニングポイントの試合だったのだ。


■ミスしたジャンプへの加点は「実行されたジャンプを評価」
 ではなぜジャンプで4つもミスをした演技が、117.32点という高得点だったのか。これは採点方法と照らし合わせると、減点が最小限にとどめられた理由が分かる。それは(1)ミスしたジャンプで加点された(2)ミスしても演技が途切れなかった――という2点だ。

 まず今回の浅田は、3回転ループや3回転フリップを予定していたものが、2回転になってしまった。多くのケースでは、コントロールを失って軸がブレてしまい2回転になるので、明確なミスとして「出来ばえ(GOE)」は減点される。しかし、今回の浅田は、2回転ループで「+0.26」、2回転フリップで「+0.09」の加点をもらった。
 この理由を、元国際スケート連盟(ISU)ジャッジの杉田秀男氏はこう説明する。
「そもそも、ジャッジが『これは3回転をやる予定だ』と思い込んで見て2回転だったから減点という採点方法ではない。あくまでも実行されたジャンプそのものを評価する。そうなると、2回転であっても軸がブレずにコントロールされていれば、プラス評価することはあり得る」


 確かに、「真央なら3回転するはずだ」と思い込んで見るのは、ジャッジとしては偏った視点だ。ジャッジの「ジャンプの減点ガイドライン」には、踏み切りや着氷については細かく減点が記されているが、「3回転の予定が2回転になったから減点」という文言は、当然存在しない。
 結果として浅田は、ミスした4つのジャンプのうち2つをクリーンに降りたことで、「出来ばえ」に加点をもらった。


■佐藤コーチ理想のスケートへ、真央「手応えを感じている」
 次に「ミスしても演技が途切れなかった」ことが高得点につながった。一般的には、ジャンプで転倒があると、予定していた細かなステップをタイムロスのために省いたり、せっかく醸し出していた世界観が途切れて我に返ってしまったりする。そのため「ジャンプ転倒=演技力の点数に影響」ということは、採点方法に明記はされていないものの、ジャッジセミナーでは指導されている。

 しかし今回の浅田は、転倒や着氷のミスは一切なかった。むしろジャンプ全体のスピードは昨季よりもあり、着氷後もスーっと後ろに流れていくような質の高いものだった。そのため、ジャンプミスによって演技構成点が下がる、という図式にはあてはまらなかったのだ。

 佐藤信夫コーチは言う。
「とにかくスピードをつけて、大きく立派なジャンプを跳ばせようと思っています。だんだんスピードが出てくると、今度はちょっとした狂いが(空中での)ブレになる。スピードを出した中でのジャンプは、良かったり悪かったりです」
 今はスピードのあるジャンプへと磨き上げている過渡期。ジャンプの成功はならなかったが、スピードを出して質を高めようとしたという面を評価し、佐藤コーチは納得の表情でうなずいた。

 ジャンプミスによる演技構成点への影響が少ないとなれば、あとは披露した演技そのものへの評価が勝負になる。そして浅田は、気持ちが途切れることなく最後まで集中し、練習通りの滑りを見せた。
今季のフリーは、言わずと知れたバレエの名曲「白鳥の湖」。黒鳥の32回転のグラン・フェッテの場面では、グラン・フェッテを連想させる高速ツイズル(回転)の連続で、曲想を見事に表現するなど、見どころの多い演技内容だった。
「スケートを基礎からやり直した成果です。演技では、1つ1つ音を外さないように徹底してきたので、それが評価されたと思います」と佐藤コーチ。
浅田も「フリーはしっかり練習してきてプログラム全体が体に染みついている。練習ではすごく良い状態になっていました。あれ(失敗)だけでなく、滑り全体を見ての評価なんだと思います」と話し、演技全体を踊りきるという面では、かなり完成度が高い状態まで来ているという。
 結果として、「スケート技術」「演技力」「音楽表現」の3項目で、8点台という高評価を得て、演技構成点の64.54点は全選手でトップの評価だった。浅田は振り返る。
「信夫先生の所に行ってから、スケーティングから直したし、ジャンプも新しいフォームからの指導だったので苦労しました。でもちょっとずつ良くなっている。今ようやく、滑りにもジャンプにも手応えを感じているんです。練習の方向性は合っている、そう思います」

 その手応えは、ジャンプだけに頼らずに高得点を狙える、佐藤コーチが目指す理想のスケートに他ならない。


■鈴木明子、素晴らしい演技で観客を魅了
 ひとつ付け足すとすれば、鈴木の演技も素晴らしかった。鈴木自身が曲を選んだという、シルク・ド・ソレイユの「オー」は、伸びやかさとスピード感が溢れる滑りだった。観客には「ノーミス」に見えたほどの演技だが、「ルッツのエッジが不明確」が2つと、「ループの回転不足(アンダーローテーション)」により、3点以上失っている。0.05点差での2位ということを考えれば、観客への印象としては、優勝に十分値する演技だった。

 フィギュアスケートは、非常に細かい採点基準により評価される。ち密な戦略、高い技術と、感動を与える演技――さまざまな要素が絡み合いながらも、しかし最後に言い渡されるのは、順位というたった1つの数字だ。
 だからこそ。順位を見て、あれこれ論議するよりも大切なことがある。3年かけてスランプを抜けようと努力している浅田と、歳月をかけて徐々に進化してきた鈴木。その両者に、同じだけ大きな拍手を送ることだ。


2012年11月27日 スポーツナビ

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真央選手の演技構成は全て予定通りという訳には行きませんでしたが、ジャンプ以外の取りこぼしというものが一切ありません。
スピンとステップはSPに続いて全てレベル4を獲得し、うまくいかなかったジャンプでもその後演技に戻るまでのタイムロスというものがなかったので、全体的な演技の流れを途切れさせることなく滑り切りました。
そしてここ3年の取り組みで昨季あたりから徐々に演技構成点(PCS)がスケーティングスキル(SS)を筆頭に全体的に評価が上がってきていましたが、今回も演技の流れが途切れなかったために、クリーンで深いエッジワークへの評価は影響を受けていません。

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真央選手の得点詳細(クリックで拡大表示)。ルッツについているeはエッジエラーとして減点となっていますね。あとサルコウは完全にパンク状態だったので1回転の基礎点から出来栄え(GOE)でさらに減点となっています。


明子選手は一見クリーンに見える演技でしたが、真央選手同様Lzでエッジエラー判定を受け、3Loで回転不足を取られている。そしてステップはレベル3の評価となっていました。ルールは変われどステップでレベル4を取るのは難しいハードルではあるのですが、今季割と獲得している選手が増えています。そしてこのような僅差の戦いにあってはこういう取りこぼしが大きく影響することもままありますね。

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真央選手の優勝に納得いっていない意見を(私が見た限りですが)まとめると、3回転が2回転になっているジャンプで加点を得ていること、ジャンプミスがあったのにPCSが高いということの2点をポイントにしている方が(全員とは言いませんが)多いようです。
私も今回の野口さんのコラムと杉田先生のコメントを見て、「ああ、ジャッジはそういう見方で採点をしているのか」と初めて知った面もありました。3回転が2回転になったという事実のみで「失敗ジャンプ」とはみなさないということですね。
確かに4回転に置き換えた場合、4回転の予定が3回転になった場合も、そのジャンプ自体が流れのあるまとまったものであれば3回転の基礎点+GOE評価にはなるが減点はされない。それと同じ考えを適用しているということですね。
まあ、きょうびGPSに出るような選手が最初から2回転を予定しているとは誰も思ってないですけど、採点・判定の理念としてはそういう考えだと。
また、2回転になったのが「失敗」だとしても、パンクのようにほぼゼロになってしまうようなことはなく、2回転分の基礎点とGOEはつく訳ですから、これも細かく点を積み上げる助けになり、最終的に僅差で逃げ切れた要因の一つと思います。
あとPCSへの影響については、野口さんの記事の通りということですね。

真央選手本人は競技者ですから、ジャンプのミスは悔しいでしょうしキス&クライではそのことばかりが頭を駆け巡っていた中で優勝に驚くのは無理のない事です。ですが信夫コーチは得点と順位を見て真央選手の肩を抱き、励ますように揺さぶっていました。これはいつもあまり感情を表に出さない彼にしては珍しい動きだなと思って印象に残ったのですが、彼は真央選手が優勝出来た理由、今までの取り組みが評価につながってきたということへの手ごたえを強く感じてのことだったのかなと思いました。

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そしてもう一つあるのが、この勝ち方はパトリック・チャン選手などと同じなのではないかという声です。
彼はどんなにジャンプをミスしてもPCSは変わらずぶっちぎりに高め安定、ほぼ毎試合他選手を圧倒した点数で勝利を得ています。これと今回の真央選手と同じなのではないかという声もあがりました。
これに関しては、はっきりと自分でも答えが出ていません。今回の真央選手の勝ち方といつものチャン選手の勝ち方を並べて比較していいのかというところから、自分には判断がつきません。
ですがチャン選手なら、今回の真央選手のような転倒のない出来であれば明子選手との差がここまで縮まったかどうかというのは疑問です。彼は転倒があってもずば抜けて高い点を貰えますから。10点満点を出すジャッジもいることを考えると、真央選手とチャン選手の点の出方の質は少し違うように感じます。ミス…じゃなくて、(評価の理念的には)予定した構成を下げた出来であってもPCS10点、というのはやっぱり(3回転が2回転になっても…等のくだりを考慮しても)ちょっと理解できないところがあるので。
ただ、今回の野口さんの、そして杉田先生のコメントを読んで、彼の高得点の謎が少し解けたような気がしたのも事実です。次のファイナルでは彼の演技とその点の出方について、新たな視点で私なりに考えることができると思いますし、そこは注目したいと思っています。


ひとつ不思議に思うのは、今回羽生結弦選手も、勝ち方としては真央選手とかなり似ています。SPで点差をつけて、フリーはミスが何か所か出たものの逃げ切っているというスタイルは同じです。
また、真央選手は転倒はなかった一方で羽生選手はは2度転倒し、一度はスピンが崩れるというかなり珍しいミスをした。その後は集中を切らしましたし、演技に戻るタイムロスも多かったミスをしたにも拘わらずPCS評価はとても高く、全くジャンプミスの影響はないのです。にも拘わらず彼の勝利について不当であるとか、チャン選手を引き合いに出して批判する人は出なかった。
羽生選手の点がどうこうというよりも、なぜ真央選手だけやり玉にあがるのかがちょっと不思議なんですよね。

また、今回の勝ちについてジャンプの成否を根拠に真央選手の優勝に疑問を持つ場合、ではここ3年の彼女のスケーティング向上への取り組み、そして佐藤信夫コーチの「スケーティングが全ての基礎であり、ここを強化することでジャンプを2つ3つミスしても勝てる選手にする」という方針について、それが実現した場合具体的にどういう勝ち方になるとイメージしていたのか、とも考えてしまいます。
スケーティングが向上すればスピードも無理なく出せるようになってジャンプの成功率も上がるのは間違いのないところだと思います。ですが二人が目指したのはそれだけではなく、時の運、ある意味水物の要素もあるジャンプだけに頼らずとも得点を取りこぼさない演技の筈です。
そして今回の勝ち方は、まさにその方針、目指す理想にはまる状況だったのではないのかなと。
これまで彼女の方針について反論はほとんどなかったのに、何故それが実現した途端に批判の声が出たのか、それも不思議でした。

恐らくそれは、優勝を争っていた明子選手が素晴らしい演技をしたことと無関係ではないと思います。
SPで10点の差がついていることよりも、真央選手が1位で明子選手が2位という順位の方が見る側の意識に強く残っており、明子選手が神演技をし真央選手が元気がなかったことで、点差よりも順位で「これは明子選手優勝もあるのでは」という期待が膨らんだということはあるのではないでしょうか。
同じような状況からフリーをスタートした羽生選手と高橋選手についてそういう雰囲気にならなかったのは、羽生&高橋両選手ともにノーミスではなかったので、「じゃあ点差的にどうなるか」という事に見る側の意識が向いたことで女子のような期待感の膨らみがなかったことが理由としてあると感じています。明子選手の素晴らしい演技のインパクトが強かった、そしてそのあと、真央選手はそれを上回るほど観客をつかむ演技が今回出来なかったというムードが、そういう感情を引き起こしたということですね。
フィギュアは観客をどうつかむかということも(得点として数字化されるかは別として)重要な要素ですし、その熱狂がジャッジの心を動かすこともありますが、そのムードだけに流されて評価はされないし、試合はフリーの出来だけで決まるものでもない。今回私はSPの重要性、怖さというものも改めて感じた大会となりました。

いずれにしても、優勝しても会場がざわつき、明らかに結果に異論があるという雰囲気に(しかも自国で)なってしまったことについては真央選手はちょっと気の毒だったなと思いました。真央選手自身は落胆と驚きでいっぱいいっぱいなようだったので、観客のリアクションにまで意識が向いたかというのは分かりませんけれど。
でも試合が終わった時にあのような雰囲気になってしまうことは(今年の世界選手権でチャン選手が優勝した時も思いましたが)、選手には不幸なことだと思います。

私の考えは今に至るまでまだはっきりしない面があります。まだまだフィギュアには知らない面があることを(分かっていたけれど)つくづく思い知りましたし、基本的に今回の順位づけには納得しているのですが、すべてのことがクリアになったかといえばそうではない。でもこれは、たとえ今から私が猛勉強してルール全てを理解したとしても、腑に落ちないことは今後試合を見ていても必ず起こるだろうという予感が捨てられないことですね。そこが一番なんというか、モヤモヤするところではあります。

今回の私の意見を「真央ファンのダブルスタンダード」と笑う人もいるかもしれませんが、私は何が何でも真央選手が勝てば全てOK、という見方はしていないつもりです。
わからないことを分かったようには書けないですし、野口さんや杉田先生の考察・意見は筋が通ったものであると思います。その点については納得しているので、チャン選手(の得点)との整合性については今後も見ていく必要は感じていますが、この試合の採点についてはある程度すっきりした気持ちでいます。


ああ、そもそもこんな風に議論が噴出するのはルールが難解すぎる&コロコロ毎年規定や評価方法が変わるということに一番原因がある気がするんですけどね・・・そしてそのしわ寄せは(今回の優勝決定時のリアクションを含めて)全部選手に引き受けさせている。選手には気の毒なことだと思います。


真央選手と明子選手はそれぞれあの瞬間に自分の出せるベストを尽くした。そのことに大きな拍手を送りたいと思いますし、ファイナルでは是非それぞれ今大会の課題を乗り越える素晴らしい演技を期待したいと思います。

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<参考リンク>
浅田真央、“ジャンプミス”連発でも優勝の真相 技術と演技に見た新たな可能性 -野口美恵:スポーツナビ 2012年11月27日 


<関連コラム>
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by toramomo0926 | 2012-11-29 08:47 | フィギュアスケート


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